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ファンタジー 漫画

窓辺のリノア 1巻 レビュー


今回紹介するのは「窓辺のリノア」です。

この漫画は、「ミステリー」が好きで、「主人公の年齢が高め」で、「行き過ぎたリアルなキャラ絵が苦手」な方にオススメできる作品です。

失踪中とされて警察に追われている「テオドール・ブノア」と、猫人間?の「ピート」が、祖国であるフランスに居られなくなったため、”自分たちのことを知らない街へ行く”という事を目的に旅をする漫画です。

ドイツのバイエルン州にきたテオは、夜の道で、警察に追われている「リノア」と言う少女に出会い、コートに本を入れられ、リノアはそのまま逃げてきました。

我関せずとその場に本を置き捨てるテオでしたが、ピートリノアに本を返してやるべきだと言うので、テオはしぶしぶそうすることにしました。

宿の従業員から話を聞くと、リノアはどうやらいつも警察から追われているようでした。

本来の目的の為、なるべくリノアの関わらないように本を返そうとする二人でしたが…。

テオは何故暴力事件を起こし警察から追われているのか、ピートは何故テオにしか見えないのか、リノアはどういう存在なのかなど、気になる点がたくさんでした!

良かった点

①多くの謎がある、読みごたえがありそうなストーリー

1巻ではたくさんの謎が出てきて、堂々と動くことができないテオピートは、それを解決するのに、どのように目的に向かって進んでいくのかが、楽しみに思える面白いストーリーでした。

②暗さの表現が良い

夜に活動するシーンが多く、黒は黒でも、真っ暗な黒や少し暗い影の黒の表現が、読んでいてとてもいい雰囲気を出していました。

③コマの背景がしっかり描かれている

一つ一つのコマにしっかりと細かい背景が描かれており、漫画を見ているというより動くアニメを見ている気持ちになれるくらいに臨場感がありました。

気になる点

①表現というか詩や言い回しが回りくどいところがある

長所の一つでもあるのかもしれませんが、私は最初の回想シーンや、ピートとの会話が、少し冗長で快適に読めるテンポを遅くしているかなと感じました。

2巻の感想について

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悪役令嬢 漫画

悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~」です。

この作品は、「悪役令嬢が没落にあらがう系」で、「主人公の悪役令嬢がチート能力を持っていない」、「暗い話」という話が好きな方にオススメできる作品です。

ファリティナ・グランキエース」は、夢で、とある令嬢への嫌がらせ(冤罪)と、血の繫がっていない後妻の罪により、婚約破棄と処刑を言い渡されます。

その悪夢はとてもただの夢だとは思えず、恐怖を覚えます。

ファリティナには姉弟が居ましたが、長女の自分以外は、全員後妻から生まれてきた子であり、自分の今の家族にファリティナを愛してくれる人がいないことに気づきました。

そんな中、弟の中に、体が弱い末っ子の「ジェミニ」がいたことを思い出します。

ファリティナは自分と同じで、愛してくれる存在がいないジェミニを愛おしく思いました。

ジェミニと触れ合うことで、ファリティナは、自分が求めていたのは「誰かに望まれる」ことだと気づきました。

ファリティナは、愛情を受けなかった哀れな姉弟たちの中で、せめてジェミニだけには「望まれてここに生きた」と思ってもらうために愛を注ぐ事にしました。

それが、悪夢を見たファリティナの生きるただ一つの目的(願い)になりました。

というのが導入部分です。

良かった点

①キャラ絵が個人的に好み

明るい表情や暗い表情、そしてキャラごとの細かい部分が繊細に描かれていて、見るだけでも楽しかったです。

②優先順位の一番が自分でなくてジェミニだということ

悪夢を見たことによって、婚約破棄からの投獄や一家滅亡を防ぐことも大切な目的でしたが、それよりも一番はジェミニに幸せになってほしいという暖かな目的があり、この厳しい舞台の中で、どう立ち回っていくかが楽しみです。

③ファリティナの頭の良さ

ただ周りに味方を作り、助けてもらうだけじゃなく、自分で考え、足を運び、ジェミニを守るために賢く行動するのが見ていて気持ち良かったです。

悪夢により、第二王子「ギデオン」への恋愛感情も冷め、アマンダと言う令嬢とギデオンが堂々と仲睦まじくしていても、未練のようなものが残ってなかったのも良い点でした。

気になる点

①キャラ絵が少し変わっているので苦手な方がいるかも

良かった点に書いたように、私はこの絵が好みなのですが、柔らかい絵というよりは固めの絵と表現できるような感じなので、試し読みなどでキャラ絵だけでも確認してからが良いと思われます。

②人(キャラ)の悪意が良くみえる漫画

心温まる愛情のシーンもありますが、ほとんどが貴族間の黒い感情のやりとり、という印象を受けたので、明るく逆転していくという展開が読みたい!という人向けではないかなと思いました。

2巻の感想について

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漫画 聖女・皇女

高飛車皇女は黙ってない 1巻 レビュー


今回紹介するのは「高飛車王女は黙ってない」です。

この作品は、グリーク帝国の第二皇女「クローディア」が、優秀な情報網とキレる頭脳、そして美しい容貌を持って、他人を貶める悪女を成敗する、痛快なお話です。

いきなり、平民出の男爵令嬢「ララ」に、王子「ジル」を寝取られてしまう公爵令嬢「クリスティーナ」の場面から始まりました。

クローディアは、その場面に堂々と割って入り、なんと30ページほどですべて解決してしまうという怒涛の展開から始まりました。

試し読みなどで少し読めると思うので、是非ご覧にはなってほしいです。クローディアは誰しもの視線を集め、またその場の誰よりも強いという空間を作り出していて、とても魅力的で強かな女性だと、強く印象付けるように描かれていました。

そして次は、「腹違いの妹を虐めぬく性根の腐った悪女」と噂されている、トワイデル伯爵家の長女「ミリアーナ」に会いに行きます。

ミリアーナは義妹の「ライラ」を虐めた事実などなく、ライラによって悪評を流され、全てを奪われた不幸な少女でした。

クローディアは、ライラの「欲しいものを手に入れる為なりふり構わない姿勢」は好きだが、「他に誰かを、特に子供を巻き込むのはいただけない」、と言った時のクローディアの表情から、彼女も過去に何かあったのかなと推察します。

クローディアは優秀な情報網を使い、相手のことを調べ、噂は嘘だったという話を流したり、あれよこれよと話を進め、1巻の最後で、あっという間に逆転する前まで来てしまいました。

この作品に驚かされたのは、「ヒロインに婚約者を取られた令嬢」が主人公の漫画が増えてきましたが、その話をさらに上の立場から解決するという斬新な設定です。

私自身、理不尽な仕打ちを受けた令嬢が主人公の漫画は、このサイトでも紹介しているように、多く読んでいますので、同じような漫画を読んできた方々には強くお勧めできます。

良かった点

①斬新な設定

②クローディアの力の強さの多彩さ

明晰な頭脳、情報網、美貌、魔術、王家とのつながりなど、クローディアには一般人とかけ離れた力を持っており、ほとんどの問題に介入できるという点が良いと思いました。

③不幸な令嬢系の漫画を読んだ人ほど刺さるストーリー

気になる点

①キャラクター絵は可愛く描かれているが、独特な感じはない。

色んなキャラが居て、一人ひとり違いが分かるくらい、多彩なキャラを描いていてすごいと思いましたが、他の漫画と比べても同じような絵の表現の仕方かなと感じました。

2巻の感想について

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漫画 聖女・皇女

【日常?非日常?】聖女はとっくに召喚されている。日本に。 2巻 感想【日常系漫画】

ネタバレ注意


「聖女はとっくに召喚されている。日本に。」の2巻の感想です。

2巻では、ついにレイと道祖神の「アキラ」が実際に顔を合わせます。

どうやらレイは「見えないもの」からすると、良い匂いがするみたいですね。これはやはり異世界から来た影響なのでしょうか。

レイは警戒心が強く、アキラをかなり怪しく思っていましたね。一人暮らしの女性にふさわしい位だと思いましたが、今回は例外でしたね。

ハンカチを渡した悪い存在を警戒せず、アキラを警戒してしまったのは、読んでいて歯がゆかったです。

六地蔵や山で出会った男性の道祖神など、良い存在もたくさんいて安心できますが、悪い存在も結構いるようですね。

現実でも最近は信仰心が薄れてきているのが、私でも感じられます。

たまにお参りに行くのですが、やはり参拝していらっしゃる方はご年配の方が多い印象です。この漫画のように悪い存在から守ってくれているかもしれないので、大切にしたい慣習です。

由紀子の田舎は自然豊かで神様が暮らしやすそうな土地でしたね。都会では壊してはいけない場所を取り壊したりしてしまいますし、動物たちが住めない環境ってなんとなくですが悪い気がたまりそうですよね。

違う漫画の話を出してしまいますが、魔女のお話の「ふらいんぐういっち」でも、自然があるところに行くと魔女は元気になるという話がありましたが、そういう説はありそうですよね。

レイの母国の神様は日本にはいないのですね。神様は来られなかった理由は「世界が違うから」とアキラは言っていましたが、だとするとレイが魔法を使えるのは何故なんでしょうか。

美穂と言う女性が次回どうなるのかが気になりますね。過干渉の母の霊がもたらすのは、はたして害なのか…。

悪霊の表現の仕方がすごく禍々しくて、怖かったです。こういうのを見させられると、この漫画がただの日常系の漫画じゃないことを実感します。

1巻レビューについて

3巻の感想について

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日常系 漫画

お前、タヌキにならねーか? 6巻 感想

ネタバレ注意


「お前、タヌキにならねーか?」の6巻の感想です。

6巻でも、新しい人物が出てきますが、ついに籐万の苦悩が変わります。

今のリン和一の関係がどんな感じかがなんとなく分かって、スッキリしました。和一からリンへの恋愛感情があるのかが鍵ですね。

ユキの母が来ましたが、ユキに生きててくれてありがとうと涙ながらに言ったシーンは、大変感動しました。私は心温まる親子関係のお話に弱いので、ことさら胸打たれました。

家族愛というものは大変素晴らしいですね。親子仲が良好であれば、是非両親に会いに行くのも良いんじゃないでしょうか。

藤万が「絶対返事は書かないぞ」と言いながら、みみこのことを心配して、なんだかんだ書いちゃうのが、とても温かい気持ちになります。

今回は、少し力を貸してくれましたね。その後のみみこからの返事を受け取ったときの籐万の表情がとても良かったです。

雨紺の姉と父親が出てきました。最初は二人とも雨紺のことをまだ良く思ってないのかと言う印象を受けましたが、実は二人ともめちゃくちゃ不器用なだけで、雨紺を大切に想っているという事が分かり、嬉しかったです!

籐万の弟「暁万」が、ある事情により当主をしている事が明かされます。暁万より藤万へその理由を話された時の、籐万の気持ちを想うと非常に悲しかっただろうなと推察できます。

しかし、最後には籐万には側近やこがね丸たちが居るという事が明るく分かるシーンで終わっており、良かったです。

とりあえず籐万の問題については、これで一件落着、なのでしょうか。

今回も、ほんわかストーリーと、感動のストーリーが半々で良いバランスでした。

この漫画は、泣いている表現がとても上手だと思いました。そのおかげでこちらも涙もろくなりますよ笑。

次巻では、何が進むのでしょうか。タヌキチリク和一リンみみこ籐万あたりの続きが来るのでしょうか。

新しい人物が出てくるのは確定でしょう。しかしそれが一話だけでの登場なのか、メインストーリーに絡んでくるのかが気になるところですね!

5巻の感想について

7巻の感想について