今回紹介するのは「限界OLさんは悪役令嬢さまに仕えたい」です。
~あらすじ~
社会人3年目の頑張り屋さん「名取翠」は、不適切な評価により派遣契約を打ち切られてしまいました。
失業記念にノベルRPGアプリ「Fairy・tale・of・jewels」のガチャを回そうとしたところ、なんとそのゲームの悪役「ラピス・テネブラエ」に召喚され、ゲームの世界に入り込んでしまいました。
良かった点
①魅力的なキャラクター
翠、ラピス、「ダイアナ(ゲームの主人公)」の3人のメインキャラクターが個人的にとても可愛らしく素敵でした。キャラクターのセリフや細かな表情を見ているだけでワクワクしました。
翠は健気で頑張り屋で、少し抜けているところもあるけど、サポート役としてはとても優秀なところが良かったです。魔力チートなどはありませんが、縁の下の力持ちポジションも悪くないですね。
ダイアナは翠と性格が似ているのですが、翠と違いまだ幼いので、年相応の迷いや無防備さを持っているところが可愛らしく感じました。
ラピスはなんでもこなせる優秀なキャラなのですが、深い闇(過去からくるもの?)を持っており、完全無欠ではないところに魅力を感じました。あと容姿が美しい!翠とダイアナが可愛い系なので、綺麗系のラピスはより存在感があって魅力的でした。
ダイアナもラピスも翠のことを好いており、二人して守ろうとしてくれるところにキュンとしました。
ゲームの主人公とラスボスに守ってもらえたら、めちゃくちゃ心強いですよね。しかも可愛くてかっこいい女性にだなんて羨ましすぎます…!
②翠が本気で頑張っている姿
翠はラピスを生き残らせるために、いろいろ手を尽くしてゲームのシナリオ通りにならないようにするのですが、何故かシナリオ通りに進んでしまいます。
そこまではよくある話なのですが、それをチート能力で解決するのではなく、翠は一般人の力だけで頑張っているところが良かったです。
翠は優しく気の利く人柄で他人を思いやる心があり、自分を犠牲にしてもラピス達を守ろうとする姿勢から、本当にキャラクターを愛しているんだなぁということが伝わってきました。
気になる点
①先の展開が怖い
今はシナリオの内容的に平和なのですが、ストーリーが進行していくにつれて、この微笑ましい素敵な関係が崩れていく可能性があると思うと、先を知るのが怖くなりました。
できれば今のままの方針で進んでもらえたらな~…なんてありえない希望を抱いています。(´;ω;`)
②一部の人には向かない要素あり
翠は雇用主(ラピス)に尽くしまくるので、尽くされたい側の方には向かないかもしれません。(尽くした分はちゃんと返ってきますが…)
今の世の中、ブラック企業で働いている方も少なくないでしょうから、”やりがい”という言葉に拒否反応を起こす人は少し気を付けたほうが良いかもしれません。
~おすすめ度~
★★★★★(5/5)
この作品はたくさんの方に読まれるべきだと思います。男女問わず、主要キャラクターにキュンキュンできるので、魅力的なキャラクターに魅せられたいという方は是非読んでみてください。
悪役令嬢モノではあるのですが、その付き人という作品はなかなか特殊で少ないので、こういうニッチ気味なジャンルの中で面白い作品を読んでみたいという方は、この作品から読み始めることをお勧めします。
…他にも色々お伝えしたいことがあるのですが、うまく言語化できなくて悔しいです…。
とにかく購入して損はありません!
2巻の感想について
