今回紹介するのは「ヨツコト」です。
~あらすじ~
凄腕の魔法使い「モリスレン」には、「コトワリ」という弟子(付き人)とコトワリの妹弟子の「ヨツキ」が居ました。
ある日突然モリスレンが姿を消してしまったので、以前モリスレンから預かっていた「50日過ぎても私が戻らない時は6人の私の友人を訪ねてくれ」という言伝通りに、モリスレンの友人に会うため旅に出ることにしました。
しっかり者で身体能力がものすごく高いコトワリと、ほんわかしていてちょっとドジな面もあるけど実は師匠より強い魔力を持っているヨツキの絶妙なバランスが取れたコンビが面白おかしく旅をしていくというお話です。
良かった点
①ギャグ要素
この漫画の面白い所は少し癖がありますが、日常系の作品にある落ち着いたボケをそれよりも少し上のテンションでツッコむという感じで、具体的に「のんのんびより」や「ゆるキャン△」、「ダンジョン飯」などを楽しんで読める方にはおすすめできるかな、と思います。
個人的にはツッコミが的確で、ボケ(ギャグ要素)も行き過ぎたものでなく、話にうまく沿って出てきているので、読んでいてとても面白かったです。
②可愛らしい世界観とファンタジー要素が上手く混ざっている
きのこの家や架空の可愛い動物などが出てきて、とても癒される要素がある反面、冒険者ギルドや強力な魔法が出てきて、良い感じに緩急があり、読んでいてマンネリ化することがありませんでした。
世界観も比較的うまく統一されている方で、この作品の世界のことをもっと知りたい!と思えるような良さがありました。
気になる点
①コトワリの強さ
野宿、戦闘、路銀稼ぎなど、旅の苦難をすべてコトワリが何とかしてしまうので、能力面の成長というより、人としての成長を扱っている作品なんだと感じました。
なので、二人が強力な力を持っているからと言って、それで無双するわけではなく、あくまでもモリスレンを探すために使っていくという話なので、戦闘シーンや派手なシーンは少なめです。
②作品全体のボリューム
実はこの作品は全2巻であり、長く続く作品を望んでいる方は注意が必要です。個人的にも不思議で面白い要素がたくさんあったので、もっと色々なお話が見たかったなと思いました。
~おすすめ度~
おすすめ度:★★★☆☆(3.5/5)
素敵なファンタジーの世界観と落ち着いたギャグ要素が好きな方にオススメできる作品だと思いました。可愛らしく魅力的なキャラクターもおり、作画も良かったです。日常系に近いのですが、一応暗めなお話もあるので、平和なのほほんとしたお話が読みたい方は注意が必要です。
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