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【目指すはナイチンゲール!】悪役令嬢は夜告鳥をめざす 2巻【転生系漫画】

ネタバレ注意


「悪役令嬢は夜告鳥をめざす」の2巻レビューです。

ギルベルトリーゼリットが国の未来のためにヘネシー卿レスター先生が必要なのは分かったが、普通なら破断ものの醜聞なのでほどほどにしてくれと言います。

忙しい中来てくれて感謝しているとリーゼリットが言ったので、ギルベルトは「少しは労ってみろ」とリーゼリットに膝枕をさせます。

前世で喪女だったリーゼリットが王子に膝枕をするとはすごい進化ぶりですね。(本人は慣れない様子でしたが。)二人とも容姿が良いので良い絵になりますね!

そんな中セドリックが来て、リーゼリットに婚約者(王子)がいることが分かり、さらにギルベルトリーゼリットを抱き寄せたことで、威嚇されるのでした。

セドリックは婚約者がいることが分かったので、リーゼリットのことを諦めるのでしょうか。ギルベルトリーゼリットを抱き寄せた時、かなり反抗的な表情をしていたのでまだあきらめていないかも知れませんね。仮にも王族に敵意を向けるのは結構やりますね…。

その後セドリックは父に専門医になることを許可され、勘当もなくなったため「ペニシリン」の開発に着手することにしました。

ペニシリンは乙女ゲームではヒロインが、原作小説では前世が医者の主人公が共同研究者と開発した薬であり、その開発者がセドリックであることが分かりました。

ペニシリンを作れない代わりに色んな行動をしていたリーゼリットは、自分の行動が一歩づつ確実に結果につながっていることに喜ぶのでした。

ペニシリンは主人公と共同開発をしていたという事ですが、単独でも作れるようになるんでしょうか。それともどこかでリーゼリットが力になるのでしょうか。小説通りペニシリンを選んだのにも何か理由があるのでしょうか、気になることがたくさん出てきましたね。

国王「ロディウス・フォン・クライスラー」との謁見に呼ばれたリーゼリットロディウスリーゼリットギルベルトの名を借りて行動していることについてどういうことかと問います。

大きいプレッシャーの中でしたが、ここで効果実証の許可を取り下げられるわけにはいかないので、今後も撤回するつもりはないと言いました。

下手したら自分たちの首が飛ぶかもしれないという中でも、国のために引かなかったリーゼリットは数ある主人公の中でもかなりの人格者ですね。

もう一つの話で、ファルスの命を救ったのはリーゼリットではないかと聞かれます。ロディウスがそう思った理由は「ギルベルトリーゼリットの意に従っていること」と「エレノアフォルスを助けたのが『自分ではない』と言った」からでした。

ロディウスはまだこのことは秘密にしているが、いずれフォルスの耳に入るから、将来のために王太子妃の選定は早いほうが良いとリーゼリットに言いますが、王妃になりたくないリーゼリットファルスを救ったのが自分だとばれないように振る舞います。

しかし、事故の時に居たクレイヴという男を呼ばれ、それに反応したためファルスを救ったのはリーゼリットであるとばれてしまったのでした。

エレノアはどのタイミングで、王にファルスを救ったのは自分じゃないと言ったのでしょうか。ファルスが自分(エレノア)を命を救った人だと勘違いしているということが分かったら、身を引きそうなものですが、誠実なのかそうでないのかいまいちよくわからないですね。

ロディウスは企画書の内容次第で国王の名を冠することを認めると言います。

しかしまずは一か月内でファルスを救った方法を騎士団と各病院に根付かせることを条件としたのでした。

はたして一か月で条件をかなえられるのでしょうか。ロディウスも息子を救ってくれたことを鑑みてもう少し猶予を設けたれよ!と思いましたが…。

クレイヴから城内の案内をされている中、ファルスエレノアに会います。

二人は気球に乗ってデートをするところで、リーゼリットファルスギルベルトと一緒にと気球に乗ろうと言われました。

先ほども書きましたが、普通に王族デートを満喫しているエレノアにどうしても違和感を感じてしまいます。まあリーゼリットはそのほうが助かるので物語的には良いことなのですが、なんだかモヤモヤしてしまいます(;´Д`)。

途中で気球が何かにぶつかり墜落してしまいます。

ギルベルトが守ってくれたおかげで無事でしたが、気球のバーナーの火が球皮に燃え移ってしまいます。

気球に乗るのに脱出対策してないのかい!と突っ込んでしまいました。一市民なら分かりますが、乗っているのは王族、しかも第一王子と第二王子ですよね!?

ギルベルトの見せ場ですね。ちょろイケメンに書かれていましたが、ここは攻略対象らしくかなりの高スペックぶりを発揮しています。「おまえのことは絶対に守る」というセリフ、状況が完璧でこれはみんな堕ちるだろと思いました笑。

なんとか脱出できましたが、ファルスが倒れてしまいました。その原因は以前胸骨圧迫をした際に肋骨が折れたからでした。

リーゼリットエレノアに布を借り、枝を使い簡易リストバンドを作ることでファルスの胸の痛みを和らげることに成功しました。

肋骨が折れていたのに普通に生活していたファルスすごいですね。普通は立っているのもしんどいんじゃないですかね?ひどい骨折をしたことがないので分かりませんが。

ギルベルトがやっとこの役目を終えられると言ってましたが、もともとそのつもりでリーゼリットと婚約してやるといって確保していたのでしょうか。気球の中でファルスギルベルトはたった一人の弟だから幸せになってほしいと言っていましたが、ギルベルトもまた同じことを思っていますよね。王族の兄弟で仲がいいパターンは珍しくていいなと思いました。大体後継者争いがあるので…。

リーゼリットセドリックの元を訪れます。二人は気晴らしに庭に出ますが、リーゼリットが虫に驚き、池に落ちてしまいそれを助けようとしたセドリックも一緒に池に落ちてしまったのでした。

研究で疲れたところに濡れてしまい、セドリックは風邪を引いてしまいました。

風邪で寝込むセドリックのためにミルクプリンを作ったリーゼリットでしたが、ゼラチンを固まらせて作るという発想のおかげで、菌を固めて取り除くという方法を思いついたのでした。

リーゼリットの瞳模様ってコマによって結構ちがいますよね。こういう細かいところがよく書き分けられていて面白いなと思いました。

レスターの授業を受けるリーゼリットでしたが、なぜかそこにはギルベルトと護衛のカイルが居ました。

レスターリーゼリットへの気持ちを抑えるために鎮静効果のあるカモミールとカイルに制止を頼んでいたのでした。

レスターはちゃんとリーゼリットに対して、自分の気持ちをぶつけないようにちゃんと考えていたのですね。割と危険なキャラだと思っていましたが、このシーンで個人的に大きく株が上がりました。というかむしろかわいそう…。

ギルベルトセドリックの家に泊まり、さらに清拭を試したことを詰められます。次にヘネシー卿の元へ行く際はついていくと言われるのでした。

リーゼリットギルベルトになぜ自分と婚約しようと思ったのかと聞きます。

それに対してギルベルトリーゼリットの望むようにしてやりたい、お前のことをもっと知りたいと思ったから、兄を助けてくれたことに感謝しているからと答えたのでした。

リーゼリットはそれだけの理由で婚約までする?と思い、自分の容姿が好みだったりするのかと冗談で聞きますが、逆にギルベルトは自分の赤い目をどう思っているか聞くのでした。

それだけの理由というには十分すぎる理由な気がしますが。気になっていた子が身内を助けたとあれば結婚するのも不思議ではないでしょう。

ギルベルトの赤い目は、凶兆、不貞の子などと言われ、出生後はしばらく存在を秘匿され3年前まで城の外れにある離宮で育てられていました。

両親が離宮に来たことは一度もなく、会いに来てくれたのは兄のファルスだけでした。ファルスは肉親の情を与えてくれて、さらにギルベルトの容姿は突発的に生まれるものだと証明してくれたのでした。

ファルスのおかげで王族の一員となれたギルベルトは、ファルスが事故で死にかけた時、何も返せてないことを後悔していましたが、その時ファルスを救ってくれた事をリーゼリットに感謝しました。

ギルベルトはそんな自分のことを評価してくれるリーゼリットこそがファルスに相応しいと思い、リーゼリットは自分の存在がギルベルトの支えになればいいなと思うのでした。

このすれ違いはかなり悲しいことになりそうですね。ギルベルトの中でリーゼリットの評価が上がれば上がるほど離れていこうと思ってしまい、リーゼリットはそんな兄想いなギルベルトを見れば見るほど支えたくなるという、決して交わることのない関係にすごいもどかしさを感じました。

続きが気になるようで、この先の展開が辛いものになりそうで見るのが怖いです。でも絶対読みます!

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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【目指すはナイチンゲール!】悪役令嬢は夜告鳥をめざす 1巻【転生系漫画】


今回紹介するのは「悪役令嬢は夜告鳥をめざす」です。

都内で一人暮らしのアラサー喪女が「転生先でも医師になってみせますわ」というネット小説の世界へ転生します。

転生したキャラクターは主人公で悪役令嬢の「リーゼリット・フォン・ロータス」でした。(ロータス家の三女、14歳)

リーゼリットは最初、どの小説の世界に転生したかが分からず、前世で喪女を貫いてしまったため、自由に大恋愛ができるモブキャラであることを望みます。

リーゼリットはお付きのナキアと護衛のカイルと共に数日後のお茶会に着るドレスの微調整をしに王都の別邸へ向かう途中で、事故に遭った少年を助けます。

リーゼリットは前世で看護師をしており、博士課程を経て看護大で教職についていました。その為、その知識を使って少年を助けることができたのでした。

助けた少年の弟に礼がしたいから名を教えてくれと言われますが、社交界で出くわすと嫌だったため、名乗らずにその場を去りました。

リーゼリットはこの世界の情報集めの為王立図書館に向かいました。そこで自国医療者の第一人者「ボリス・ツー・ヘネシー」に出会い、薬と医学の先進国や現在の医療を知るための書物を教えてもらいます。

参加予定だったお茶会が中止になり、王家主催のお茶会から招待状が届きます。

そこでゲーム版のヒロイン「エレノア・ツー・マクラーレン」、そして第一王子である「ファルス」と第二王子である「ギルベルト」を見たことで、この世界が「転生先でも医師になって見せますわ」の世界であることに気が付きます。

リーゼリットが事故に遭ったのを助けた少年はファルスだったのでした。

ゲームでは嫉妬にかられヒロインが開発した新薬を盗み、隣国に売りつけようとし、「弾劾されて磔刑行き」か、「隣国に裏切られて殺される」かの未来しかありませんでした。

一方で原作小説のリーゼリットは攻略キャラのギルベルトをゲットし幸せな余生を送っていました。しかし、それは小説のリーゼリットの前世が医師だったからでした。

亡くなるはずだったファルスを救ったことで物語の前提が変わってしまったので、これから先に起こることが何一つわからなくなり、詰みの状況になってしまいました。

このお茶会ではリーゼリットのような金髪翠眼の少女だけを集めており、その目的がファルスを救った自分(リーゼリットを探すことだと気づきます。

王子たちに見つかってしまったら、ろくな未来にならないと思ったリーゼリットは、ばれないように挨拶を済ませました。

その後、エレノアが王子たちに挨拶をするのですが、偶然王子がお礼に渡した髪飾りと似たものをつけていることから、リーゼリットの代わりに探していた令嬢だと思われたのでした。

リーゼリットは悪役令嬢からヒロインの親友へ華麗なジョブチェンジをができたと思い喜びましたが、第二王子のギルベルトには見破られてしまい、婚約を言い渡されます。

リーゼリットはこれから先起こる未来で助けられる命を救う夢をかなえるため、そしてこの世界のナイチンゲールを目指すために、婚約を受けるのでした。

その後、統計学を学ぶために教師を呼んだら、攻略キャラである「レスター・フォン・ローバー」に結婚してくれと言われたりしますが、最終的にはギルベルトの未来を救うと決心したのでした。

良かった点

①リーゼリットの夢が大きなものである

悪役令嬢として破滅しないようにとか、自分の推しキャラと恋愛したいとかではなく、この世界の人々を救いたいという夢は、悪役令嬢でありながら主人公でもあるというポジションだからこそ目指せるものなのかなと思いました。

大きな夢なだけに漫画の内容も濃い内容になりそうなのが良い点だと思いました。一般的な女の子の夢とは違うという点も良いと思います。

②ギルベルトがこんな序盤で既に可愛い

お互いの利害の一致の為に婚約すると言っていた割には、どうみてもリーゼリットのことを好きなのが読者にはわかるのが読んでいてにやにやしちゃいました。我々男性読者にとって、悪役令嬢だけでなくその相手にも魅力を感じないとなかなか読む気にはなれないので、そういった点でこの漫画は非常に良いところを言っていると思います。

気になる点

①攻略キャラを落とすスピードが早すぎる

みんなあっという間にリーゼリットを好きになってしまうので、そこの過程はもう少し有ってもいいんじゃないかなと思いました。

②内容が少し複雑

悪役令嬢の主人公、ゲーム版のヒロイン、統計学に関してなど、頭を空っぽにして読むには少し複雑な内容かなと感じたので、気軽に読みたい人には向かないかもしれないと思いました。

2巻レビューについて

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【運命を変える?】悪役令嬢の継母は荷が重いので、全力で幸せルート目指します 1巻【転生系漫画】


今回紹介するのは「悪役令嬢の継母は荷が重いので、全力で幸せルート目指します」です。

読書が好きな普通の大学生が「乙女騎士と秘密の花園」の世界へ、伯爵令嬢バルバラ・ザイテルとして転生しました。

バルバラは18歳になり結婚適齢期になったので、父親から縁談の話をされます。

どんな相手が良いかと要望を聞かれて、バルバラはせっかく小説の世界にいるので、「顔が良ければ地位が低くても訳アリでもなんでも構いませんのでっ…!」と言いました。

その要望を聞いて父親が連れてきたのは「乙女騎士」の登場人物で「復讐でこの世を混乱と破滅へ巻き込む最強悪党ハーロルト・ベルクマン公爵と「ヒロインを苛め抜く悪役令嬢シュレンザでした。

ハーロルトと結婚すれば破滅の未来が待っていると思ったバルバラは最初は結婚を避けようとしましたが、顔が良く誠実で優しいハーロルトと可愛くて優しさを持つ純粋なシュレンザに惹かれていきます。

今が小説より時間が少し前の時間で、ハーロルトの妻がバルバラではなかったことを思い出したバルバラは、二人の未来を変えるために動くことにしました。

乙女騎士」の主人公は兄に憧れ騎士を目指す男爵家令嬢”シシリー”で、ある時見習いとして王宮の警備を務めていた時、偶然にも隠された花園があることに気づき、花園で王子に出会いそこから互いに成長しながら相手に惹かれていきます。

それを良く思わなかったのが王子の許嫁で”黒の宰相”と呼ばれるハーロルトの娘シュレンザで、シュレンザシシリーを執拗なまでに苛め抜きます。

しかし、シュレンザにそうさせているのは実はシュレンザを引き取った叔父のハーロルトでした。

ハーロルトシュレンザを王妃にすることで自分の権力をさらに高めるために、シュレンザに王子との政略結婚を命じていたのです。

ハーロルトが権力を欲していた理由は、この世界で異質である黒目黒髪である自分に唯一優しくしてくれた兄、先王ナイジェルが叔父である現国王クライヴに殺され、国王の座を奪われたと記されたと書かれた偽の内容の手紙を見たからでした。

バルバラハーロルトシュレンザを復習に利用しないようにするために、実の親子ではない二人の距離を縮めたり、ハーロルトに兄だけでなく自分も味方であると伝えたりします。

そしてバルバラハーロルトが騙されて復讐に走らないように、秘密の花園に眠っている本物の手紙を回収するために動き出すという内容です。

良かった点

①悪役令嬢の継母という独特の立ち位置

昨今の悪役令嬢モノで、悪役令嬢の実母というのは何冊か見てきたことがありますが、継母かつ(現時点で)原作の舞台に登場していない人物に焦点を合わせ、物語に干渉できる立場というのが新鮮かつ斬新で面白かったです。

②絵が良い

バルバラが言うように、バルバラも含めてハーロルトシュレンザも魅力的に書かれていたのが良かったです。特に幼少期のシュレンザが特に可愛くて、今後の成長が楽しみです!

③主人公が気ままに動くのではなく、相手を支えるために動く

最初はバルバラはただ顔の良い相手と結婚したいというありふれた自分中心の目的でしたが、自分のためでなくハーロルトシュレンザの未来のために小説の知識を使って動くというのは新しい目標だなと思いました。

個人的に気になったのがバルバラが「最終巻を読んでいない」というところで、この点は大きなターニングポイントになると思いました。

気になる点

①モブキャラにもちゃんとした顔が書かれているとなおよかった

せっかく登場人物がみな顔が良いという設定があったので、せっかくなら一人ひとり美男美女を描いてほしかったというのがあります。ただこれは無茶な要望なので、強いて言うならというだけです。

2巻レビューについて

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【ゲーム】物語の黒幕に転生して 3巻【転生系漫画】

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「物語の黒幕に転生して」の3巻レビューです。

レンは忠実の「七英雄の伝説」における自分の過去を夢に見ました。

村を襲われたのは、白の聖女であるリシアが村に居たこととは無関係だという事になりますよね…。村には何らかの秘密があるのか…それともクラウゼル家の管轄内だからか…?

再び馬車の荷台で目が覚めるとリシアの体力が限界近いことが分かります。

今夜逃げ出すこと事を決めたレンは、木と鉄の魔剣を出し上手く出し抜き、馬と装飾品を盗んで逃げます。

敵は森中の魔物たちを使役し、追撃してきますがこれも掃討しながら逃げることができたのでした。

姫を抱えながら颯爽と切り抜け、魔物を切り伏せていく姿は、さながら「ゼルダの伝説」のリンク、や「三国志」の趙雲を思い起こさせるようなシーンで、子供ながらにこの無謀に近いことをやってのけるか、と驚きました。

一方、クラウゼルでは、リシアの父「レザード・クラウゼル」にリシアがさらわれた旨が知らされます。

レザードは同派閥の貴族と皇帝にも事の顛末を知らせようとしましたが、さらにそこへ、法務大臣からの使いより、ギウェン子爵領への魔物の被害を広げたことによる統治不良の疑いをかけられてしまいました。

法務大臣というのは帝国からの人なのでしょうか。まあ大臣というなら帝国から来た人だと考えると、「英雄派」は怪しくなっていましたね。そこに所属している主人公もどんな思想を植え付けられているか心配ですね。ゲーム通りに親友にすらならない可能性が大きいですね。

道中魔物の素材と薬草などを交換して、なんとかつないでいくことができたレンリシアでしたが、ついにギヴェン子爵領の端の「バルドル山脈」に居ることにリシアが気が付きます。

ここからはアシュトン家に向かう前に、先にクラウゼルへ向かうことにしました。

食事をとっている時に、リシアは「どうして『手紙』を大事にしていたの?」と聞かれます。

レンは『手紙』のことを『魔石』のことと勘違いして、「一目見てからずっと気になっていたからです」と答えます。

リシアレンが自分のことを思っているということを勘違いしたまま、進んでいくのでした。

これは後々厄介なことになる気がしますね。もしかして原作でもレンリシアが相思相愛だったから、主人公はリシアを攻略できなかったとか?これからのリシアレンに対する態度が楽しみです!

近隣の村へ行くと、ギウェン子爵領へ魔物をけしかけた罪で、クラウゼル男爵が罰せられるという話を聞きます。

レンたちは一日でも早くクラウゼルに帰って誘拐の事実を証明するため丘陵を抜けますがその先にはギヴェン子爵の騎士が待ち受けていました。

安全な場所へと連れていくと言われましたが、リシアは逃走する際に奪った魔道具を出し少しカマをかけたら、騎士たちが無理やり連行させて来ようとしたので、振り切って逃げていきました。

しかし逃げた先には、レンたちをさらった魔物使いが待ち構えており、魔物をけしかけられます。

撃退している中、魔物使いへと剣の風圧が届き、顔が露わになりました。どうやらレンはこの人物を知っているようで…?

完全にギヴェン子爵の差し金ですね。このふたりをどこへ連れ去ろうとしていたのでしょうか。騎士と魔物使いをまだ配置していたことを考えると、どうやらこの二人が相当大事なようですね。この新キャラはゲームでは味方なのでしょうか敵キャラなのでしょうか?気になります。

2巻レビューについて

4巻レビューについて

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【将来性皆無】主人公じゃない! 最終巻【転生系漫画】

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「主人公じゃない!」の最終巻レビューです。

ニルヴァに勝利したレクスは、ニルヴァプラナから邪な気配の残滓を感じるから気にかけてやれと言われました。

ニルヴァプラナを連れ去ろうとしていたのはこのためでした。

ニルヴァが悪人でないことが判明したので、別れる際にレクスは秘密の技術の「マニュアルアーツ」でVスラッシュを見せました。ニルヴァはマニュアルアーツのヒントを教えてもらったことに感謝するのでした。

ニルヴァが仲間になってくれれば、心強いこと間違いなしなんですがねえ。しかしマニュアルアーツを教えたこともあり、世界の危機が訪れた時は何らかの形で助力してくれそうですよね。そうなったらかなり心強いですね!

ニルヴァを倒したことにより<剣聖>の転職条件を満たしたので、ルナティックレオから剣聖にクラスチェンジしました。

世界一決定戦に優勝したニルヴァは既にマニュアルアーツを使いこなしており、優勝インタビューで剣術を教えてくれたのはレクスだと言いました。

そのことにより、さらにたくさんの冒険者がレクスの元を訪ねてくるようになり、スカウトするチャンスが増えたのでした。

ニルヴァを倒したことは各地で噂になってくると思いますが、魔王側に情報がいったりしないのでしょうか。レクスからしたらあらかじめ相手が警戒してくるようになったらこの先厳しくなりますよね。

そしてついにブレブレのユニークキャラ「リリー・ハーモニクス」が現れます。リリーは美人で性格も良くプレイヤーはみんな好きになったキャラでしたが、実はリリーは「闇の魔法」を覚えており、さらに一番のポイントとして性格最悪の「」だったのです。

レクスが酒に弱すぎるのは笑いましたね。20になったばかりのリリーより先に酔いつぶれるのはどうなんだ笑。女キャラに見せかけて実は男でした!系のキャラってそこらの女キャラより乙女だったという設定が多い気がしますが、これは珍しいですね。

レクスはゲーム通りリリーの両親が最後に旅をしたダンジョン「揺蕩う月の洞窟」へ行き、最深部でリリーに「お前が男であることは分かっている」と詰めるのですが、リリーは自分で服を破き「女」であることを証明するのでした。

ここでもゲームと異なる展開でしたね。裏表がないちゃんとしたおしとやかな性格なのに、女だと証明するために服を破くという行為に走ったのは大胆すぎますね笑。もっと別の方法があったのでは…。

リリーは以前酒場で酔ったレクスから「日本に帰れなくて一人で頑張っている」ということを聞いており、レクスを支えますと病み気味に言われるのでした。

レシリアのことを義妹と呼んだり、若干ヤンデレっぽい一面を見せたりなんだか別の意味で怪しいリリーですが、精神的な意味で頼れる存在ができたのはレクスにとっては良かった…のかな?レシリアにとっては複雑みたいですが笑。リリーが正真正銘の女性であるということは、普通に理想の存在のままという事ですもんね!

リリーには、今レクス達がいるフリーレアに住んでいる「ロゼ」という人物の情報を集めてもらうことにしました。

ロゼが住んでいる「薔薇の館」には隠し通路があり、地下に魔物が住んでいました。魔物たちを討伐し、一部の不死者に特に効果を発揮する「悔いのナイフ」を手に入れます。

ナイフを手に入れたところでさらに奥の扉が開きますが、今進むのはリスクがあるため、引き返すことにしました。

レクスは薔薇の館には六体の魔王の内の一人「肆の魔王」が眠っていることを知っていました。

後で分かるのですが、まあロゼは普通のキャラじゃないですよね。館に一人で住んでいる少女というのはどう考えても訳ありです。本当にありがとうございましたって感じです。

次の日「ほっほっほ婆さん」という「ワールドイベント」の進行具合が分かる便利キャラと会話しますが、全く進行していないことが分かるのでした。

このゲームにもやはりお決まりのストーリーの進行具合を確かめるキャラが居たのですね。でも怪しいお婆さんすぎてなにか裏があるのかと探って信用できなさそうですよね。

ワールドイベントは一定期間が過ぎると暴発し、そのイベントに存在する分岐の内の最悪の結末を迎えることになってしまうのですが、今回のロゼが住む薔薇の館の連続イベント「フリーレアの吸血鬼」では、魔王が完全復活し街の住人を吸血鬼に変え、フリーレアの街が滅んでしまいます。

3か月たつとゲームだともう結構イベントが進むくらいなんですね。レクス達はまだ魔王を一人しか倒していないのですが大丈夫なのでしょうか。それとも別で行動している主人公が現れたりするのでしょうか。

期限付きのイベントというのは割と難しいゲームですね。レベルを十分に上げてから、適正レベル以上で攻略するという事ができないという事になりますから。

ロゼはこのイベントの最重要キャラであり、イベントが進むと吸血鬼の呪いがかけられ衰弱し、呪いによりロゼのHPかMPが0になった時、正気を失い吸血鬼として主人公に立ちはだかるというものでした。

ロゼのHPとMPはイベントにおいて残り時間を意味し、ロゼのHPとMPがもう少し多ければと思っていたのですが、冒険者に憧れているロゼをレベルアップさせることでHPとMPを増やすのですが、根本的な解決にはならないのでした。

ロゼのHPMPを確認する方法はないのでしょうか。レクスなら看破で現在HPとか見られるのでしょうかね。

呪いのダメージがたとえ微量であってもレベルが上がりにくくなったらいずれ吸血鬼になってしまうという事ですが、ロゼのレベルを上げてしまったら、吸血鬼になったときに強化されているとかだったらやばいような…

夜になりラッド達に自分達にはダンジョンの攻略をさせて、レクスロゼと一緒にデート?していたことを責められるのですが、そこにほっほっほ婆さんが現れワールドイベントが急に進んだことが分かります。

急いでロゼの元に戻り呪いをかけに来たヴァンパイアロード「ヴェルター」と対峙します。

ラッド達と協力し、多くの攻撃を浴びせますがヴェルターはヴァンパイアの特性により生存力が高く、なかなか倒せずにいました。

そこであらかじめ薔薇の館で入手しておいた対ヴェルター用の「悔いのナイフ」を使うことで倒すことに成功しますが、ヴェルターは最後にロゼに「呪いの標」を撃ちます。

吸血鬼である反面、弱点も多いとありましたが、割と正攻法で立ち向かっていきましたね。「悔いのナイフ」がなくても倒せるかもしれませんが、期限があるこのゲームではほぼ不可能に近そうですよね。

フリーレアの吸血鬼のイベントの最大の秘密はロゼの正体が魔王だという事でした。呪いの標を受けてしまうとロゼが魔王化してしまいます。

魔王の強大な圧により動くことができないレクス達は大ピンチに陥りましたが、ロゼに前もって渡していた「同じ指輪を装備している者同士で位置を交換する」という効果の「キャッスルリング」の効果により、呪いの標を防ぐことに成功しました。

ヴェルターはゲーム後半で出てくる敵とありましたが、だとするとロゼが魔王化してしまったら詰みだったのでしょうか。それともニルヴァが救援に来てくれたりして。その展開も見たかったような気がします!

ヴェルターは倒しましたが、呪いを受けたレクスが今後ロゼに影響しないとは限らず、何かのきっかけで魔王化してしまうかもしれないので、ロゼの寂しさを埋める意味も込めて、定期的に会いに来ることを約束したのでした。

魔王ロゼの復活を防いだことにより、各地の魔王の動きは活発化し、世界規模の厄災が次々目覚めてしまうことになりますが、仲間たちに託した可能性が芽吹き始めている今、これからも「みんなで未来を掴み取る」ため前へ進むことにしたのでした。

以上で「主人公じゃない!」は終わってしまいましたが、やはり最近の漫画はいいところで終わってしまいますね…。物語が最後まで描かれている漫画が読みたいのですが、やはり小説と比べると進行が遅い為難しいのが原因ですかね。

最終的な感想として、適度にコメディな展開を挟みつつも、ゲームの仕様とリアルの仕様を上手く混ぜ合わせており、違和感なく読めました。また後半になるにつれてキャラの魅力も増しており、だんだんと思い入れが強くなっていたのもいい点だなと思いました。「お助けキャラ」に焦点を合わせたこの漫画はしっかりおすすめできる内容だなと思いました。

4巻レビューについて