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お前、タヌキにならねーか? 2巻 感想

ネタバレ注意


「お前、タヌキにならねーか?」の2巻の感想です。

親の借金を肩代わりして、信じていた人にも裏切られた男性。犯罪は絶対いけないことですが、犯罪者の中にはそうせざるを得なくて犯行に及んだ人もいるでしょう。

今回はこがね丸と優しいお婆さんがいて、無事に終わってよかったですね。

そのお婆さんの聞き役になっているこがね丸も優しいですね。

自首した男性も、自分を気にかけてくれる人ができたので少しずつ人生が前に進むのではないかと思います。気にかけてくれる人が居るって嬉しいですよね。

文福薬湯堂のリンちゃん可愛いですよね!和一という男性のことが好きみたいで、こがね丸と恋人だと誤解されないように必死だったところが可愛かったです。

文福薬湯堂のお婆ちゃんには変化の術を見破られていますね…。年の功ですね!

変化の術も最初はやっぱり耳やしっぽが出るんですね~。

ネガティブ気味の男性の話は、自分の話かと思ってしまいました。自分で良かったと思える人間になりたいですね!

カナコも自分に自信がなく、卑屈な気持ちを抱いていましたが、栗之介の優しさに触れて、自分の優しさに気づくことが出来ましたね。

リク小吉の関係、ステキですよね。リク小吉に本物の婚姻届けを出していないことを悩んでいましたが、タヌキである小吉はそんなこと気にしないと思いました!

というかやっぱり小吉がタヌキであることがバレてるんですね笑。そりゃそうか。

小豆丸はいつも意図せず善行をやってしまうのか、その様子がとても面白いですね。あのラーメン屋の娘も一人前になって、父親もまだまだ元気なようで良かったです。

小豆丸の箸の持ち方、タヌキって感じで可愛いですよね。

こがね丸と長老の術、めちゃ良かったですね!ここだけ桜に色がついていたのも、グットです!

ハヤト師匠、どっちも善意100%の思いやりが見てて微笑ましいです。ハヤト、アイスクリーム屋やるのかな…。

チョコ大福のように動物園にいるタヌキもいるんですね。もしかしてこの世界のタヌキはみんな喋れるのか…!?

文福薬湯堂のお婆ちゃんが会った狸の神様は、やはりこがね丸なんでしょうか。髪の色は同じだと思いますが、同一人物だとしたらここまで性格が違うのは何故なんでしょう。

1巻レビューについて

3巻の感想について

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日常系 漫画

お前、タヌキにならねーか? 1巻 レビュー


今回紹介するのは「お前、タヌキにならねーか?」です。

人間に化けられるタヌキたちが、みんな人間に変化して人間の街に溶け込むため、山にタヌキたちが居なくなってしまいました。

そこで、「こがね丸」というタヌキが、人間でいることにつかれてしまった人をターゲットに、「タヌキにならねーか?」とスカウトします。

こがね丸は、人生につかれて絶望してしまった人や、優しい心を忘れてしまった人たち、両親との問題を抱えている人の前に現れます。

こがね丸は生きることに疲れてしまった人たちには、タヌキに変化させて、「死ぬのが怖い」「水がうまい」などの当たり前の感情を取り戻させ、疲れてしまっていた人間を前向きにさせます。

こがね丸は意図してか、いつもタヌキにした人間を幸せにするため、スカウトされた人間は、最初はタヌキにはなるのですが、その後は人間として幸せに上手く生きていくようになります。

そんな風に、なかなか仲間のタヌキを増やせないながらも、人々を幸せにしていくことも悪くないなと思う、こがね丸が主人公のお話です。

良かった点

①何事も考えすぎてしまってしまうという自分の性格に困っている人にオススメ

人間に化けれるとはいえ、本当はタヌキのこがね丸ですが、彼は自由気ままに生きていて、こがね丸や救われた人を見ていると、人生そんなに思い詰めることないんだなと思わされました。

もちろん、生きていく為にはしなければならないことはありますが、過度に望まず、毎日の幸せを感じる余裕があるくらいに生きるのが一番と思わされ、読んでいて心が軽くなりました。

②心が温まるストーリー

人生に疲れてしまった人を助けたり、家族との幸せを取り戻したりと心温まるお話が沢山あり、幸せでした。

③一つのお話の内容量

基本的に1話で一つの話が終わり(長くても3話)、暗い展開がずーっと続く内容ではなかったのは個人的に良かったです。

一つの話が終わった後、その後の幸せな様子が描かれているのも良い点だと思いました!

気になる点

①こがね丸がタヌキを増やそうとしているようには見えない

みんなが幸せになっているので、あまり気にならないかもしれませんが、このままタヌキが減っていったら、こがね丸たちは大変なことになるのでは?と思いました。

2巻の感想について

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義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました 1巻 レビュー


今回紹介するのは「義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました」です。

オークリッジ伯爵家の長男の父は、平民の母と恋に落ち、駆け落ちしました。そして田舎で小さな薬屋を営んでいました。

二人は事故で亡くなってしまい、娘のエディスは祖父に迎え入れられ、オークリッジ伯爵家に引き取られました。

エディスは叔父夫婦の養子になりましたが、そこでの扱いはひどいものでした。

ある日、義姉のダリアに縁談が届きます。オークリッジ伯爵家は薬事業を営んでいましたが、管理が杜撰で、さらにダリアがお金を湯水のように使うため、相当な借金を抱えていました。

この縁談の相手は、名家であるグランヴェル侯爵家の長男ライオネルで、グランヴェル侯爵家は、オークリッジ伯爵家が最もお金を借りている相手で、婚約が調った暁には、借金を帳消しにすることと、さらなる援助の約束がされていました。

縁談は上手くいくかのように思えましたが、ライオネルは重病に犯されていており、ダリアはその姿を見て、悲鳴をあげて逃げ出してしまいました。

そして叔父たちは代わりにエディスと婚約させようと、エディスになんとしてでもライオネルとの婚約を取り付けろと言います。

オークリッジ伯爵家に縁談を申し込んできた理由は、オークリッジ伯爵家の薬を飲んだらライオネルの体調が少し回復したことと、オークリッジ伯爵家が白魔術師の末裔だということでした。

エディスは重病であるにもかかわらず気を遣ってくれる優しいライオネルを気に入り、ライオネルも自分の姿を見ても優しく接してくれたエディスを気に入り、婚約が成立したのでした。

良かった点

①今後二人がどのように幸せになるかが気になった

平民の子ということでひどい扱いを受けていたが、白魔術師の末裔で薬の扱いに長けているエディスと、名家であるが余命1年と言われている父親に大切にされているライオネル

二人がそれぞれ持っていないものを補完し合う形で、お互いを幸せにしていく過程をぜひ見てみたいと思わせる内容でした。

②エディスとライオネルが仲が悪くなることがなさそうなところ

二人とも優しい性格をしているので、この二人が衝突してすれ違うことはまずないと思われるところが良いと思いました。

個人的に、怒りの感情ですれ違う展開はあまり好きではないので…。

気になる点

①最初の設定が結構多いかも?(ほとんど気にならないがあえてあげるなら)

両親不在、ネグレクト、薬事事業、赤字収支、余命1年、ライオネルの兄弟、白魔術師、ローラの祖母の話など、1巻にしてはたくさん要素を詰め込んだなあと言う気がしました。

②キャラ絵が少し不安定(ほとんどは綺麗で読みやすい絵)

エディスの正面顔や、ライオネルの斜め顔と正面顔を見ると、少しだけ違和感があるように感じました。

2巻の感想について

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恋愛もの 漫画

疑似ハーレム 最終巻 感想

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「疑似ハーレム」の最終巻の感想です。

第111話「幕開け」

以前、瑛二は「凛の芝居ではなく、凛そのものが好き」だと伝えましたが、凛の演じる甘えんぼちゃんや小悪魔ちゃんは「私のことは振ったの?」と不満気。

そこで凛は、当日の買い物デートを”演じる自分たち”も楽しんでもらえるよう、芝居をしながらデートすることにしました。

まさにタイトル通りの“疑似ハーレム”ですね。これまでは瑛二のために芝居をしていた凛が、今回は自分自身のために楽しんでいるのが新鮮でした。

いろいろな顔を見せてくれる彼女というのも、読んでいて楽しいですね。

第115〜116話「波打ち際」「決着」

海辺のデートでは、波打ち際で遊ぶシーンが描かれます。

凛が冗談を言ったり、濡れてしまったり…ちょっとしたハプニングの中で、演じる“ツンデレちゃん”も登場し、瑛二への想いを素直に吐露します。

どんな凛も好きだと伝える瑛二の言葉に、二人の距離がより一層近づいた気がしました。

波打ち際でじゃれ合うシーンは、青春ラブコメらしいベタな展開ながら、二人らしい芝居を絡めた演出が微笑ましくて良かったです。

最後に見せた凛の笑顔がとても可愛らしかったですね。

第116.5〜120話「立案」〜「メッセージ」

演劇サークルのつーちゃんが、恋をテーマにしたショートストーリーを募集する企画に応募することになり、そのネタとして凛の“とある体験談”を参考にすることに。

凛本人は否定していましたが、思わずニヤリとしてしまうようなエピソードの再現でした。

凛が敬語に戻ったり、瑛二の呼び方が「七倉」に戻ったりと、初期のころを思い出させるような演出もあり、懐かしい気持ちになりました。

0話のような、1話以前の話ももっと見てみたかったです。

第122〜128話「一大事」〜「約束」

ショートムービーをきっかけに凛が注目され、芸能事務所からスカウトを受けます。

凛は、役者の道を選ぶか、瑛二との日常を選ぶかで悩みますが、最終的には瑛二と過ごす未来を選びます。

それに対して瑛二は、凛が夢を諦めずに済むよう、自分が裏方として出世し、同じ現場で一緒に働けるようになると宣言します。

凛はその願いを叶えてあげたいと願いますが、瑛二は「凛に追いついたら伝える」と答えるのでした。

やっぱり凛ちゃんは美少女だったんですね。演劇部に入ったのも、実は役者を目指していたからだと分かり、納得しました。

瑛二も、偶然とはいえ夜の学校に現れたり、その後きちんと裏方で出世していたりと、彼なりに凛を支える立派な存在でした。

最終話「愛」

仕事場で再会した二人。瑛二はテレビ局で働くまでに成長し、ようやく以前言えなかった「叶えてほしい願い」を凛に伝えることができました。

出会った頃の話も、もっと詳しく見てみたかったですが、作品としては綺麗に締めくくられていたと思います。

感想

鈍感な主人公と、ひたむきな恋するヒロインが、少しずつ距離を縮めていく…そんな一見普通の恋愛漫画のようでいて、1話あたりのページ数が短く、テンポよく展開するのが本作の特徴でした。

また、ヒロインに恋のライバルがほぼいないため、二人の関係性の変化に集中できる構成もとても良かったです。

優柔不断な主人公に悩まされる展開が苦手な方にも、この作品はおすすめできます。主人公に迷いがあっても、ヒロインは一人だけなので、読んでいてスッキリしますよ。

こんな青春を送ってみたかったなと思わせてくれる、理想が詰まった一作でした。

“男性のツボ”をしっかり押さえた、読み終えて心が温かくなるような漫画です。

5巻の感想について

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疑似ハーレム 5巻 感想

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「疑似ハーレム」の5巻の感想です。

第95話「直面」、第96話「悲劇」

瑛二の様子が気になった凛は、彼の通う大学に足を運んでみることに。

演劇部の女子たちと仲良さそうにしている姿を見て焦ってしまいますが、直接話を聞いてみると「特にそういう関係ではない」とのこと。

凛は、自分の気持ちを確かめることができて安心します。

学生生活の中で、異性との関わりが増えると不安になるのは自然なことですね。凛のように行動して確かめる勇気、見習いたいところです。

第98話「お互い様」

凛の演技を通して、彼女の想いを改めて理解した瑛二。

「結婚したら安心できるかな?」という凛の言葉には、小悪魔っぽい一面も垣間見えましたが、そこには深い安心感を求める気持ちも見えました。

一方だけが不安を抱えるのではなく、二人の気持ちが自然と寄り添っていく展開がほほえましかったです。

EX19話「迷走中」

1年生の白沢きりは、演技力は高いものの、自分に納得できていない様子。

凛のように上手くなりたいと相談しに来た彼女に対し、凛は「誰かを好きになることで、感情が変化して演技に活きる」と語ります。

競い合う関係ではなく、自然と仲間になっていく感じが心地よかったです。白沢きりも、これからどんな成長を見せるのか楽しみですね。

第100話:「共同生活」

家族が不在になった凛の家で、一晩一緒に過ごすことになった二人。そこで瑛二は、そろそろ敬語をやめても良いのではと提案します。

付き合って半年が経った頃の話のようで、自然な関係の中での距離感の変化が丁寧に描かれていました。高校生と大学生のカップルだからこその甘酸っぱさも感じられますね。

EX20話「ラムネ」

田舎に帰省した綾香が、友人・史郎と再会。凛の影響を受けてか、彼を翻弄するような発言をしてしまいます。

まだまだ子どもだった綾香が、少しずつ大人びた仕草を見せ始めていて、成長を感じるエピソードでした。まさに無自覚小悪魔キャラ、ですね!

第104話「花火」

祭りの日、凛の部屋から花火が見えるということで、二人でのんびり過ごすことに。

途中、インターホンが鳴って慌てる場面もありましたが、訪れたのは友人のめぐで一安心。

穏やかな時間の中にも、青春のドキドキ感が詰まった回でした。少しずつ二人の関係が深まっていくのを感じられます。

第0話「出会い」

凛が演劇部を探していた時、最初に声をかけたのが瑛二でした。

ちょっとした嘘から始まったこの出会いも、今では二人の関係に繋がっていると思うと感慨深いですね。

この回では、二人の関係の“始まり”が描かれていて、今までの物語がより愛おしく感じられました。

4巻の感想について

最終巻の感想について