ネタバレ注意
「ゆうべはお楽しみでしたね」の7巻レビューです。
たくみは十何年前の友達に、結婚報告をします。最初はみんな結婚にいいイメージを持っていなかったので、よく結婚なんてするなあと言われてしまいましたが、それだけ大変とわかってても価値のある出会いをしたんだって思うと言われ、無事祝ってもらえたのでした。
友人たちは「人生の墓場」や『奴隷宣言」と言ってましたが、私も結婚するということにいいイメージを持っていません。もちろん友人が結婚するなどは素直にめでたくていいことだと思うし、幸せになってほしいと思うのです。しかし「自分が」となると、そんな精神的、経済的余裕がないので、どうしてもできないと思ってしまいます。この二人、特にたくみは最初の性格からは結婚するとは考えられませんでしたよね。
最近眠気があるというみやこに、大丈夫?と問いかけるたくみでしたが、「子供ができた」と言われます。
ついに子供ができましたね。まだどうなるかわからないものの、少し早かったですね。たくみがまだ二人でいたかったというように、もう少しこの生活感が続いていくのかなあと思っていたので、急展開に驚きました。
子どもができると言われたたくみは、街中で妊婦さんに気づいたりするようになって、電車で席を譲ったりするようになりました。
何もかも準備万端で親になる人はいない、みんなもっと迷いながら悩みながら右往左往しながらすこしずつおとなになっているんだと考えていましたが、確かに!と思いました。久しく会っていないいつのまにか子供ができていた友人など、あれだけ自由気ままにゲームにのめりこんでいたのに、真面目に生きていることを知ると、急に大人になったと錯覚しますが、本当は本人にしかわからない葛藤があった(今でもある)んだろうなあと気づかされました。
珍しくみやこが「子供ができると二人をつなげたゲームがあんまり出来なくなるのは寂しい」と後ろ向きになっていたら、たくみは子供を楽しみにしていたり、子どもが自立した後の二人の時間を考えていたりと、前向きな気持ちを聞くことができ、救われるみやこなのでした。
基本ネガティブなたくみとポジティブなみやこで、みやこのメンタルが少しくずれたのでやばいかな?と思ったのですが、流石相性バッチリな二人、上手に支え合っていますね。合わなそうな二人という印象ですが、やっぱり中身はバッチリなんだなと思い直した話でした。
マリオは志野田さんを家に招くことができましたが、「友達」になれて嬉しいと言われ、一歩が踏み出せなくなりましたが、後日一緒に猫カフェに行って「山木(マリオ)くんの部屋やから遊びに行った」と言われ、表情も相まってここで踏み出せば進めるってところで、やっぱりいけないという感じでした。
初めての男友達って言われたら、単純に距離感バグってるのかな?って思いますが、そこらへんは志野田さんはしてそうですね。マリオがそういう(恋愛面)で誠実なのも事実なので笑。この二人もあと少しでくっつきそうなので、ぜひそこも見たいです!
「オンラインでもオフラインでも相手がどんな人かの見極めは慎重にしたほうが良い」とありましたが、まさにその通りですね。私もなかなかできなくて難しいのですが、自分がふとした瞬間に出る言葉が素を出しちゃったと思う時があるので、普段から気を付けていれば案外見極められるのかもしれませんね!