Categories
漫画 異世界転生

【将来性皆無!?】主人公じゃない! 1巻 レビュー【転生系漫画】


今回紹介するのは「主人公じゃない!」です。

とあるサラリーマンがトラックに轢かれそうな女の子を、自分の命と引き換えに救いました。

最後に学生時代にやりこんでいたゲーム「ブレイブ&ブレイド」のをやりたかったと願うと、願い通りブレブレ(ブレイブ&ブレイド)の世界に、主人公ではなくゲーム序盤の救済キャラ「レクス・トーレン」として生まれ変わりました。

レクスが序盤救済キャラと言われているのは、初期レベルが破格の50レベルで万能型ステータス、さらにスキルを多数をもっていたからでした。

しかし、他のレベル50のキャラと比べると圧倒的に弱く、レクス自体の成長値も低いという弱点を持っていました。

レクスはとりあえず身の安全を確保しようと考えますが、ブレブレの主人公の生死が関わるイベントがもうすぐ発生することに気が付きます。

主人公が死んでしまえば世界が滅びかねないので、イベントを阻止することにしました。

ブレブレの主人公は出自を7種類+αから選ぶことができ、この世界の主人公は状況的に「冒険者に憧れる都会の少年」だと推測します。

その出自の場合は、物語が主人公が「試しの洞窟」を踏破するが、主人公が「資格を持つ者」であったために封印されていた悪魔が復活してしまうというものでした。

そこをレクスのおかげで助かるも、故郷「アース」が魔物たちに占領されてしまいます。

このまま、主人公を見捨てて逃げれば、自分は助かるが主人公は殺されてしまうので、「試しの洞窟」へと主人公を止めに行きました。

幸い、入り口で止められたのですが、主人公は「冒険者に憧れる都会の少年」ではありませんでした。さらに、実は主人公がどの出自を選んでもアースは魔物に襲撃され滅んでしまうという事を忘れていました。

レクスはゲームの知識を使い、駆け出し冒険者のラッドニュークマナプラナを連れ、洞窟を抜けて新しい街へ着きますが、そこへなぜかゲームでレクスを殺すドゥームデーモンが追ってきました。

圧倒的なステータス不利を背負うレクスでしたが、ゲームのテクニックにより順調にダメージを与えていきます。

いよいよ倒したかと思われた瞬間、ゲームのイベントと同じ構図で殺されてしまいました。

しかし、アイテムで復活し、ドゥームデーモンを倒すことに成功しました。

その後、「救済の女神」による神託で、世界中の人々へ悪神「ラースルフィ」の復活を阻止してほしいと言われます。

レクスは自身の弱さ、今後の敵の強さから、今後のことは主人公に任せてのんびり隠居することにしました。

レクスは元の世界に戻ることより、ブレブレの世界で生きていくことに決めました。

最終的な目標はゲーム期間の3年を生き残ることで、
1.ゲームの主人公を見つける
2.この世界について探る
3.各種イベントをこなす
4.戦力を充実させる
この4つをとりあえずのやるべきこととしました。

命を救った妹のレシリアに、ブラフをかけられ転生したことがばれてしまい、いきさつを話しました。

レシリアレクスについていくと言いました。しかし、ついてくるにはある程度の強さが欲しかったので、レシリアのステータスを見ますが、なんとレベル1で剣士系の上位職「インペリアルソード」の転職条件値と同じでした。

さらにレシリアレクスの成長値「4」と違い、最高「8」も成長する最強キャラでした。

この調子で本来助けられなかった(レシリアも)キャラを助け、仲間にしていくことで最強の軍団を作ることにしました。

良かった点

①序盤の救済キャラという立ち位置

私がプレイしたゲームの中でも、大きな影響はないが、特定の戦闘のみ助力してくれるものすごい強いキャラが居ました。それを見るたびに、このキャラが主人公のストーリーないのかな?と思っていたので、まさに私の中で需要がありましたよ。

この立ち位置の何がいいというと、まず大体2枚目キャラ、名声が高い、ゲームによっては主人公にとっての好敵手になる等、おいしいところがこれでもかと詰め込まれているんですよね。

レクスもぜひ王道とは違う物語の進め方をしてほしいですね!

②ゲームの穴を突いた攻略法

戦い方のテクニックやアイテムの使い方、さらには救えるはずのなかったキャラを仲間キャラにするなど、知識と経験が豊富にあるので、チート最強とかではなく、策を弄して成り上がっていく感じがとても好みでした。

気になる点

①あっさり秘密をばらしてしまったところ

妹のレシリアにブラフをかけられ、あっさり転生のこととかを話してしまったところが少し気になりました。やっぱり秘密の一つや二つは持っておくべきだと思います。

2巻レビューについて

Categories
漫画

【過労死フラグクラッシュ】悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 最終巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします」の最終巻レビューです。

アレクセイエカテリーナを泣かせてしまったことを後悔しており、授業でも上の空になってしまいます。

そこへ見かねた「ニコライ・クルイモフ」という、アレクセイを「公爵」とあだ名のように呼ぶ唯一の人間が声をかけてきます。

ニコライからエカテリーナにとってフローラは初めてできた友達になるのではと言われ、さらに身分違いを排斥するのは祖母の考えに染まっていたことに気づきます。

ニコライは心配なら明日にでも少し話してみたらどうだとアレクセイに言うのでした。

ニコライも妹が居るからこその良いアドバイスをしてくれましたね。ちゃんと同じようにエカテリーナのことを考えようとしてくれるのが分かりますね。

アレクセイフローラエカテリーナにとっての初めての友達だということに気づかせてくれたり、たびたびアレクセイにも気にかけていますから、ニコライは重要キャラになりそうですね!

エカテリーナは身分についての前世とのギャップとフローラに自分と付き合わないほうが良いと言われ、さらにアレクセイにも言われたことでショックを受けました。

ゲームの正解ルートでヒロインであるフローラは、相手を思うがゆえに身を引くことがあり、今回もエカテリーナのことを思って身を引いたと考え、ゲームでの皇子がフローラを追いかけたように、エカテリーナフローラを追うことにしました。

アレクセイに対しては、母をいびり倒した嫌悪の対象である祖母と同じと言ってしまったことで、アレクセイを傷つけてしまい、そのせいで嫌われてないかが怖いから、エカテリーナは、今くよくよしていることに気づきました。

エカテリーナは無事アレクセイに謝ることができ、アレクセイエカテリーナにとってフローラは初めてできた友達だということに気づいたから、学園で過ごす間くらいは付き合っても良かったと考慮すべきだったと言ってくれました。

エカテリーナは自覚のあるブラコン故に、すぐにアレクセイにくっつく癖がありますね。それを喜んでいる?アレクセイのことを考えると、この二人は何があっても、ちゃんと話し合いができる良い関係だなあと思いました。

こうして無事に兄妹の仲を戻すことができたので、次はフローラの元へ向かいます。

エカテリーナフローラアレクセイの判断が変わった事、フローラと純粋に喋っていて楽しい、気が合うから友達になりたいと思っていることを伝えます。

泣きながら受け入れてくれたフローラを部屋に誘い、夕食を食べた後、エカテリーナは自分の事情を全部話し、貴族との付き合いがないから、下手に付き合って公爵令嬢としての品格を疑われるのが怖いとも付け加えることで、フローラが引け目を感じて離れると言い出さないでくれると思いました。

エカテリーナが元アラサーで良かった点が出てきましたね。フローラを精神的に支えてあげられますからね。責任感と言うか余裕が見られますね。私はまだ全然余裕ないので、すげー!と思いました。

今まで読んできた作品の中で、一番ヒロインと悪役令嬢の仲が良い作品かも知れませんね。この先の展開が楽しみです!

植林についてアレクセイフォルリが話しているのを聞くと、「森の民」という少数民族がいることを知り、さらにはその部族の長がフォルリの奥方だと言われました。

エカテリーナたちが作っていたパイをフォルリが食べると、懐かしい味がすると言い、フローラがそれはナターシャ・チェルニー男爵夫人のレシピだと言います。

実はナターシャの夫であるヨシフ・チェルニーとクラスが同じで、ヨシフとナターシャの駆け落ちのお膳立てをしたのはエカテリーナ達の祖父セルゲイだったと言います。

アレクセイフォルリに何故先日、祖父とチェルニー男爵の件を言わなかったのかと問いましたが、セルゲイとの関わりがあったからフローラを特別扱いするのはどうかと思い黙っていたと言いました。

悪役令嬢の祖父とチェルニー家の関係はゲームではどんな風に影響していったのでしょうか。完全に隠された要素だったのでしょうかね。

初めての魔力制御の実技授業の日が来ました。この日はゲーム通りにいけば魔獣が出現し、クリアしなければ皇国滅亡フラグが立つというものでした。

ゲーム通りに魔獣が出現し、同級生を逃がす為、土属性の魔法を使い、エカテリーナは一人、魔物と戦います。そこへアレクセイミハイルが駆けつけます。

魔獣の体内にある「魔核」を破壊して倒すのが一般的ですが、この魔獣は心臓に魔核がない個体だったので、地中に閉じ込めて動きを封じることにしました。

いきなり魔核が破壊できない魔獣が来るのか…と思いました。ゲームで言うならチュートリアル戦闘ぐらいだと思うのですが、違うのでしょうか。本来エカテリーナは来なかったとして、戦えるのはフローラアレクセイミハイルの3人になることになりますよね。かなり厳しい戦いになったのではと思いますが…。

無事に封じたように思ったのですが、魔獣は不意を突いてアレクセイミハイルを狙っていきました。

それをエカテリーナは2人の周りに土壁を作り、2人を守りましたが、今度は打つ手なしのエカテリーナへ魔獣が向かってきました。どうにもならないと思ったところに間一髪フローラが助けてくれました。

フローラエカテリーナを守ったことにより、ユールノヴァが正式にフローラの後ろ盾についたことで、フローラの学園生活は安泰になるだろうとミハイルに言われます。

ミハイルエカテリーナが一人踏みとどまったことで犠牲者を出さずに済んだと褒められ、さらにこれからは殿下じゃなくミハイルと呼んでくれないかと言われます。

これは本来ゲームでヒロインに言うセリフで受けかねているとアレクセイが止めにきます。フローラにも友達としてミハイルと呼んでほしいと言い、エカテリーナは自分とフローラにも「嬢」と付けず、名前で呼んでくれれば嬉しいと返しました。

ミハイルエカテリーナのことをちゃんと褒めたのは良かったと思いました。素直にうれしかっただろうしグッジョブですね。

最後、アレクセイだけでなく、フローラでさえもエカテリーナ好き好きでミハイル警戒みたいになっているのは笑いました。ミハイル可愛そう笑

その後アレクセイに「立派だったが同時に無謀だった」と言われ、「お前に何かあれば私も生きていられない。お前が私の生命だ」「お前は私の命を握っていることを忘れないでくれ」と泣きながら言われます。

泣かせたことに焦り、必死に謝るエカテリーナでしたが、そんな様子を見て、アレクセイに笑顔が戻るのでした。

前回はアレクセイに謝ったとき、しおらしく謝っていましたが、今回は勢いで必死に謝りましたね。どっちにしても二人の距離はめちゃくちゃ近いので見ていて微笑ましいです。

クラスメイトとの関係も変わり、魔獣から助けた「マリーナ・クルイモフ」「オリガ・フルールス」にお礼を言われ、エカテリーナたちはこれからは親しくしようというと周りからも声がかかるのでした。

マリーナ・クルイモフ」とはニコライの妹なんでしょうか。ニコライにめちゃめちゃ言われてましたが、どんな性格なのか楽しみです!

前世でありえなかったものが普通にあって、シナリオ通りのイベントも必ず起きるけど、前世と同じく人は生きてて、人と人の関係は接して話して変わり得るもので、破滅フラグは怖いけれど生まれ変わった新しい人生、ゲームの世界らしいのに、生きてる実感をすごく感じてるとエカテリーナは思いました。

この文から生きている実感がある。充実している。というように取りましたが、これからも何があっても対処できそうですね!玄竜等の問題点などは描かれませんでしたが、この短い中でいい感じにお話をまとめられたと思います。願わくばまた続編が出ると嬉しいです。

2巻レビューについて

Categories
漫画

【過労死フラグクラッシュ】悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 2巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします」の2巻レビューです。

エカテリーナは、かつてゲームで操作していたヒロインが「他人」として行動しているのを見て、頭と体が乖離し、倒れてしまいました。

まだ上手く利奈エカテリーナの融合ができていないみたいですね。おそらく倒れた時、近くにヒロインがまだ居たと思うのですが、特に何もなかったのでしょうか。

エカテリーナアレクセイから3日間安静に過ごすことを条件に、学園に通ってよいと言われたので、大人しく安静にしていることにしました。

環境が変わるとまだ不安定とのことでしたが、逆に考えると普通に生活していくうえでは問題ない位にはなったのでしょうか。エカテリーナの母も病弱だったので、それを濃く受け継いでいないか心配ですね。

このままエカテリーナは休学していれば、平民落ちの破滅フラグは回避できても、皇国滅亡フラグが残っているので、休学して学園を離れるわけにはいきませんでした。

何気に、「兄を救う事」、「自分が断罪されないこと」の2つだけでなく、「皇国が滅亡しないこと」という3つになっていますよね。かなり大変だ…。

3日後、エカテリーナは教室に入りますが、その際「在校生代表公爵閣下」であるアレクセイが過保護なほど心配していたため、周りからドン引きされますが、とりあえずヒロインである「フローラ・チェルニー」だけには挨拶しておいたのでした。

超絶箱入りお嬢様が入ってきた!と思われているでしょうね。フローラが普通に挨拶返してくれたのがすごいくらいのインパクトのある入場でしたね。

今月下旬に魔力制御の実技授業があり、ここで発生するゲームのイベントをヒロインがクリアできなければ皇国は滅んでいたので、その対策をすることにしました。

こんな早い段階で皇国滅亡の危機が来てしまうんですか!?ヒロインが魔力制御できなかっただけで、なぜ滅亡するのでしょうか。不思議です。

ゲームでのエカテリーナの取り巻き「ソイヤトリオ」から逃げ切るために、アレクセイに頼ろうといます。

アレクセイは学園でも執務室で仕事をしており、くだらない理由に付き合わせるなんて…と思ったため、急遽一緒に昼食をとることに変更しました。

アレクセイのことを大切に思っているシーンでしたね。なるべく無駄な労力をかけさせたくないという健気な想いはしっかり伝わりました。

アレクセイは食べ盛りに年頃なのに、食への興味がないようだったので、アレクセイの為に料理にチャレンジすることにしました。

この世界の調理器具は前世と全く違うため、前世で料理をしていた経験はありますが、エカテリーナには知識も経験もなかったため、ヒロインのフローラに教えてもらうことにしました。

料理しないんで分からないんですが、やっぱり調理器具が違うと料理ってできないもんなんですかね。まあこの場合は世界から違いますから例外中の例外なのかもしれませんが。

フローラエカテリーナと同じく7か月前に母親を亡くしており、学園でいじめられて辛い思いをしているフローラと仲良くなることにしました。

「破滅フラグ対策」は変更になりましたが、皇子にさえ近づかなければ破滅フラグは問題ないはず!と考えたのでした。

フローラは苦労人で優しい子でしたね。てっきりこっちも転生者だったらどうしようと考えていたのですが、その可能性はほとんどなさそうですね!エカテリーナも自身の破滅が関わっているのにもかかわらず、仲良くしようと思ったのは人間的にできてるなと思いました。

エカテリーナは作った料理を執務室に居る兄とそのほかの人に配ったのですが、好評を貰い、感謝されるのでした。

フローラと仲良く歩いていると、突然ミハイル皇子に話しかけられます。これはゲームのイベントであり、「ヒロインが自作の昼食を持って歩く姿に興味を持ち話しかけてきて、それからたびたび皇子に差し入れして親しくなる」というものでした。

しかし、公爵令嬢の自分がいたため、身分の低い男爵令嬢のフローラには話しかけていない状況を何とかするため、強引にミハイルフローラを紹介し、差し入れをさせることでイベントをクリアするのでした。

ミハイルエカテリーナの分のパンも食べようとしたことを考えると、やはりフローラの言う通り、ミハイルの想い先はエカテリーナっぽいですね。

この出来事からやはりゲームの法則のようなものは強力に存在しており、破滅フラグも皇国滅亡フラグもすぐそこにあることが分かりました。

お似合いなミハイル皇子フローラの恋を応援するため、対策の内容を再変更することにしました。

エカテリーナの応援は空回りに終わりそうですね。フローラミハイルがくっつかなかったら問題は起きないのでしょうか?

フローラと共に執務室へ向かうと、そこには祖父の親友だった「バルタザール・フォルリ」が居ました。

フォルリ玄竜の存在を確認し、玄竜が現れた理由は、人間が森の伐採によって魔獣の生息地を侵すことになったのが原因だと言います。

玄竜は皇国滅亡ルートのラスボスの可能性があり、想像通りなら玄竜のゲームでの名前は「魔竜王ウラドフォーレン」という隠し攻略キャラのはずでした。

エカテリーナは、玄竜ルートはアレクセイが出ないと知って攻略方法に目を通しもしなかったのですが、この森林破壊の件をなんとかしたら皇国滅亡ルートを折ることに繫がるかもと考えました。

玄竜は隠し攻略キャラで利奈は全くその攻略方法を知らないという事でしたが、確かにこの件が解決して片付けば、玄竜側に攻める理由がなくなるので滅亡ルートにはいかなそうですよね!

エカテリーナは木の伐採の後、植林をすることで、玄竜に住処である森をすべて奪うつもりはないと示し、玄竜を宥められるか試してはどうかと提案します。

最近はよく新聞とかで植林の記事を見たことがあった気がします。確かに育つのに何十年とかかりますが、環境を守るためにはかならずやらなければならないことですよね。

その後、フローラは自分が庶民の生まれだとアレクセイ達に話し、ユールノヴァが笑われないためにも、アレクセイに、「私がエカテリーナにふさわしくないと考えているのならおっしゃってください。」と言います。

それに対してアレクセイは、エカテリーナに公爵令嬢として本来あるべき在り方を学んでほしいと思っていると言うのでした。(つまりふさわしくないと言っている)

アレクセイは身分にふさわしい振る舞いや考え方を身に着けることは、自分の身を守るために大切なことだと諭しますが、エカテリーナは身分が違うから相手を軽んじるのは、自分たちを虐げた祖母と同じだと言いました。

ミハイルエカテリーナのそんな身分を気にしないところに惹かれたんだと思うのですが、公爵令嬢としてのあるべき在り方とはいったい何でしょうか。抽象的過ぎてよく分かりませんが、ドロドロした世界から身を守るためとのことでしたが、むしろ身分が違っても気の合う友人とさえ過ごせれば、少なくとも学園に通っている間はアレクセイにとっても安心だと思ったのですが…。

1巻レビューについて

3巻レビューについて

Categories
悪役令嬢 漫画

【過労死フラグクラッシュ】悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします 1巻 レビュー【転生系漫画】


今回紹介するのは「悪役令嬢、ブラコンにジョブチェンジします」です。

ブラック企業勤めのアラサー会社員「雪村利奈」が乙女ゲームの悪役令嬢「エカテリーナ・ユールノヴァ」として生まれ変わりました。

エカテリーナは病弱であり、倒れてしまうことが多々ありました。

そんなエカテリーナを心配する唯一の家族、エカテリーナの兄「アレクセイ・ユールノヴァ」は利奈の推しキャラでした。

アレクセイは17歳にして公爵家の当主であり、「学生兼総合商社社長兼県知事」という超絶激務を担っていました。

そんな「アレクセイを過労死から救うこと」と自分の「悪役令嬢として断罪される破滅フラグを折ること」を目的に生きていきます。

アレクセイエカテリーナを過剰に心配する理由は、祖父の後継ぎとして、祖母から虐げられていた母と妹のエカテリーナを守ることができなかったからでした。

エカテリーナミハイル皇子と同じ15歳で身分も皇后を狙うには十分な立場でしたが、破滅フラグを回避するために「皇室と関わらない」とアレクセイに告げ、アレクセイは償いとしてエカテリーナの望みなら何でも叶えることにしたのでした。

良かった点

①転生しても精神年齢はちゃんとアラサーのまま

転生モノはたまに精神年齢まで若返ってしまい、本来年下である攻略対象に目が行きがちなのですが、エカテリーナは攻略対象ではなくさらに(転生した年齢の)年上のアレクセイに惹かれるところが違和感なく読めたので良かったです。

②目的が破滅阻止だけではない

悪役令嬢漫画はほとんど「自分が断罪されることを防ぐ」為だけに行動しますが、エカテリーナはそれに加えて「兄の過労死を防ぐ」といった別の目的があることによって物語の幅が広がると思うので興味を惹かれました。

気になる点

①アレクセイのエカテリーナ溺愛の理由に少し違和感がある

唯一の家族だから大切にするという理由は納得するのですが、幼いころから10年近く別居していた家族にここまで情を持つことがあるのか?と思いました。

2巻レビューについて

Categories
漫画

【たくましすぎる主人公】ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~ 4巻【逆転系漫画】

ネタバレ注意


「ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」の4巻レビューです。

玲琳慧月の元へたどり着き、慧月絹秀が倒れたことを伝えます。

玲琳はもう一度破魔の矢を使うため、入れ替わりを解消するように頼みますが、神器の管轄である玄家の人間の鷲官長に引いてもらったほうが良いのではと言われます。

全く持ってその通りな正論をぶつけられ、恥ずかしがる玲琳が可愛かったです。でもこの後、破魔の矢の弦が切れてしまうから玲琳に轢かせるのが正解だったんですよね。

さらに慧月は破魔の矢で弓を引いて呪いを散らすのは、甘い対処だと言います。

慧月貴妃を呪い返すことにしましたが、蠱毒を作るまで数日かかってしまいます。

呪い返しを提案した慧月に変なところで逞しいと言っていた玲琳でしたが、臆病だと言ったのにもなかなか厳しい評価だなと笑ってしまいました。それに対し反応しなかった慧月もすごいですね。まあそれどころの事態じゃなかったからかもしれませんが。

しかし、以前玲琳がネズミの餌にしようと、莉莉がくれた全ての虫を同じ壺に保管していた結果、壺の中のムカデが他の虫をすべて捕食していたため、意図せず蠱毒が出来上がっていたのでした。

莉莉がくれたというより嫌がらせで渡してきたやつですよね、これ。ネズミってめちゃくちゃ不衛生な気がするんですが、そこは全く気にしないんですね。何のために生き残ったムカデを飼っていたのかも謎ですね(まあ離されたら離されたで困るんですが笑)。

慧月は道術を使って贄(ムカデ)を殺そうとしますが、呪いが失敗した場合、入れ替わりに関係なく、慧月の魂に返ってくるといいます。

呪いを半分にするため、いぅしょに短刀を振り落とそうとした時、貴妃が来てしまいます。

ぷんこぷんこ怒ったり、輝かしいことをしたいと思った慧月、めちゃ可愛かったですね。これってツンデレっ子ですよね。まあ無理やり玲琳によって病みからツンデレにされたようなものですが。

莉莉を誑かした雅容の正体は貴妃でありました。玲琳莉莉を庇い貴妃に人質にされてしまいます。

58ページの貴妃の笑顔KOEEEEEEE!!目が完全にイっちゃってますよねこれ…。

そのため慧月はムカデを逃がし、玲琳を解放させるのですが、玲琳が足元に近寄ってきたムカデを踏みつぶし、油断していた貴妃を倒すことで呪い返しは成功しました。

ムカデを的確に踏みつぶし、貴妃を倒すという難題をワンアクションでやってのけた玲琳。か弱かったころの彼女はもういない!

貴妃慧月達を殺そうと襲い掛かってきますが、間一髪、尭明と鷲官長が到着し、貴妃を押さえることができたのでした。

尭明は悲しみにより龍気を乱し天候を荒らしていたため、玲琳尭明をなだめます。

先生、また尭明が余計なことしてます!自分の気持ちはとりあえず置いておいて、まずは朱貴妃とこの場を何とかするのが、優先でしょうに。でも「皇太子」として、部下たちに速やかに指示をしていたところは優秀でしたね!

玲琳は償いたいと言う尭明に、「慧月を見逃すこと」「貴妃への罰は絹秀の意向を優先すること」そして最後に「これからもたびたび入れ替わることを許す」ということを条件にしたのでした。

玲琳は結局誰にも敵を抱きませんでしたね。いつも目の前の人を助けるという感じで後手ではありましたが、その対応は完璧でした。

絹秀玲琳の2人を蠱毒により害した貴妃は流刑に処され、慧月は7日間の謹慎、他朱家の人間は無罪と、絹秀から破格に寛大な処遇を与えられました。

絹秀貴妃に「心底お前に幸せになってほしかった」と伝え、かつて「離れていても、お前を想い、自分の代わりにこの武器でもって、守り続けて見せる」と20年前と同じように武器(破魔の矢)を渡すことで、貴妃は牢に閉じ込められはすれども、心は晴れるのでした。

20年前も武器を渡したときに、貴妃に「敵意の表れですか?」と言われ、「お前を守るため」という場面の再現は心にグッときました。やはり大戦犯は金淑妃でしょうね。

尭明はそれから頻繁に黄麒宮と朱駒宮を訪れ、入れ替わりを見極めようとしています。

一方玲琳達は、周りを乱しながらも入れ替わりを楽しんでいたのでした。

最後に仲良くしている玲琳慧月を見られて幸せでした。この二人相性がいいですよね!対等に接することの友人。20年前の絹秀貴妃のような固い友情がいつまでも続けばいいなと思いました。

玲琳の兄「黄 景行(けいこう)」と「黄 景彰(けいしょう)」が現れますが…?

3巻レビューについて

5巻レビューについて