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悪役令嬢の兄に転生しました 3巻

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「悪役令嬢の兄に転生しました」の3巻レビューです。

実はカイン以外にも転生者がいました。それはこの世界(ド魔学)のヒロイン「アウロラ」でした。

彼女は4歳で読み書きができる天才少女と呼ばれており、どうやら性格も両親想いで良いみたいです。

中身は言葉づかいから結構なオタクっぽいのですが、性別が分かりません。素の一人称が「私」であったり、イルヴァレーノを「イル様」と呼んでいることから女性かと思ったのですが、主人公を「アウロラたん」と呼んでいること、ござる口調や「~っス」等、言葉遣いだけを見ると男性である可能性もあります。

いずれにしても、中身が男性であれば、たとえディアーナに惹かれても(この世界では)女性同士なので、問題はないでしょう。中身が女性だった場合が危険で攻略対象に好きなキャラがいるはずなので、アウロラがハッピーエンドを目指しているのなら明確な『敵』に成りえますね。

転生前の知識を忘れないように、ノートに書くがディアーナに見られそうになり、燃やしてしまいました。

あの後、鍵付きのノートをもらえていましたが、書き直せたんでしょうか。自分以外に「暗殺者ルート」「王太子ルート」「聖騎士ルート」「教師ルート」「後輩ルート」「同級生魔導士ルート」「隣国の第二王子ルート」と8つのルートがあることが分かりましたね。攻略ルートが多すぎて全部を妨害するのは不可能そうですが、どうするのでしょうか。特に主人公が把握していない知識もあるようなので、そこを突かれた際どう対応するのか楽しみです。

カインの父「ディスマイア」とディアーナが二人で出かけますが、ディアーナは「少女騎士」という絵本を買ってもらったり、ケーキを食べさせてもらったりしました。途中、ディスマイアはディアーナが貴族として認められない態度(ケーキを持ち帰り、それを孤児と一緒に食べ合うこと)を見つけたのですが、特に大きく問題視することなく見逃しました。

やはり、両親は寛大なようでディアーナが悪役令嬢へとなっていく過程が分かりませんね。突然変わってしまうようなショックな出来事があったのでしょうか?この謎はかなり続きそうですね。

カインは年越しのお祭りの「神渡り」で謎の女性と会います。彼女は「こことは違う別の世界があるって信じるかい?」と聞いてきますが、トイレに行っていたディアーナが帰ってきて、ハンカチを渡している間に居なくなってしまいます。

「魂が行き来できるとしたら…?」と言ってましたが、逆にむこう(転生前の世界)に戻れることもできるのでしょうか。もちろん死んでしまっていると思うので、同じ体には戻れないと思いますが。

後日、孤児院で刺繍したハンカチが完売したのですが、イルは庶民街で「オセーボ」というのが流行ったと言いました。それにより、カインは他の転生者の存在に気づいたのでした。

とりあえず我々が分かっているのは「アウロラ」が転生者ということですが、他にも転生者がいてもおかしくありませんよね。敵なのか味方なのかハラハラしてきますね。

騎士に憧れるディアーナはカインの提案で近衛騎士団の訓練を見学します。そこでディアーナは打ち合いに参加したいと言い、王太子と手合わせをするのですが、そこで勝ってしまったことにより、ディアーナを鍛えていることがばれてしまい…?

カインはどう申し開きするのでしょうか。そもそも責められているのでしょうか。

2巻レビューについて

4巻レビューについて

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悪役令嬢の兄に転生しました 2巻

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「悪役令嬢の兄に転生しました」の2巻レビューです。

前回のことから謹慎中でかなり病んでいたカインはディアーナが摘んできた花を持って来てくれたり、イルヴァレーノがラストシーンと似た行動(暗殺でなく一緒に戦ってくれる版)をとったことで、自分がやってきたことへの実感がわき、復活するのでした。

とりあえずイルヴァレーノはラストシーンを穏便な有効な使い方をしたので、もう心配ないでしょう。ゲームとは違い「好感度」等が見えないので大変ですよね。しかも間違えたら死亡エンドですからね…

後日、仲直りの会でカインとディアーナはアルンディラーノ王太子と無事に仲直りすることができたのでした。

王太子は別に傍若無人で尊大な子どもというわけではなかったですね。おそらく本当にたまたま怪我させてしまったんだろうなあと予想しました。

カインは屋敷の騎士達に剣を習っていることが父に知られており、本格的に剣術を始めるかと言ってきます。ふたを開ければ、実は王太子の希望であり、一緒に訓練したかったとのことです。他にも魔術練習で転移魔法の習得を目指します。

聖騎士ルート、「クリス・ヴェルファディア」の父が現れましたね。聖騎士ルートではディアーナが魔王の魂に乗っ取られヒロインとクリスがそれを倒すというルートらしいのですが、それではディアーナが死んでしまうため、体を乗っ取られる前に魔王を倒さねばなりませんね。

孤児院に居た「セレノスタ」という男の子が、馬車に轢かれ孤児院に戻されてしまいます。すぐに新しいスカウト先が来たのですが、かつてイルヴァレーノが所属させられていた暗殺者集団でした。カイン、イルヴァレーノ、そしてついてきてしまった王太子のアルの3人で、アジトをつぶしたのでした。そうしてセレノスタは暗殺者集団に盗られることなく、貴族もひいきしているアクセサリー工房に住み込みで働くことになりました。

カインは「極滅の業火」「氾濫の激流」といった、名前的に上級魔法を使えてそうなので、これからの戦闘が楽しみであります!

王太子殿下を孤児院に連れて行ったことで、王太子の子どもの対応が慣れていたので、他の孤児院での対応も良好にできたことから、王家の評判を図らずも上げたカインは、王太子をどこへ連れていくかという行事剪定の話が来ますが、これを辞退します。

アルの歪んだ愛がディアーナに向かないようようにするにはどうしたらいいのでしょうか?今のところディアーナとアルの接点はありませんが、カインが間に居るなら関係ありませんよね…。

王太子は両親との時間を欲しがっているから王妃との時間を作るために、一緒に孤児院に活かせただけと言います。

国王と王妃に謁見しますが、そこに居なければ知りえなかった情報をバンバン話すので、報告書で済ます親の愛情にたいして、複雑な感情を抱いていました。

国王と王妃には愛情があるのでしょうか。子どもに対して悪い感情を持っていないのはなんとなく分かっていますが、同じ年頃の友達を作らせたり、少しは話す時間を作らないと確実に性格歪みますよね。ゲームでも王太子は歪んでいたのでしょうか。

兄が羨ましいと思っていたアル王太子はメイドに、ディアーナと結婚することでできると言いました。ついに白羽の矢が立ったディアーナ!どうなるのでしょうか!

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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悪役令嬢の兄に転生しました 1巻


今回紹介するのは「悪役令嬢の兄に転生しました」です。

とある実況者がエナドリの過剰摂取と仕事にゲーム、動画編集といった徹夜作業による睡眠不足で死んでしまい、異世界にて「カイン・エルグランダーク」として転生します。転生した世界は自分が最後に実況していた「アンリミテッド魔法学院~愛に限界はありません~」という乙女ゲームの世界でした。

「ド魔学」は主人公の平民出身の女の子が魔法学院に入学し、攻略対象と出会い幸せなエンディングを目指すゲームです。

カインは主人公のライバルの悪役令嬢「ディアーナ・エルグランダーク」の兄であり、攻略対象でもあります。

生まれたばかりの罪のないディアーナを、家族として兄としてゲームの悲惨なエンドから救うために、ディアーナを守ると決めたのでした。

攻略対象の暗殺者ルートの「イルヴァレーノ」を救い、侍従にすることで主人公と出会うのを阻止し、暗殺者をやめさせます。

他にも王妃主催の刺繍の会に参加して、王太子に会い、ディアーナに怪我をさせた王太子に魔法を使い、怪我をさせてしまうところだったというところで1巻は終わりです。

良かった点

①珍しいところからゲームに干渉していく、変わったストーリー!

可愛さ満点のディアーナをまっすぐで素直な女の子に育てるという内容で、容姿が整っていることもあり、完璧な存在を育てるというのは、なんだか育成ゲームみたいで見ていて楽しく感じました。

②ぶっ飛んだチート能力がない、ご都合主義過ぎないところ

攻略対象なだけあってカインのスペック自体は高いのですが、世界一とかSSランクとかそういう系ではないので、地道に努力していく、強くなっていくところが良いところだなと思いました。また力によるごり押しでなく、頭を使った進め方というのも見ていて読みごたえがありました。

残念な点

①兄バカすぎてアドバンテージを活かしきれていない。

大人から転生したというアドバンテージがあるのに、盲目的に妹を可愛がりすぎて、本来の目的であるディアーナを不幸から守るということから少し逸脱しているように感じました。

2巻レビューについて

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元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います 2巻

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「元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います」の2巻レビューです。

ルルフィーナのもとにドミニクと婚約の話が来ます。しかしルルフィーナはドミニクとの婚約をあきらめているので、「私は誰とも婚約しません」と言い、辺境伯として身をたてるため、辺境へ移住することにしました。

ドミニクとだけではなく、長男であるファビアン、南の大国の王弟殿下とも婚約の話が来ているとは、今回はずいぶん波乱な予感がしますね。にしても伯爵家に王家からの婚約の話が来るなんてことがあるのでしょうか。基本公爵家だと思っていました。

その際、アイシャの幸せの為に辺境へついてこさせず、スティーブの居る屋敷に残すのでした。

アイシャを置いていくのは意外でした。私の予想展開としては、アイシャはずっとルルフィーナを支える存在だと思っていました。やはりスティーブと結婚するのが一番幸せなんでしょうかね。

フィオレ領に引っ越して数年が経ち、9歳になったルルフィーナは令嬢としての教育を受けていて、そこではお世話係として歳が近い、「ポリー」「ジム」「サム」「ヘンリー」の4人がおり、ともに勉学に励むのでした。

4人ともルルフィーナに対して友好的ですね。もちろん領主の孫娘なので、機嫌を損ねるわけにはいきませんが。ポリーが可愛くていいと思いました。犬系女子です。

ある時、ポリーが城の図書室で幽霊を見たというので、調査することにしました。図書室にはランプと巻き戻り前にドミニクが薦めてきた絵本があり、さらにヘンリーは何かを見つけたのですが、何もないと言うのでした。

ヘンリーが何もないといった理由は何だったのでしょうか。実は事情を知っていたのか気になりますね。

後日、ポリーの父に丸投げしている祖父から贈与された畑に行きました。そこにはアンジェリカの実家のバーンズ領にいるはずのドミニクが居ました。

巻き戻り前のドミニクとはずいぶん違うようですね。巻き戻り前の過去のドミニクも実はこうだったのでしょうか?ルルフィーナは出会ってなかったでしょうから、そこは不明ですね。

ドミニクはどうやら周りから冷遇されており、憔悴していました。そこに祖父からドミニクを立派な王子にするために導くように言われました。(実際言われたのは「友人として支えてやってほしい」です)

なぜか王子を育てることになってしまったルルフィーナ。元婚約者を育てるってどんな気持ちなんでしょう。複雑すぎます。

どうしてもドミニクと会うと、か弱い存在をいじめる悪役みたいになってしまっているので、彼の歓迎会をすることにしました。

歓迎会でドミニクをユス湖に連れて、ボートで対岸へ行ったのですが、ドミニクは微妙な表情をしており、水が苦手だということを聞き出しました。

ルルフィーナはドミニクに「おぼれたら助けてあげる」というのですが、ドミニクは「僕が死んでも困る人なんていないから」と言います。どうやら兄のファビアンに悪意をぶつけられていたらしく、周りも助けなかったようです。

すでに権力争いに巻き込まれているようですね。ドミニクが城から離れたことで、ファビアンが王になる可能性が大きくなったのではないのでしょうか。前のドミニクが王位に興味がなかったように、今回も王道から外れるのでしょうか。

ルルフィーナはドミニクにフィオレ領を好きになってもらうために動いていくのでした。

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います! 1巻


今回紹介するのは「元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います」です。

「ルルフィーナ」は婚約者である「ドミニク王子」に婚約破棄を申しだされ、一週間後事故により命を落とすのですが、何故か何度も婚約破棄された1週間前に戻り死んでしまいます。

ある時、いつもの巻き戻り方と違い、誰かの助けを求める声で目を覚ましたら、1週間前ではなく、子供時代に戻っていました。

幼き頃に犯してしまった罪、ルーヴェ伯爵の跡取り息子「アレン」を、間接的に殺してしまった事件によって、ルルフィーナの人生は狂い始めたので、今回はその未来を回避するために動きます。

実はアレンが死んだのはルルフィーナのせいではなかったようで…?

良かった点

①何故そうなったのか、何がそうさせたのかが気になるストーリー

アレンが狙われていた理由、ルルフィーナが時を繰り返し巻き戻されていた理由、そして今回は1週間前でなく子供時代に戻った理由、どれも読んでいて真相が気になりました。

②婚約破棄についていて重きを置いていない

婚約者のドミニク王子には愛されていたかったとはありますが、子供時代に戻った今では王子に未練がなくなっていて、どんな手を使ってでも愛されにいくという展開にはならないのは見ている方としてもスッキリしました。

残念な点

①主人公が無力

基本的に今のところ、自分で未来を変えるというよりは、誰かの助力を得なければならないというところが歯がゆかったです。しかし子供ということを考えると仕方がないのかもしれません。

2巻レビューについて