ネタバレ注意
「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint」の10巻の感想です。
~あらすじ~
街で買い物していたら、以前聖女の力を試すために出会った冒険者のグリーンに出会いました。
グリーンは自らの呪いを解いてくれていたフィーアのことを女神と認識しており、今回はフィーアのことを探していたようでした。
~今回の内容~
フィーアから特別休暇の間に霊峰黒嶽に行くつもりだと聞いた、ブルーとグリーンは自分たちも同行すると言い出したのでした。
そしてガザード辺境伯領に到着し、フィーアの姉である「オリア」に会うことができたのでした。
~感想~
ブルー達が帝国の皇族であることはカーティスにはバレていたようです。最初ブルー達はクラリッサに対して、相当突き放した態度をとっていたので、カーティスとも上手くやっていけるのか心配でしたが、フィーアを心から守ろうとしていることが互いに伝わったのか、あまり険悪な雰囲気にならなかったようですね。
帝国が信仰している”女神”というのは、やはり大聖女のことを指していたんですね。黒騎士が大聖女が死んでから狂ってしまったことと、その黒騎士の剣が帝国にあったことを考えると辻褄が合いますもんね。
それとカーティスが二番目に尊敬していた人物の国と言っていたことからも、”黒騎士=シリウス”だという可能性がかなり高いですね。
そしてそのシリウスはどうやらカーティスと同程度、もしくはそれ以上に頼りになる人物なようで、今のカーティスの強さを考えるとシリウスはかなりの強者なのでしょう。
黒や青の他に”白騎士”も居たようですが、こちらは誰のことを指しているのでしょうか。単純に騎士の集団のことを指しているのでしょうかね?これまで出た情報の中には白騎士に該当しそうな人物はいなかったですよね。
黒・青・白騎士が魔王討伐に同行していたらどうなっていたのだろうとフィーアが考えていたということは、騎士たちと兄王子たちは同じくらいの強さだったということですかね?
現在のカーティスの強さを考えると、シリル達とそんなに変わらなさそうですがどうなんでしょうか。シリウス>>>>>カーティスくらいの差があったら納得はできますが、そしたら3人が居たら…というよりはシリウスが居れば、という考えになるはずですから、そこまで実力は離れていなさそうな気がします。
フィーアは精霊の力を借りれば、さらに強くなることができるようですね。戦力が十分になってから契約しに行く感じですかね。
新たに判明した重要な事実として、魔王を倒したのではなく”封印”したということが分かりましたね。箱に封印したようですが、兄王子たちはフィーアを失ったことにより魔人に敗北したと考えられるので、その箱はおそらく封印を解かれているでしょうね。
となると倒すべき相手が増えてしまいましたね。魔人だけでなく魔王も倒さなければならないと考えると、最初に想定したいた戦力よりも強力なものが必要になります。今後フィーアはどうやって、そして誰を仲間にしていくのか楽しみになってきましたね!
~推しポイント・好きな場面~
ブルーやグリーンがフィーアに褒められてときめいているところが好きでした。フィーアは成人しているとはいえ、まだまだ幼い面がたくさんありますから無自覚に人を落とすような言動や振る舞いをしてしまっていますよね。
そしてさらに人を救う大きな力を持っていると考えると、どんな男性でも傅いてしまうのは仕方のないことですね笑。
~気になる伏線~
魔人は黒髪黒瞳という特徴を持っているようで、フィーアはサヴィスも黒髪黒瞳だと気づいていましたね。
サヴィスと魔人の関係はどんなものなのかが気になりますね。そして眼帯をしているほうの瞳も黒色なのかも重要な要素だと思います!
~この巻の見どころ~
フィーアとオリアが再開するところが良いシーンだと思います。フィーアが兄たちと仲が悪いからなのか、家族とのシーンはあまり出てきませんでしたが、唯一最初から良くしてくれていたオリアとは、また何らかの形でかかわってほしいと思っていたので良かったです。
オリアといるときは、大聖女”セラフィーナ”としてではなく、新米騎士”フィーア”でいられるのが良かったです。