今回紹介するのは「私の心はおじさんである」です。
この漫画は「おじさん主人公」「美少女化」「最強主人公」「ファンタジー」と言う設定が好きな方にオススメできる作品です。
上司には叱咤され若者には尊敬されない、40代半ばで独身のオタク気味の萎びたおじさん「山岸遥」は、いつも通り古くて狭いアパートで目を覚ますはずでしたが、目が覚めると知らない世界で絶世の美女になっていました。
遥はダークエルフとしてファンタジー世界に転生したのでした。知らない世界に一人で戸惑っていましたが、ファンタジー世界なら魔法が使えるかもしれないと思いつき、唱えてみたら絶大な火力の魔法が発動しました。
それを二級冒険者の「ラルフ=ヴォーガン」という男に見られました。ラルフは剣を抜いていましたが、遥の魔法にびびってしまい失禁してしまいました。
ラルフとは無事会話も成立し、遥はこの世界のことも自分の体のことも分からない状態なので、記憶喪失だということにしてラルフに街まで案内してもらえないかと頼みます。
ラルフは快く引き受けてくれ、この世界のことについても少し教えてくれたのでした。
ラルフの案内で「独立商業都市国家ブレイヌ」という国の「オランズ」という都市についた遥は、ラルフに冒険者になるよう勧められ、一緒に冒険者ギルドへ向かうことにしました。
冒険者登録を済ませた遥は、ラルフに一週間分の宿代を出してもらい、遥はラルフにお金を返すために、冒険者用の講習を受けることにしたのでした。
良かった点
①中身がおじさんだけれども、容姿は美女
私も子どもから見ると冴えないおじさんになってきたので、主人公の遥に親近感を感じられて自己移入できるのが良い点だなと思いました。
異世界転生はもはや若い世代より、私たちのようなおじさん世代の方がなじみ深いと思いますし、昨今の若い主人公(中身)にはなかなか自己移入できなかったので個人的にはドストライクな設定でした。
加えて冴えないおじさんがそのまま主人公というのもありきたりな設定なので、中身がおじさんのまま美女化するというのは夢があって良いと思いました。
今はよくVRchatなどで、おじさんが美少女アバターの中に入っていることを考えてもらえば需要はバッチリかと思います。
②多くの謎
世界のことや自分の体のことなど、知らない情報があってそれを明らかにしていき、どう世界に馴染んでいくのかを考えると、とてもワクワクできる内容だなと思いました。
③世界観や設定
純粋なファンタジー世界なので、魔法の原理や冒険者の設定などが分かりやすいのが良いと思いました。
この内容にはゲームウィンドウなどが無いほうが合っていると思うので、それも高評価でした。
気になる点
①ファンタジー世界での扱い
現実世界では冴えないくらいおじさんで、周りからの評価もおそらく低めなはずだったのに、魔法が使えるからといって扱われ方が180度変わるのは少し急だなと思いました。
2巻の感想について