ネタバレ注意
今回紹介するのは「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint」です。
〜あらすじ〜
ルード騎士家の末子「フィーア・ルード」は、騎士になるため“成人の儀”に向かうことにしました。
その儀式の途中、黒い鳥の雛を見つけます。雛は大怪我をしていたので、貰っていた回復薬を飲ませると、副作用による激痛で暴れ出し、黒竜となり、フィーアに襲いかかるのでした。
良かった点
①フィーアの設定が面白い
兄王子(王族)に裏切られ、魔人に殺されたという過去があるから、聖女の力を隠す、という筋の通った理由があることが良かったです。
多くの作品は、なんとなく力を隠すというスタイルの主人公もいるので、フィーアのこの事情は応援したくなるような、盛り上がる要素で楽しいと思いました。
②フィーアのおちゃめな性格が可愛い
大聖女だったという過去がありながらも、比較的楽観的で、表裏が少なく、調子に乗りやすい、明るめだけど抜けてる女の子という感じで魅力的な主人公だと思いました。
気になる点
①いくらなんでも目立ちすぎている
聖女の力を封印すると言っていましたが、魔剣を次々生み出したり、身体強化をもりもり使って試験官を突き飛ばすなど、どう考えても普通の人ではないことがバレる要素しかない行動をしているのですが、このあたりの矛盾が苦手な方は注意が必要です。(力を隠しきれないところが魅力で面白い点だとも思いますが)
②よく分からない部分がある
最初ザビリアに噛み付かれた時、フィーアは自分とザビリアに回復魔法を使ったみたいなのですが、回復薬の効果がなかったのかということと、結局フィーアがどう回復魔法を使っていたかの描写がないため、このあたりは少し混乱する方がいらっしゃるかもしれません。
〜おすすめ度〜
★★★★⭐︎(4/5)
この漫画は「聖女」「ハイスペック主人公」「力を隠しきれない」という設定が好きな方にオススメできる作品です。
主人公であるフィーアの実力はかなり高く、圧倒的高スペックの主人公が好きな方は楽しく読むことができると思います。

アニメ化決定!
公式サイト
個人的にはキャラクターの声も、想像にかなり近く、ナイスキャスティングだと思います!
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