ネタバレ注意
「悪役令嬢は、全力で推しに課金したい! ~軍資金は5千万ペンド~」の2巻の感想です。
2巻では、すべてのストーリーが明かされます。
ローラはアンドレが第一王子フィリップであることを知っても、お互い両思いだから特に関係が変わったりしないですね。そのせいでリディアは苦労するのですが笑。
ゲームと違いフィリップとダグラスの中が悪くないのは、やはりリディアの手紙のおかげでしょうか。
ひったくりからローラの鞄を取り返すために、街中の人をお金で動かしたのは面白かったですね。あとトマトはカラーボールではありません!
疲労で疲れた後、目を覚ましたリディアは隣にダグラスが寝ていたので、自分がダグラスを(性的に)襲ったと勘違いをしていましたが、それを否定したダグラスも「こんな壁の薄そうな宿でするわけがない」と受け入れる気満々な返答をしていたのには笑いました。
ダグラスは、リディアが自分とローラをくっつけようとしていること、リディアがアネモネであることに気づいているので、その二つが分かっていたらリディアはもう打つ手はない気がするのですが…。どう転んでも強い拒絶をしない限りは、ずっと迫ってくるでしょうね。(リディアはダグラスのことが好きなので拒絶はしませんが)
宰相「ユベール」から、ダグラスが人身売買と繋がっている可能性があると言われ、ダグラスの調査を頼まれますが、実際に調査をリディアを推薦したのはフィリップで、フィリップはダグラスは誰かにはめられていると確信していたので、ゲーム通りダグラスがフィリップを恨むような展開にはならなさそうですね。
第2王子の「サイモン」は、これまた邪魔になりそうなキャラクターですね…。どうやらフィリップも「魔女の力に手を出した」という疑いをもたれているようですね。王族の二人をはめようとしている貴族とはいったい誰なのでしょう?
クリスとピーターは、リディアが宰相にダグラスの調査の依頼をされることが分かっていたとありましたが、優秀すぎですね。いったいどれくらいの鍛錬を積んだのでしょう…。
ダグラスの生死はローラのダグラスへの好感度によって決まるとありましたが、主人公側の好感度って珍しいですね。攻略対象が主人公への好感度を持っているのが普通のゲームシステムですからね。
ダグラスが、リディアが自分の顔が好きなことを気づいたとき、嬉しそうにリディアに迫っているシーンは一部にはかなり気に入られるシーンではないでしょうか!
すべての企みを明かされたのにも拘らず、ユベールがダグラスを殺しに行った理由は何なのでしょうか。単なる逆恨み?
サイモンはユベールに騙されていただけなので叱られただけで済んだのもわからなくはないのですが、ダグラスを罪人にしようとしたことを考えると甘すぎるような気がするのですが…。
最後の展開はぜひ実際に読んで確かめてください!すっきりとしたエンドでしたので、安心して読んでみてください!
全体的な感想としては、まず前提として「ダグラスの心を救う手紙を送り続けていた」「主人公であるローラの問題を解決していた」の2つがあったので、全2巻という少ない巻数になるのは仕方がないかなと思いました。
最初からダグラスがリディアのことを好いていて、リディアもダグラスのことが好きだったので、そこらへんも変にこじれることなく関係を深めていったのは、快適に読めるポイントだったと思います。
また、敵となる人物が最終展開にしか出ないという点も、恋愛部分に重きを置いていることが感じ取れるので、そこを重視する人には刺さるだろうなと思いました。
キャラ絵も男女ともに綺麗に描かれていて、幅広い層に受け入れやすいと思いました。
話も面白く、キャラ絵も可愛いと、漫画に大切な要素はしっかり押さえてあるので、話が短いのが気にならないという方には是非お勧めしたい作品でした。