ネタバレ注意
「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」の5巻レビューです。
アルノルドたちが向かう先は、フォーゲル大陸南部にあるロンディネ公国。しかしその途中でアルバトロ公国の会談に応じるのですが、アルバトロの公女と公子が相手で、理由は言えないが進路を変えてほしいと言われます。レオナルトとエルナは船酔いでダウンしているので、レオナルトのふりをしているアルノルトはこれを無条件で飲むのでした。
レオナルトの真似をしているアルノルトは少しジトめな感じがしますね。アルノルトのメンタルさえ持てば、1人2役をずっと違和感なくできるのでは・・・?
海竜による嵐の巻き込まれてしまい、アルノルトの船とレオナルトの船が離れていってしまうのでした。ロンディネに進路を戻そうとすると、公国の船の残骸を見つけてしまい、レオナルトとしてふるまわなければならないアルノルトは、メリットのない海難救助をすることにしたのでした。
アルノルト側は大丈夫でしょうが、レオナルトがアルノルトのふりができるか不安ですね。エルナがいるから平常時は大丈夫そうですが、今の海難事故みたいなことが起こったら、間違いなく入れ替わりがばれるでしょうね…。
生存者をすべて救出したかわりに、倉庫にある食料以外の全てを海に投棄したため、絶対にアルバトロに向かわなければならなくなりました。
安心して力尽きるジュリオ公子を救助するため、海に飛び込み救助するのですが、そのあと引き上げてもらった騎士は、かつて勇爵家につかえていた、第三騎士隊の副隊長マルク・タイバーという人物で、過去におぼれていたアルノルトを助けたことがあるといいます。
マルクも優秀そうな味方で安心ですね。いくらアルノルトでも普段セバスのサポートがあった状況だったので、一人ではきついはずですからね。
容態があったしているものもいる中、公王の判断を仰がなければならない決まりがあると言って、動かない公国に対して、帝国海軍が一度も上げたことのない白旗を上げて、投獄される覚悟で入港します。
レオナルトの株を上げることで、レオナルト自身の問題のハードルを上げていってますね。「俺にできてあいつにできないことなんて何一つとしてない」と言っていましたが、レオナルトもアルノルトに対する評価が同じだったと思うので、良い関係ですね。
アルノルトがいない間、リンフィアの活躍でザンドラとの戦いは上手くいっているようです。アルノルトたちの役に立ちたいと考えるフィーネに、自身の人気を使って亜人紹介とのパイプをつなげることを提案しました。
予想通り、リンフィアは頭もキレる優秀な味方でしたね。ザンドラ相手に勝つとはなかなかの手練れです。
亜人商会に着いたフィーネ達でしたが、2時間待たされてもまだ代表が来ない状況で、リンフィアは帰るべきと言いますが、フィーネは時間と誠意で協力をお願いすると言って待ちます。
吸血鬼は全部モンスターとして認定されているものだと思っていましたが、普通に亜人として扱われているのですね。また襲撃された帝国には警戒されていますが、他国には特に差別などないということでしょうか。
その結果、代表のユリヤが出てきました。帝位争いで味方に付いた場合、メリットはあるのか?と聞かれます。それに対してフィーネは交渉材料は自分を好きなようにする権利だと言いました。物おじせず真剣なフィーネに気圧されたユリヤにお互いの要求を通すことができたのでした。
吸血鬼戦で命がけで笛を取ったように、今回も死んでも皇帝にさせるというあたり、すこし危険な香りがしますね。アルノルトはフィーネを絶対死なせないようにしているので、彼女が危険なところへ向かうのはアルノルトとしてはやめてほしいところだと思います。まあ役に立ちたいという気持ちは分かるのでしょうがないですよね。善意でやっていて、結果としても悪い方向に入ってないので今のところ問題ないでしょう。
アルバトロ城に招かれたアルノルトは公王「ドナート・ディ・アルバトロ」に膝をついて礼を言われます。食料やロンディオに差し入れるはずだった分の財宝をもらい、海竜「レヴィアターノ」について話を聞いたのでした。
さてこれからS級越えのモンスターレヴィアターノをどのようにして討伐するのかですね。とりあえずロンディネ公国の協力がない事には難しそうです。
ほぼ公女に惚れられたっぽいアルノルト(変装しているためレオナルトに好意を向けられているが)こっちもどうするのでしょうか。個人的にはこっちのほうが気になります笑
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