今回紹介するのは「追放された悪役令嬢は断罪を満喫する」です。
主人公「ディアナ=アメティス」は一般人としての前世の記憶を持っている状態で、ユメール王国の侯爵家の長女といて生まれました。
「ディアナ」とは、乙女ゲームの悪役令嬢であり、最終的に学園卒業パーティで断罪されて娼館送りになってしまうというキャラでした。
ディアナはゲームのシナリオでは、第一王子の「サフィーロ=ユエール」の婚約者となり、その後ヒロインの男爵令嬢とサフィーロが出会うと、サフィーロを含めた攻略対象たちがヒロインに夢中になり、ヒロインに嫌がらせをしたという罪でディアナは「王子を奪われて嫉妬に狂った侯爵令嬢」として断罪されてしまいます。
ゲームの強制力によるものなのか、婚約破棄することは出来ず、ディアナは卒業パーティでサフィーロに婚約破棄されてしまいます。
しかし、婚約破棄までは抗えないがエンディングの断罪後の展開は変えられると気づき、追放される娼館を既に自分のものにすることで、娼婦ではなくオーナーとして生きることに成功するのでした。
オーナーになってまもなく、娼館のまとめ役である「セドナ」から、攻略対象の一人であり宰相子息である「アレクシス=ラズライト」が訪ねてきて、笑顔という名の圧力にそのことを話してしまいます。
王子の従者であり自分を心配してくれた「バート」が、実は隣国の貴族「ランベルト=コール(アドルフ)」であったり、婚約破棄について知らなかった国王たちが味方に付いたようで…?
ゲームの冤罪エンディングの世界をディアナはこれからどう生きるのか、楽しみな漫画です!
良かった点
①主人公が魅力的
乙女ゲームは前世で親友に勧められていただけなので推しなどはいなく、ただ効率的に攻略していたのですが、そのためかディアナは恋愛には何の執着もないようで、淡々としたそれでいて可愛いところもあるといった魅力的な主人公となっています!
②繊細できれいな絵
この漫画の女性は伏し目がちで描かれていることが多いのですが、髪形の毛や目の大きさの差異などが個人的にとても好きで、特に主人公は綺麗な人形みたいで絵を見ているだけでも楽しいです。(もちろんお話もとっても面白いのですが)
残念な点というより(疑問点)
①この後は逆転して終わりなのか?
ディアナがひどい目にあったというのが明確すぎるため、これから王子たちはただ沈んで終わるという展開を予想したのですが、そうすると一体この話はこれから代わり映えのしない展開なのでは?という心配が浮かびました。