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悪役貴族として必要なそれ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役貴族として必要なそれ」です。

この漫画は「ゲームキャラに転生系」「悪役」「万能主人公」という設定が好きな方におススメできる作品です。

とある人物が、ファンタジー小説「ライナナ国物語」の黒幕「アブソリュート・アーク侯爵」に転生しました。

アブソリュートは、ストーリーの終盤で自身が勇者に殺されてしまうことを知っているので、悪役として主人公に打ち勝つために行動することにしました。

アブソリュートが勇者に負けた原因は、アブソリュートに味方が一人もいなかったことでした。

よって、アブソリュートは裏切らない味方を集めることにしたのですが、「絶対悪」というスキルを所持しており、その効果が”力を得る代償に嫌われてしまう”というものでした。

「絶対悪」スキルによって、最初から印象が最悪になっているため、仲間を集めるのに苦労します。

アブソリュートは、王家主催のパーティで暴力を振るわれていたアーク家の傘下の貴族を守ったことで、2人から忠誠を得ることができました。

現在10歳のアブソリュートは、5年後の「ライナナ国物語」の最初のイベント”学園入学”に向けて、自分を裏切らない奴隷を買うことにしました。

アブソリュートは、狼族の「ウル(8)」とライナナ国物語の年上お姉さん系ヒロインの「マリア・ステラ(15)」を買うことにしました。

アブソリュートは、傘下の貴族の息子「クリス・ホセ」から、王都で武闘大会があることと、それに勇者が参加すると聞いたのでした。

以上が1巻の簡単なあらすじになります。

良かった点

①純粋に悪役の道へ進む爽快さ

物語の役割から外れて、自由に生きるという設定の漫画もありますが、それより自分の役割を全うしながらも、未来に打ち勝つという方針が良かったです。

②主人公に制約がかかっている

「絶対悪」というスキルを入れることで、簡単に事を進められないストーリーに斬新さを感じました。

③アブソリュートのキャラクターデザイン

10歳の時点で、味方に対してはなんとか優しく接したり、敵には威圧をかけたりと豊富な表情が見られて、魅力的なキャラクターだと思いました。

気になる点

①性格(話し方)まで高圧的になっている理由が分からない

味方に対して話し方だけでもフランクさがあれば、もう少し楽に味方を集められるのではと思いました。

しかし、そうすると主人公の魅力も減ってしまうので、このままでも良いと思います。

2巻の感想について