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漫画 聖女・皇女

悪役聖女のやり直し ~冤罪で処刑された聖女は推しの英雄を救うために我慢をやめます~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役聖女のやり直し ~冤罪で処刑された聖女は推しの英雄を救うために我慢をやめます~」です。

この漫画は「聖女」「やり直し」「ざまぁ系」という設定が好きな方におススメできる作品です。

太陽教会の元大聖女「ローズ・スノウ」は、初代大聖女の生まれ変わりと言われるほど優秀でした。しかし神聖術の使い過ぎで耐用年数が過ぎたため、聖女の座を下ろされてしまい、莫大な仕事を押し付けられていました。

代わりに義妹である「ユースティア」が現大聖女になりましたが、ユースティアローズと比較されて周りから劣っていると言われた逆恨みで、ローズに嫌がらせをしていました。

ローズは、ユースティアと太陽教会大教皇の「イヴァン・アントニウス」に冤罪をかけられ、魔族と通じ人類を裏切った「稀代の大悪女」として処刑されてしまいました。

処刑された後に目が覚めると、自分が死ぬ2年前に戻っていました。

ローズは2度目の人生は、死ぬ前に「言いたいことを我慢せずに言って、やりたいことは全部やる。嫌なことは嫌と拒否して好きなことは全力で楽しむ」と誓った通りに生きていくことにしました。

ローズは演技をして、自分をユースティアに最前線で働かせるように命令させて狙い通り、死神と呼ばれる「ギルティア・ハークレイ」の部隊へ所属することができました。

ギルティアには色々な悪評が囁かれていましたが、本当はわざと悪役になって人々を守っており、ギルティアは一度目の人生では惨たらしい死を迎えてしまったため、今度はどんな手段を使ってもギルティアを救うことに決めていました。

ローズがこれから、推しであるギルティアが死なないように立ち回っていくというお話です。

良かった点

①主人公であるローズが強かで爽快感がある

極めて不遇な境遇にいるローズですが、そんな環境に負けずに自分のやりたいことをやろうとしている強さに爽快感を感じました。優柔不断な主人公が苦手な方にはおすすめできる作品です。

②ローズが強い

ギルティアと互角以上の戦いができるということは、これからの展開をパワーで解決できるところもあるということなので、戦闘シーンが見たい人にはおすすめできます。

気になる点

①ローズの性格に癖がある

数ある作品の中でも、かなり自我が強く個性的な性格をした主人公だと思いました。目標に向かって全力で進んでいくので、感情移入しにくい点があるかもしれません。

②神聖術が使えるのか使えないのかが分かりにくい

神聖術が使えないとあった割には、対ギルティア戦で使っていたりと矛盾を感じる点がありました。(一応「ほとんど」使えないというセリフはありましたが…)

2巻の感想について

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ニコラのおゆるり魔界紀行 4巻(最終巻)感想

ネタバレ注意


4巻では、ついに母親との再会を果たします。

ニコラが隠れ里の子どもを羨ましがって泣いていた時、やっぱり励ましてあげるサイモンも好きですが、岩陰でこっそりもらい泣きしていたブルーノが可愛すぎました。

セントラルダークへ向かう魚船から見られる夜の深海の景色がとても綺麗でした。見開きで大きなコマでしたが、大変迫力がありました!

追手から逃げる途中、ニコラたちを逃がすために、ブルーノが「ここは通さん」と言って剣を抜いたシーンがめちゃくちゃカッコ良かったです。みんな一緒に逃げられて本当に良かった!

ニコラアルマが一緒に寝るとき、お互いに花の魔法を使いながら、笑顔だったのがとても幸せそうに感じました。

サイモンと別れるとき、サイモンニコラ「俺たちはずっと相棒だ」と言ってくれましたが、このセリフからサイモンニコラを保護すべき対象だと考えていたのではなく、頼れる相棒として認識していたことが分かったのがとてもグッときました。

別れなければならないとわかった時、花の魔法が枯れてしまったのが驚きました。魔法に影響するほどショックだったのでしょうね。

最後の結末はここでは伏せておきますが、とても納得できるいいエンドだったので是非読んでみてほしいです!

総評ですが、斬新で色々な面白い設定のある魔界という舞台や、出てくる種族や物が工夫されていて引き込まれるような面白さがありました。

魔法の表現も上手に描かれており、白と黒の使い分けによる光の具合が想像しやすかったです。

主人公のニコラはまんまるで可愛らしく、相棒のサイモンは少し大人な感じで、ブルーノや他の仲間たちもみんな心優しく思いやりのあるキャラクターで、心温まるお話になっていました。

絵も設定も普通とは違う、いい意味で「型」に嵌らない漫画だったので、自信を持ってお勧めできる作品でした!

ハルタコミックスの漫画は良い漫画が多く大変お世話になっております。私おすすめの漫画誌です!今後もハルタで私好みの漫画をレビューしていこうと思います!

3巻の感想について

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ニコラのおゆるり魔界紀行 3巻 感想

ネタバレ注意


3巻では、相変わらず二人が協力しているところが見られます。

ドレス姿のニコラ可愛いですよね。悪魔族に引けを取らない可愛さです!

ロゼッタは可愛くてお淑やかだけど、強かな女の子になりましたね。将来が楽しみです笑。ぬいぐるみのメアリーが武器になっていたのは、メアリーで殴っているというよりは、メアリー「が」殴っているというイメージなのでしょうか。

ニコラロゼッタは二人で危険を乗り越えたので、よりいっそう仲良しになったように見えますね!

サイモンニコラがあった時のお話でしたが、ニコラが魔界にいる理由は帰れないという事情もあったのですね。サイモンは元の世界に帰るように心配してくれたりと、最初からニコラに優しかったんですね。

サイモンのように騙されてお守りを買ってしまう人って多そうですよね。たぶん私も引っかかってしまいそうです。本当にありがたいお守りがあるから見極めが難しいですよね。

占い師の正体がニコラだとわかっても、真剣に占いを受けてあげるサイモンがすごい優しいなと思いました。運勢が悪いわけがないとサイモンを占ったニコラも優しかったので、この二人は本当にお互いを思いやって生きてるなと思いますね。

霊媒師が言っていましたが、やはりニコラのお母さんは生きているんですね!前回の感想でも言いましたが、はたして人間の姿で生きているのでしょうか?

ニコラのために全力でクスターを追いかけたサイモンに感動しました。行き倒れたところを助けてあげて、ニコラのお母さんの情報を手に入れるためには怪我すら厭わないという献身さ…。

サイモンが同じようにお父さんに拾われ助けられたという事情があるのが分かりますが、ここまで本気で助けようとするのは他にも理由があるのではないでしょうか?例えばサイモンの母親のこととか…。

ブルーノが二人に危ないだろと注意していたところが可愛かったです。ニコラが人間と分かって「よく今まで捕まらずに頑張ったな」と言ったところも、ブルーノの頼もしさの中の優しさを感じて、とてもキュンときました!

人間の隠れ里についた3人!次巻が早く読みたいです!!

2巻の感想について

最終巻の感想について

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ニコラのおゆるり魔界紀行 2巻 感想

ネタバレ注意


2巻では、ニコラの母親についてのお話が出てきます。

今回は珍しくお金儲けが目的ではないサイモンでしたが、なんだかんだいつもニコラが居ると、最終的には人のために色々たすけてあげてますよね笑。

ニコラがミイラの腕を探しているうちに「ミイラ娘」と町の人々に呼ばれていたのが面白かったです。やっぱりこの漫画の魔界の住人たちはよく見ると友好的な温厚な種族が多いですね。温かい雰囲気が感じられて良いと思います。

サイモンは美人好きなのでしょうか。ミリに惹かれてチーチャ村に滞在することにしましたね。悪魔族は美男美女が多いらしいですから、珍しくもないような気がするのですが、その中でも好みだったのでしょうか。

純粋な人ほどプラシーボ効果ってかかりやすそうなイメージですよね。とするとやっぱり一巻でニコラが言っていたように悪魔だからと言って悪い人と考えるのは早計でしたね。純粋で良い悪魔もいるということですね。

山賊からニコラを身を挺して守ったサイモン。彼はなぜそこまでニコラのことを大切にするのでしょうか。普段の性格からして何か理由がありそうですが、優しいところもたくさんあるので単なる善意ということも…?

ブルーノは優しくカッコ良かったですね!ポぺ族にはとても親近感を覚えるので、こういったキャラがいることは素直にうれしいです。最後ニコラを見ていた時、笑顔だったのがとても心温まりました。

サイモンもお父さんに赤ちゃんの時に拾われたのですね。そのやさしさの恩返しからニコラを大切にしているのでしょうか?

祖父と孫のような関係を見れてとても良かったです。特に今はニコラは親的な存在が居なくて一人なので、親のような存在ができたことは喜ばしいですね。

グイネ町のみんながサイモンたちに協力してくれてたように、本当に良い住民ばかりだなと思いますよね。サイモンへ手紙を出したおじいさんも粋で良いキャラでした。

ズモモ族の村へ行くようにサイモンのお父さんが言ったのは、ニコラの母のことになんとなく心当たりがあったからなのでしょうか。ニコラがお母さんに会いたいといったのを聞いて、ちゃんと聞いてあげられるサイモンは本当にいい子です涙。

最後、やはりニコラのお母さんは魔界に来ていたのですね!実は生きていた…とか死んで魔族になって生きていたとかないですかね…?

1巻レビューについて

3巻の感想について

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ニコラのおゆるり魔界紀行 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ニコラのおゆるり魔界紀行」です。

この漫画は「魔界」「魔法」「」「パートナー」「平和」という設定が好きな方におススメできる作品です。

小さな魔女「ニコラ」は、魔界に来ましたが行き倒れてしまいました。そこを悪魔族の「サイモン」に助けられ、一緒に旅をすることになりました。

ニコラが元居た世界では魔法が禁止されており、ニコラのおばあちゃんは魔女でしたが、何らかの理由でニコラには魔法を教えなかったので、ニコラは魔法を使えませんでした。

唯一使えるのは、何もないところから花を出せるという魔法でした。

魔界では「魔界生物取締法」という法律があり、人間はどうやら捕まってしまうようでした。(厳密には書かれていませんでしたが)

サイモンは行商人で魔界各地を旅し、売れるものを見つけたり、商売をしたりします。

ニコラは優しく無鉄砲な性格なので、サイモンニコラが人間だということをバレないようにするために苦労をしながら旅を続けていくというお話です。

時にはニコラに助けられることもあったり…。

良かった点

①独特な世界観

魔界」と言っても色々な世界が想像できますが、この漫画の魔界は多種多様な種族が居て、基本的に会話可能な種族がほとんどで、1巻の時点では無秩序的で攻撃的な害のある存在が居ないという、平和な魔界という斬新な設定が面白かったです。

②色々な街や建物が出てくる

魔界の宿や店、様々な街など面白い要素がどんどん出てくるので、読んでいていろんなものに興味が持てました。

③愛嬌のあるキャラクター

ニコラサイモンはもちろん妖精や魔界の住人たちは、チャーミングで微笑ましくなる容姿をしています。とても癒し効果のあるキャラクターデザインだと思いました。

④旅のそのあと

お話が終わった後、各話ごとに後日談のようなものがあるのですが、どれも心温まるお話で良かったです。

気になる点

①人を選ぶキャラクターデザイン

個人的には好みな絵だったので気になりませんでしたが、今風の定番の絵からは少し外れているので、絵を重視している方はお試しで読めるところを探して、見てみてから購入することを推奨します。

2巻の感想について