ネタバレ注意
「物語の黒幕に転生して」の2巻レビューです。
前回、レンは単独でシーフウルフェンを倒したことにより、領主クラウゼル家からアシュトン家を讃え、レンの将来に強く期待すると言われました。
そしてその手紙を持ってきたのが「七英雄の伝説」の世界でレンが将来殺してしまうはずの”白の聖女”「リシア・クラウゼル」でした。
いきなり剣の勝負を仕掛けてくる少女。端から見たら超絶おてんば少女って感じですよね。
しかし、礼儀作法はしっかりしているようで、レンだけに子供っぽい一面を見せているのかもしれませんね。
リシアは「七英雄の伝説」では主人公たちのパーティには加わりませんが、いわゆるイベント戦の「お助けキャラ」で実力もあり、容姿、性格からトップクラスの人気を誇るキャラでしたが、恋仲になることができない「攻略できないヒロイン」として有名だそうです。
聖女とは恋仲になれないというのは字面では正しいのですが、ゲーム内だと珍しいですね。でもパーティに居ないキャラなら妥当ですかね。
リシアに強さと勇気を認められ、いつでも立ち合いができるようクラウゼルに来ることを提案されますが、リシアと可能な限り距離を置きたいレンは断ります。
さすがにこれだけ戸惑われれば、拒絶されているのは丸わかりですね。リシア可愛そうに…。でも関わったら死んじゃうんだけどね。
リシアは是が非でもクラウゼルに来てほしい為、リシアが勝ったらクラウゼルに来ることと、もう一度立ち合いを挑まれます。
今度のリシアは「神聖魔法」「剣術」「身体能力アップ」の3つのスキルが発動する「白の聖女」のスキルを使ってきますが、それでもレンが勝ち、あきらめず何度も挑んでくるリシアでしたが、騎士団長のヴァイスが来て、立ち合いは終わるのでした。
相当強いらしいリシアに完勝できる時点で、現段階の成長はかなり進んでいるみたいですね。というか俺TUEEEじゃなくて、もしかして相手TUEEEになってません?
リシアはレンにどれくらいクラウゼルに来てほしいかという手紙を書くのですが、恋文のようになってしまい、処分することにしました。
主人公が攻略できなかった理由は、ゲーム本編でもリシアはレンに惹かれていたんですかね。だとすると殺されたのは余計ショックですね…。
ヴァイス達が村を去った後、ギヴェン子爵の使いにもスカウトされます。
レオメル帝国には3つの派閥があり、「皇族派」、主人公勢力であり、ギヴェン子爵も所属している「英雄派」、そして平和主義者でクラウゼル男爵家が所属する「中立派」が派閥争いに巻き込まれたということでした。
「白の聖女」の存在と優秀な当主であるクラウゼル家を抱き込みたいと思うものは多く、今回の一件もギヴェン子爵の狙いの可能性があると予想しました。
きな臭くなってきましたね。英雄派が一番黒かったらゲーム的に善悪が崩壊していますよね。さて、どうなることやら。
秋から冬に変わったころ、再びリシアが会いに来ました。再び何度か立ち合いをし、数日後帰っていきました。
やってることはとても恋人同士でやることではないですが、リシアの反応を見ると恋愛モノに見える不思議!
11歳の春に、再びギヴェン子爵の騎士がきて、今度は「名門・帝国士官学院」”特待クラス”の入学を支援するという話を持ってきました。
入学すれば、特待クラスに居る主人公たちに会うことになり、ゲームと同じ未来をたどることを避けたいレンは断りました。
主人公は特待クラスに居ると言うことは七大英爵家か将軍家なんでしょうか?もしくは一握りの天才枠なのか。多分後者でしょうが気になりますね。
3度目のリシアの訪問は魔力量に多い子供に時折発症する病にかかり安静にするために来ました。
リシアは自分の立場や責任を果たせなかったことを謝り、ここに来るのは最後にすると言いました。
それに対してレンは次回も来ていいと言う風に答えたのでした。
リシアは領主に手紙を書こうとインクの入った箱を開けるのですが、そこには以前処分したはずの恋文が入っていたのでした。
ここら辺の展開、甘すぎる。恋愛的な意味で。女の子って大人びた男を好きになるって言いますが、これは本当にそんな感じですね。
リシアの願いでヴァイス達が狩りや大工仕事を手伝ってくれるようになりました。
そんな中、一瞬の隙を突かれ「魔獣使い」にリシアとレンは攫われました。
リシアの容態が悪化している今、彼女を死なせないためにどうするか…。