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未来で冷遇妃になるはずなのに、なんだか様子がおかしいのですが… 1巻 レビュー


今回紹介するのは「未来で冷遇妃になるはずなのに、なんだか様子がおかしいのですが…」です。

グリドール国には美しい国王と王妃の間に2人の王子と2人の王女がいました。

2人の王子と第一王女は王と王妃に似て美しいと評判されていましたが、第二王女の「ローズ」は顔立ちも才能も人並みだと言われていました。

ローズは母や兄弟に嫌われており、7歳から城の隅の部屋に軟禁されていました。

ローズは希望がない状態でしたが、乳母の娘「ミラ」が持ってきてくれる、幸せな恋愛小説を読みながら「私も結婚すればこんな幸せな未来が来るのかな」と夢見ていました。

ある日、夢で10年先の未来の記憶を見ました。

その内容は、姉の「レア」とマルタン王国の「ラファエル」王太子が、婚約祝いで造船された「プリンセス・レア号」でクルーズに出ますが、航海を終えた後、ローズレアの婚約者であったラファエルと婚約を交わすことになります。

婚約する理由は、レアが「あなたの妻にはなれません、代わりに妹を差し上げます」という書置きを残し姿を消し、レアをその後見つけることができず、国同士の婚約の約束を白紙に戻すわけにもいかなかったからです。

ラファエルレアに裏切られて女性を恨むようになり、ローズは忌まわしいレアの妹として恨まれて塔に軟禁しまうというものでした。

ローズはこの未来を回避するためにレアが姿を消さないように見張ることにします。

ローズは自分の行動で未来を変えられる可能性に気づき、レアが失踪する5日後の仮面舞踏会に参加することにしました。

ローズミラの提案で前髪を切り、着飾り、船内を遊びに行くことにしました。

そこでローズは男にナンパされているところを「モルト伯爵」と名乗る人物に助けてもらい…?

良かった点

①可愛さと性格の良さを持った主人公

ローズは色んな漫画の王女の中でも、特に純粋で小動物のような女性だったので新鮮さがあり、ローズの一挙一動が面白くて読んでいて楽しかったです。

②主人公のことを大切に想ってくれている人の存在

ローズは不憫な目にあわされていましたが、乳母やミラという味方がいることで、絶望からスタートというわけではなかったので、読んでいて暗い気持ちになる時間が極めて短かったのが良かったです。

気になる点

①主人公が純粋すぎる

ローズは軟禁されていたことから、世間を知らず純粋無垢のまま育っていったので、我々からすると「あざとい」とか「ぶりっ子」と思えるようなリアクションを取る場面があるので、女性からすると自己移入しづらいかもしれません。

②主人公が無力な点

ローズは性格と容姿に大きい魅力がありますが、その代わりに計画を練ったり、特別な力を使うというシーンは「まだ」なかったので、強い主人公を見たい!という方は注意が必要です。(未来を見たという能力はありますが)

2巻の感想について

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ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ひとりぼっちの花娘は檻の中の竜騎士に恋願う」です。

ガウェア国辺境の街に住む「スイレン・アスター」は、母から受け継いだ花魔法で花売りをしていました。

スイレンの両親は亡くなっており、まだ子どもであるスイレンは「マーサ」という叔母に引き取られていました。

しかし、その待遇はひどいもので、裏小屋に住まわせられたり、ご飯が与えられないなど、虐待を受けていました。

ある日、「リカルド・デュマース」という隣国ヴェリエフェンディの竜騎士が、ガウェア国の兵士たちにより捕らわれ、処刑まで晒し者にされていました。

スイレンは、リカルドの絶望的な状況にいても前を向いた真っ直ぐな瞳に惹かれ、毎朝誰もいない時間帯に話しかけに行きます。

街の噂では、リカルドは衛兵の命令に逆らうことができない特殊な腕輪をつけられており、騎乗していた竜のために命乞いをしたといいます。

スイレンは毎日リカルドに会いに行き、返事をしないリカルドに一方的に話しかけますが、ある日スイレンは「ヴェリエフェンディってどんな国なのかしら」と「もっと広い世界を見て見たかった…、逃げ出せたら良かったのに…」と話します。

いつものように花を売っていると衛兵からドラゴンを処刑するとの話を聞きます。

夜、竜がたらわれている檻に行き、逃がそうと試みますが上手くいかず困っていると、竜が花の香りに反応していることに気づき、魔法で花を出すと食べてしまいました。

すると竜は大きく吠え、衛兵たちに見つかり、スイレンは衛兵に怪我を負わされてしまいます。

家に帰ると叔母のマーサに「酒場の大旦那がね、お前をご際にしたいと言ってきたんだよ」と言い、金の代わりに嫁がせることを決めてきました。

好きだったリカルドにもう会えなくなるので、せめてドラゴンが今日処刑されるという事だけでも伝えました。

処刑の時間になると、ヴェリエフェンディの竜騎士団がリカルドを助けにきます。

リカルドは「ワーウィック」という竜に乗り、ヴェリエフェンディに帰ろうとしますが、途中で花魔法を使うスイレンを見つけます。

スイレンはその場を立ち去ろうとすると、「逃げ出せればよかったのに…」と言っていたスイレンを思い出したリカルドが迎えに来てくれて、ワーウィックに乗せてくれるのでした。

スイレンはその後、ヴェリエフェンディリカルドとどう過ごしていくのか、スイレンの恋はかなうのか、続きはぜひ購入してご確認ください!

良かった点

①不憫な状況にいるのに、素直で健気な主人公

幼い年齢で理不尽な目に遭っているのに、性格が曲がることなく健気で可愛らしくあるスイレンに好感が持て、応援したくなる気持ちが湧くことでスイレンが幸せになるまで見届けたいと思え、続きが早く読みたいと思える魅力がありました。

②「ここではないどこかへ」のロマンチックなバージョン

白馬の王子様が連れ出してくれるという展開が好きな人にオススメです!また、ただ守られるだけではなく、花魔法で竜に力を与えられるという点がGOODです!ヴェリエフェンディで魔法が衰退しているというのも、スイレンの貴重さを引き出しており良いですね!

気になる点

①ファンタジー要素が多い

ドラゴン、魔法といったファンタジー要素が登場するので、リアリティを重視しているという方には注意です。

2巻の感想について

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悪役令嬢は、全力で推しに課金したい! ~軍資金は5千万ペンド~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢は、全力で推しに課金したい! ~軍資金は5千万ペンド~」です。

七海まどか」は事故で亡くなってしまい、「リディア・オールドマン」として生まれ変わりました。

リディアはまどかがプレイしていた「眠れる君に口づけを…」というスマホ乙女ゲームの悪役令嬢でした。

まどかはどこにでもいる女子高生でしたが、母が幼い時に亡くなり、父はすぐに再婚し、義母との暮らしがうまくいかず、祖父の家に預けられていました。

しかし、祖父もまどかが高校へ入学したのを見届けて亡くなってしまいました。

そんな中「眠れる君に口づけを…」に出会います。

そのゲーム内容はヒロインの「ローラ・ブライトウェル」が、不治の病に侵された母の命を救うために茨の森に住む魔女と取引をします。

対価として「17歳の誕生日までに自分を愛してくれるものを見つけなければ死ぬ」という呪いをかけられてしまったので、ローラは運命の相手を探しに行きます。そこで攻略者対象達出会っていきと恋に落ちていきます。

登場人物でありラスボス的存在である「ダグラス・シャーウッド」は、物語の中盤に舞踏会でローラに会い、惹かれていきますが、その頃には既にローラには想い人がいました。

そうした嫉妬や他の事情から茨の森の魔女から力を貰い、ラスボス化した後にローラと攻略対象者たちに倒される、必ず死んでしまうキャラクターでした。

まどかは、自分と同じように孤独なのに、自分に出来ることを精一杯こなし、前に進みながら生きていくダグラスに幸せになってほしいと思っていました。

そんなダグラスを救う方法が一つだけあり、それは「課金」をすることで、ダグラスが闇落ちせずにローラと結ばれるルートを開くことでした。

まどかはそのダグラスルート解放前日に事故に遭ってしまったのでした。

よって、リディアとして生まれ変わったまどかは、この世界で稼いだ5千万ペンドを使い、ローラダグラスを恋に落としてしまうことで、ダグラスを幸せにすると決めたのでした。

リディアは有能な執事の「クリス・ミッチェル」と共に、ダグラスローラの動向を調べて、二人が合うように画策します。

ローラは既にメイン攻略キャラクターのチェスター王国第一王子「フィリップ・メイヤー・チェスター」と仲が良く、なんとかしてダグラスルートに軌道修正するように色々頑張っていきます。

しかし、ダグラスは幼少期に文通していた心の支えになっていた「アネモネ」という女性に会いたがっていました。

その「アネモネ」の正体はリディアであり、苦しんでいるダグラスのために10年間手紙を送っていたのでした。

そしてどうやら招待状や香水などから正体がばれてしまったようで、舞踏会でダグラスに「君が『アネモネ』なんだろう?」と言われてしまい…?

良かった点

①ご都合主義だと感じない

前世の知識を使って無理やり進めるのではなく、ちゃんとお金を用意してあるという点が物語に納得がいくというか違和感なく読めるのが良かったです。

②他人のために動くが、裏方過ぎない点

ダグラスのために陰から動いてローラとくっつけるのではなく、双方と関わりを持ちつつ、くっつけなければいけないという点が面白かったです。最もリディアは陰で動きたかったと思いますが笑。

③リディアとローラの表情が豊かで見ていて楽しい

コメディな表情、キュンとする表情など喜怒哀楽がしっかりしていて、見ていて飽きない点が良かったです。

気になる点

①リディアのダグラスを躱す理由

ゲームをやっていたまどかなら、リディアが嫌いなんじゃなくて「自分(ダグラス)が好きなローラをイジメていたリディア」が嫌いだったことに気づくはずだと思いました。

2巻の感想について

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ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身 2巻 感想

ネタバレ注意


「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」の2巻の感想です。

学園で女生徒の憧れの祭典「薔薇の奉納祭」が始まります。

乙女たちが泉の精「ナイアディス」に音楽をささげ、最も美しく品格のある者が薔薇姫になるという祭りです。

ロイド達はクララベルに淑女になる力試しとして、奉納祭に挑ませます。

まずは課題曲に歌詞をつけ、歌を練習することになりました。

髪をほどいて勉強しているクララベルの姿、もうずいぶん大人びた感じになってますよね!勉強以外だと小動物系になるギャップも可愛いですね!

完成した詩を教師に見せると、語彙や構成は美しいがキラキラした恋の体験の描写が一つもなく薔薇姫に選ばれるのは無理だと言われます。

困ったクララベルの元にロイドが現れ、クララベルロイドならどんな歌詞にするかと聞きます。

ロイドは歌詞の話と仮定して、間接的に想っていたクララベルへの想いを歌詞に出しました。

そしてロイドは男子が好きな女子に渡す「焦がれ紐」を渡すのでした。(友人としてと誤魔化しながら)

ロイドのほうがクララベルを好きな気持ちは負けていないという事でしょうか。ロイドもこういう感じの作詩は苦手なほうだと思うのですが、やはり経験談は強いですね!

気恥ずかしいのがロイドが目線をそらして焦がれ紐を渡しているのもエモくて、さらにそれを言葉通り素直に受け取るクララベルの2人が見ていて微笑ましかったです。

一方でオリバーアーニャに紐を渡しますが、オリバーは去年色んな女子に焦がれ紐を渡していたので、アーニャに不埒なものは受け取れないと言われそうになりますが、オリバーは本気だというと、アーニャは受け取ってくれたのでした。

オリバーアーニャのことが好きだったんですね!アーニャも最初は冷たかったですが、本気のものだと分かると嬉しそうに「大切にしますね」と言ったところがキュンときました!

奉納祭当日、アーニャは薔薇姫の最有力候補として、さらにオリバーからの真剣な焦がれ紐によって愛情深さのある最高の演奏をしました。

クララベルは自分にとってキラキラした宝物のような歌を歌い、会場を自分の空気にするのでした。

結果、薔薇姫はアーニャになりましたが、クララベルにも薔薇姫たりえる人材として特別賞を贈られるのでした。

二人とも焦がれ紐を渡してくれた男子のおかげで、より大きな実力を出せたと考えると、その時点でベストパートナーな気がします…。

クララベルは第3王子レオボルドに呼ばれました。そこでヴィクトリアから学園を卒業したら私付きの侍女になってほしいと言われます。もちろんそれをクララベルは了承しました。

クララベルヴィクトリアの侍女になるとは思いませんでした。ヴィクトリアは最初からそのつもりでクララベルを育てていたのでしょうか。王宮勤めとは大出世ですね!

レオボルドからの本題は、アランが酒場の女性客と体の関係を持っていたことについて、こちらから婚約破棄をするという話でした。

レオボルドは復讐のために仲間や実績を増やしたんじゃないの?と言ってきますが、ロイドクララベルが頑張る動機は復讐なんかじゃない!と庇ってくれました。

クララベルは頭を冷やしに外へ出ていったロイドについていき、そこでロイドクララベルのことをダサいと言って悪かったと謝り、さらにかわいいよと言ってくれました。

ここでやっと完全にアランの言葉より、ロイドの言葉を信じるようになりましたね。ロイドの苦労が報われて何よりです!

そこで家に居させてくれているクララベルの兄のザカリーから手紙が届き、アランの件が双方の家に知られてしまったことが分かりました。

クララベルヴィクトリアの「あなたはもう原石ではないわ」と言う言葉に勇気づけられ、無事アランと婚約解消することができたのでした。

圧倒的に淑女として成長したクララベルを見せることができて、それできっぱり婚約解消も言い出せた。1巻で起きた問題がこれですべて解決しましたね!後はロイドとくっつけば完璧!

ヴィクトリア達の卒業式でクララベルは生徒会を辞め、ヴィクトリアが第3王妃になるときに傍に居られるようにもう1年飛び級することにしました。

クララベルが勉学に励んでいる間、ロイドオセアンヌという女子が良く並んで歩いている姿を何度も見かけていました。

疲れているオリバーの代わりにオセアンヌの仕事を手伝うことにしましたが、そこでロイドの話になり、ロイドクララベル(自分)との約束を守ってくれていることが分かり、自分も前に進むことにしました。

オセアンヌもこの展開にしては珍しく普通に性格が良い子でしたね。それ故にロイドも邪険にせずこの状況になっているんだと思いますが。

自分のためにロイドが周りと協力して生徒会を任せられるようにしてくれたという事がこの段階で分かってよかったです。軽傷で済みましたね。

ロイドはグルベッド公爵家に呼ばれ、兄より評価されるべきだという話をされ、オセアンヌの夫になってくれないかと言われます。

オセアンヌも父と同じ気持ちですと言われましたが、ロイドは好きな女性がいるから応えられないと言ったのでした。

縁談が白紙になり続きだった最初とは考えられないですね。周りを見られるようになったことで自分を評価している人のことも見えるようになり、さらに自然と人もついてきた状態なのでしょうね。良い子そうなオセアンヌには別の道で幸せになってほしいです。

ロイドが学園へ戻るとそこには数人とクララベルがいました。クララベルロイドに複数の単位を2年分取得していたことを見せました。

クララベルを家に送るために一緒に馬車に乗り、ロイドからはオセアンヌとは話をつけたこと、お互いとも寂しかったと伝え、ロイドクララベルからの誘いを遮ってダンスに誘うのでした。

これでまだお互い好きだと伝えていないんですよね!?もう少しなのか!次の展開が気になります!

1巻レビューについて

3巻の感想について

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ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」です。

田舎出身の貴族「クララベル・リンドバーグ(14)」が、入学して8日目で、同じく田舎出身でクララベルの婚約者「アラン・ドガ(17)」の浮気現場を目撃してしまいます。

クララベルはダサくて地味だと言われてしまい、その場を泣きながら立ち去りますが、そこで第3王子婚約者「ヴィクトリア・リラシク」にぶつかり生徒会室に連れられ、「私があなたと言う原石を磨くわ」と言われます。

同じく生徒会のバランティーノ家次男「ロイド・バランティーノ」も口が悪いながらも色々助力してくれたり、アランから守ってくれます。

クララベルヴィクトリア、クラスメート、ヴィクトリアの侍女「ミランダ」、ロイドの母「セレスティア」に立派な淑女になるための教育をされ、少しづつ成長していきます。

そんなクララベルロイドは段々と認め始め、いつしかロイドは「クララベルは俺が導く」と言うくらいにクララベルのことを想うようになるのでした。

良かった点

①素直で健気な応援したくなる癒し系な主人公

クララベルは周りに教えられたことを素直にやり、真面目に努力するので、見ていて応援したくなる点が良かったです。また、アランに会うために頑張って飛び級したというところも、一途さと健気さを表しており、報われてほしいと心から思える好感がもてる主人公でした。

②クララベルのライバルというよりはロイドのライバルがたくさんいる

個人的に想い人を追っていく展開より、主人公が追われていく展開のほうが好きなので、同じようなタイプの方にはかなりおすすめです。クララベルが無意識かどうかは分かりませんが、ロイドのことをよく見て励ましており、ただ追われるだけではないという点もGOODです!

③綺麗と可愛いが使い分けられている

内面外面共に優雅なヴィクトリア達と、お茶目な点があるクララベルとクラスメイト達が上手く混ざっていて、ただシリアスなだけでなく、クスッと笑える部分もあるのに、漫画全体の雰囲気が壊れていないのが読んでいて楽しかったです。

気になる点

①ロイドがクララベルのことを意識するのがあっという間だった

少しづつ二人の距離が縮まるという展開ではなく、ロイドが急激にクララベルの方へ寄っていくという感じなので、恋愛の過程をたくさん楽しみたいという方には展開が早くてびっくりするかも知れません。

2巻の感想について