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疑似ハーレム 1巻 レビュー


今回紹介するのは「疑似ハーレム」です。

演劇部に所属する「七倉凛」は、同じ演劇部の先輩「北浜瑛二」に、密かに想いを寄せていました。

ある日、瑛二は「男に生まれたからには一度くらいモテてみてえよな」と言います。

さらに瑛二が「ハーレムを夢見ることくらいある」と言うので、それを聞いたは「小悪魔」役や「ツンデレ」役を一人で演じ分けて、瑛二の夢をかなえてあげることにしました。

は演技をしながら瑛二と過ごしていくうちに、瑛二に「好き」と伝えたい気持ちが段々大きくなっていくのですが、告白しようとするとどうしても照れてしまい、演技で誤魔化してしまいます。

瑛二も、頑張っ「好き」と伝えられても、それが自分の為にやってくれている演技だと思ってしまい、なかなか想いが伝わりません。

そんな日々が続きながらも、ほんの少しづつ、二人の距離が縮まっているような、いないような内容の漫画です。

良かった点

①瑛二の為なら何でも演じちゃう凛の健気さと可愛さ

瑛二のために、いつも色んな役を演じている時点でとっても健気ですが、たとえ自分が恥ずかしくても、頼まれたら頑張って演じちゃうがたまらなく可愛いかったです。

②感情を優しく癒してくれる微笑ましい漫画

1巻時点ではですが、シリアスで気持ちが窮屈になる展開はありませんでした。

恋する乙女が鈍感な男子に一風変わったアプローチをする、という斬新かつ平和な内容で面白かったです。

③内容の濃さ(一話当たりの短さ)

1話ごとのページ数は大体5ページくらいなのですが、登場人物をほぼ瑛二に絞ることで、仲睦まじい様子を色濃くみられるのが良かったです。

またページ数が短いことで、話のテンポがとても良かったので、読んでいてとても快適でした。

気になる点

①瑛二が凛のことを意識してなさすぎる

瑛二を意識していないのは、まさか自分が本当にに好かれているとは思っていないというのが理由だとは思うのですが、こんなに頑張っているちゃんを見ると、瑛二がもう少し気づいてあげられるといいのになあと思っちゃいました。

2巻の感想について

アニメ化決定!

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煙と蜜 1巻 レビュー


今回紹介するのは「煙と蜜」です。

大正5年、「花塚姫子」という12歳の娘と帝国陸軍の少佐である30歳の「土屋文治」は年の離れた許嫁で、文治姫子の家族と女中が住む家に訪れ、二人の関係を深めていくというお話です。

姫子文治にベタ惚れのようで、12歳という事もあり、文治に対して照れたり恍惚としていたりと、初々しい反応が多くとても可愛らしい女の子でした。

ただの恋する乙女と言うわけではなく、母や女中の助けになろうと一生懸命頑張る真っ直ぐで素直な子です。

文治は目の下にくまがあり、怪しさと少しの怖さがある見た目ではありますが、姫子の母や女中だけでなく、許嫁とはいえまだ子供である姫子にまで丁寧に敬語で話す紳士でした。

軍人であるにもかかわらず、部下にも気さくに接することができていて、慕われていていました。

なにより姫子に対する態度が非常に柔らかく、時折親のようなところもありますが、姫子に敬意をもって接しており、姫子を大切に想っていることが伝わってきました。

良かった点

①姫子がとにかく可愛い

②舞台が大正時代であること

汽車や香水、煙草といった「大正浪漫」が感じられ、和と洋のバランスが丁度良く、女性を今風の可愛らしい絵で見ることができながら、現代には無い恋の在り方やシチュエーションを見ることができる良い漫画だと思います。

大正時代には恋愛結婚というものはほとんどなく、家の都合で結婚させられるのですが、姫子の場合は文治を好いており、文治姫子を大切に扱っていて、大正時代には珍しい愛の育み方をしており良かったです。

③愛のバランス

姫子文治への憧れでもある恋愛感情の大きさが、文治を困らせるほどのやりすぎ感はなく、文治姫子への対する想いも、落ち着いた余裕を持つ男性の距離感の取り方の具合から、ゆっくりと大切に関係を深めていこうというところが伝わってきて、微笑ましく先の展開が気になるバランスで良かったです。

気になる点

①読む方には昔の時代であることを留意しておいてほしいです。

姫子の性格は、一歩引いて男性を立てるという「昔の」一般的な女性像なので、女性が男性を引っ張っていくお話を見たい人は注意です。

2巻の感想について

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ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」です。

田舎出身の貴族「クララベル・リンドバーグ(14)」が、入学して8日目で、同じく田舎出身でクララベルの婚約者「アラン・ドガ(17)」の浮気現場を目撃してしまいます。

クララベルはダサくて地味だと言われてしまい、その場を泣きながら立ち去りますが、そこで第3王子婚約者「ヴィクトリア・リラシク」にぶつかり生徒会室に連れられ、「私があなたと言う原石を磨くわ」と言われます。

同じく生徒会のバランティーノ家次男「ロイド・バランティーノ」も口が悪いながらも色々助力してくれたり、アランから守ってくれます。

クララベルヴィクトリア、クラスメート、ヴィクトリアの侍女「ミランダ」、ロイドの母「セレスティア」に立派な淑女になるための教育をされ、少しづつ成長していきます。

そんなクララベルロイドは段々と認め始め、いつしかロイドは「クララベルは俺が導く」と言うくらいにクララベルのことを想うようになるのでした。

良かった点

①素直で健気な応援したくなる癒し系な主人公

クララベルは周りに教えられたことを素直にやり、真面目に努力するので、見ていて応援したくなる点が良かったです。また、アランに会うために頑張って飛び級したというところも、一途さと健気さを表しており、報われてほしいと心から思える好感がもてる主人公でした。

②クララベルのライバルというよりはロイドのライバルがたくさんいる

個人的に想い人を追っていく展開より、主人公が追われていく展開のほうが好きなので、同じようなタイプの方にはかなりおすすめです。クララベルが無意識かどうかは分かりませんが、ロイドのことをよく見て励ましており、ただ追われるだけではないという点もGOODです!

③綺麗と可愛いが使い分けられている

内面外面共に優雅なヴィクトリア達と、お茶目な点があるクララベルとクラスメイト達が上手く混ざっていて、ただシリアスなだけでなく、クスッと笑える部分もあるのに、漫画全体の雰囲気が壊れていないのが読んでいて楽しかったです。

気になる点

①ロイドがクララベルのことを意識するのがあっという間だった

少しづつ二人の距離が縮まるという展開ではなく、ロイドが急激にクララベルの方へ寄っていくという感じなので、恋愛の過程をたくさん楽しみたいという方には展開が早くてびっくりするかも知れません。

2巻の感想について

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【歳の差恋愛】先生、今月どうですか 3巻【日常系漫画】

ネタバレ注意


「先生、今月どうですか」の3巻レビューです。

が13歳の時、万里が初めて入居した時のお話ですね。

今と違って大分雰囲気が沈んでいる万里でしたね。一方で昔から大家として住人から頼られるよう頑張るは変わらないですね。

13歳にとっては難解な万里の小説を、他の本で少しづつ読書に慣れつつ、国語辞典を片手に読むでしたが、彼女の中の大家としてのあるべき姿と言うのでしょうか、普通ではない何かを感じました。

万里の小説を読破して、感想を言いに行ったのもすごいですね。しかも簡潔に作者が納得するような内容で。万里の表情が少しだけ今の頃と近しくなっていったのはやはりのおかげのようですね。

未来視を使う流れも完璧でしたね。握手によって触れることで未来を見ましたが、結婚する未来を見て、それを受け入れたでしたが、万里の笑顔に一目惚れだったからと言う感じでしょうか。

初恋といった反応のの様子が可愛くて良かったです!

101号室の優しいお爺ちゃんの不破(ふわ)について。

なかなか貫禄なある人物だと思っていましたが、まさか元ヤクザで組長だったとは…。

息子の現組長である大樹も物凄い迫力でしたが、それを上回る不破もすごかったです。

一番度胸があったのは、そのヤクザ相手に立ちはだかった13歳の少女であるですがね!親が見ていなかったから良かったものの不破が居なかったら大変なことになっていましたよね…。

万里の面倒くささを覚悟しておくべきだと忠告していましたが、ヤクザの前で「不破が住んで居ても迷惑にならない」と言ったも相当な度胸ですよね~。

の将来について。

昔から大家になると決めていたですが、人と馴染めたのが大家の娘として活動し始めたからということでしょうか。

父親には最初は反対されましたがと住人の交流を見て、少し認めてくれた感じですね。

は昔、未来視で見たくないものを見てパニックになったと言っていましたが、それも後々出てきそうですね。それでも時々未来視を使うようになった理由も知りたいです。

元担当編集者の桜庭(さくらば)について。

どうやら万里は複雑な家庭関係のせいで、最初の暗い雰囲気を纏ったようですね。学生の頃から覇気も元気もない感じでしたが、小説を書く時の情熱は、様子を見ていた桜庭にとって本気だと思われるくらいすごかったようですね。

桜庭万里の様子を見に来ていた理由は何だったのでしょうか?そこはまだ書かれていなかったのですごく気になりました。

様子が変わり始めた万里について。

桜庭にもう小説は書くなと言われて、それが悪い方向に効いてしまい小説と執筆から離れてしまった万里でしたが、髪を切ったのは驚きですね。以降、短髪でいる万里なのですが、にとっては好印象だったようで良かったですね。

…まあ好きな人だったらなんでも受け入れるという懐の深い女性は割といますからそんな感じかも知れませんが。

深夜の交通整理は始めた万里ですが、またこんな変わった時間に働こうと思った理由はなんだったのでしょうか。、なんとなく夜勤の仕事にするとは思えないんですよね。

万里のために出来ることはないかと弁当を作ることにしたでしたが、によってではありますが、万里の後をつけてまで様子を見に行った行動力はすごかったですね。

万里が小説に戻ってくると、未来視を使わずに信じたのがエモポイントでした。

桜庭に「万里を外に連れ出して刺激を与えてくれ」と頼まれた

万里の部屋にある植物を見て、万里を植物の温室に連れていきましたが、どうやら最後のコマを見る限りいい刺激になったようでしたね。

万里を想っているのを気付いて、桜庭はこのことをに頼んだと思うのですが、やはり客観的に見るとに恋はバレバレのようですね。

そして何気に前回は、一緒に外出するように誘えなかったのに、今回はあっさり誘えてましたよね。自分の為より他人の為なら動けると言った感じなのでしょうか。

もちろん万里を想っているからでしょうけども、おそらく他の住人にも同じ対応をするだろうなあと思いました。

2巻レビューについて

4巻レビューについて

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【歳の差恋愛】先生、今月どうですか 2巻【日常系漫画】

ネタバレ注意


「先生、今月どうですか」の2巻レビューです。

今回は万里の2人のほかに、数名の登場人物が話の中心になっていました。

203号室の英(はなぶさ)は、学生?のようで自身のブランドを作ることが目標のようで、紫が冬休みの宿題で妹の千草(ちぐさ)のために熊のマフラーを作れるように教えてもらう代わりに、の自作の服のモデルをします。

万里の関係を面倒そうに思っていて、あまり親しくしようとしない少しドライな雰囲気の人物ですが、のモデルとしての素質はなんとなく認めているようで、おせっかいを焼いてくるを面倒くさがりつつも、なんだかんだでと紫の素質を引き出す万里と関わるという感じです。

無意識なのかを心配する万里に少し驚きました。個人の見解としては、気持ちの方向が紫→万里の一方通行だと思っていたので、様子を確かめにくるほど気になっていたという事は、やはり予知能力通りにいくのかなと思いました。

201号室の速水(はやみ)は、どうやら酒好きの恋多き女性といった感じですね。

万里に対する恋心を改めて認識させた良い人でしたね。「他人の男に興味ないから」といって、自分の気になる人を諦めるというかさっぱり切り替えるところが素敵だなと思いました。

重い女だと言われたと言っていましたが、全然そんな感じの人には見えませんでしたね。これからの速水に期待です。

父の雅臣(まさふみ)と母の凛子(りんこ)が経営する「喫茶すみれ」の二人の話でしたが、こちらも7歳歳の差の夫婦で、珍しく父親のほうが年下という事でしたが、お似合いの二人でしたね。

不器用だけど誠実な父親とそんなところを可愛いと思う母親、とても素敵だと思います。夫婦仲が良いって憧れます。私の周りでそういう話は聞かないもので、世の中には現実でもこういう仲の良い夫婦がきっといるんだろうなと思いました。

その後、その両親の話を万里にした後で、「私、17歳です」と攻める紫に思わず笑ってしまいました。そんな結構直接的な告白に気づかない万里じゃないけどこれはややこしいことになりそうな二人というか、もうなっていますね(笑)。

万里を映画に誘おうとしていたでしたが、あんなに告白みたいなことを言っているのに、誘えないということに意外さを感じました。

そんな悩みに気づく友人の芹(せり)となぜかそんなところにだけ気づく万里。この二人に紫は大切に想われているんだなと分かる話でしたね。

喫茶すみれの常連、中島さんの飼っている犬「幸子」ですが、にだけ懐かないことから最初、万里を恋愛的に懐いているのかと思いました。

深読みしすぎでしたね。そんな現実離れした原因ではなかったですね。単純に表情に力のあるが苦手だっただけのようでしたね。そういえばが笑っているところが記憶にないのですが、そんな場面がありましたかね?この話で初めて気が付きました。

新しい出版社から声がかかり、恋愛小説に取り掛かる万里でしたが、の未来視通りに上手くいかなくて企画がなくなるという結果だったのでしたが、が自分の力でほんの少し未来を変えることができたということは、やはり万里が小説家として大成し、と結婚するという未来になるのでしょうか。

個人的にこの話で良かったのは、万里が前回教えてくれた悩んだ時にくる場所で早速二人が出会うところですね。まだ内容こそ違いますが、二人が同時期に悩むという展開に、二人三脚的なつながりを感じました。

1巻レビューについて

3巻レビューについて