今回紹介するのは「地味で目立たない私は今日で終わりにします」です。
フレドリックから主人公のエレイン・ノリスが婚約破棄を言い渡されるところから始まります。サンドラという女性にフレドリックをとられ、あまつさえ幼馴染であるエヴァンにまで見放されてしまいました。理由はサンドラの命を取ろうとしたというものでしたがもちろんこれは誤解です。何者かによって濡れ衣を着せられたことになります。
怪我したところをウィルフレッドに助けられるのですが、エレインは家から勘当されてしまいます。生きる手段を失ったような感じでしたが、実は前世の記憶で化粧ができ平民として変える場所があったのでした。
それは「妖精の宿木亭」という宿でオーナーとして働いていました。いくら前世の知識があるとはいえ運が良かったなあと思いました。
そこでオニギリを食べたことによって、前世の記憶を取り戻します。オニギリを売っていたチヨやシンと共にお店を開くことにしたみたいです。
シンの弟であるタキを治療したり、エヴァンが来たりと第1巻で色々なことが起こります。まだ今のところ登場人物としてはその6,7人辺りなのでおそらくエレインに濡れ衣を着せた人物はほとんどいないと思います。
ここで良かった点と残念な点について述べていきます。
良かった点
①主人公の能力がチート過ぎない
前世の記憶があるというだけで、よくある何でもできる力というものをまだもっていないのでこれからに期待できました。おそらく主人公には何らかの力が秘められているのだと思いますが、それが非常に気になる展開で良かったです。
②女の子キャラの絵が可愛い
エレイン、チヨともにとても可愛らしかったのが良かったです。衣装や表情もバリエーションがあって見ごたえがありました。
残念な点
①主人公が宿のオーナーになるまでの経緯が短い
ある程度ご都合主義なのは仕方ないのですが、主人公が妖精の宿木亭を見つけたとか、チヨがシンを連れてきたところなど見たかった店が省略されているのが残念でした。
著者 | 住吉文子 |
原作 | 大森蜜柑 |
キャラクター原案 | れいた |
価格 | 650円+税 |
ページ数 | 175ページ |