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行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記 2巻

ネタバレ注意


「行き着く先は勇者か魔王か 元廃プレイヤーが往く異世界攻略記」の2巻の感想です。

2巻では、ベザートの人々やハンターギルドの人たちと関わり始めます。

悠人(以下ロキ)は、実力主義でランクが上がっていく制度を気に入り、どんどん魔物を倒して魔石を持ち帰るのですが、魔石を取り出すには魔物を解剖しなければいけないので、最初は解剖時のグロさにショックを受けたりします。

レベルが上がって戦闘が楽になって喜んでいたロキが、解剖によって「自分の生死がかかっている」ことに気づいたシーンは、読者として、典型的な物語の主人公的な無鉄砲すぎるロキを止めてくれたので良かったです。

ゴブリンを解剖しているところは、見ている側もウッってなるくらいグロさを表現できていてすごかったです。やりすぎ感もなく程よい表現でした!

命の危険を顧みず、単身で魔物を狩りに行くロキをギルド受付嬢の「アマンダ」は心配します。

しかしロキはその心配には気づきながらも、他の人とは違いレベルやステータスが視覚化されているために、強さへの憧れを止められないことに葛藤を抱きます。

ロキは自分が子どもを利用してしまうような腐った人間になる前に、この世界に飛ばした神に、元の世界へ帰してもらうように声を出しますが、その声は届くことはなかったので、ロキは当面は自分のために生きることにしました。

アマンダさんはギルドマスターの「ヤーゴフ」に言われた通りに、ロキを監視しているんだと思いますが、ちゃんと心から心配してくれているような気がしますよね!序盤に出てくる濃いキャラはみんないい人説。

ベザート周辺には、「パルメラ大森林」「ロッカー平原」「ルルブの森」で魔物が出現し、ロキはFランク昇格と目標だった装備代の150万ビーケが貯まったため、ロッカー平原へ挑むことにしました。

パルメラ大森林での戦闘が楽勝になったとはいえ、推奨ランク通りのロッカー平原に単独で挑んで大丈夫なんでしょうか。ロキのレベルがどうなっているかが知りたかったところですね!

挑む前に、教会にて職業選択をするため、女神へ祈りをささげるのですが…。

ロキ、絶体絶命!?異世界に送った神とこの世界の神は関係ないのでしょうか…?

1巻レビューについて

3巻の感想について

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行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記 1巻 レビュー


今回紹介するのは「行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記」です。

この漫画は、「(MMO)RPG」「異世界転生モノ」「主人公が成長していく」という設定が好きな人にオススメできる作品です。

とある会社の営業部のサラリーマン「間宮悠人」が、突然神により、異世界へ飛ばされます。

悠人はいわゆるブラック企業に所属しており、その中での少ない娯楽が、異世界転移のチート無双モノの本でした。

悠人が今の生活に満足していなかったために、神の前に現れることができたと言われます。

しかし、悠人が望んでいたチート能力は授けられることなく、なんとか「年齢を13歳に若返らせる」「ステータス画面を見ることができる」と言う能力だけ授けてもらいました。

いきなり森林の中に飛ばされた悠人は、現実世界から持ち越せた服や鞄と鞄の中身で、なんとか生き延びようとします。

レベル1で、特に秀でたスキルを持たない悠人は、この先生き残ることができるのか、どう生きていくのか…というのが導入部分です。

良かった点

①根性がありポジティブな主人公

転生後、常に命の危険が付きまとう環境だったのに、臆病にならずに頭と道具を使って魔物を倒していくところが見ていて気持ちよく、魅力のある主人公だと思いました。

②過去にMMORPGで1位だったという経験がある

RPGをやったことがあるという程度でなく、やり込みまくって一位になった事があるという経験は、レベルアップの効率化やスキルポイントの割り振り方が特に上手いという事なので、ステータス値以上に強さがあるというのは良い点だと思いました。

③転生しているのは悠人だけではないという事

最近の異世界転生モノで、少しづつ出てきた「自分以外にも(地球)日本から転生してきた人物が居る」という要素は、ありがちな展開に少し変わった刺激を加えてくれることが多いので良い点だと思いました。

気になる点

①この先の進み具合が心配

私は少しずつ強くなっていく話が好きなのですが、今のちょうどいいペースは1巻だけで、この先すぐにレベルが上がってしまう(簡略化されてしまう)という展開にならないかが気になりました。

②主人公の性格に苦手意識を覚える可能性がある

個人的には好感を持てる主人公でしたが、普通の漫画の主人公と違う考え方と性格の為、人によっては上手く感情移入できない可能性があります。

達観しているようで、思考は基本的にはゲーム脳で、感情は結構出す方」「ソロプレイヤー気質」「目立つことをそれほど気にしない(1巻時点ではそう感じた)」という感じの主人公だと感じました。よければ参考にしてください。

2巻の感想について

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売られた王女なのに新婚生活が幸せです 1巻 レビュー


今回紹介するのは「売られた王女なのに新婚生活が幸せです」です。

この漫画は「可愛そうなヒロインが主人公」「主人公が賢い」「主人公の身分が高い」「格好良く優しい理想のパートナーができる」という設定が好きな人にオススメできる作品です。

第一王女である「マデレーネ・メルヴィ」は、王家の借金をなくすため、腹違いの兄「イエルハルト・メルヴィ」により、「アラン・ノシュタット」子爵と結婚させられることになりました。

何故かアランは、嫁いできた美しく身分も高いマデレーネに「俺はあなたを妻と思う気はない、いずれ離縁するつもりです」と言います。

マデレーネアランの優しさゆえに冷たくされていることに気づいており、アランの良き妻になりたいと思っていました。

マデレーネは噂では金のかかる王女と言われており、最初は城の使用人たちに警戒されていましたが、マデレーネの優しい性格により、みんな忠誠を誓うようになります。

アランも最初はマデレーネのことを誤解をしていましたが、マデレーネと関わることで、マデレーネのことを「俺ごときの妻でいい人ではない」と思うようになりました。

しかし、アランの思いとは裏腹に、マデレーネは、「ここでの暮らしは幸せだからノシュタット家にずっと置いてほしい」とアランに伝えてきました。

アランは自分が子爵という身分だから、王女であるマデレーネを自分の妻にすることをためらっていました。

マデレーネアランの妻になりたいと思っていますが、アランにはマデレーネを妻にする自信が持てないようですね。

しかし、アランマデレーネのことを大切に想っているのは、マデレーネには伝わっているので、物語が進むのはアランの行動次第ですね!

良かった点

①主人公である一番マデレーネが可愛く描かれている

個人的な感覚かも知れませんが、この漫画の中でマデレーネが一番可愛く見えて、ドレス姿なども綺麗で良かったです。

表情の種類も一番豊かで、見ていて面白かったです。

②マデレーネが有能である点

ただの可愛そうな主人公というだけではなく、きっちり第一王女としてふさわしい知識や社交界での立ち回りを身に付けていて、読んでいて快適でした。

③冒頭の辛い部分が少なく、軽い気持ちで読み進められた点

主人公の扱いが不遇すぎたこと、不幸にあったことをあまり長々描かれていると、読んでいる方も気分が落ちてくるので、あまり好きではないのですが、この作品はそういった部分をサッと終わらせていたので、快適に読むことができました。

気になる点

①みんなマデレーネへ忠誠を誓うのが早すぎる

ユーリアは物語の進行上、信頼を勝ち取っていなければ進まないので分かりますが、その他の使用人や、特にベルタの信頼を1巻目で得たのは、あまりにもあっけなさすぎるように感じました。

②違和感があった場所があった

ヨハンという料理人は、王宮でマデレーネへの酷い扱いを見てきたはずなのに、会っていきなり「貴方のおかげで妻子を養うのに苦労している」と恨み言を言った理由が分かりませんでした。

幼いマデレーネと生きていた頃のエリンディラとも仲良く、なにか悪いことがあったわけでもない、さらに王宮で立場をなくしたのはイエルハルトが原因だと分かっているはずなのに…と不思議に思いました。

2巻の感想について

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窓辺のリノア 1巻 レビュー


今回紹介するのは「窓辺のリノア」です。

この漫画は、「ミステリー」が好きで、「主人公の年齢が高め」で、「行き過ぎたリアルなキャラ絵が苦手」な方にオススメできる作品です。

失踪中とされて警察に追われている「テオドール・ブノア」と、猫人間?の「ピート」が、祖国であるフランスに居られなくなったため、”自分たちのことを知らない街へ行く”という事を目的に旅をする漫画です。

ドイツのバイエルン州にきたテオは、夜の道で、警察に追われている「リノア」と言う少女に出会い、コートに本を入れられ、リノアはそのまま逃げてきました。

我関せずとその場に本を置き捨てるテオでしたが、ピートリノアに本を返してやるべきだと言うので、テオはしぶしぶそうすることにしました。

宿の従業員から話を聞くと、リノアはどうやらいつも警察から追われているようでした。

本来の目的の為、なるべくリノアの関わらないように本を返そうとする二人でしたが…。

テオは何故暴力事件を起こし警察から追われているのか、ピートは何故テオにしか見えないのか、リノアはどういう存在なのかなど、気になる点がたくさんでした!

良かった点

①多くの謎がある、読みごたえがありそうなストーリー

1巻ではたくさんの謎が出てきて、堂々と動くことができないテオピートは、それを解決するのに、どのように目的に向かって進んでいくのかが、楽しみに思える面白いストーリーでした。

②暗さの表現が良い

夜に活動するシーンが多く、黒は黒でも、真っ暗な黒や少し暗い影の黒の表現が、読んでいてとてもいい雰囲気を出していました。

③コマの背景がしっかり描かれている

一つ一つのコマにしっかりと細かい背景が描かれており、漫画を見ているというより動くアニメを見ている気持ちになれるくらいに臨場感がありました。

気になる点

①表現というか詩や言い回しが回りくどいところがある

長所の一つでもあるのかもしれませんが、私は最初の回想シーンや、ピートとの会話が、少し冗長で快適に読めるテンポを遅くしているかなと感じました。

2巻の感想について

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悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た ~私の目的は生き延びることです~」です。

この作品は、「悪役令嬢が没落にあらがう系」で、「主人公の悪役令嬢がチート能力を持っていない」、「暗い話」という話が好きな方にオススメできる作品です。

ファリティナ・グランキエース」は、夢で、とある令嬢への嫌がらせ(冤罪)と、血の繫がっていない後妻の罪により、婚約破棄と処刑を言い渡されます。

その悪夢はとてもただの夢だとは思えず、恐怖を覚えます。

ファリティナには姉弟が居ましたが、長女の自分以外は、全員後妻から生まれてきた子であり、自分の今の家族にファリティナを愛してくれる人がいないことに気づきました。

そんな中、弟の中に、体が弱い末っ子の「ジェミニ」がいたことを思い出します。

ファリティナは自分と同じで、愛してくれる存在がいないジェミニを愛おしく思いました。

ジェミニと触れ合うことで、ファリティナは、自分が求めていたのは「誰かに望まれる」ことだと気づきました。

ファリティナは、愛情を受けなかった哀れな姉弟たちの中で、せめてジェミニだけには「望まれてここに生きた」と思ってもらうために愛を注ぐ事にしました。

それが、悪夢を見たファリティナの生きるただ一つの目的(願い)になりました。

というのが導入部分です。

良かった点

①キャラ絵が個人的に好み

明るい表情や暗い表情、そしてキャラごとの細かい部分が繊細に描かれていて、見るだけでも楽しかったです。

②優先順位の一番が自分でなくてジェミニだということ

悪夢を見たことによって、婚約破棄からの投獄や一家滅亡を防ぐことも大切な目的でしたが、それよりも一番はジェミニに幸せになってほしいという暖かな目的があり、この厳しい舞台の中で、どう立ち回っていくかが楽しみです。

③ファリティナの頭の良さ

ただ周りに味方を作り、助けてもらうだけじゃなく、自分で考え、足を運び、ジェミニを守るために賢く行動するのが見ていて気持ち良かったです。

悪夢により、第二王子「ギデオン」への恋愛感情も冷め、アマンダと言う令嬢とギデオンが堂々と仲睦まじくしていても、未練のようなものが残ってなかったのも良い点でした。

気になる点

①キャラ絵が少し変わっているので苦手な方がいるかも

良かった点に書いたように、私はこの絵が好みなのですが、柔らかい絵というよりは固めの絵と表現できるような感じなので、試し読みなどでキャラ絵だけでも確認してからが良いと思われます。

②人(キャラ)の悪意が良くみえる漫画

心温まる愛情のシーンもありますが、ほとんどが貴族間の黒い感情のやりとり、という印象を受けたので、明るく逆転していくという展開が読みたい!という人向けではないかなと思いました。

2巻の感想について