今回は、「孤独を楽しむ力」という本を紹介いたします。
この本は、孤独とは悪いものではなく、必要なことだということを述べています。
この本には『内省』『人間関係』『価値観』『行動』『読書』『家族』の6つの章があります。この本の主なテーマになるのは『内省』についてです。
この『内省』は、他の5つの章のテーマにも関わっていました。
まず1章では、内省とは何かについて述べており、そして内省するのに必要なこと、内省することで得られることが分かります。
私自身で、照らし合わせてみましたが、確かに皆さん途中までは行っていたりするのですが、その後のステップが足りないという感じでしたね。
この本には、孤独感を拭うためにはどうしたらいいかを教授されていて、一人でいることに不安、焦りを感じる人には得るものがある内容になっていました。
2章では、仕事やプライベートで人間関係が煩わしいと感じている方、どうすれば快適な人間関係を築けるのか、何に執着しているから人間関係が悪いのかが分かる内容となっています。
3章では、他人の目に惑わされず、どうすれば自分らしさを出して、生きているかが書かれています。本当に大切にするべきことは一体何なのか、それを本章で教えてくださいます。
4章の行動では、何をすべきで、何をやめられないからダメなのか。価値観を肯定する意味付などが記載されております。
他にも5章の読書では、なぜ読書をすることが幸せにつながるのか、なぜ読書をすることで後悔しない生き方ができるようになるかを述べたり、6章の家族では、どうすればいい相手を見つけられるのか、良い関係を築けるのか、子どもとの付き合い方について説明されています。
この本の良い点と残念な点についてまとめていきます。
良かった点
①著者自身の経験を交えて説明してくれている
経営者視点の出来事だったり、発達障害のお子さんを持つ親としての心構え、感情の受け取り方だったり、物事の捉え方などが記載されており、人生経験のない方でもわかりやすく読むことができると思います。
②具体例が若者向き
ワンピースのキャラや進撃の巨人の作者などの例を出すことで、若者でも知っている有名人がこれに当てはまるのかといった風に、これも具体例を出してくれることで理解しやすくなっています。
残念な点
①多様性を認めてくれるが、転落していった人には無関心な感じがある
もちろん読む人に刺激を与えるためであると思いますが、文面があまり優しくないと感じるところもありました。
以上がこの本のレビューになります。
総評ですが、人生の中で一人で生きている時間が多い方や、人間関係が辛くて一人で生きたい…と思っている方には刺さる一冊だと思うので、ぜひ読んでみてくださいね。
著者 | 午堂登紀雄 |
ページ数 | 254ページ |