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かむろの異国料理帖~すずは出島のくずねりさん~ 1巻 レビュー|日本とオランダの料理が合わさる!


今回紹介するのは「かむろの異国料理帖~すずは出島のくずねりさん~」です。

くずねりとは…出島の日本人料理人のことを指します。

かむろ(禿)とは…江戸時代の遊郭などで使われた、仕える少女のことを指します。(GoogleAI参照)

~あらすじ~

オランダ人を隔離するために作られた”出島”は、女性の立ち入りが禁止されていましたが、唯一”丸山遊女”だけが立ち入ることが出来ました。遊女に仕える禿「すずらん」は料理人の娘で、日本とオランダの文化が合わさった料理を作っていきます。

良かった点

①主人公の魅力

すずらんは不幸な過去を持った少女ですが、それを乗り越えて頑張り屋で明るい女の子になっています。

料理人の娘としてオランダの料理人に協力できるくらいの腕があり、遊女や商館長などに料理を振る舞いつつ、遊女見習いとしても努力しているところが健気で、とても応援したくなる魅力的なキャラクターでした。福岡弁なのも可愛さを増しています。

②丁寧な料理解説

登場する一つ一つの料理の作り方から、味レポまでしっかり解説してくれていて、料理をする人や美味しい料理を食べてみたい人にはぴったりの作品だと思います。

気になる点

①時代背景による要素

昔の時代を舞台にしているので、禁教令や女性料理人が認められていない部分があるなどの難しい要素が含まれているため注意が必要です。

~おすすめ度~

★★★☆☆(3/5)

料理ができる方や変わった料理を知りたい方にはおすすめできる作品です。グルメ漫画としても良く出来ているので万人が楽しめる作品でもあると思います。

個人的に一番美味しそうなのはソーセージでした!

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ざしきわらしと僕 最終巻 感想|童心を思い出させてくれる良作品!

ネタバレ注意


「ざしきわらしと僕」の3巻の感想です。

~今回の内容~

3学期が始まり、6年生の瑠衣子は小学校卒業間近になりました。6年生を送る会で何をするか裕貴達は考えます。

~感想~

透貴子は冷静であまり感情を表さない性格かと思いましたが、キボちゃんを見て癒されたり、笑顔で会話したりと結構優しい感情を持つ人でしたね。

父親とも裕貴のことで連絡を取り合っているみたいですが、何故この二人は離婚したのでしょうか。二人とも裕貴のことを大切に思っているみたいなので、そこで協力できそうなものですが…。

みうは学校で上手くいってないようでしたが、理緒ヤイバたちのおかげで言うべきことは言わなきゃという気持ちになれましたね。

子どもの頃の関係は意外と脆いですから言いたいことを言いづらいのは分かる気がします。しかし大人になってしまったら手遅れで、言わなきゃいけないことを言っておかなかった場合、悪い点はもう改善する可能性がないので、大人になっても付き合いを続けたいなら絶対言うべきですよね。

豆まきやバレンタインを満喫していましたが、私も子どもの頃は季節のイベントに参加していましたね~。大人になってからは家から出ることもなく、夜に働き昼は眠るを繰り返しているので、人と遊ぶことも無くなってしまいましたが、こういうお話を見ると私もみんなとイベントを楽しみたいなぁなんて思いました。…バレンタインは子どもの頃から縁がなかったけど笑。

~総評~

もう9月に入り夏休みは終わってしまいましたが、子どもの頃の夏休みを思い出すような良い作品でした。都会の方だと共感できない部分があるかもしれませんが、それなりに田舎に住んでいる方だとより馴染みのあるお話に感じられると思います。

両親が共働きで学校終わりに祖母や祖父と一緒にいた人とかも共感できる内容だと思います。私はどちらとも当てはまっていたので、裕貴の気持ちをよく理解できて、分かりやすく懐かしい気持ちになれました。

この作品では家に祖母だけでなく、ざわ子達がいてくれるおかげで賑やかな環境になっていましたが、裕貴が成長していった先のお話も見てみたいなと思いました。全3巻という短い作品だったので、1年分のみのお話になってしまいましたが、物語の終わり方としては癒されるような展開だったと思います。

主人公である裕貴や妖怪たち以外にも、同じ学校の子どもたちなど魅力的なキャラクターがたくさん登場していて、その中でも一番目立っていた分かりやすいツンデレ枠の理緒は、特に子どもらしい魅力も持った良いキャラクターだと感じました。

大人になってからこの作品を読むと、子どもの頃に持っていた大切な感情を思い出させてくれる感覚がしました。ざわ子達が大人には見えなくなってしまうように、大切な感情も、大人になった先の日々の忙しさによって見えなくなってしまうということなのかなと受け取りました。

この作品は大人になって童心を忘れてしまった人や、日々の忙しさに疲れている人に刺さる作品だと思いますので、是非読んでみて欲しいです。

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ざしきわらしと僕 2巻 感想|不思議で賑やかなスローライフ!

ネタバレ注意


「ざしきわらしと僕」の2巻の感想です。

~あらすじ~

両親の離婚により、田舎にある祖母の家に住むことになった裕貴。家の中にはやたら態度の大きい座敷童がいて、村の中にも色々な妖怪がおり、にぎやかな日常を送ります。

~今回の内容~

東京の学校で親友だった女の子「みう」が泊りに来たり、裕貴の母親が会いに来たりします。冬休みやお正月などのイベントのお話もあったりします。

~感想~

木彫りの熊は「キボちゃん」という名前になりましたが、キボちゃん可愛いですよね。裕貴が風邪をひいたときもキボちゃん裕貴の代わりに日直の仕事などをこなしていて、可愛くて優秀なこの漫画の癒しキャラですね!

みうちゃんはどうやら少し霊感があるようで、座敷童の「ざわ子」のことが見えていたようですが、都会の子は霊感が強い傾向にあるんですかね?

裕貴以外にも妖怪が見える子がいれば、もっとにぎやかな日常が送れるのではないでしょうか。

理緒ちゃんはあいかわらずツンデレっ子ですね。裕貴が鈍感すぎるので好意に気づかれていませんが、普通の男の子だったら理緒ちゃんに意識されていることに気づきますよね。一番都会の雰囲気に近い子ですが、思いやりの心もたくさん持っていて良い子ですよね。

ざわ子はどうやら過去に村民を何度も救っている神様のようですが、今はなぜトミ江の家に住んでいるのでしょうか。裕貴の母親(透貴子)が小さかった頃にも住んでいたようですが、何か特別な関係があるのでしょうか。昔はトミ江透貴子ざわ子が見えていたそうでしたが、今はもう見えないんでしょうかね。

次巻が最終巻ですが、一体どんな結末を迎えるのか楽しみですね。裕貴が成長してもざわ子のことが見え続けて欲しいなぁと個人的には思います。

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ざしきわらしと僕 1巻 レビュー|田舎の夏を思い出せる日常系漫画!


今回紹介するのは「ざしきわらしと僕」です。

~あらすじ~

両親の離婚により、小学5年生の「裕貴」は田舎のおばあちゃんの家に住むことになりましたが、その家には裕貴にしか見えない座敷童がいて…?

良かった点

①懐かしい感覚を味わえる

小学生のお話なので、自分が子どもの頃にも同じような経験があったなみたいに共感できる場面が色々あって面白かったです。

実際に住んだことはありませんが、本当の田舎の雰囲気を味わえて懐かしい気持ちにさせてくれました。田舎って自然がいっぱいで癒されますよね。

②可愛い妖怪たち

座敷童の他にも色々な妖怪が出てくるのですが、どれも小さめで可愛く、人に害をなさない妖怪がほとんどなので、安心して読めました。

一番可愛いのはやはりメインキャラクターの座敷童でした。こんな陽気な優しい妖怪が私の家にも居たらなぁ…なんて思うほど癒されます。

気になる点

①暗い要素もある可能性

引っ越してきた理由が”両親の離婚”なので、1巻時点では明るく平和なお話ですが、後半に連れて少しシリアス目な内容が出てくる可能性があります。(今後最終巻までレビューします)

ところどころ軽めではありますが、裕貴の苦労していた過去が出てくるので、完全に平和な日常物語ではないことに注意してください。

~おすすめ度~

★★★☆☆(3/5)

一風変わった日常漫画を読みたい方にオススメできる作品です。主人公の裕貴は普通の性格なので、主人公に感情移入できないというケースは少ないと思われます。裕貴座敷童以外にも魅力的なキャラクターがたくさんいるので、是非読んでみください。

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広がる地図とホウキ星 最終巻 感想|個人的にオススメなファンタジー短編作品!

ネタバレ注意


「広がる地図とホウキ星」の2巻の感想です。

~あらすじ~

夏季休暇に入り、リン達はヴェリの実家がある”サンドリア”へ船で向かい、到着しました。

~今回の内容~

ホウキに乗りながらラクロスをする”ブルクス部”の見学、助っ人なんかもやったりします。体育祭や大掃除など季節のイベントのお話がたくさん出てきます。

大掃除の中で遊んでいたら不思議な腕輪に出会い…?

~総評~

この作品は全体的に柔らかい雰囲気で、可愛らしい女の子が平和な魔法学校で課題をこなしていくというのが主な内容でした。

課題内容はファンタジー要素が含まれていて、現実には存在しない面白い設定がたくさん盛り込まれていたので、読んでいて面白かったです。

メインの3人はとても仲が良く、どんな時でも協力し合いお互いを想いやる姿勢に心温まりました。また3人とも家族に愛されていて、リン達も家族が大好きな点が癒されました。

ギャグ要素もところどころありましたが、物語の雰囲気を崩さない、キャラクターのお茶目な一面を見せてくれるような可愛らしいもので微笑ましかったです。

全2巻という短さだったので最後の急展開と終わり方には少々戸惑いましたが、この作品を呼んでよかったなという満足感は十分得られました。

この作品を一言で言い表すと「不思議な世界観のちょっと笑える癒しの作品」と言ったところでしょうか。

個人的なファンタジー漫画ではかなり好みの雰囲気の漫画でしたので、私の今までレビューしている日常系漫画が面白かったという方にはおすすめできる作品でした。

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