今回紹介するのは「悲劇の元凶となる最強外道ラスボス王女は民のために尽くします」です。
この漫画は女子高校生が交通事故により亡くなってしまったことから始まります。
前世でハマっていた乙女ゲーム『君と一筋の光を」通称キミヒカと呼ばれる世界に、ゲームのラスボスで国の第一王女であるプライド・ロイヤル・アイビーに転生してしまいます。
ゲームでのプライドは、ラスボスというだけあって攻略対象である男の子に消えない心の傷をつけるような超鬼畜キャラのようでした。
そんなプライドでしたが、ゲームと同じように予知能力を発現させ、第一王女として認められます。
主人公や攻略対象の敵であるプライドは、どのルートのエンドであっても必ず断罪されるキャラで、逆にバットエンドを迎えると主人公か攻略対象が死ぬという結末になるそうです。
しかし主人公は、前世の記憶を使って自分が助かるためにバッドエンドに持っていくことはしたくないようで、ゲームのプライドは予知能力を悪事の為だけに使いましたが、前世の記憶があるプライドは民や周りの人々を助けるために能力を使っていきます。
ゲームの通りなら、義弟であるステイルは殺意を向けられるほど残酷なことをされたり、ゲームの主人公であるティアラは嫉妬から罵倒され軟禁されたりするのですが、ゲームの背景を知っているプライドは善人である彼らに絶対に危害を加えず守ろうとします。
ここでこの漫画の良かった点、残念な点を述べていきます。
良かった点
①主人公のスタンスがとても良い
悪役であるにもかかわらず、自分が死んでもいいという覚悟があって周りを助けるその姿は感動を抱かずにはいられませんでした。
②ゲーム通りだったらどうなっていたかを描いている
ここが分からないと、プライドは攻略対象に対して何をしていたのかと前世の記憶を持ったことでどのようにして攻略対象を救っていくのかの対比が見れて分かりやすいです。
残念な点
①ラスボスと言っても無敵ではない
腕力などは男性に劣るようで、基本的な剣術や護身術などはとても高いレベルなだけに、ラスボスにしてはちょっと強さが足りないかな?と思いました。
3巻レビューについて
著者 | 松浦ぶんこ |
原作 | 天壱 |
キャラクター原案 | 鈴ノ助 |
価格 | 640円+税 |
ページ数 | 183ページ |