ネタバレ注意
「悪役貴族として必要なそれ」の2巻の感想です。
王都での武闘大会には、アブソリュート自身は参加せずにクリスから購入した奴隷で狼族の「ウル」を出すことにしました。
ウルは日常的にアブソリュートと手合わせをしていたため、身体能力と戦いのセンスは磨かれていました。(レベル7相当)
マリアは父と親を病気で亡くして、母親までもが自殺してしまったのですね。借金を返すために「宝剣ステラ」を売り、奴隷にまでなってしまったとありましたが可哀そうすぎますね…。ストーリーが重すぎる!
アブソリュートは「宝剣ステラ」を取り戻すことも考えているのでしょうか。
ミライ侯爵家は勇者の「アルト」を引き取り、ミライ侯爵の実の娘「アリシア」の婚約者としていました。
アルトは真面目に勉学に取り組まず、戦うことだけを考えていました。
アーク家に対して並々ならぬ敵対心があるようですが、この国ではアーク家は絶対悪として認識されているのでしょうか?
アルトが「悪い奴らは皆殺しだ」とヒーローらしからぬことをいってましたが、ライナナ国物語の主人公ってこんなに危ない奴だったんでしょうか。
アブソリュートはアルトの試合を見ますが、力任せに戦っておりアルトが持っている勇者のスキルをまだ活かせるような状態ではありませんでした。
無事アルトを倒したウルは、アブソリュートから約束通りのスイーツと欲しいものを買ってもらったのでした。
ウルはレベル7にしては身体能力が70と高かったのもありますが、ここまで簡単にアルトが負けてしまっては今後原作通りにいかないのは間違いないですね。アルトが予想以上に強くなっていても逆に弱くても納得できそうな展開です。
武闘大会後にミカエル王子に呼び出され、ミカエルからウルを引き渡すように言われます。当然アブソリュートは断りますが、逆上したミカエルは大量の近衛兵を使ってアブソリュート達を殺しに来たのでした。
返り討ちにし、国王に魔道具で記録しておいた映像を見せ、国王から慰謝料とミカエルを王太子の座をはずさせることに成功したのでした。
ミカエルが自滅してくれて王太子の座から外せたのはラッキーでしたね。というかそこまで派手に登場した感じでもなかった気がするのですが、原作でもミカエルはアブソリュートの大きな障害となっていたのでしょうか。
アブソリュートは15歳になり、王都にある学園に入学すれば原作の「ライナナ国物語」が始まるところまで来ました。
アーク家の固有魔法「精霊召喚」は現所有者の父親のヴィランを殺さなければならず、親子で殺し合いを始めますが、アブソリュートは勝ったにもかかわらずヴィランを殺さない選択をしたのでした。
代わりにヴィランが呼び出した精霊と契約をすることにし、精霊王直轄の1体「献身の精霊」と契約しました。アブソリュートはその精霊に「トア」と名付けました。
現アブソリュートはすでに90レベルを超えているとありましたが、原作ではアブソリュートよりヴィランのほうが強かったという感じに受け取れました。それなら原作ではどうやってアブソリュートは固有魔法を継承したのでしょうか。
トアはどのような能力を持っているのか、すでにレベル90を超えているアブソリュートの学園生活はどのようなものになるのか、勇者はどのくらい成長したのか気になることがたくさんです!
3巻の感想について