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疑似ハーレム 5巻 感想

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「疑似ハーレム」の5巻の感想です。

第95話「直面」、第96話「悲劇」

瑛二の様子が気になった凛は、彼の通う大学に足を運んでみることに。

演劇部の女子たちと仲良さそうにしている姿を見て焦ってしまいますが、直接話を聞いてみると「特にそういう関係ではない」とのこと。

凛は、自分の気持ちを確かめることができて安心します。

学生生活の中で、異性との関わりが増えると不安になるのは自然なことですね。凛のように行動して確かめる勇気、見習いたいところです。

第98話「お互い様」

凛の演技を通して、彼女の想いを改めて理解した瑛二。

「結婚したら安心できるかな?」という凛の言葉には、小悪魔っぽい一面も垣間見えましたが、そこには深い安心感を求める気持ちも見えました。

一方だけが不安を抱えるのではなく、二人の気持ちが自然と寄り添っていく展開がほほえましかったです。

EX19話「迷走中」

1年生の白沢きりは、演技力は高いものの、自分に納得できていない様子。

凛のように上手くなりたいと相談しに来た彼女に対し、凛は「誰かを好きになることで、感情が変化して演技に活きる」と語ります。

競い合う関係ではなく、自然と仲間になっていく感じが心地よかったです。白沢きりも、これからどんな成長を見せるのか楽しみですね。

第100話:「共同生活」

家族が不在になった凛の家で、一晩一緒に過ごすことになった二人。そこで瑛二は、そろそろ敬語をやめても良いのではと提案します。

付き合って半年が経った頃の話のようで、自然な関係の中での距離感の変化が丁寧に描かれていました。高校生と大学生のカップルだからこその甘酸っぱさも感じられますね。

EX20話「ラムネ」

田舎に帰省した綾香が、友人・史郎と再会。凛の影響を受けてか、彼を翻弄するような発言をしてしまいます。

まだまだ子どもだった綾香が、少しずつ大人びた仕草を見せ始めていて、成長を感じるエピソードでした。まさに無自覚小悪魔キャラ、ですね!

第104話「花火」

祭りの日、凛の部屋から花火が見えるということで、二人でのんびり過ごすことに。

途中、インターホンが鳴って慌てる場面もありましたが、訪れたのは友人のめぐで一安心。

穏やかな時間の中にも、青春のドキドキ感が詰まった回でした。少しずつ二人の関係が深まっていくのを感じられます。

第0話「出会い」

凛が演劇部を探していた時、最初に声をかけたのが瑛二でした。

ちょっとした嘘から始まったこの出会いも、今では二人の関係に繋がっていると思うと感慨深いですね。

この回では、二人の関係の“始まり”が描かれていて、今までの物語がより愛おしく感じられました。

4巻の感想について

最終巻の感想について

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疑似ハーレム 4巻 感想

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「疑似ハーレム」の4巻の感想です。

第76話「送別会」、第77話「暗闇」

送別会の劇に、凛と瑛二が一緒に出演することになりました。

配役は凛が白雪姫、瑛二が王子様という王道の組み合わせです。

舞台上で演出にまつわるちょっとしたハプニングが起こり、凛が動揺する場面も…。

こういう恋愛漫画の劇では、やっぱり思いがけない出来事があるからこそ、読んでいてドキドキしますね。

ふたりの関係がしっかり築かれた後だったからこそ、温かく見守れる展開になっていて安心しました。

第78話「1秒」、第79話「帰路」

凛がついに勇気を出して、想いを伝える場面が描かれました。

その返事もすぐに返ってきて、ふたりの気持ちがしっかりと通じ合った瞬間にほっこり。

今まで頑張ってきた凛の努力がようやく実を結んで、読んでいてとても嬉しかったです。

瑛二は凛の演技を初めて見た時から惹かれていたそうで、改めて彼の一途さが伝わってきました。

そういえば以前、瑛二が誰かに惹かれても「ドキドキしない」と言っていた凛ですが…案外その通りだったのかもしれませんね。

第80話「卒業式」

凛の演技に惑わされることなく、本当の気持ちを受け取れるようになった瑛二。

今までとは違う、少し成長した彼の姿が印象的でした。

このまま瑛二が周囲からも注目されるようになるのかな…?

「付き合うとモテるようになる説」がありますが、現実ではどうなんでしょうね。経験したことないけど…(笑)

第82話「紹介」

瑛二の母親に、付き合っていることを伝えることになったふたり。

緊張した凛がついポロッと「ハーレムごっこ」の話まで口にしてしまって…⁉

このあたりのシーンは、青春のドキドキと可愛らしさが詰まっていて、読んでいて思わずニヤけてしまいました。

EX16話「制服デート」

制服デートを楽しむふたり。

瑛二は凛にかっこいいところを見せようと張り切ります。

学生時代ならではの特別な時間って、やっぱり良いですよね。

でも人目を気にしながらのデートはちょっとスリルもありそう…

第90話「評判」

大学での瑛二にまつわるちょっとしたエピソードも。

周囲から注目されている様子に、凛も少し焦りを感じてしまいます。

服を選んでもらったり、女性の気持ちを理解しようと努力したり…、そんな瑛二の変化がハイスペック男子への道を着実に進んでいて、頼もしいですね。

凛の反応も微笑ましくて、つい応援したくなります。

3巻の感想について

5巻の感想について

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疑似ハーレム 1巻 レビュー


今回紹介するのは「疑似ハーレム」です。

演劇部に所属する「七倉凛」は、同じ演劇部の先輩「北浜瑛二」に、密かに想いを寄せていました。

ある日、瑛二は「男に生まれたからには一度くらいモテてみてえよな」と言います。

さらに瑛二が「ハーレムを夢見ることくらいある」と言うので、それを聞いたは「小悪魔」役や「ツンデレ」役を一人で演じ分けて、瑛二の夢をかなえてあげることにしました。

は演技をしながら瑛二と過ごしていくうちに、瑛二に「好き」と伝えたい気持ちが段々大きくなっていくのですが、告白しようとするとどうしても照れてしまい、演技で誤魔化してしまいます。

瑛二も、頑張っ「好き」と伝えられても、それが自分の為にやってくれている演技だと思ってしまい、なかなか想いが伝わりません。

そんな日々が続きながらも、ほんの少しづつ、二人の距離が縮まっているような、いないような内容の漫画です。

良かった点

①瑛二の為なら何でも演じちゃう凛の健気さと可愛さ

瑛二のために、いつも色んな役を演じている時点でとっても健気ですが、たとえ自分が恥ずかしくても、頼まれたら頑張って演じちゃうがたまらなく可愛いかったです。

②感情を優しく癒してくれる微笑ましい漫画

1巻時点ではですが、シリアスで気持ちが窮屈になる展開はありませんでした。

恋する乙女が鈍感な男子に一風変わったアプローチをする、という斬新かつ平和な内容で面白かったです。

③内容の濃さ(一話当たりの短さ)

1話ごとのページ数は大体5ページくらいなのですが、登場人物をほぼ瑛二に絞ることで、仲睦まじい様子を色濃くみられるのが良かったです。

またページ数が短いことで、話のテンポがとても良かったので、読んでいてとても快適でした。

気になる点

①瑛二が凛のことを意識してなさすぎる

瑛二を意識していないのは、まさか自分が本当にに好かれているとは思っていないというのが理由だとは思うのですが、こんなに頑張っているちゃんを見ると、瑛二がもう少し気づいてあげられるといいのになあと思っちゃいました。

2巻の感想について

アニメ化決定!

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著者Xアカウント(斎藤ゆう先生)

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煙と蜜 1巻 レビュー


今回紹介するのは「煙と蜜」です。

大正5年、「花塚姫子」という12歳の娘と帝国陸軍の少佐である30歳の「土屋文治」は年の離れた許嫁で、文治姫子の家族と女中が住む家に訪れ、二人の関係を深めていくというお話です。

姫子文治にベタ惚れのようで、12歳という事もあり、文治に対して照れたり恍惚としていたりと、初々しい反応が多くとても可愛らしい女の子でした。

ただの恋する乙女と言うわけではなく、母や女中の助けになろうと一生懸命頑張る真っ直ぐで素直な子です。

文治は目の下にくまがあり、怪しさと少しの怖さがある見た目ではありますが、姫子の母や女中だけでなく、許嫁とはいえまだ子供である姫子にまで丁寧に敬語で話す紳士でした。

軍人であるにもかかわらず、部下にも気さくに接することができていて、慕われていていました。

なにより姫子に対する態度が非常に柔らかく、時折親のようなところもありますが、姫子に敬意をもって接しており、姫子を大切に想っていることが伝わってきました。

良かった点

①姫子がとにかく可愛い

②舞台が大正時代であること

汽車や香水、煙草といった「大正浪漫」が感じられ、和と洋のバランスが丁度良く、女性を今風の可愛らしい絵で見ることができながら、現代には無い恋の在り方やシチュエーションを見ることができる良い漫画だと思います。

大正時代には恋愛結婚というものはほとんどなく、家の都合で結婚させられるのですが、姫子の場合は文治を好いており、文治姫子を大切に扱っていて、大正時代には珍しい愛の育み方をしており良かったです。

③愛のバランス

姫子文治への憧れでもある恋愛感情の大きさが、文治を困らせるほどのやりすぎ感はなく、文治姫子への対する想いも、落ち着いた余裕を持つ男性の距離感の取り方の具合から、ゆっくりと大切に関係を深めていこうというところが伝わってきて、微笑ましく先の展開が気になるバランスで良かったです。

気になる点

①読む方には昔の時代であることを留意しておいてほしいです。

姫子の性格は、一歩引いて男性を立てるという「昔の」一般的な女性像なので、女性が男性を引っ張っていくお話を見たい人は注意です。

2巻の感想について

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ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」です。

田舎出身の貴族「クララベル・リンドバーグ(14)」が、入学して8日目で、同じく田舎出身でクララベルの婚約者「アラン・ドガ(17)」の浮気現場を目撃してしまいます。

クララベルはダサくて地味だと言われてしまい、その場を泣きながら立ち去りますが、そこで第3王子婚約者「ヴィクトリア・リラシク」にぶつかり生徒会室に連れられ、「私があなたと言う原石を磨くわ」と言われます。

同じく生徒会のバランティーノ家次男「ロイド・バランティーノ」も口が悪いながらも色々助力してくれたり、アランから守ってくれます。

クララベルヴィクトリア、クラスメート、ヴィクトリアの侍女「ミランダ」、ロイドの母「セレスティア」に立派な淑女になるための教育をされ、少しづつ成長していきます。

そんなクララベルロイドは段々と認め始め、いつしかロイドは「クララベルは俺が導く」と言うくらいにクララベルのことを想うようになるのでした。

良かった点

①素直で健気な応援したくなる癒し系な主人公

クララベルは周りに教えられたことを素直にやり、真面目に努力するので、見ていて応援したくなる点が良かったです。また、アランに会うために頑張って飛び級したというところも、一途さと健気さを表しており、報われてほしいと心から思える好感がもてる主人公でした。

②クララベルのライバルというよりはロイドのライバルがたくさんいる

個人的に想い人を追っていく展開より、主人公が追われていく展開のほうが好きなので、同じようなタイプの方にはかなりおすすめです。クララベルが無意識かどうかは分かりませんが、ロイドのことをよく見て励ましており、ただ追われるだけではないという点もGOODです!

③綺麗と可愛いが使い分けられている

内面外面共に優雅なヴィクトリア達と、お茶目な点があるクララベルとクラスメイト達が上手く混ざっていて、ただシリアスなだけでなく、クスッと笑える部分もあるのに、漫画全体の雰囲気が壊れていないのが読んでいて楽しかったです。

気になる点

①ロイドがクララベルのことを意識するのがあっという間だった

少しづつ二人の距離が縮まるという展開ではなく、ロイドが急激にクララベルの方へ寄っていくという感じなので、恋愛の過程をたくさん楽しみたいという方には展開が早くてびっくりするかも知れません。

2巻の感想について