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「悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~」の5巻の感想です。
~あらすじ~
魔族達が人間に受け入れられやすくするために、レミリアは様々な手を使います。
ピナやウィリアルドがしようとしている計画も、レミリアが先に行うことで反撃の手すら潰していきました。
~今回の内容~
レミリアの計画通り、今まで表に出てこなかった第一王子「エルハーシャ」が仲間になりました。
恋の妙薬の解毒薬も完成し、ついにエミを陥れたピナを断罪する時が近づいてきました。
~感想~
圧倒的な頭脳差ですね。ピナもレミリア(エミ)と同じように原作の知識を持っているのですが、こうも立場の差が生まれるとは…。
ピナは国のお金を使って贅沢三昧をしていたようですが、積極的に魔物討伐に乗り出さなかったということでしょうか?
ウィリアルドがピナにダンジョンへ行くことを禁じていたようでしたが、それこそ“星の乙女”の力を使い、説得しても良かったのでは?と思ってしまいますね。
ピナやウィリアルドが周りの変化に気づいた頃には、もう既に何もかもが手遅れで、ウィリアルドに味方してくれそうな高位貴族もいなさそうでしたね。
レミリアが魔族に友好的な貴族に手を貸し、敵対勢力には恩恵を与えないことで、自然と理想の状況に持っていったようですね。
これでは人間側は裏で誰かが糸を引いていると勘繰る余地もないので、一部の隙もない完璧な計画ですね。
この作品を読んでいる間、ずっと思っていたのですが、レミリアはどうやって力や知識を得たのでしょうか。
過去にエミが知っている知識を本にして読むことができるという設定があったと思うのですが、ということはエミは物凄く優秀な人間だったということになりますよね。
それにしてもレミリアの復讐の仕方は相変わらずカッコいいですね…。相手が寝ている間、レミリアが夢を操れるというラスボスらしい能力でしたね。
精神的に相手をじわじわと蝕んでいく様子は、エミの苦しみを復讐として味合わせているような、レミリアが好みそうな魔法ですね。
レミリアは本当に敵には一切容赦しないところがスカッとしますね。変に温情をかけたりすると、個人的には残念なので、やれるだけやって欲しいですね笑。
ラストの二つの表情に痺れました。復讐を必ず遂げるという執念の顔と、とうとう決着をつける時がきたという覚悟の顔。
次回、ついに2人が対面するのか!?
6巻の感想について
