Categories
漫画

アルバート家の令嬢は没落をご所望です 2巻 感想

ネタバレ注意


「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」の2巻の感想です。

流石長年一緒にいただけあって、メアリの本当の目的にアディは気づきましたね。

真剣に問いただしたところを見ると、アディは普段メアリには軽口をたたいて、メアリの父に忠誠を誓っているように振る舞っていますが、最後の最後では絶対メアリのそばに居ますよね。

アルバート家が貴族としての権威を強めすぎて、王族の怒りを買って鉄槌を受ける前に、メアリが没落の原因を作り、アルバート家の権威をそいでおくというのがメアリの目的だったのですね。

完全な解体じゃないようなので、悲惨な末路にはならないでしょうし、確かにメアリの目指している先が一番安全なルートかもしれませんね。

本編では非攻略対象であるアディはファンディスクだと攻略できるのですね。

アリシアは今まで誰とも結ばれなかった状態になっているらしいですが、本編のルートどうを進んだのかが完全無視されているということは、ファンディスクのゲームの強制力もあるはずなので、無茶苦茶にしてきそうで怖いですね…。

アディはゲームの中の自分が何をしようとメアリについていくと言いました。アディメアリ以外で唯一この世界がゲームの世界だと知っているので、ゲームの強制力に抗えるかもしれませんね。

アリシアが王族であることを誰も見抜けなかったのに、アディだけ見抜けていましたから大丈夫な可能性はかなり高いですね。

生徒会と教員から悪事を暴かれる断罪イベントが発生しましたが、パトリックアリシアメアリ側に付いているのですぐ解決すると思いましたが、意外と長引きましたね。

アルバート家の権威を示して解決に持ち込めましたが、虐めの被害者であるアリシアが正面からメアリではないと言っているのであれば、その場で問い詰めるのは諦めるのが普通だと思いますが、ゲームの強制力が強いのか、パトリック以外には強い敵意を抱かれていましたね。

ゲーム上の最後のデートイベントを邪魔するために、わがままな悪役令嬢を演じるのに必要な大量の箱を買っていましたが、果たしてうまく邪魔できるのでしょうか。ダブルデートみたいになりそうな感じがしますね笑。

1巻レビューについて

3巻の感想について

Categories
悪役令嬢 漫画

アルバート家の令嬢は没落をご所望です 1巻 レビュー


今回紹介するのは「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」です。

この漫画は「ギャグ寄り悪役令嬢」「頼れる従者との恋愛」という設定が好きな方にオススメできる作品です。

カレリア学園高等部3年「メアリ・アルバート」は、この世界が前世でプレイした乙女ゲーム”ドキドキラブ学園~恋する乙女と思い出の王子~”であることに気が付きます。

メアリはゲーム内では、主人公「アリシア」の恋の邪魔をする悪役令嬢でした。

自分の髪型の縦ロールがありえないほど強固すぎることから、ゲームの強制力には逆らえないと考え、没落するのが回避できないのなら、メアリは前向きに没落することにしました。

従者のアディにだけ、この世界が乙女ゲームの世界だと説明し、前向きに没落する手伝いをしてもらうことにしました。

アルバート家は王家に次ぐ権力を持っており、その権力を使ってあらゆる手段でアリシアの恋を邪魔しようとしますが、前世の性格が影響してしまい、邪魔するどころかアリシアを助ける形になってしまいます。

貴族らしくない性格で没落を目標にしている変わり者のメアリが、仲の良い従者のアディと、どう没落していくのか楽しみな作品でした。

良かった点

①魅力的なキャラクター絵

悪役令嬢のようなキツめの表情のキャラや、主人公のような穏やかな性格のキャラの表情などが上手く書き分けられており、さらに全体的にキャラ絵もクオリティが高く、絵を見ているだけでも楽しさがある漫画でした。

②話のテンポと重さ

悪役令嬢モノの中では珍しい、1話ごとに場面が変わるくらいの話の進み具合でした。

話の内容があっさりしており、ドロドロとした暗い感情がなかったので、気楽に読めたのが良かったです。

ギャグよりかシリアスのどちらかと言われたら、強めのギャグ寄りだと感じました。

気になる点

①1巻で既にアリシアが攻略対象と恋仲になっている

ネタバレになりますので深くは書きませんが、乙女ゲームの主人公であるアリシアが恋愛を成就してしまうので、悪役令嬢としての役割は終わってしまったんじゃないかと思いました。

2025年1月31日に7巻が発売されており、完結もしていないようなので、ここから先の展開がどうなるのかが気になりました。

②メアリとアディの距離感と悪役感

前世の記憶を取り戻して悪役令嬢として存在しなくなったので、当然と言えば当然ですが悪役令嬢モノというには少し悪役感が足りないかなと思いました。

その悪役感を薄くしているのが、メアリアディの距離感で、無邪気すぎる触れ合いが悪役としての威厳を薄くしています。

かっこいい悪役が好きという方は注意が必要です。

2巻の感想について

Categories
漫画 趣味系

街道あるくんです 1巻 レビュー


今回紹介するのは「街道あるくんです」です。

この漫画は「歴史」「」「旅行」という設定が好きな方にオススメできる作品です。

とある会社員「北川」は、家族が多く、出費を抑えて実家に仕送りをするために、都心の2DKで家賃3万5千円の物件を見つけ、入居することにしました。

案の定その部屋は訳あり物件で、「おみち」という江戸時代に生きていたらしい女性の幽霊が出ました。

しかし、おみちは悪霊ではなく、北川に自分の成仏を手伝ってほしいと頼んでくるのでした。

おみちは以前霊能力者から、無念の死を遂げたので、無念を晴らすことで成仏できると言われたそうでした。

おみちは生前の記憶がなく、唯一思い浮かぶ光景が江戸時代の東海道を歩いているところでした。

北川は東海道を歩いておみちの記憶を取り戻し、無念を晴らす手伝いをすることにしました。

東海道は東京から京都までとかなり長く、どうするか考えていると、「関戸」から元街道行脚部だったらしい営業部の「矢島」を紹介されました。

矢島に事情を説明すると、「一度始めたら途中で止めない」ことを条件に案内をしてくれることになりました。

矢島は筋金入りの東海道好きで、かなりのこだわりを持っている変わり者でした。

矢島北川に幽霊が見えているかは気にしておらず、北川自身が東海道を歩きたいかだけを重要視していました。

北川は東海道の歴史に興味はなく、東海道を早く歩いて成仏させようと考えていましたが、おみちには現代の風景とおみちが生きた時代の風景の二つが見えており、北川の体内に入り込むことで、北川にも江戸時代の光景が見せられると言いました。

江戸時代の光景を見せられて、楽しみができた北川は、歴史を楽しみながら東海道を渡ろうと思ったのでした。

銀座で過去の光景を見た時に、おみち自身が移っており、おみちは自分が銀座役所で何かを探していたことを思い出しました。

それを矢島に話すと、「女幽霊が生きたまさにその時の風景が見えている」ということが分かりました。

矢島は、江戸時代は264年間あり、見えた風景からおみちが生きた年を特定できれば、その年の事件や人物から無念の原因を探すことが出来るのではないか、と言いました。

最初は、矢島の知識とおみちの見えている風景から、おみちの生きていた年代を探していく、というお話になります。

良かった点

①矢島のキャラクター性

東海道を渡ることに並々ならぬこだわりを持っていて、北川がちょっとでも興味を示すと、それにものすごく喜んで解説しだすところが可愛くて面白いなと思いました。

変な人なのに、鋭くて賢い人というギャップが魅力的だなと思いました。

②歴史を知ることが出来る

矢島が観光名所を見つけるたびに詳しい解説をしてくれるので、楽しく読んでいるだけで東海道に詳しくなれるところが良いと思いました。

もし自分で歩く時もより一層楽しめるのではないでしょうか。

気になる点

①おみちの目が怖い 

霊だからか目にハイライトがなく、真っ黒なのでせっかく女性キャラクターなのに可愛さが落ちてしまっているのが気になりました。

②おみちの性格

北川も相当に身を削って協力しているはずなのに、その覚悟と気持ちをおみちはあまり理解してなさそうな気がしました。

2巻の感想について

Categories
漫画

宝石商のメイド 6巻 感想

ネタバレ注意


「宝石商のメイド」の6巻の感想です。

ライバル店のメイド「リン」は、笑顔が素晴らしいメイドさんでしたね。

エリヤにはないところを前面に出してきましたが、一見愛想が良い店に見えても、質の低いサービスを提供している店は私たちの世界でもよくありますからね。

エリヤには分かる人には分かるお客に対しての真摯な思いがありますが、普通は一度利用したりしなければなかなか分からないですよね。

私は人を見る目がないので、愛想が良い人にコロっと騙されそうな気がしています。お金持ちの方は色々なサービスを受けているから、人を見る目が長けていたりするんですかね?

スミスが言ったように、エリヤには作り笑顔ではなくて、自然に見せてくれる笑顔を見せて欲しいですよね。

真似をしてきた店と競合し合うのではなく、あくまでローシュタインはローシュタインとしての理念を守りながら、接客スタイルを貫くのが一番良い判断ですよね。

一時はお客の流れを持っていかれましたが、それに焦ることなくどっしり構えられたのは、アルフレッドの冷静さのおかげでもありますね。

リンも有名になりたいという想いが強かっただけで、悪い商売で人をだますことに愉悦感を感じたりはしない人でしたね。

私から買ってくれた人を傷つけるようなことはしたくない」とリンは言っていましたが、この子はちゃんとしたお店で働けたらそれなりに有名になっていたのではないでしょうか。

アルフレッドの知人でファッションデザイナーの「ココ・キャナル」が、今のエリヤが来ているメイド服のデザインを作ったようですね。

時代を先取りするのがココの特徴のようですが、確かに現実のファッションのトレンドも私のような衣服に興味がない人からすれば、予想もしないようなものが流行っていたりしますね。

ココの提案で、花嫁修業の場として開かれた学校で、貴族のレディとしての礼儀作法や言葉遣いを身につけたのですね。

宝石のことを勉強しながら、礼儀作法についても勉強するなんて、努力家でも達成できなさそうですがどうなんでしょう。

確かに平民であるエリヤが、どうしてあんなに美しい所作をしているのかは気になってはいましたが、ちゃんと学んでいたんですね。

ヨハンの弟子になっていて、宝石研磨職人見習いとして働いている「ルカ・ワーグナー」はエリヤに一目惚れしましたね。やっとエリヤの美しさに惚れる人が出てきました。

最初は悪い人かもしれないと警戒しながら読んでいたのですが、実際は不遇な環境の中でも腐らず真面目に働いている思いやりのある青年だと言うことが分かって、応援してあげたくなりました。

しかし、やはりエリヤは「人の愛し方が分からないのだと思います」と言って告白を断りましたね。予想通りの結果ですが、今後エリヤは家庭を気づいて幸せに生きられるのでしょうか?

アルフレッドエリヤを妹のように思っているので、夫婦になるのはなかなか難しそうですが、エリヤにとってはそれが一番幸せな結果になりそうだなあと思います。

番外編では、ルカを傷つけてしまった罪悪感から、少し元気が足りないエリヤを、アルフレッドラヴァンデルに会わせることにしたお話でしたね。

ラヴェンデルの母親もエリヤを客人と認めていたり、王室に入るまでに二人で遊べたりと良いお話でしたね。このお話が番外編で良いのか!?と思いました。

エリヤの過去を知ったことで、ラヴェンデルの王妃になる心構えも分かりましたし、今後エリヤが孤独になることはなさそうで安心しました。

次回は酒場の歌姫の正体は…とありましたが、また新たな悩めるお客が来るのでしょうか。今度はどう解決するのか楽しみですね。

5巻の感想について

7巻の感想について

Categories
漫画

宝石商のメイド 5巻 感想

ネタバレ注意


「宝石商のメイド」の5巻の感想です。

今回でついにエリヤの過去を知ることが出来ましたね。

エリヤは母親「エル・アインツィヒ」の二人目の夫の子どもだったのですね。エリヤの父親はエルが領主に渡された手切れ金を使いこんでしまったので、エルエリヤまでつらく当たるようになってしまったようですね。

もちろん領主が帰ってくるはずだった十年までの間は愛されて育っていたとありましたから、エリヤエルが領主に見放されてなければ愛され続けたのでしょうが。

幼い頃に母親から拒絶されるということは、普通の両親に育てられた私含めた人には想像もできない絶望感があるのでしょう。

エリヤエルから拒絶される前は天真爛漫な性格だったのでしょうか。それとも今のような大人しい子だったのでしょうか。

ゼペットの露店の手伝いをした時には既に人を引き付ける不思議な魅力を持っていたし、一度聞いただけで知識を吸収する記憶力や、アルフレッドの出したクイズに答えた時も、相手の表情を読み取って正解を当てると言う洞察力をもっていたので、本当に天性の才能を持っていたんですね。

エリヤを助けた二人が良き人物で良かったですね。知識がない子どもを利用する悪い大人は数え知れないほどいるので、それらに引っかからずにちゃんとした教育を受けれたのは運が良かったですね。(エリヤの境遇は不運なものでしたが)

ゼペットと会っているときのエリヤはとても表情豊かでしたね。今はほとんど表情を変えることがないですが、やはり昔はもっと笑う子だったのでしょうか。

ゼペットエリヤと出会ってから何年くらいたつのでしょうか。アルフレッドの迎えが来たのが学校に通っていた頃から4年後ですから、少なくともそれ以上ですよね。

またそのことから過去の話のエリヤは、大体10~11歳くらいだと言うことが推察できますね。

エリヤアルフレッドの教育により、宝石に関する深い知識を身につけましたが、それを教えるアルフレッドもすごい優秀だったのでしょうね。

宝石を売るにはありとあらゆる知識を備えた人たちに応えられる教養が必要だとアルフレッドは言っていましたが、アルフレッド自身も学校でしっかり知識を学び、様々なアルバイトを経験して今の実力になったということでしょうか。

アルフレッドは一代で財を成すためにバイト代を稼いで投資で儲けようとしていたり、大学生とは思えないほどの器量を持っていましたね。

アルフレッドが自分で稼いだ資金でエリヤを親から引き取って、エリヤを開放してあげたんですね。こんなにひどい扱いをされていたのにエリヤは最後までエルに悪態をつくことがありませんでしたね。

エリヤはその恩からずっとアルフレッドのために努力することを決めましたが、アルフレットエリヤを亡くなってしまった妹のようだとも感じていて、もちろんエリヤに見返りを求めているのもありますが、エリヤ自身が幸せになってほしいという気持ちも大きいようなので、今後この想いの違いがどう影響してくるのでしょうかね。

エリヤはローシュタインを自分の帰ってくる場所だと思っているので、たとえ親に会いたい気持ちができてもアルフレッドの元から去ったりはしないでしょう。アルフレッドエリヤがそう思っているうちはずっと受け入れてくれるでしょうね!

次回はエリヤにライバルができるようですね!一体ライバルのメイドはどんな人物なのでしょうか、気になりますね!

4巻の感想について

6巻の感想について