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妻の機嫌で天候が変わる話 1巻 レビュー


今回紹介するのは「妻の機嫌で天候が変わる話」です。

この漫画は「神様とラブラブな関係」「昔の時代の夫婦関係」という設定が好きな方におススメできる作品です。

一般人である昭之には、雷華という雷神様の妻がいました。

昭之は少年時代、夏の暑さにやられていたところを雷華に助けられました。

昭之雷華に一目惚れをし、自分と夫婦になってほしいと婚約を申し込みます。

雷華は「私より背が高くなった時に気持ちが変わらなければ」と言い、昭之は大人になって再度雷華に結婚を申し込みます。

雷華は自分が人間でないことを明かして、それでもなお自分を娶りたいかと聞くのですが、昭之雷華が人間ではないことをまったく気にしませんでした。

そうして二人は夫婦になったのですが、昭之は普通に年を取っていくのに、雷華は年を取らず見た目が変わらないので、よく親子にみられるのを雷華は気にしていました。

雷華は雷神様なので天候を操ることができるのですが、まだ制御できず、気分次第で天候が変わってしまうという現状で、少しでも感情が動くと大きく天候が変わってしまいます。

雷華の姉は雷華昭之と最後まで添い遂げるために、雷華に感情に左右されず天候を操る力を制御できるようになるための課題を与えていきました。

妻思いで優しい夫と、夫と少しでも同じ時間を大切に過ごしたいと思う大和撫子的な妻の、心温まるお話でした。

良かった点

①お淑やかキャラの雷華の感情の動きがよく分かってより可愛く思える

お淑やかなキャラは感情を出す表現が乏しく、見ていて派手さが足りないと思うのですが、それを天候で感情の変化を描くという斬新な発想が面白かったです。

②神様と夫婦になることができるという発想

個人的に、神様と人間ではあまりにも身分(存在?)がかけ離れていると思っているので、神様と夫婦になるという発想がなく、その固定概念を超えてきたところに興味を惹かれました。

気になる点

①神様が目に見えることを誰も不思議に思わないのは何故か

おそらく後の巻で説明があると思うのですが、町の人々が雷神様である雷華を普通に認識していて、珍しいという反応がそこまでなかったのが気になりました。

2巻の感想について

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疑似ハーレム 1巻 レビュー


今回紹介するのは「疑似ハーレム」です。

演劇部に所属する「七倉凛」は、同じ演劇部の先輩「北浜瑛二」に、密かに想いを寄せていました。

ある日、瑛二は「男に生まれたからには一度くらいモテてみてえよな」と言います。

さらに瑛二が「ハーレムを夢見ることくらいある」と言うので、それを聞いたは「小悪魔」役や「ツンデレ」役を一人で演じ分けて、瑛二の夢をかなえてあげることにしました。

は演技をしながら瑛二と過ごしていくうちに、瑛二に「好き」と伝えたい気持ちが段々大きくなっていくのですが、告白しようとするとどうしても照れてしまい、演技で誤魔化してしまいます。

瑛二も、頑張っ「好き」と伝えられても、それが自分の為にやってくれている演技だと思ってしまい、なかなか想いが伝わりません。

そんな日々が続きながらも、ほんの少しづつ、二人の距離が縮まっているような、いないような内容の漫画です。

良かった点

①瑛二の為なら何でも演じちゃう凛の健気さと可愛さ

瑛二のために、いつも色んな役を演じている時点でとっても健気ですが、たとえ自分が恥ずかしくても、頼まれたら頑張って演じちゃうがたまらなく可愛いかったです。

②感情を優しく癒してくれる微笑ましい漫画

1巻時点ではですが、シリアスで気持ちが窮屈になる展開はありませんでした。

恋する乙女が鈍感な男子に一風変わったアプローチをする、という斬新かつ平和な内容で面白かったです。

③内容の濃さ(一話当たりの短さ)

1話ごとのページ数は大体5ページくらいなのですが、登場人物をほぼ瑛二に絞ることで、仲睦まじい様子を色濃くみられるのが良かったです。

またページ数が短いことで、話のテンポがとても良かったので、読んでいてとても快適でした。

気になる点

①瑛二が凛のことを意識してなさすぎる

瑛二を意識していないのは、まさか自分が本当にに好かれているとは思っていないというのが理由だとは思うのですが、こんなに頑張っているちゃんを見ると、瑛二がもう少し気づいてあげられるといいのになあと思っちゃいました。

2巻の感想について

アニメ化決定!

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著者Xアカウント(斎藤ゆう先生)

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煙と蜜 1巻 レビュー


今回紹介するのは「煙と蜜」です。

大正5年、「花塚姫子」という12歳の娘と帝国陸軍の少佐である30歳の「土屋文治」は年の離れた許嫁で、文治姫子の家族と女中が住む家に訪れ、二人の関係を深めていくというお話です。

姫子文治にベタ惚れのようで、12歳という事もあり、文治に対して照れたり恍惚としていたりと、初々しい反応が多くとても可愛らしい女の子でした。

ただの恋する乙女と言うわけではなく、母や女中の助けになろうと一生懸命頑張る真っ直ぐで素直な子です。

文治は目の下にくまがあり、怪しさと少しの怖さがある見た目ではありますが、姫子の母や女中だけでなく、許嫁とはいえまだ子供である姫子にまで丁寧に敬語で話す紳士でした。

軍人であるにもかかわらず、部下にも気さくに接することができていて、慕われていていました。

なにより姫子に対する態度が非常に柔らかく、時折親のようなところもありますが、姫子に敬意をもって接しており、姫子を大切に想っていることが伝わってきました。

良かった点

①姫子がとにかく可愛い

②舞台が大正時代であること

汽車や香水、煙草といった「大正浪漫」が感じられ、和と洋のバランスが丁度良く、女性を今風の可愛らしい絵で見ることができながら、現代には無い恋の在り方やシチュエーションを見ることができる良い漫画だと思います。

大正時代には恋愛結婚というものはほとんどなく、家の都合で結婚させられるのですが、姫子の場合は文治を好いており、文治姫子を大切に扱っていて、大正時代には珍しい愛の育み方をしており良かったです。

③愛のバランス

姫子文治への憧れでもある恋愛感情の大きさが、文治を困らせるほどのやりすぎ感はなく、文治姫子への対する想いも、落ち着いた余裕を持つ男性の距離感の取り方の具合から、ゆっくりと大切に関係を深めていこうというところが伝わってきて、微笑ましく先の展開が気になるバランスで良かったです。

気になる点

①読む方には昔の時代であることを留意しておいてほしいです。

姫子の性格は、一歩引いて男性を立てるという「昔の」一般的な女性像なので、女性が男性を引っ張っていくお話を見たい人は注意です。

2巻の感想について

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ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」です。

田舎出身の貴族「クララベル・リンドバーグ(14)」が、入学して8日目で、同じく田舎出身でクララベルの婚約者「アラン・ドガ(17)」の浮気現場を目撃してしまいます。

クララベルはダサくて地味だと言われてしまい、その場を泣きながら立ち去りますが、そこで第3王子婚約者「ヴィクトリア・リラシク」にぶつかり生徒会室に連れられ、「私があなたと言う原石を磨くわ」と言われます。

同じく生徒会のバランティーノ家次男「ロイド・バランティーノ」も口が悪いながらも色々助力してくれたり、アランから守ってくれます。

クララベルヴィクトリア、クラスメート、ヴィクトリアの侍女「ミランダ」、ロイドの母「セレスティア」に立派な淑女になるための教育をされ、少しづつ成長していきます。

そんなクララベルロイドは段々と認め始め、いつしかロイドは「クララベルは俺が導く」と言うくらいにクララベルのことを想うようになるのでした。

良かった点

①素直で健気な応援したくなる癒し系な主人公

クララベルは周りに教えられたことを素直にやり、真面目に努力するので、見ていて応援したくなる点が良かったです。また、アランに会うために頑張って飛び級したというところも、一途さと健気さを表しており、報われてほしいと心から思える好感がもてる主人公でした。

②クララベルのライバルというよりはロイドのライバルがたくさんいる

個人的に想い人を追っていく展開より、主人公が追われていく展開のほうが好きなので、同じようなタイプの方にはかなりおすすめです。クララベルが無意識かどうかは分かりませんが、ロイドのことをよく見て励ましており、ただ追われるだけではないという点もGOODです!

③綺麗と可愛いが使い分けられている

内面外面共に優雅なヴィクトリア達と、お茶目な点があるクララベルとクラスメイト達が上手く混ざっていて、ただシリアスなだけでなく、クスッと笑える部分もあるのに、漫画全体の雰囲気が壊れていないのが読んでいて楽しかったです。

気になる点

①ロイドがクララベルのことを意識するのがあっという間だった

少しづつ二人の距離が縮まるという展開ではなく、ロイドが急激にクララベルの方へ寄っていくという感じなので、恋愛の過程をたくさん楽しみたいという方には展開が早くてびっくりするかも知れません。

2巻の感想について

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【歳の差恋愛】先生、今月どうですか 1巻 レビュー【日常系漫画】


今回紹介するのは「先生、今月どうですか」です。

アパート「コーポさくま」に住む33歳小説家の四十万万里(しじまばんり)のもとに、17歳で大家である佐久間紫(さくまむらさき)が家賃を毎月取り立ててきます。

には制御は出来ないが人に直接触れるとその人との近い未来が見ることができる予知能力があります。

はその予知能力で将来、万里と結婚する未来を見ます。

は能力のことは伏せていますが、万里に対して好意を持っており、食事を買ってきたり、風邪の看病をしたり、万里の小説を広めるために色んな人に紹介したりしています。

しかし、万里はそんなの好意に気づいていないという、もどかしい恋愛内容のお話です。

良かった点

①紫の表情がとても豊かで面白い

照れや恥ずかしい時、万里を思っている時の表情がどれも絶妙に違っていて、こんなに書き分けれるのはすごいと思いました。紫の表情を見ているだけでも楽しいです。中でも気に入っているのは凛とした表情で、真摯な時、照れを隠している時で微妙に違うところが紫の可愛らしさを出しているところだと私は思いました。

②純粋で健気な想いを感じられる暖かい内容

まだ子供な紫は、余計なことを考えず、真っ直ぐに万里の好意を抱いており、その為にしていることも姑息なことはなく、子供を愛する母のような純粋な愛からの奉仕に近い行動を受けている万里が羨ましく感じられました。もちろんそれは異性としての愛なのですが、紫は明らかに尽くすタイプなので、優しい母のようなイメージを受けました。年下で包容力のある女性は男性にとって人気が高いこともあり、私自身も紫に惹かれました。

気になる点

①現実的に考えられない恋愛か

16歳も年が離れているせいか、それとも小説が売れないことで男としての自信も無くしているのか、距離が近い通い妻のような紫の分かりやすすぎる好意に対して、一切理解を示していないというのが気になりました。万里があえて気づかないようにしているのか、これからの二人の関係の発展が非常に気になります。

しかし、漫画だからこそ現実には存在しないような恋愛を成就させてほしいなと思うので、作者の術中にはまっているのかもしれません(笑)。

2巻レビューについて