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【歳の差恋愛】先生、今月どうですか 1巻【日常系漫画】


今回紹介するのは「先生、今月どうですか」です。

アパート「コーポさくま」に住む33歳小説家の四十万万里(しじまばんり)のもとに、17歳で大家である佐久間紫(さくまむらさき)が家賃を毎月取り立ててきます。

には制御は出来ないが人に直接触れるとその人との近い未来が見ることができる予知能力があります。

はその予知能力で将来、万里と結婚する未来を見ます。

は能力のことは伏せていますが、万里に対して好意を持っており、食事を買ってきたり、風邪の看病をしたり、万里の小説を広めるために色んな人に紹介したりしています。

しかし、万里はそんなの好意に気づいていないという、もどかしい恋愛内容のお話です。

良かった点

①紫の表情がとても豊かで面白い

照れや恥ずかしい時、万里を思っている時の表情がどれも絶妙に違っていて、こんなに書き分けれるのはすごいと思いました。紫の表情を見ているだけでも楽しいです。中でも気に入っているのは凛とした表情で、真摯な時、照れを隠している時で微妙に違うところが紫の可愛らしさを出しているところだと私は思いました。

②純粋で健気な想いを感じられる暖かい内容

まだ子供な紫は、余計なことを考えず、真っ直ぐに万里の好意を抱いており、その為にしていることも姑息なことはなく、子供を愛する母のような純粋な愛からの奉仕に近い行動を受けている万里が羨ましく感じられました。もちろんそれは異性としての愛なのですが、紫は明らかに尽くすタイプなので、優しい母のようなイメージを受けました。年下で包容力のある女性は男性にとって人気が高いこともあり、私自身も紫に惹かれました。

気になる点

①現実的に考えられない恋愛か

16歳も年が離れているせいか、それとも小説が売れないことで男としての自信も無くしているのか、距離が近い通い妻のような紫の分かりやすすぎる好意に対して、一切理解を示していないというのが気になりました。万里があえて気づかないようにしているのか、これからの二人の関係の発展が非常に気になります。

しかし、漫画だからこそ現実には存在しないような恋愛を成就させてほしいなと思うので、作者の術中にはまっているのかもしれません(笑)。

2巻レビューについて

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【日常?非日常?】聖女はとっくに召喚されている。日本に。 1巻【日常系漫画】


今回紹介するのは「聖女はとっくに召喚されている。日本に。」です。

魔法や魔獣が当たり前に存在する「ウジェ王国」の国民である「アレクサンドラ・オリエール」が「夏川レイ」という名前で、日本のキカワ金属という町工場の事務員として過ごしていくというお話です。

アレクサンドラは魔力が高く、治癒魔法使いとして国立治療院に務めており、穏やかな家族と幸せに暮らしていました。

しかし、ウジェ王国では60年に1度、強い魔力を持つ若い女性が異世界へ連れ去られる現象があり、今回はアレクサンドラがその対象になってしまい、日本に召喚されてしまいました。

事務員になる5年前、海岸に意識不明で発見され、魔法の存在など自分の世界や自身を説明できなかったため、記憶喪失と言うことにしました。

アレクサンドラは異世界から来たことや魔法使いであることは誰にも話しておらず、細かいことは「記憶がない」で通して生きてました。

日本特有のたくさんの神様が存在するという風習、人の心が作り出す禍々しい何か、自身の持つ魔法と、3つの不思議な要素を持ち、感じながら生きていく内容です。

良かった点

①平凡な日本人として暮らしている

魔法を人に使い、特別な地位についたりすることもなく、我々のように普通の一般社会人として生きていくという内容は、とても親近感がわいて良いと思いました。それだけでなく、科学では説明できないような何か(魔法のような)が存在しているというスパイスを入れることで、普通の日常漫画にはない面白さがありました。

②異世界成分と現代成分がちょうどいい塩梅

なんとなく不便のない社会生活を送っている中で、少しだけ不思議な現象に関わったりするのですが、その割合が良くて日常も非日常もかけ離れたものとしてではなく、あくまで現代の人の心から起きることというスタンスでいるので、私自身が好きな内容に近く個人的に良いと感じました。

残念な点

①どこまで魔法を使っていいのかというのが良くも悪くもアレクサンドラ次第

現代日本において異質なアレクサンドラの魔法ですが、それを少しづつうまい具合に使っていけているのですが、非常事態に陥ったとき、果たしてどこまで魔法を使うのかが気になる点でした。

2巻レビューについて

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【ヒロインのお姉様化!?】グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです 2巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです」の2巻レビューです。

前回、治療院の場所代を不当に請求されたため、元締めである「ダミアン」に抗議しに行きました。

なかなか有能そうなキャラクターが出てきましたね。あまり敵に回したくないタイプ。これは説得も難しそうです。

王侯貴族が民の窮状に目を向けないことが原因で、苦しんでいる連中に生きていればいいことがあるかも知れないと思わせるために、ダミアンは代わりに仕切っていたのでした。

国があてにならないから国の代わりに動くということをダミアンはやっているわけですね。しかし、普通に税を取られている上にさらに取り立てが発生しては、民はやっていけないのでは…?と思いますがどうなんでしょう。

ヴィオレッタは周りの人を守るためにやっている民のために動いているダミアンとの解決策を考えます。

それは治療院の場所代を免除する代わりに、港にある大量の廃棄予定の魚を加熱殺菌と密封による瓶詰めすることにより大量保存できる技術を渡すことでした。

コンビニとかにある缶詰めの食品って、実際この話の通り瓶でも行けるんですかね。いけるけど、保存期間が短くなるとかくらいなら、超画期的な案ですよね。

計画が失敗した場合はラルスの指輪を取られることになってしまいました(自分で差し出したのですが)。

期限の1か月半後、無事ダミアンに認めさせることができ、場所代の免除を勝ち取ることができたのでした。

途中でヴィオレッタの最期のシーンを思い出していましたが、民衆に殴り殺されてしまうのは、結構きついエンドですね。まあやっていたことがアレなんで仕方ないのでしょうが。乙女ゲーにしてはバイオレンスな展開ですよね。ある意味R18。

帰り道、王女だということがばれていたことがラルスから言われます。以前、馬車で王宮に向かったのを見られていたようです。

ラルスダミアンは王女に対して良い感情を抱いていないはずで、周りの人に王女だとばらされたら…と心配しましたが、ラルスは噂ではなく自分が見たヴィオレッタを信じると言い、何か困ったことがあったら、頼ってくれともいわれたのでした。

ラルスがちゃんと信じてくれてよかったですね。この瓶詰め計画や治療院の赤字経営の見直しで信頼を勝ち取ることができたようですね。この調子で色んなキャラの信頼を勝ち取っていきたいですね!…だれかがこの会話を聞いていたのが気になりますね…!敵なのか味方なのか!どっちなんだい!

前世の記憶を思い出して4か月が経ちアナリーからの好感度が一番高いキャラを考えたのですが、全くわからないのでした。

今のところお姉様一筋。もうそれでいいんじゃないかな。女の子は女の子同士で恋愛してもいいよ!

ダミアンから瓶詰めが売れないとの話をされます。それはターゲティング(売り先)を間違えたからであり、ヴィオレッタは軍に売ろうと提案しますが、ツテがありませんでした。

そこでダミアンは顔が広い知り合いの男爵家の次男(3男)に会いに行くことにしました。その人物は「レナード」という名前でしたが、その正体は前王の第一王子「レナルドでした。

レナルドは偽名を使い身分を隠しているという、ヴィオレッタと同じことをしていたのでした。レナルドは何故ヴィオレッタが身分を偽り、民のために行動しているのかを慎重に探りを入れていきますが、最終的にレナルドも瓶詰め計画に協力を考えておくということになりました。

前巻の最後にレナードが出てきていましたが、やはりレナルドでしたね。めちゃくちゃ怪しまれていて面白いシーンでした。

王宮では計画を始めた真意を聞かれますが、あまり理解されず受け入れられなかったのですが、筋は通っていると協力することになったのでした。

レナルドはさっそく需要のありそうな知り合いの商人を紹介すると言い、向かいました。そこでレナルドのおかげで瓶詰めを売り込めそうになりました。

レナルドも少しづつではありますが、ヴィオレッタのことを信頼してくれているような気がしますね。これからの展開が楽しみです。

ダミアンのところへ行く途中、貴族と治療院に通っている「リーズ」が財布を取ったと揉めていました。リーズが叩かれそうになった所を間一髪ヴィオレッタは助けることができたのでした。

この場面を見たレナルドはどう感じたのでしょうか?時間が気になります!

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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【ヒロインのお姉様化!?】グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです 1巻【転生系漫画】


今回紹介するのは「グランドール王国再生録 破滅の悪役王女ですが救国エンドをお望みです」です。

24歳日野茉莉、職業経営コンサルタント。彼女は「グランドール恋革命」という乙女ゲームにラスボスである、悪の王女「ヴィオレッタ」として転生します。

グランドール恋革命は、「光の乙女」という癒しの力をもった聖女が存在し、教会が「光の乙女候補」を集め、選ばれた一人が王冠を授けられます。ヒロインも候補の一人だったのですが、弱者救済に消極的な教会を飛び出して、下町で薬局を開きます。

そこへお忍びで攻略対象達がやってきて、様々なイベントに巻き込まれていくという内容です。

このまま何もしなければ、光の乙女として覚醒したヒロインに倒され、その後に処刑や惨殺される未来が待っています。それを避けるために、ヴィオレッタが前世の知識などを活かして、生き延びようとしていきます。

ある日ヴィオレッタは町に外出していたら、ナンパされている少女を助けるのですが、実はその少女はこのゲームのヒロイン「アナリー」でした。

助けた際、自分も怪我をしてしまい、護衛の騎士「ラルス」とアナリーに治療してもらいました。

アナリーにはいい子だから幸せになってほしいと思う反面、ゲームの知識で攻略対象の内の誰かのルートに入ったら、疫病が発生したり、暴動が起きるという未来を知っているので、それをどう防ごうか考えます。

前世で社会的に良い人を救いたかった茉莉は、2度目の人生でヴィオレッタとして、自己犠牲で人を助け疲弊していくアナリーを助けること、そして、自分の死の運命を回避するために、奮闘していくというお話です。

良かった点

①ヴィオレッタに好感が持てる

前世を思い出してからの反省と猛勉強や、女性なのに一人で困っている少女を助けようとするかっこよさ。前世からいい人を救いたいと思い、仕事をしていたという、悪役とはかけ離れた善人なのが好感が持てました。

②正体を隠して助ける

実際中身は別人なんですが、極悪非道な王女と呼ばれているヴィオレッタですが、ヴィオラと正体をごまかして、ヒロインを助けていくというのが、個人的に好きな展開でいた。

残念な点

①アナリーに会うまでの過程が早すぎたかも

あまりにもヒロインとすぐ遭遇してしまったので、アナリーからの信頼度が1巻にして既にかなり高いのは賛否両論な点だと思います。

2巻レビューについて

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【かかって来いよメインヒロイン!】歴史に残る悪女になるぞ悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです 4巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「歴史に残る悪女になるぞ悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!」の4巻レビューです。

デュークに心配されて、迷惑だと言ってしまったアリシアは、普通に謝るのではなく、理想の悪役令嬢として強気に謝り、「私もあなたを守りたいと思っている」と伝えたのでした。

デュークは大笑いしながら、これからは遠慮せず見守ると言うのでした。

ただ謝るだけではない、そこに悪役令嬢としてのプライドを感じましたね。常に理想の悪女であり続けようとする様は、見ていてとても痛快です。前巻で読むのを終えてしまった人は、是非このシーンだけでも見る価値はあるので、4巻買ってほしいです!

ぐいぐい来るようになったデュークに、タジタジになってしまうアリシアでしたが、そんな様子を見たリズの表情から、アリシアは自分がようやくライバル視されたことに喜んだのでした。

リズの表情がどんどん陰っていくのはアリシアの視点から見ていると、良い事なのでしょうが、やりすぎるととんでもないことになりそうですよね。実は違う種類の一番の爆弾はリズだったりしそうですよね。まあもう実際そうなんですが…。

アリシアリズに呼び出されて来たところ、リズも今呼ばれてきたと言います。どうやら呼んだのは、学園復帰の日に最初にやりあったジェーンという女生徒で、マリカという女生徒を使って、冤罪をかけようとしてきました。

そこでキャロルという女生徒がその話はおかしいと反論します。震えながら反論するキャロルを助けようとした時、謎の女生徒にアリシアが無実だという証拠を出されて、そのままアリシアは謎の女生徒に連れて行かれます。

謎の少女の正体はメルというデュークの専属諜報員で、アリシアのことを監視させていたと言います。デュークアリシアが悪女になりたいことを知っていたのは、メルが監視していたからでした。

前巻に出てきた謎の少女はメルだったのですね。なんとなく予想で敵ではないとは思っていましたが、かなり心強い味方でしたね。

メルのほかに、反論していたキャロルと言う女生徒はなぜリズ側ではなかったのでしょうか。あの大勢の中一人だけ正気?だったということなのでしょうか。気になりますね~。

ロアナ村に向かったアリシアは、ウィルがみんなを集め話したいことがあるというので、ついていきました。

ウィルの正体は「シーカー・ウィル」、現デュルキス国王シーカー・ルークの異母兄でした。

ウィルも十歳で魔法を使える神童であり、将来有望と言われていたので、驕ってしまい、魔力暴走を起こし、魔力を失ったことで将来が断たれてしまいました。

過去にアリシアに10歳で魔法を使えることについてや、レベルは1ずつ上げていくことを教えていたのは、実体験に基づいていたのですね。とすると聖女ではないウィルも「異端児」として扱われていたのでしょうか?そんな記述はなさそうでしたが…。

そんなウィルの代わりにルークは国政について学び、17歳で王に即位しました。

為政者として未熟なルークを、厳しい指摘で追い詰めてしまい、そこをルークの実母ジュリーに嵌められ、ロアナ村に追放されたとの経緯を話しました。

デュークアリシアを監視していたため、ウィルのことを知っていました。今はこの件は口外しないように、ウィルデュークに言われるのでした。

国王がロアナ村のことになると、すこし様子が変だったのはこのことが原因だったのですね。今なら絶対話し合えると思いますよね。ついでに2人に目を返してあげて!

エリックのお誕生会という名のお茶会で、メグという女生徒がリズに対して陰口を言い合う仲間を集めていたのを、アリシアのせいにしようとしていたのですが、フィンアリシアの言い分通り無実だと言いました。

どうやらメグは自分の婚約者がリズのことばかり気にすることが嫌なようで、陰口を言い合っていたそうですが、リズが謎のヒロインパワーでその場を収めたのでした。

こういった修羅場はよくあるんですか?という問いに、時々よ。と答えるリズが面白かったです。ヒロインも大変だなあ…。意外と少ない信者でない人は、中立的と言うよりどちらかと言うと反対側なのでしょうか?

エリックから学園に狼が出たという話を聞き、「魔物」に分類されている狼が人里にでただけで大事件なはずなのに、なにも思わない攻略対象達。しかもデュルキス国には狼はいないはずで、ラヴァール国から送られてきた可能性を考えました。

ついに「魔物」というワードが出てきましたね。魔法が存在する以上、モンスター的な存在は絶対いると思っていました!しかし、魔法レベルは高くても、肉体的なレベルはないので、割と油断できないですよね。

番外編での「傍観者の遊戯」では、フィンアリシアリズのことをライバル視しているのではないかと伝えます。表情をゆがめたリズに、「そうしてると可愛いね♡」と言うフィンでした。

カーティスと同じ、アリシアを分かりやすく嫌っていないフィンですが、彼も実に怪しく危ない雰囲気がしますね。一番のサイコパスとかだったら嫌すぎますね…。攻略対象なんですからそこらへんアリシアは覚えてないのかな?と思いました。

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