ネタバレ注意
「元、落ちこぼれ公爵令嬢です。」の3巻の感想です。
夜会に参加したクレアとイザベラでしたが、周りの人々はドレスを着た妃教育を受けたクレアを見て、身分の高い令嬢だと勘違いしヴィークへの道を開けられました。
ヴィークはクレアの名を呼び、国王の前に連れていって挨拶をしに行きました。
ヴィークがクレアの名を呼んだ時、もちろん本意として二人が結ばれてほしいと思っているのでおかしなことではないのですが、まるで従者のように静かに立っていたイザベラはもう立派な淑女でしたね。
ヴィークが他の令嬢に挨拶に回っている間に、「ディアナ・ミード」「ディオン・ミード」というミード伯爵家の跡取り双子が接触してきました。
彼らは何故かクレアの母が早くに亡くなっていたことを知っていたのでした。
黒髪猫目の物凄く怪しい双子が出てきました。素直に考えるならリンデル国の襲撃に助力した家はミード伯爵家と思いますよね。流石にミスリードを誘っているのでしょうか…。
ヴィークとダンスをして別れた後、クレアはヴィークに貰った懐中時計を落としたことに気が付きます。
ヴィークが懐中時計を拾ったようでクレアのもとに持ってきました。クレアは懐中時計を返してほしいと言います。
ヴィークは返してほしい理由が知りたいと聞き、クレアはヴィークの側に居たいが身分が足りないので、せめて懐中時計だけは側に置きたいと言いました。
ヴィークは今ある問題は俺の力で黙らせるから妃になってほしいと言い、クレアは、はいと答えるのでした。
このシーンは私の語彙力では表せないので、是非実際に読んでいただきたいです!この漫画を読んでいて、二人のすれ違いがなくなる一番大切なところですので感動的でした!
その後リュイにミード伯爵家について聞いてみると、ディオンには「触れた相手の魔力に自分の魔力を混ぜ、真価を発揮できなくしてしまう」特殊な魔法を持っていると聞きます。
ヴィーク達はクレアに強力な加護をかけておくことにしました。
王立学校にディオンが転校してきて、クレアが一人になったところを狙われましたが、ディオンの魔法「魔力共有」は魔力の量が同程度でなくてはならず、規格外の魔力を持つクレアは逆にディオンの魔法を跳ね返して、吹き飛ばしてしまうのでした。
念入りに加護をかけたり、リディアにクレアと一緒に居てもらったりしていたので、相当危ないのかと思っていましたが、まさかディオンが危険だったとはちょっと拍子抜けでしたね。気配を消す魔法みたいなのも持っていそうでしたし、かなりの強引さも持ち合わせていたので誘拐くらいの危険はあると考えていましたが…。
来月の王立学校長期休暇期間にノストン国を公式訪問することになりました。
パフィート国にとってノストン国は大切な隣国であり、その名門公爵家の娘であり、第一王子の元婚約者のクレアを妃にするためには、断りを入れておく必要があるためでした。
ヴィークはクレアが傷つくのが嫌で連れていかないと決めていましたが、クレアはもう逃げないし、おそらく国王にも連れていくよう言われていることが分かっていたので、自分の意思でついていくことにしました。
ちゃんとクレアを妻に迎えると決まった後でも、お互いのことを想い合う関係が変わってなくて良いと思いました。パフィート国王も認めているし、もう準備は完璧ですね!
一方シャーロットの方は周りの人にかけていた魔法が解けかけ、さらにマルティーノの1代前の女傑であり、白の魔力を持ち教会で聖女を務めている「アン」がマルティーノ家に来ました。
アンは何らかの魔法を使い、クレアとシャーロットの兄であるオスカーと父のベンジャミンに違和感を抱かせました。
今度はヴィークに狙いを定めたシャーロット。実は転生していましたって言われてもおかしくないくらいずけずけと動きますね。アンやサロモンなどシャーロットの影響を受けていない人たちが少しづつ動き出していますね。今後どうなっていくのでしょうか。
その後、ヴィークはノストン国王とアスベルトと大臣達、そしてベンジャミンに「我が婚約者の名はクレアといいます」と宣言したのでした。
こちらの夜会ではおそらくクレアとシャーロットが対面しますが、シャーロットが何か仕掛けてくるのでしょうか。今、ヴィークに加護がかかっていないとするとシャーロットの魔法が効いてしまうのでは…と心配です。