今回紹介するのは「悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~」です。
~あらすじ~
交通事故により亡くなってしまった女性「エミ」は、とある物語の悪役令嬢「レミリア・ローゼ・グラウプナー」に転生していました。
エミは善性の塊のような女性で、悪役令嬢であるレミリアのことを幸せにしようと行動し、順調に進んでいましたが、【星の乙女】と呼ばれる原作の主人公「ピナ・ブランシュ」が入学してきて…?
良かった点
①読者視点からもエミが幸せになってほしいと思うことが出来た。
エミが生粋のお人好しなところが、短いながらもしっかり伝わってきて、レミリアがエミを愛していることもちゃんと伝わってきました。
主人公二人の表情が豊かで、感情表現がとても上手だなと思いました。
ピナのムカつく顔も上手に描かれており、レミリアたちをより一層応援したくなるところも良い点です。
②レミリアの悪役としてのカリスマ性と大物感
レミリアは物語の悪役なだけあって、とても強気で頭も回るカリスマ性が高いキャラだなと思いました。
カリスマ性が高い悪役のレミリアが、優しいエミのためだけを考えて行動するという点が、個人的に刺さりました。
自分のためだけに動いてくれる、頼りになる人という設定も好きですが、その人物が悪役だとさらに自分だけが特別のように感じられて好きです。
それだけでなく身体能力や魔法の腕も高く、「ラスボス」という感じがして、どんな不利な状況からも巻き返してくれそうな信頼感がありました。
③作品の完成度
引き込まれるどんどん読み進めたくなる魅力的な原作と、レミリアの気高そうな悪役令嬢としてのキャラクターデザイン、同じキャラなのに「エミ」と「レミリア」の書き分けがすごい漫画と、どれも今まで読んだ中で一級品の作品だと思います。
気になる点
①どこまで物語が続くのか
レミリアの復讐がどれだけ壮大なものになるかによるのですが、ピナは便利なものに頼っただけなので、レミリアほどの優秀な主人公なら物語も早く終わってしまうのでは…という点が心配です。(現在5巻まで発売しているので、心配いらないかもしれませんが)6巻発売中!
②レミリアの強さがどれだけのものか知りたい
この物語にも”HP”や”攻撃力”が存在するらしいので、要所要所でレミリアの強さを教えてほしいなと思いました。
~おすすめ度~
★★★★★(5/5)
この作品は老若男女問わず、全ての人が楽しめる作品だと思います。とあるメディアの、”アニメ化してほしい作品”のランキング上位にランクインするほどの作品人気もあり、皆さまに自信を持ってお勧めできる作品です。
私が今までたくさん読んできた「悪役令嬢」ジャンルで、最高作品と言えるほどの”ストーリー”や”キャラクターデザイン”、”表現力”をしており、何度読み返しても面白い作品なので、購入して間違いないかと思います。

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