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義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました 1巻 レビュー


今回紹介するのは「義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました」です。

オークリッジ伯爵家の長男の父は、平民の母と恋に落ち、駆け落ちしました。そして田舎で小さな薬屋を営んでいました。

二人は事故で亡くなってしまい、娘のエディスは祖父に迎え入れられ、オークリッジ伯爵家に引き取られました。

エディスは叔父夫婦の養子になりましたが、そこでの扱いはひどいものでした。

ある日、義姉のダリアに縁談が届きます。オークリッジ伯爵家は薬事業を営んでいましたが、管理が杜撰で、さらにダリアがお金を湯水のように使うため、相当な借金を抱えていました。

この縁談の相手は、名家であるグランヴェル侯爵家の長男ライオネルで、グランヴェル侯爵家は、オークリッジ伯爵家が最もお金を借りている相手で、婚約が調った暁には、借金を帳消しにすることと、さらなる援助の約束がされていました。

縁談は上手くいくかのように思えましたが、ライオネルは重病に犯されていており、ダリアはその姿を見て、悲鳴をあげて逃げ出してしまいました。

そして叔父たちは代わりにエディスと婚約させようと、エディスになんとしてでもライオネルとの婚約を取り付けろと言います。

オークリッジ伯爵家に縁談を申し込んできた理由は、オークリッジ伯爵家の薬を飲んだらライオネルの体調が少し回復したことと、オークリッジ伯爵家が白魔術師の末裔だということでした。

エディスは重病であるにもかかわらず気を遣ってくれる優しいライオネルを気に入り、ライオネルも自分の姿を見ても優しく接してくれたエディスを気に入り、婚約が成立したのでした。

良かった点

①今後二人がどのように幸せになるかが気になった

平民の子ということでひどい扱いを受けていたが、白魔術師の末裔で薬の扱いに長けているエディスと、名家であるが余命1年と言われている父親に大切にされているライオネル

二人がそれぞれ持っていないものを補完し合う形で、お互いを幸せにしていく過程をぜひ見てみたいと思わせる内容でした。

②エディスとライオネルが仲が悪くなることがなさそうなところ

二人とも優しい性格をしているので、この二人が衝突してすれ違うことはまずないと思われるところが良いと思いました。

個人的に、怒りの感情ですれ違う展開はあまり好きではないので…。

気になる点

①最初の設定が結構多いかも?(ほとんど気にならないがあえてあげるなら)

両親不在、ネグレクト、薬事事業、赤字収支、余命1年、ライオネルの兄弟、白魔術師、ローラの祖母の話など、1巻にしてはたくさん要素を詰め込んだなあと言う気がしました。

②キャラ絵が少し不安定(ほとんどは綺麗で読みやすい絵)

エディスの正面顔や、ライオネルの斜め顔と正面顔を見ると、少しだけ違和感があるように感じました。

2巻の感想について