ネタバレ注意
「悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~」の4巻の感想です。
戦闘シーンが多かった3巻ですが、4巻では復讐の計画を進めていくことがメインでしたね。
ミザリーと協力して、人間界と魔界の転移門を作ったレミリア。この転移門で魔界の特産品を売り出すようですが、どれほどの成果が出るのでしょうか。
レミリアの目標は、魔国にはちゃんとした一つの国として、他国と国際貿易の協定を締結させるみたいですね。
魔界の総人口は3万人とありましたが、この少ない人数で多くの人間に対して商売できるのでしょうか。
ピナは星の乙女として好感度を高めるために、貧民に炊き出しを行ったようですね。ピナはかなりお金を使いこんでいるようで、王妃からはあまり良い目で見られていませんでしたね。
炊き出しもかなりの費用が掛かることを考えると、王家はただお金を消費していくピナをどんどん疎むことになっていくでしょう。
ピナは「輸裁式農業」という方法を神から授かった知識として、ウィリアルドに話したようでしたが驚きましたね。ピナ結構頭いいじゃん!と。
私がもし異世界に転生して、その世界に現代の新しい知識を持っていけるかと言われても無理です。なぜこの方法が優れているのかや、そもそもどういう風にできるものなのかを知りませんからね。
それを人に説明できるくらいに、頭の中に入れられているエミとピナは賢いですよね。エミの言う通りに転生者同士が協力できれば、よりよい世界を作れたのかもしれませんね。
魔王アンヘルから「過去の水鏡」という魔法を教えてもらったレミリア。この魔法はゲームの機能でいう「アルバム」のようなものらしいですが、これによりピナがどうやってエミに冤罪を着せたかを、人に見せられるようになるということですかね。
レミリアは過去の水鏡を見ていると、思いもよらないカードが手に入ったようですが、一体何なのでしょうか!私すごい気になります!!
魔界にのみ存在する「リリンの実」は、当人の魔力を消費して自己治癒力を強化できるというものらしいですが、これが人間にも効果があるという事実をレミリアは喜んでいましたが、なぜリリンの実が貿易同盟締結の鍵となるのでしょうか?
私が賢くないので分からないだけなのかもしれませんが、次回に活きてきそうな伏線がたくさん貼られていて、早く結果を知りたくなっちゃいますね!もっとじっくり楽しみたい気持ちもあって複雑です笑。
レミリアが貴族の領地で商売をする権利を貰うために、実際に貴族と面会して商売の話をしていましたが、全部うまくいったことを考えると、レミリアの言っていた”人は利のある者には抗えない”というのはまったくその通りでしたね。
ドレリアス伯爵夫人はどちらかというと悪人よりな感じがしましたが、お金になりそうなものへの嗅覚は高そうでしたね。
ロレーヌ伯爵は人の噂話を気にしない、貴族にしては珍しいタイプの人でしたね。美と芸術の貴公子の名は伊達ではなく、≪魔族の王と救世の乙女》のミュージカルを大成功させるなど、レミリアたちが目を付けた貴族は有能な人ばかりでしたね。
輸裁式農業の発明もレミリアに先を越されたピナたちは、とうとう王族から見放されるのでしょうか…。
段々とピナの首まで近寄っている感覚が良いですね。最後にすべて明かす時が楽しみでたまりません!