ネタバレ注意
「死に戻りの幸薄令嬢、今世では最恐ラスボスお義兄様に溺愛されてます」の6巻レビューです。
6巻では、リュシアンが黒幕と関係がありそうな雰囲気を出してきました。
社交界でうまく立ち回り、処刑と家族を守るために、デビューを成功させようと意気込みますが、オルタンシアは自分のことを「妾の子」「魔人崇拝教団に誘拐された傷物」と言われていることに気づき、大きく動揺します。
その動揺をジェラールだけが気付き、オルタンシアを休ませることにしました。
ジェラールはオルタンシアに無理して嫁入りする必要はないと言い、ジェラール自身も結婚する予定はないと言うのでした。
ジェラールは父から、ヴィクトルがオルタンシアを探していると聞き、オルタンシアを帰らせることにしました。
帰宅するとジェラールはリュシアンから、オルタンシアは妃に迎えられてもおかしくないと話され、ジェラールはオルタンシアが王族に見初められるのは公爵家にとっては良いことだと理解していますが、オルタンシアが冤罪にかけられるイメージが湧き、負の感情を呼び起こされるのでした。
完璧だけど感情を一切出さないジェラールが、オルタンシアといると柔らかな雰囲気になるのは周りにも伝わるようですね。
そこまでオルタンシアが大切に想われているということに気づいたなら、下手なことを口走れば殺されそうなことは分かりそうなものですが…。
オルタンシアも周りの雰囲気が悪くなってないか確認するために、女神の加護を使いましたが、余計なことまで聞こえてしまったのは計算外だったのでしょうか。
それとも自分のことを悪く言われているのを承知で使ったのかが気になりました。
周りに悟られまいと笑顔で耐えていたオルタンシアを見つけた、ジェラールの表情が悲しそうに見えたのは私だけでしょうか。
ジェラールが愛するのも、ジェラールのことを一番理解しているのもオルタンシアなので、義理なんだから結婚してしまいましょうよ!とずっと思ってます笑。
リュシアンが、ジェラールを悪の道に向かうように仕向けているように描かれていますが、直接的な表現なのでミスリードを誘っているのかが気になりました。
オルタンシアは、ジェラールの負担を減らすために、リュシアンに仕事のことを教わることにしました。
リュシアンはオルタンシアに、ジェラールには決して悟られないようにと言いました。
オルタンシアがリュシアンに、ジェラールが調子を悪そうにしていると言うと、リュシアンはジェラールが恋の悩みを抱えているのではと言います。
オルタンシアはジェラールがそんなことでは悩みそうにないと言います。
リュシアンは、オルタンシアが望むなら恋とはどんなものかレクチャーするとオルタンシアを押し倒すのでした。
う~ん、やはり6巻ではリュシアンがかなり黒のように描かれていますね…。
ジェラールに仕事のことを本当に秘密にするなら、かなり怪しいですよね。
リュシアンがジェラールは恋の悩みを抱えていると言ったのは、オルタンシアの不安を煽るためか、それとも解消させるためかが分からないので、謎が解明しませんね。
次巻ではリュシアンの目的や、オルタンシアとジェラールが、リュシアンによってすれ違ってしまうのか、あたりが気になるところです。