ネタバレ注意
「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」の2巻の感想です。
学園で女生徒の憧れの祭典「薔薇の奉納祭」が始まります。
乙女たちが泉の精「ナイアディス」に音楽をささげ、最も美しく品格のある者が薔薇姫になるという祭りです。
ロイド達はクララベルに淑女になる力試しとして、奉納祭に挑ませます。
まずは課題曲に歌詞をつけ、歌を練習することになりました。
髪をほどいて勉強しているクララベルの姿、もうずいぶん大人びた感じになってますよね!勉強以外だと小動物系になるギャップも可愛いですね!
完成した詩を教師に見せると、語彙や構成は美しいがキラキラした恋の体験の描写が一つもなく薔薇姫に選ばれるのは無理だと言われます。
困ったクララベルの元にロイドが現れ、クララベルにロイドならどんな歌詞にするかと聞きます。
ロイドは歌詞の話と仮定して、間接的に想っていたクララベルへの想いを歌詞に出しました。
そしてロイドは男子が好きな女子に渡す「焦がれ紐」を渡すのでした。(友人としてと誤魔化しながら)
ロイドのほうがクララベルを好きな気持ちは負けていないという事でしょうか。ロイドもこういう感じの作詩は苦手なほうだと思うのですが、やはり経験談は強いですね!
気恥ずかしいのがロイドが目線をそらして焦がれ紐を渡しているのもエモくて、さらにそれを言葉通り素直に受け取るクララベルの2人が見ていて微笑ましかったです。
一方でオリバーはアーニャに紐を渡しますが、オリバーは去年色んな女子に焦がれ紐を渡していたので、アーニャに不埒なものは受け取れないと言われそうになりますが、オリバーは本気だというと、アーニャは受け取ってくれたのでした。
オリバーはアーニャのことが好きだったんですね!アーニャも最初は冷たかったですが、本気のものだと分かると嬉しそうに「大切にしますね」と言ったところがキュンときました!
奉納祭当日、アーニャは薔薇姫の最有力候補として、さらにオリバーからの真剣な焦がれ紐によって愛情深さのある最高の演奏をしました。
クララベルは自分にとってキラキラした宝物のような歌を歌い、会場を自分の空気にするのでした。
結果、薔薇姫はアーニャになりましたが、クララベルにも薔薇姫たりえる人材として特別賞を贈られるのでした。
二人とも焦がれ紐を渡してくれた男子のおかげで、より大きな実力を出せたと考えると、その時点でベストパートナーな気がします…。
クララベルは第3王子レオボルドに呼ばれました。そこでヴィクトリアから学園を卒業したら私付きの侍女になってほしいと言われます。もちろんそれをクララベルは了承しました。
クララベルがヴィクトリアの侍女になるとは思いませんでした。ヴィクトリアは最初からそのつもりでクララベルを育てていたのでしょうか。王宮勤めとは大出世ですね!
レオボルドからの本題は、アランが酒場の女性客と体の関係を持っていたことについて、こちらから婚約破棄をするという話でした。
レオボルドは復讐のために仲間や実績を増やしたんじゃないの?と言ってきますが、ロイドがクララベルが頑張る動機は復讐なんかじゃない!と庇ってくれました。
クララベルは頭を冷やしに外へ出ていったロイドについていき、そこでロイドはクララベルのことをダサいと言って悪かったと謝り、さらにかわいいよと言ってくれました。
ここでやっと完全にアランの言葉より、ロイドの言葉を信じるようになりましたね。ロイドの苦労が報われて何よりです!
そこで家に居させてくれているクララベルの兄のザカリーから手紙が届き、アランの件が双方の家に知られてしまったことが分かりました。
クララベルはヴィクトリアの「あなたはもう原石ではないわ」と言う言葉に勇気づけられ、無事アランと婚約解消することができたのでした。
圧倒的に淑女として成長したクララベルを見せることができて、それできっぱり婚約解消も言い出せた。1巻で起きた問題がこれですべて解決しましたね!後はロイドとくっつけば完璧!
ヴィクトリア達の卒業式でクララベルは生徒会を辞め、ヴィクトリアが第3王妃になるときに傍に居られるようにもう1年飛び級することにしました。
クララベルが勉学に励んでいる間、ロイドとオセアンヌという女子が良く並んで歩いている姿を何度も見かけていました。
疲れているオリバーの代わりにオセアンヌの仕事を手伝うことにしましたが、そこでロイドの話になり、ロイドがクララベル(自分)との約束を守ってくれていることが分かり、自分も前に進むことにしました。
オセアンヌもこの展開にしては珍しく普通に性格が良い子でしたね。それ故にロイドも邪険にせずこの状況になっているんだと思いますが。
自分のためにロイドが周りと協力して生徒会を任せられるようにしてくれたという事がこの段階で分かってよかったです。軽傷で済みましたね。
ロイドはグルベッド公爵家に呼ばれ、兄より評価されるべきだという話をされ、オセアンヌの夫になってくれないかと言われます。
オセアンヌも父と同じ気持ちですと言われましたが、ロイドは好きな女性がいるから応えられないと言ったのでした。
縁談が白紙になり続きだった最初とは考えられないですね。周りを見られるようになったことで自分を評価している人のことも見えるようになり、さらに自然と人もついてきた状態なのでしょうね。良い子そうなオセアンヌには別の道で幸せになってほしいです。
ロイドが学園へ戻るとそこには数人とクララベルがいました。クララベルはロイドに複数の単位を2年分取得していたことを見せました。
クララベルを家に送るために一緒に馬車に乗り、ロイドからはオセアンヌとは話をつけたこと、お互いとも寂しかったと伝え、ロイドはクララベルからの誘いを遮ってダンスに誘うのでした。
これでまだお互い好きだと伝えていないんですよね!?もう少しなのか!次の展開が気になります!
1巻レビューについて
3巻の感想について