今回紹介するのは「デミルカ様はごりつよ悪役令嬢 メンタル最強お嬢様は王子からの婚約破棄をぶっ潰します!」です。
この漫画は主人公が「有能」「高い志を持っている」「精神力が強い」という設定が好きな方におススメできる作品です。
ダルガーナ王国の公爵家令嬢「デミルカ・グランシェト」は、第一王子の「マルグレト」の大勢の候補者から婚約者に選ばれましたが、結婚寸前で婚約破棄を言い渡されます。
マルグレドには他に想い人がいたようで、しかもその想い人は平民でした。
デミルカの母は病でなくなってしまい、本来ならば後継ぎを作る必要がありましたが、父は母への愛で後妻を取らずにデミルカを王室に嫁がせることに心血を注ぎました。王子との結婚はグランシェト家の悲願でした。
デミルカは婚約破棄されて夢が破れてしまったと諦めず、落ち込むどころか婚約破棄を私の手で潰してやるというほどメンタルが頑強でした。
ダルガーナ王国は辺境の小国で、周辺に大国が隣接していたため、王は軍事に気を取られていました。しかしここ数十年は平和であり、貴族たちは平和ボケし、王に統治を任された宰相は貴族の操り人形になっていました。
貴族たちは自分たちの領地を蔑ろにし、民に給金を満足に与えず、贅沢な暮らしをしているという腐り具合でした。
デミルカと父は民が苦しんでいる状況をよく思わず、権力は真に民を想い国を発展させるものが持つべきだと考えていました。
王妃となるために婚約者の座を誰にも渡さないように奮闘していきます。
良かった点
①主人公がくよくよしないので、見ていて爽快
タイトル通り、デミルカは婚約破棄を言い渡されるという、よくある漫画なら世捨て人になるくらいキツイことがあっても、落ち込んだり悩むどころか、逃げも隠れもせずぶっ潰しに行くので、見ていて楽しかったです。
②デミルカとマルグレトのキャラデザイン
デミルカはいかにも悪役令嬢といった強気そうなビジュアルをしていて、反対にマルグレトは少し気弱そうな落ち着いた雰囲気で、正直この二人が一緒になるビジョンが全く浮かばないところが面白いと思いました。
③細かいところまで丁寧に描かれている
料理や花、マグカップ、街並みなどが他の漫画と比べると丁寧に描かれていて、良かったです。
気になる点
①聡明そうな王子が何故大衆の面前で婚約破棄を言い渡したのか
マルグレトは後にそのことをデミルカに謝罪するのですが、その理由は分からず、1巻の時点では行動の意図が全く理解できませんでした。