Categories
恋愛もの 漫画

先生、今月どうですか 最終巻 ネタバレ感想|恋する乙女漫画レビュー

ネタバレ注意


「先生、今月どうですか」の7巻の感想です。

~あらすじ~

万里の気持ちを理解するために、桜庭に相談して小説を書ききることにしました。桜庭万里が書いたということは伏せて、その小説を万里に見せます。万里はその小説は俺に届いたとに話し、それを聞いたは…?

~今回の内容~

万里はその後小説家になる道を選んだのか、の恋は叶うのかについて描かれています。

~総評~

おすすめ度:★★★★★(5/5)

この作品は特に男性に刺さる作品だと思います。大人になってから様々な苦労や悩みを抱えた男性たちにとって、この主人公「」は、まさに理想の存在に近いと言えるでしょう。

恋をしている女の子は魅力的だと言いますが、この作品はそのことを強く描かれているなと思いました。は常に万里のことを考えていて、万里に会いたい、万里を支えたいという強い想いを持っていて、読者としてもその純粋な恋(愛ともいえる)を応援したくなるような気持ちになりました。

入居者も全員個性的で、一人ひとりにいくつかのエピソードがありましたが、も入居者もお互いのことを思いやっているのが伝わってきて、の真っ直ぐな善意に対して、入居者たちはが幸せになるように色々な手を尽くすところが心が温まって良かったです。

の数少ない理解者として、の心をしっかり支えてあげたり、悪意から守ろうとしていたところも素敵な関係だなと思いました。もちろんのことが大好きで、バレンタインの時などにしっかりチョコを渡していたりしていましたし。個人的にはの好きな相手についてのお話も見たかったなぁと思いました。千草の反応で何かがあったのは間違いないのですが…?

万里の表情が豊かで、今どういう気持ちで悩んでいるのか、嬉しいことがあって幸せなんだなぁというところが分かりやすく伝わってきたのと、悩みも嬉しいも一辺倒でなく、細かい違いが表れていたのが読んでいて楽しかったです。

個人的に好きなキャラは「不破」と「千草」です。この二人はよく遊んでいるようですが、優しいおじいちゃんと小さい女の子が楽しそうに遊んでいるところは微笑ましいですよね。遊んでいる様子も番外編などであったら嬉しかったなぁ。

6巻の展開が急なこともあり、7巻で終わってしまいましたが、もっと続いてほしかったですね。まだまだこの作品には大きなポテンシャルがあると思います。しかし全体的に見ると少し短いくらいが丁度良いのかもしれません。

恋愛ものはあまり見ないのですが、初めて主人公達に共感したいと思えるような作品でした。私のように恋愛ものが苦手な方に是非読んで欲しい作品です。特に万里と同じくらいのアラサーの男性だとのことをより可愛らしく感じられると思います。

記憶を消して、また1から読み返したいくらい素敵な作品でした。

3巻の感想について

にほんブログ村 漫画ブログへ
Categories
恋愛もの 漫画

妻の機嫌で天候が変わる話 1巻 レビュー


今回紹介するのは「妻の機嫌で天候が変わる話」です。

この漫画は「神様とラブラブな関係」「昔の時代の夫婦関係」という設定が好きな方におススメできる作品です。

一般人である昭之には、雷華という雷神様の妻がいました。

昭之は少年時代、夏の暑さにやられていたところを雷華に助けられました。

昭之雷華に一目惚れをし、自分と夫婦になってほしいと婚約を申し込みます。

雷華は「私より背が高くなった時に気持ちが変わらなければ」と言い、昭之は大人になって再度雷華に結婚を申し込みます。

雷華は自分が人間でないことを明かして、それでもなお自分を娶りたいかと聞くのですが、昭之雷華が人間ではないことをまったく気にしませんでした。

そうして二人は夫婦になったのですが、昭之は普通に年を取っていくのに、雷華は年を取らず見た目が変わらないので、よく親子にみられるのを雷華は気にしていました。

雷華は雷神様なので天候を操ることができるのですが、まだ制御できず、気分次第で天候が変わってしまうという現状で、少しでも感情が動くと大きく天候が変わってしまいます。

雷華の姉は雷華昭之と最後まで添い遂げるために、雷華に感情に左右されず天候を操る力を制御できるようになるための課題を与えていきました。

妻思いで優しい夫と、夫と少しでも同じ時間を大切に過ごしたいと思う大和撫子的な妻の、心温まるお話でした。

良かった点

①お淑やかキャラの雷華の感情の動きがよく分かってより可愛く思える

お淑やかなキャラは感情を出す表現が乏しく、見ていて派手さが足りないと思うのですが、それを天候で感情の変化を描くという斬新な発想が面白かったです。

②神様と夫婦になることができるという発想

個人的に、神様と人間ではあまりにも身分(存在?)がかけ離れていると思っているので、神様と夫婦になるという発想がなく、その固定概念を超えてきたところに興味を惹かれました。

気になる点

①神様が目に見えることを誰も不思議に思わないのは何故か

おそらく後の巻で説明があると思うのですが、町の人々が雷神様である雷華を普通に認識していて、珍しいという反応がそこまでなかったのが気になりました。

2巻の感想について

Categories
恋愛もの 漫画

疑似ハーレム 最終巻 感想

ネタバレ注意


「疑似ハーレム」の最終巻の感想です。

第111話「幕開け」

以前、瑛二は「凛の芝居ではなく、凛そのものが好き」だと伝えましたが、凛の演じる甘えんぼちゃんや小悪魔ちゃんは「私のことは振ったの?」と不満気。

そこで凛は、当日の買い物デートを”演じる自分たち”も楽しんでもらえるよう、芝居をしながらデートすることにしました。

まさにタイトル通りの“疑似ハーレム”ですね。これまでは瑛二のために芝居をしていた凛が、今回は自分自身のために楽しんでいるのが新鮮でした。

いろいろな顔を見せてくれる彼女というのも、読んでいて楽しいですね。

第115〜116話「波打ち際」「決着」

海辺のデートでは、波打ち際で遊ぶシーンが描かれます。

凛が冗談を言ったり、濡れてしまったり…ちょっとしたハプニングの中で、演じる“ツンデレちゃん”も登場し、瑛二への想いを素直に吐露します。

どんな凛も好きだと伝える瑛二の言葉に、二人の距離がより一層近づいた気がしました。

波打ち際でじゃれ合うシーンは、青春ラブコメらしいベタな展開ながら、二人らしい芝居を絡めた演出が微笑ましくて良かったです。

最後に見せた凛の笑顔がとても可愛らしかったですね。

第116.5〜120話「立案」〜「メッセージ」

演劇サークルのつーちゃんが、恋をテーマにしたショートストーリーを募集する企画に応募することになり、そのネタとして凛の“とある体験談”を参考にすることに。

凛本人は否定していましたが、思わずニヤリとしてしまうようなエピソードの再現でした。

凛が敬語に戻ったり、瑛二の呼び方が「七倉」に戻ったりと、初期のころを思い出させるような演出もあり、懐かしい気持ちになりました。

0話のような、1話以前の話ももっと見てみたかったです。

第122〜128話「一大事」〜「約束」

ショートムービーをきっかけに凛が注目され、芸能事務所からスカウトを受けます。

凛は、役者の道を選ぶか、瑛二との日常を選ぶかで悩みますが、最終的には瑛二と過ごす未来を選びます。

それに対して瑛二は、凛が夢を諦めずに済むよう、自分が裏方として出世し、同じ現場で一緒に働けるようになると宣言します。

凛はその願いを叶えてあげたいと願いますが、瑛二は「凛に追いついたら伝える」と答えるのでした。

やっぱり凛ちゃんは美少女だったんですね。演劇部に入ったのも、実は役者を目指していたからだと分かり、納得しました。

瑛二も、偶然とはいえ夜の学校に現れたり、その後きちんと裏方で出世していたりと、彼なりに凛を支える立派な存在でした。

最終話「愛」

仕事場で再会した二人。瑛二はテレビ局で働くまでに成長し、ようやく以前言えなかった「叶えてほしい願い」を凛に伝えることができました。

出会った頃の話も、もっと詳しく見てみたかったですが、作品としては綺麗に締めくくられていたと思います。

感想

鈍感な主人公と、ひたむきな恋するヒロインが、少しずつ距離を縮めていく…そんな一見普通の恋愛漫画のようでいて、1話あたりのページ数が短く、テンポよく展開するのが本作の特徴でした。

また、ヒロインに恋のライバルがほぼいないため、二人の関係性の変化に集中できる構成もとても良かったです。

優柔不断な主人公に悩まされる展開が苦手な方にも、この作品はおすすめできます。主人公に迷いがあっても、ヒロインは一人だけなので、読んでいてスッキリしますよ。

こんな青春を送ってみたかったなと思わせてくれる、理想が詰まった一作でした。

“男性のツボ”をしっかり押さえた、読み終えて心が温かくなるような漫画です。

5巻の感想について

Categories
恋愛もの 漫画

疑似ハーレム 5巻 感想

ネタバレ注意


「疑似ハーレム」の5巻の感想です。

第95話「直面」、第96話「悲劇」

瑛二の様子が気になった凛は、彼の通う大学に足を運んでみることに。

演劇部の女子たちと仲良さそうにしている姿を見て焦ってしまいますが、直接話を聞いてみると「特にそういう関係ではない」とのこと。

凛は、自分の気持ちを確かめることができて安心します。

学生生活の中で、異性との関わりが増えると不安になるのは自然なことですね。凛のように行動して確かめる勇気、見習いたいところです。

第98話「お互い様」

凛の演技を通して、彼女の想いを改めて理解した瑛二。

「結婚したら安心できるかな?」という凛の言葉には、小悪魔っぽい一面も垣間見えましたが、そこには深い安心感を求める気持ちも見えました。

一方だけが不安を抱えるのではなく、二人の気持ちが自然と寄り添っていく展開がほほえましかったです。

EX19話「迷走中」

1年生の白沢きりは、演技力は高いものの、自分に納得できていない様子。

凛のように上手くなりたいと相談しに来た彼女に対し、凛は「誰かを好きになることで、感情が変化して演技に活きる」と語ります。

競い合う関係ではなく、自然と仲間になっていく感じが心地よかったです。白沢きりも、これからどんな成長を見せるのか楽しみですね。

第100話:「共同生活」

家族が不在になった凛の家で、一晩一緒に過ごすことになった二人。そこで瑛二は、そろそろ敬語をやめても良いのではと提案します。

付き合って半年が経った頃の話のようで、自然な関係の中での距離感の変化が丁寧に描かれていました。高校生と大学生のカップルだからこその甘酸っぱさも感じられますね。

EX20話「ラムネ」

田舎に帰省した綾香が、友人・史郎と再会。凛の影響を受けてか、彼を翻弄するような発言をしてしまいます。

まだまだ子どもだった綾香が、少しずつ大人びた仕草を見せ始めていて、成長を感じるエピソードでした。まさに無自覚小悪魔キャラ、ですね!

第104話「花火」

祭りの日、凛の部屋から花火が見えるということで、二人でのんびり過ごすことに。

途中、インターホンが鳴って慌てる場面もありましたが、訪れたのは友人のめぐで一安心。

穏やかな時間の中にも、青春のドキドキ感が詰まった回でした。少しずつ二人の関係が深まっていくのを感じられます。

第0話「出会い」

凛が演劇部を探していた時、最初に声をかけたのが瑛二でした。

ちょっとした嘘から始まったこの出会いも、今では二人の関係に繋がっていると思うと感慨深いですね。

この回では、二人の関係の“始まり”が描かれていて、今までの物語がより愛おしく感じられました。

4巻の感想について

最終巻の感想について

Categories
恋愛もの 漫画

疑似ハーレム 4巻 感想

ネタバレ注意


「疑似ハーレム」の4巻の感想です。

第76話「送別会」、第77話「暗闇」

送別会の劇に、凛と瑛二が一緒に出演することになりました。

配役は凛が白雪姫、瑛二が王子様という王道の組み合わせです。

舞台上で演出にまつわるちょっとしたハプニングが起こり、凛が動揺する場面も…。

こういう恋愛漫画の劇では、やっぱり思いがけない出来事があるからこそ、読んでいてドキドキしますね。

ふたりの関係がしっかり築かれた後だったからこそ、温かく見守れる展開になっていて安心しました。

第78話「1秒」、第79話「帰路」

凛がついに勇気を出して、想いを伝える場面が描かれました。

その返事もすぐに返ってきて、ふたりの気持ちがしっかりと通じ合った瞬間にほっこり。

今まで頑張ってきた凛の努力がようやく実を結んで、読んでいてとても嬉しかったです。

瑛二は凛の演技を初めて見た時から惹かれていたそうで、改めて彼の一途さが伝わってきました。

そういえば以前、瑛二が誰かに惹かれても「ドキドキしない」と言っていた凛ですが…案外その通りだったのかもしれませんね。

第80話「卒業式」

凛の演技に惑わされることなく、本当の気持ちを受け取れるようになった瑛二。

今までとは違う、少し成長した彼の姿が印象的でした。

このまま瑛二が周囲からも注目されるようになるのかな…?

「付き合うとモテるようになる説」がありますが、現実ではどうなんでしょうね。経験したことないけど…(笑)

第82話「紹介」

瑛二の母親に、付き合っていることを伝えることになったふたり。

緊張した凛がついポロッと「ハーレムごっこ」の話まで口にしてしまって…⁉

このあたりのシーンは、青春のドキドキと可愛らしさが詰まっていて、読んでいて思わずニヤけてしまいました。

EX16話「制服デート」

制服デートを楽しむふたり。

瑛二は凛にかっこいいところを見せようと張り切ります。

学生時代ならではの特別な時間って、やっぱり良いですよね。

でも人目を気にしながらのデートはちょっとスリルもありそう…

第90話「評判」

大学での瑛二にまつわるちょっとしたエピソードも。

周囲から注目されている様子に、凛も少し焦りを感じてしまいます。

服を選んでもらったり、女性の気持ちを理解しようと努力したり…、そんな瑛二の変化がハイスペック男子への道を着実に進んでいて、頼もしいですね。

凛の反応も微笑ましくて、つい応援したくなります。

3巻の感想について

5巻の感想について