ネタバレ注意
「悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~」の5巻の感想です。
~あらすじ~
ファリティナは義母に暴力を振るわれた後、レミルトン卿に保護されるのでした。
~感想~
一応綺麗に終わったほうだとは思いますが、やはりファリティナが陥れられた状況がひどすぎて、完全に救われたエンドには感じられませんでした。
セリオンが復讐とその後の体制を整えたことにより、今後は大丈夫だろうと思えたところは良かったです。
それでもファリティナの状態があまりにも変わりすぎていて、最後までセリオン以外救うことが出来ない感じでしたが、セリオンはファリティナを女性として愛しているので、救われるかどうかはファリティナ次第だなと思いました。
ギデオンは過去の過ちを大きく悔い、変わる覚悟を持ち、実際変わっていましたが、本人がファリティナのことをまだあきらめていないところがモヤっとしました。
ファリティナもギデオンに対して、少し温情を見せるから付け入られてしまうのでしょう。ギデオンがもうファリティナを害しないことはしっかり伝わってくるのですが、幸せにすることもできないだろうと思ってしまいます。
個人的にはセリオンと二人で国外逃亡して終わってほしかったですし、そうなると思っていたんですが、予想していた終わり方と違っていたので驚きました。
貴族として果たすべき責任と正しい権力の使い方を見せられた感じですね。あとはジェミニさえ生きていれば、真に穏やかな日常を送れていたであろうと思うと、大切な存在に早めに気づくことが大事だなと思いました。
~総評~
途中からなかなか複雑な内容になってきて、理解するのが難しかったです(笑)。私は軽く読める感じの作品が好きなので、同じような方には少し注意が必要かなと思います。
ですが、繰り返し読むかじっくり読んでいけば理解できるとは思うので、複雑な内容を好む方にはおススメ出来ますね。
最初は普通の悪役令嬢モノかと思ったのですが、どちらかというとイケメンの弟にひたすら愛されるという感じの作品でしたね。
自分が事態を解決して大逆転する!という内容ではない、悪役令嬢というより幸薄令嬢といった感じでしょうか。
描写は綺麗なので比較的穏やかに読むことはできますが、ファリティナが受けている冤罪はかなり酷く刑罰の内容も重いので、コメディ部分も少しはあるのですが、ほぼシリアスシーンの作品でしたね。
ファリティナを嵌めていた男子生徒と女子生徒は罰を受けたことは分かったのですが、アマンダがその後どうなったとかについては触れていなかったので、そのあたりが少しスッキリしなかったかなと思いました。
まぁ子どもであるので妥当な処遇ではあるのですが、ファリティナが受けた刑を考えると、どう考えても釣り合ってないような感じがしますよね。
男子生徒と女子生徒については、最終巻にいきなり出てきてすぐ罰された感じなので、あまり手ごたえがないというか、もう少しこの辺りは内容が欲しかったですね。
と、惜しい部分ではあるのですが、前述した通り悪役令嬢モノの中では綺麗に終わったほうではあったので、読み終わりの満足感はありました。
この作品を私は1巻ずつ発売されるごとに読んでいたのですが、最終巻まで一気読みしたほうが快適に読めるなと思いました。
なのでもし、この記事を見て気になった方は「こちら」(pixiv試し読み)で読んでみて、少しでも興味を惹かれたら購入するのが良いと思います。
キャラクターデザインと雰囲気が独特よりなので、まずはその二つを把握してから読むことをおススメします。