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うるしうるはし 1巻 感想|ピュアな恋愛を体験したい方におススメ!


今回紹介するのは「うるしうるはし」です。

~あらすじ~

漆芸家を目指す「金山海尋」は、早朝に考え事をしに神社に行きました。そこで転んでしまった時に介抱してくれた女性「深谷紬」に一目惚れします。海尋は貰ったハンカチの代わりに、にかんざしをプレゼントすることにしました。まずはとお近づきになるために頑張っていきます。

良かった点

①若者の純粋な想いが感じられる

大人になってからだと経験できない恋愛感情を、リアルに感じられるのが良かったです。

例を挙げると、どうお近づきになれるかを葛藤している描写などが良かったですね。どこまで自然な接近を装えるか、恋をした側なら一度は真剣に考えたことがあるのではないでしょうか。

私も高校生くらいの頃は、大人の落ち着いた女性に憧れたことがあるので、非常に共感できる内容でした。

②ページの使い方

見開きページなど、大胆なコマの使い方をしているのですが、その使い方が良かったと思います。

の綺麗さと可愛らしさが強めに伝わってくるので、海尋の気持ちに深く寄り添って読み進めることが出来ました。

気になる点

①共感しすぎてしまう方へ

リアリティある恋愛模様なので、海尋の積極的?な行動に甘酸っぱいもどかしさと恥ずかしさを覚えました。

次のコマを読みたいけど、に嫌われないかが怖くて、なかなか読み進められませんでした笑。

~おすすめ度~

★★★☆☆(3/5)

ゆっくりじっくりとした恋愛ものが読みたい方におススメできる作品でした。内容的には男性も女性もどちらも楽しく読むことが出来ると思います。

恋愛ものあるあるですが、気になる点にも挙げたように、共感性羞恥のような特徴を持っている方は、なかなか読み進められない可能性があるので注意してください。

2巻の感想について

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姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い 1巻 レビュー|タイトルに偽りなし!


今回紹介するのは「姫ヶ崎櫻子は今日も不憫可愛い」です。

~あらすじ~

姫ヶ崎櫻子」という、容姿端麗で文武両道さらにスタイル抜群の上に主人公(三森夏樹)の幼馴染というメインポジションにいるにもかかわらず、「負けヒロイン」(負けが確定している不遇のヒロイン)という不遇な立場におり、可哀そうな目に遭いながらも主人公への恋愛感情を成就させようと奮闘していく物語です。

良かった点

①お手本のようなツンデレキャラ

ツインテールで八重歯でそして自信家という、これでもかというくらいツンデレ属性を詰め合わせたヒロインで櫻子のことが好きになりました。

夏樹に結構尽くしていて、ちゃんと心から夏樹を異性として好いているのが良いですね。空回ってはいますが一途なところが魅力的です。

あとよくプンスコ怒っているところも可愛いですね。激しい怒りじゃなくて、コメディ要素がある怒りなら読んでいても読者として心が荒れないのでGoodです。

②なんとなくメタい状況に気づいている

ちょっと刺激があるハプニングだったり、何故か告白が上手く伝わらないことなど、ある程度夏樹達は自分たちに不思議なことが起こっていることを自覚しているのが面白いなと思いました。

幼馴染なだけあって、熟年夫婦のようなやり取りも見ていて微笑ましいですし、良くある恋愛ものの作品にありがちなハプニングが発生しても、櫻子が「あー、はいはいいつものやつね」みたいな反応なのが面白かったです。

気になる点

①女性向けではないかも

ヒロイン(櫻子)が頑張る物語なので、主人公(夏樹)は基本受け身です。なので男性主人公からアクションを起こしてほしいと思われている方は注意が必要です。また内容的にも男性向けなお話が多いです。

②配信のお話は少し読んでいて複雑だった

色々あって櫻子は生配信をしているのですが、夏樹が最後まで配信を止めるように言わなかったのが残念でした。

~おすすめ度~

★★✭☆☆(2.5/5)

20年ほど前は”ハルヒ”などツンデレキャラが人気でしたが、今はツンデレキャラが最推しという方は少なくなってきているのではないでしょうか。そんな供給が減ってしまったツンデレキャラを堪能したい方にはぴったりの作品だと思います。

ただ一巻を読んだ感想としては、読む人を選ぶ作品だと思いました。個人的にはとても面白かったですが、他人におすすめするには少しインパクトが薄いかな?と感じました。

登場人物の中でも櫻子の魅力がぶっちぎりで高いので、とにかく櫻子のことが気に入った方は購入して読んでおいて損はないです!

2巻の感想について

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先生、今月どうですか 最終巻 ネタバレ感想|恋する乙女漫画レビュー

ネタバレ注意


「先生、今月どうですか」の7巻の感想です。

~あらすじ~

万里の気持ちを理解するために、桜庭に相談して小説を書ききることにしました。桜庭万里が書いたということは伏せて、その小説を万里に見せます。万里はその小説は俺に届いたとに話し、それを聞いたは…?

~今回の内容~

万里はその後小説家になる道を選んだのか、の恋は叶うのかについて描かれています。

~総評~

おすすめ度:★★★★★(5/5)

この作品は特に男性に刺さる作品だと思います。大人になってから様々な苦労や悩みを抱えた男性たちにとって、この主人公「」は、まさに理想の存在に近いと言えるでしょう。

恋をしている女の子は魅力的だと言いますが、この作品はそのことを強く描かれているなと思いました。は常に万里のことを考えていて、万里に会いたい、万里を支えたいという強い想いを持っていて、読者としてもその純粋な恋(愛ともいえる)を応援したくなるような気持ちになりました。

入居者も全員個性的で、一人ひとりにいくつかのエピソードがありましたが、も入居者もお互いのことを思いやっているのが伝わってきて、の真っ直ぐな善意に対して、入居者たちはが幸せになるように色々な手を尽くすところが心が温まって良かったです。

の数少ない理解者として、の心をしっかり支えてあげたり、悪意から守ろうとしていたところも素敵な関係だなと思いました。もちろんのことが大好きで、バレンタインの時などにしっかりチョコを渡していたりしていましたし。個人的にはの好きな相手についてのお話も見たかったなぁと思いました。千草の反応で何かがあったのは間違いないのですが…?

万里の表情が豊かで、今どういう気持ちで悩んでいるのか、嬉しいことがあって幸せなんだなぁというところが分かりやすく伝わってきたのと、悩みも嬉しいも一辺倒でなく、細かい違いが表れていたのが読んでいて楽しかったです。

個人的に好きなキャラは「不破」と「千草」です。この二人はよく遊んでいるようですが、優しいおじいちゃんと小さい女の子が楽しそうに遊んでいるところは微笑ましいですよね。遊んでいる様子も番外編などであったら嬉しかったなぁ。

6巻の展開が急なこともあり、7巻で終わってしまいましたが、もっと続いてほしかったですね。まだまだこの作品には大きなポテンシャルがあると思います。しかし全体的に見ると少し短いくらいが丁度良いのかもしれません。

恋愛ものはあまり見ないのですが、初めて主人公達に共感したいと思えるような作品でした。私のように恋愛ものが苦手な方に是非読んで欲しい作品です。特に万里と同じくらいのアラサーの男性だとのことをより可愛らしく感じられると思います。

記憶を消して、また1から読み返したいくらい素敵な作品でした。

3巻の感想について

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妻の機嫌で天候が変わる話 1巻 レビュー


今回紹介するのは「妻の機嫌で天候が変わる話」です。

この漫画は「神様とラブラブな関係」「昔の時代の夫婦関係」という設定が好きな方におススメできる作品です。

一般人である昭之には、雷華という雷神様の妻がいました。

昭之は少年時代、夏の暑さにやられていたところを雷華に助けられました。

昭之雷華に一目惚れをし、自分と夫婦になってほしいと婚約を申し込みます。

雷華は「私より背が高くなった時に気持ちが変わらなければ」と言い、昭之は大人になって再度雷華に結婚を申し込みます。

雷華は自分が人間でないことを明かして、それでもなお自分を娶りたいかと聞くのですが、昭之雷華が人間ではないことをまったく気にしませんでした。

そうして二人は夫婦になったのですが、昭之は普通に年を取っていくのに、雷華は年を取らず見た目が変わらないので、よく親子にみられるのを雷華は気にしていました。

雷華は雷神様なので天候を操ることができるのですが、まだ制御できず、気分次第で天候が変わってしまうという現状で、少しでも感情が動くと大きく天候が変わってしまいます。

雷華の姉は雷華昭之と最後まで添い遂げるために、雷華に感情に左右されず天候を操る力を制御できるようになるための課題を与えていきました。

妻思いで優しい夫と、夫と少しでも同じ時間を大切に過ごしたいと思う大和撫子的な妻の、心温まるお話でした。

良かった点

①お淑やかキャラの雷華の感情の動きがよく分かってより可愛く思える

お淑やかなキャラは感情を出す表現が乏しく、見ていて派手さが足りないと思うのですが、それを天候で感情の変化を描くという斬新な発想が面白かったです。

②神様と夫婦になることができるという発想

個人的に、神様と人間ではあまりにも身分(存在?)がかけ離れていると思っているので、神様と夫婦になるという発想がなく、その固定概念を超えてきたところに興味を惹かれました。

気になる点

①神様が目に見えることを誰も不思議に思わないのは何故か

おそらく後の巻で説明があると思うのですが、町の人々が雷神様である雷華を普通に認識していて、珍しいという反応がそこまでなかったのが気になりました。

2巻の感想について

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疑似ハーレム 最終巻 感想

ネタバレ注意


「疑似ハーレム」の最終巻の感想です。

第111話「幕開け」

以前、瑛二は「凛の芝居ではなく、凛そのものが好き」だと伝えましたが、凛の演じる甘えんぼちゃんや小悪魔ちゃんは「私のことは振ったの?」と不満気。

そこで凛は、当日の買い物デートを”演じる自分たち”も楽しんでもらえるよう、芝居をしながらデートすることにしました。

まさにタイトル通りの“疑似ハーレム”ですね。これまでは瑛二のために芝居をしていた凛が、今回は自分自身のために楽しんでいるのが新鮮でした。

いろいろな顔を見せてくれる彼女というのも、読んでいて楽しいですね。

第115〜116話「波打ち際」「決着」

海辺のデートでは、波打ち際で遊ぶシーンが描かれます。

凛が冗談を言ったり、濡れてしまったり…ちょっとしたハプニングの中で、演じる“ツンデレちゃん”も登場し、瑛二への想いを素直に吐露します。

どんな凛も好きだと伝える瑛二の言葉に、二人の距離がより一層近づいた気がしました。

波打ち際でじゃれ合うシーンは、青春ラブコメらしいベタな展開ながら、二人らしい芝居を絡めた演出が微笑ましくて良かったです。

最後に見せた凛の笑顔がとても可愛らしかったですね。

第116.5〜120話「立案」〜「メッセージ」

演劇サークルのつーちゃんが、恋をテーマにしたショートストーリーを募集する企画に応募することになり、そのネタとして凛の“とある体験談”を参考にすることに。

凛本人は否定していましたが、思わずニヤリとしてしまうようなエピソードの再現でした。

凛が敬語に戻ったり、瑛二の呼び方が「七倉」に戻ったりと、初期のころを思い出させるような演出もあり、懐かしい気持ちになりました。

0話のような、1話以前の話ももっと見てみたかったです。

第122〜128話「一大事」〜「約束」

ショートムービーをきっかけに凛が注目され、芸能事務所からスカウトを受けます。

凛は、役者の道を選ぶか、瑛二との日常を選ぶかで悩みますが、最終的には瑛二と過ごす未来を選びます。

それに対して瑛二は、凛が夢を諦めずに済むよう、自分が裏方として出世し、同じ現場で一緒に働けるようになると宣言します。

凛はその願いを叶えてあげたいと願いますが、瑛二は「凛に追いついたら伝える」と答えるのでした。

やっぱり凛ちゃんは美少女だったんですね。演劇部に入ったのも、実は役者を目指していたからだと分かり、納得しました。

瑛二も、偶然とはいえ夜の学校に現れたり、その後きちんと裏方で出世していたりと、彼なりに凛を支える立派な存在でした。

最終話「愛」

仕事場で再会した二人。瑛二はテレビ局で働くまでに成長し、ようやく以前言えなかった「叶えてほしい願い」を凛に伝えることができました。

出会った頃の話も、もっと詳しく見てみたかったですが、作品としては綺麗に締めくくられていたと思います。

感想

鈍感な主人公と、ひたむきな恋するヒロインが、少しずつ距離を縮めていく…そんな一見普通の恋愛漫画のようでいて、1話あたりのページ数が短く、テンポよく展開するのが本作の特徴でした。

また、ヒロインに恋のライバルがほぼいないため、二人の関係性の変化に集中できる構成もとても良かったです。

優柔不断な主人公に悩まされる展開が苦手な方にも、この作品はおすすめできます。主人公に迷いがあっても、ヒロインは一人だけなので、読んでいてスッキリしますよ。

こんな青春を送ってみたかったなと思わせてくれる、理想が詰まった一作でした。

“男性のツボ”をしっかり押さえた、読み終えて心が温かくなるような漫画です。

5巻の感想について