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悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし 1巻


今回紹介するのは「悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし」です。

イベントプランナーの沢谷友加が、プレイしていた乙女ゲーム「プリンセスライフ~暁の告白~」のライバル悪役令嬢「エリザベス。フォンティーニ公爵令嬢」として転生します。

王女である「ロゼッタ」にライバル視され、誤解を生みだされ続け、不敬罪で国外追放されてしまいます。隣国のノルティア教会に向かわされたエリザベスでしたが、追放先では快適で自由に生きていくことができました。

そんな自由な生活に、エリザベスを追い回した天敵の騎士団長「レオニード・ガルドヘルム」が、「エリザベスを追いかけてここまで来た、毎日様子を見に来る」と言われ、レオニードに監視される生活が始まるのでした。

レオニードがエリザベスを追ってきたのは、どうやら好意からであるようで、不器用なレオニードと明るく自由なエリザベスのもどかしい関係が見ることができます。

エリザベスは前世の知識を使って、プリ暁の世界にない料理を使い、皆を元気づけ、レオニードは騎士団長としての腕っぷしで、エリザベスに振り回されながらも協力すると言った感じです。

良かった点

①追放後の物語

今まで私が読んできた悪役令嬢モノは、「断罪エンドをどう回避するか」が目的のものがほとんどでしたが、この作品は先のシナリオが分からない、自由な物語というのが斬新で良いと思いました。

②エリザベスの性格による物語の路線

虐げられた元公爵令嬢ということで、エリザベス自体の性格は少し歪んでいるものかと思いましたか、過去に執着せず、むしろ自由を謳歌して明るく生きているというコメディ路線なところも好みです。

③エリザベスとレオニードの距離感

個人的に、この二人の少し誤解があるからこその、じれったい距離感が見ていて楽しいです。また、あまりに誤解が過ぎると周りのキャラが誤解を解いて、少しずつ距離が近くなっていくというところもキュンと来ました。二人の距離感が他のキャラによって支えられていて、周りから見守られるような微笑ましい関係という認識なのも面白い点だと思います。

残念な点

①原作小説から全カットになった部分がある

教会での生活シーンなどが少ないなと思いましたが、どうやらカットされているようなので、そこは少し残念でした。

2巻レビューについて

原作柚原テイル
著者吉村旋
価格600円+税
ページ数191ページ