Categories
漫画

悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます 最終巻

ネタバレ注意


「悪役令嬢の執事様 破滅フラグは俺が潰させていただきます」の最終巻レビューです。

文化祭の初日、フォルは倒れてしまい、演劇に出ることができなくなってしまいました。

シリル達は演劇は中止するしかないと思っていたのですが、ヒロイン役をソフィアが、悪役令嬢役はひそかに悪役令嬢を練習していたアリシアが演じることになりました。

まさか配役がゲームと逆転するとは思いませんでしたね。アリシアが悪役令嬢の役を練習していたのにも驚きました。こんな天然な悪役令嬢が誕生してしまうとは笑。

代役で主役を演じることになったことにより、迷いを持つソフィアの為、アルフォースシリルに自分の王子役を演じるように交代を頼みました。

アルフォースはずいぶん成長しましたね。自分の気持ちだけではなく、ソフィアのことも考えられるようになったことから、これからもどんどん王子として成長していくのでしょうね。アルフォースは最終的にゲームと同じようにアリシアとくっつくのでしょうか?今のところそんな感じは全くありませんが、個人的な予想としてそうかなと思いました。

演劇は無事終わり、その旨をフォルに報告します。まだ元気があるように見えたフォルですが、もう何かをできるような体力は残っていないと自分の最期のことをソフィアたちに告げます。

なんかもちもちしてるイザベラソフィアの演技が可愛かったです。アリシアは悪役令嬢の闇と、ヒロインの真っ直ぐなところが合わさって最強の登場人物になっていましたね。一番の迫真の演技でした。

ソフィアは以前シリルに「どんなことでも一つだけ願いをかなえる」という約束を使い、シリルフォルを助けてほしいと頼みます。

ソフィアは自分のためでなく、親友のフォルのために一度だけの権利を使いました。それがどれだけフォルを大切に想っているかが分かりますね。

フォルの教育係の正体はトリスタンであり、さらにトリスタンは前世の姉だったのです。

そういえば初めにこのゲームを勧めたのは姉だというコマがありましたね。あと所々でめちゃくちゃ悪人顔するから少しだけ敵なのかと思いましたよ。姉って判明した時もなんか笑ってるし!怖い!

トリスタンが探していたのは転生前の世界でありふれていた魔術の知識を持つ転生者でした。

その為シリルに魔術知識の探りを入れましたが、その必要もなく転生者の正体が弟だと気づきました。

トリスタンはなぜ転生者の正体が弟だと気づいたのでしょうか。転生者であることは気づけても、弟であるという点については、思い当たる点はなかったと思うのですが…?

シリルトリスタンの正体を、フォルのダンスの癖がシリルに似ていたこと、フォルを自発的に救わせようとする性格、クロエにかまをかけ教育者が男性であることが発覚したことから気づいていました。

ダンスの癖から姉だと気づいたとありましたが、二人とも前世でダンス得意過ぎませんか。てっきりシリルは今世で努力して身に着けたものだと思っていました。

トリスタンが転生者を探していた理由は、自分たちに魔力放出の技術がないからでした。

なぜ同じ世界から転生してきたトリスタンはありふれた魔術だと言われている魔力放出のやり方を知らなかったのでしょうか。グレイブが魔力放出を未知の技術だと知らせなかったことも気になりますね!

ソフィアに教えた魔力放出のやり方をソフィアからフォルに教えることになり、その前にシリルフォルの魔力を抜くことでとりあえず症状を和らげました。

ソフィアフォルに魔力放出が可能だという事を見せるためだったのか、フォル達の前で魔力過給症になってしまいます。

ソフィアが意図せず魔力過給症になった理由は、ソフィアの父親「グレイブ」がシリルに「目立ちすぎるな」と忠告をしたからでした。

ソフィアはだんだんと魔力過給症になる頻度が増えてきているように思うのですが大丈夫なのでしょうか。

実はソフィアは2年前からシリルを婚約者にするため、シリルを上位貴族にする計画をグレイブに認めさせていました。その計画の約束と話が違っていたため、ソフィアは魔力過給症を起こしていたのでした。

ソフィアシリルに秘密にしていることはこの計画のことだったのですね。10歳で綿密なプラン、数多の未知の技術の知識を賭ける頭脳を考えると、ソフィアのスペックは驚くほど高性能ですね。

グレイブシリルに忠告した理由は、ソフィアの計画が達成できても、グレイブの計画に支障が出てしまうからでした。

グレイブソフィアシリルを上位貴族にする約束は必ず守ると言いました。

グレイブは「貴族位を与える約束は」守ると言いましたが、婚約者にする約束は守ると言っていませんでしたね…。グレイブの計画ではソフィアの婚約者のこともすでに決めているという事ですかね…。

過剰分の魔力を放出したフォルは一晩で回復し、2日目からは予定通りの配役で演劇が公表され、文化祭最優秀賞に選ばれ幕を閉じました。

その後王城でのパーティ会場にて、ソフィアからフォルを救ってくれた事、シリルのおかげでアルフォースアリシアと友達になれたことに感謝されます。

シリルは「お嬢様の願いをかなえただけです」と言い、ソフィアはさらに「自分の恋をかなえてほしいとお願いしたら、あなたはかなえてくれるのですか?」と問い、それに対してシリルは「その答えを知りたいのですか?」と問い返しますが、ソフィアは「その答えはいつか自分で確かめます」と答えるのでした。

まさかここで終わってしまうとは!これからの展開を楽しみにしていたのですが…。主人公たちが12歳と言う若さで漫画が終わってしまうのは予想外でした。グレイブの計画も判明していませんし(魔力過給症の対処法を未知の技術だと教えなかったこと、ソフィアの婚約者のこと)個人的にはスッキリしない終わり方でした。

とても楽しみにしていた漫画だっただけに、完結してしまったことがとても残念です。

6巻レビューについて