ネタバレ注意
「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint」の8巻の感想です。
~あらすじ~
族長の孫「エリアル」に連れてこられたところには、長い年月を経て変化した黄紋病を患ったたくさんの人が寝かされていたのでした。
~今回の内容~
カーティスは前世の力を取り戻したことで、新たな特効薬に必要な素材をすぐに集めてきてくれました。
そしてその後慰霊式が行われ、そこでフィーアは改めて大聖女の生まれ変わりとして信仰されたのでした。
~感想~
今回はかなりお話が進みましたね。これにてサザランド編は終了ということでしょうか。
フィーアはサリエラに特効薬の作り方を教えましたが、どうやらサリエラには不可能だったみたいですね。
そうすると今後黄紋病になってしまった人はどうするのでしょうか。全員を完治してしまえば感染することがなくなって、病原菌自体をなくすことができたんでしょうかね?
黄紋病の問題を対処したことによって、サザランドの住民はフィーアのことを大聖女だと確信してしまったでしょうね。しかし、サリエラも言っていましたが、フィーアが自分が大聖女だということを隠している限り、住民以外には口外しないでいてくれるでしょう。
シリルはフィーアの秘密には強く踏み込んできませんでしたから助かりましたね。フィーアの活躍や能力を考えて、今の自分たちでは対処できない問題だと理解してもらえたのでしょうか。
フィーアはいつか団長達に話さなければならない時が来ると思いますが、その時はどのような状況になっているのか気になりますね。今のままでは戦力が足りず、全滅してしまうのが確定しているようなので、フィーアがこれならいけると思ったときに話すのでしょうかね。
記憶を取り戻したカーティスはもう口調も完全に別人になってしまいましたが、クェンティンの前例のおかげでシリルには怪しまれませんでしたね。
今後カーティスはフィーアのもとに行くために第一騎士団へ異動するようですが、フィーアのためにも早めに来て欲しいですね。
今のカーティスの強さは前世のカノープスと同程度まで高いと推測されるので、間違いなく一緒にいてほしい人物です。
フィーアを助けるために海に飛び込んだ時やサザランドの住民から与えられた着替えを着ていたシリルとカーティスはまさに美男子といった感じですね。
イケメン二人に囲まれているところを見ると、フィーアがまるでお姫様のように見えますよね!(前世はそうだったのですが)
サヴィスにはその様子を見られていましたが、サザランドに行かなかった騎士たちは帰還したフィーア達を見たときどんな反応をするのかちょっと楽しみですね。
次回フィーアはどんなやらかしをしてくれるのでしょうか。前世の仲間が後何人か欲しいところですね!
~推しポイント・好きな場面~
カーティスが洞窟で起きたことを説明するときに、サザランドはフィーアのものだと領主(シリル)に向かっていったのも面白かったですし、驚いたフィーアがシリルにジュースを吹きかけてしまったところは笑ってしまいました。
カーティスの変わり具合と報告内容がめちゃくちゃすぎて、唖然としているシリルも面白かったですね。美形が困惑している姿は面白い笑。
~気になる伏線~
フィーアはカーティスに、自分が死んだ時は魔王と相打ちになったと話しましたが、カーティスの反応を見るとフィーアが見捨てられて死んだことを知っていそうだなと思いましたね。
カーティスはフィーアの言うことに対して、真偽を問い詰めたりしない性格なので納得したふりをしてくれましたが、もしカーティスが真実を知っていた場合は今後の展開に大きく影響が出そうですね。
~この巻の見どころ~
夜明けの光に照らされるフィーアの姿が一番の見どころかと思います。直前に犬かきができることを自慢していた少女だとは思えない感じでしたね。
セラフィーナであった時よりは幼い印象を受けましたが、もしこのページがカラーだったらさらに神々しさを感じられたのかもしれません。