ネタバレ注意
4巻では、ついに母親との再会を果たします。
ニコラが隠れ里の子どもを羨ましがって泣いていた時、やっぱり励ましてあげるサイモンも好きですが、岩陰でこっそりもらい泣きしていたブルーノが可愛すぎました。
セントラルダークへ向かう魚船から見られる夜の深海の景色がとても綺麗でした。見開きで大きなコマでしたが、大変迫力がありました!
追手から逃げる途中、ニコラたちを逃がすために、ブルーノが「ここは通さん」と言って剣を抜いたシーンがめちゃくちゃカッコ良かったです。みんな一緒に逃げられて本当に良かった!
ニコラとアルマが一緒に寝るとき、お互いに花の魔法を使いながら、笑顔だったのがとても幸せそうに感じました。
サイモンと別れるとき、サイモンがニコラに「俺たちはずっと相棒だ」と言ってくれましたが、このセリフからサイモンはニコラを保護すべき対象だと考えていたのではなく、頼れる相棒として認識していたことが分かったのがとてもグッときました。
別れなければならないとわかった時、花の魔法が枯れてしまったのが驚きました。魔法に影響するほどショックだったのでしょうね。
最後の結末はここでは伏せておきますが、とても納得できるいいエンドだったので是非読んでみてほしいです!
総評ですが、斬新で色々な面白い設定のある魔界という舞台や、出てくる種族や物が工夫されていて引き込まれるような面白さがありました。
魔法の表現も上手に描かれており、白と黒の使い分けによる光の具合が想像しやすかったです。
主人公のニコラはまんまるで可愛らしく、相棒のサイモンは少し大人な感じで、ブルーノや他の仲間たちもみんな心優しく思いやりのあるキャラクターで、心温まるお話になっていました。
絵も設定も普通とは違う、いい意味で「型」に嵌らない漫画だったので、自信を持ってお勧めできる作品でした!
ハルタコミックスの漫画は良い漫画が多く大変お世話になっております。私おすすめの漫画誌です!今後もハルタで私好みの漫画をレビューしていこうと思います!