ネタバレ注意
「町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい ~どぶと空と氷の姫君~」の3巻レビューです。
アレンは母に今よりもいい暮らしをさせるために、引っ越しをします。引っ越し先を探していると、モニカの父がアパート経営をしているというので、モニカが紹介してくれたアパートに引っ越すのでした。
アレンは母親(カテリナ)を何より大切にしていますが、父親は冒険者でもしているのでしょうか。アパートを紹介してもらったり、引っ越しをギルドの人に手伝ってもらったり、引っ越し祝いを開いてもらったりと、守りたいものがたくさんあるアレンですが、この先も守りたいものがどんどん増えていくのか気になります。
前回攻略したゴブリン迷宮を、お金やレベルを稼ぐため、周回し続けていたら「ゴブリンスレイヤー」の2つ名を取得しました。
次はオーク狩りの達成報酬とギルドの実績を稼ぐため、オークの大迷宮を攻略することにしました。ラスボス、オークキングと激戦の末に討伐することができました。この後アレンは13歳になり、オーク狩りの実績でランクDに、そしてレベルは23に上がりました。
オークキングと中ボスたちとの戦闘シーンですが、メイジやプリーストといった、遠距離攻撃、支援持ちを先に倒していきましたが、ボスのオークキングが治癒魔法を持っていたのでかなり厳しい戦いでしたね。攻撃を受けても突進してくるオークキングに為す術なしかと思ったら、ギリギリで勝っていてヒヤヒヤしました。
オーク狩りの後は、「風の街」ゼーベンに行き、風の山の迷宮に挑むことにしました。新しい武器ショットガンの「サイガ」と盾を装備して、風の迷宮のラスボス、「ブリザードフェニックス」と戦います。勝利の末魔石の大きさをアップできる「魔石合成機」を手に入れたのでした。
風の迷宮はA~Bランクの冒険者パーティで、攻略されていると書いてありましたが、到達記録が8階層で、アレンはあっさり最終層にたどり着いたことを考えると、もうすでにかなりの強者になっているんでしょうね。ブリザードフェニックス戦も、前情報ありとはいえ一度の挑戦でクリアできたのは、もうアナスタシアを救えるくらいの力を身につけたのではないでしょうか?
14歳になったアレンは師匠(ルドルフ)から信用を得るため、護衛依頼を受けるよう命令されました。
王都からイェルシュドルフという村へ向かう荷馬車の護衛をするアレンでしたが、道中、盗賊が出てきます。人を殺すことに抵抗があったアレンは逃げる盗賊を見逃してしまいます。
実力は申し分ないと思っていましたが、そういえばアレンは対人戦の経験がありませんでしたね。他のギルドの仲間があっさり殺している所を見ると、普段はどぶさらいをしていたみんなは単純な仕事仲間ではなく、命を預ける仲間になっているんだなあと思いました。風魔法銃を秘密にしておきたいアレンですが、これからは銃を使わないで戦うことができるのでしょうか。アレンの今までの強さは銃に依存しているものだと思うので不安ですね。
盗賊を見逃してしまったせいで、村の子どもたちが誘拐されてしまいました。子どもたちを助けるため、盗賊のアジトを襲撃する依頼を受けました。隠密や鑑定のスキルを使いカーリン(子ども)たちを助けることができたのでした。
あらためてスキルのチート具合が分かるシーンでしたね。とくに洞窟を鑑定して地形を把握したのはそんな使い方できるのかと驚きました。しかし岩を爆破させて盗賊たちを倒しましたが、まだ生きていた盗賊を見逃したのは危ないですね。今回はジェレイドが倒してくれましたが、一人だったらアレンがやられていた可能性もあったでしょう。村を救った後、次に何をやるのか楽しみです。
4巻レビューについて