今回紹介するのは「ウェスタの台所 -忘れた僕の世界ごはん- 1巻 レビュー」です。
この漫画は「エスニック料理」「グルメ」「記憶喪失」「超能力」「バトル要素あり?」という設定が好きな方におススメできる作品です。
祖母「成田光子」の下宿の管理人を任せされている「成田夏純」は、友人の「杉崎凪」が居るスパイス料理店から帰ると、家の庭に雨に濡れている裸足の謎の少年が居ました。
夏純は警察に追われていたその少年を下宿で保護することにしました。
下宿には既に様々な国の入居者が居て、彼らは夏純にとって大切な家族でした。
その入居者たちに保護した少年のことを紹介するのですが、少年は記憶喪失で名前すら覚えていなかったので、イタリア国籍のアルフォンソ・ノーチェス(アルファー)が夏純に少年の名前を付けたら?と言い出し、夏純は少年を「春(はる)」と名付けました。
夏純は春が記憶を取り戻せるきっかけを作るために、得意の「世界の料理」を作ることにしました。(春が食べたことがある料理を判明させることで、故郷を特定するため)
記憶について話していると春は様々な国の言語を話すことができることが判明し、さらには物を浮かせたりすることができる超能力者であることが分かりました。
自分を心配してくれる夏純と癖はあるけど優しい入居者たちとともに、春が自分の記憶を取り戻せるように生活していくというのがあらすじです。
1巻時点では比較的日常的な漫画だと思いましたが、どうやら2巻では超能力バトルもあるようなので、純粋なグルメ漫画を求めている人は注意がいるかもしれません。
良かった点
①各国の料理の知識が漫画を読むだけで得られる
色々な国の料理の”作り方”や”起源や由来”が説明されていて、特に”作り方”に関しては結構詳しく書かれているので、とても勉強になりました。
②アートワークの出来の良さ
キャラの個性が身長や肌色などでよくかき分けられていて、特に女性キャラがみんな可愛かったのが良かったです。お気に入りは誰と言われても選べないくらいでした。
料理に関しては、細かく丁寧にかつほぼ2色しか使えないにもかかわらず、とてもおいしそうに描かれていました。個人的に読んだ漫画の中では最上位に位置するかもしれません。
③設定の面白さ
どうやら春は超能力組織のエースのようで、記憶を一時的に取り戻すとかなりの強キャラになるみたいです(次巻予告から)。
平和な日常を送っているキャラが実は最強だったという設定は、個人的にはかなり好みなので、この先が楽しみです。
気になる点
①純粋なグルメ漫画ではなかった
前にも書きましたが、「超能力」「バトル要素」があるようなので、完全な日常系グルメ漫画を読みたい人にとっては、求めているものと違うと思うかもしれません。
2巻の感想について