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君は喧し閉じてよ口を! 4巻(最終巻) 感想

ネタバレ注意


「君は喧し閉じてよ口を!」の4巻(最終巻)の感想です。

4巻では、月乃太陽の今までの関係が変わります。

文化祭で行うことになった「白雪姫」の劇で、姫の代役として月乃が出ることになったのですが、相手の王子役は太陽でした。

本番でもいつものように、月乃太陽に助けられたことにより、太陽への気持ちが「」であることに気が付きました。

白雪姫」の劇も学園ものじゃ定番ですよね!やはりこういう緊張した場面って、自分の気づきにくい感情に敏感になったりするのでしょうか。

月乃は自分の恋心に気づきましたが、太陽はどうなのでしょうか…?

5人で集まったとき、百合月乃に好きなタイプを聞いて、月乃が「誰にでも優しくて、でも話が通じない、そんなヤバい人」とスマホで出しましたが、それが太陽のことを指していることを、百合しか分かってなくて面白かったです。

さくら達にとっては、太陽は話が通じない人ではなかったのかもしれませんね笑。

太陽の誕生日プレゼント選びに百合に付き合って貰うことにしましたが、この時点では月乃太陽のことを好きなのが、百合しか知らないので、百合が頑張ろうとしているところが可愛かったです。でも百合が「月乃太陽が好き」という事を知っているのは月乃は知らないという…。

買い物中さり気に、エスカレーターで月乃百合の二人が手を繋いでいたのが、とても可愛かったです。もちろん月乃のためとは分かっていますが。

避難訓練中に実際に地震が起きた時、月乃は恐怖にとらわれずに「みんながいるから大丈夫」と思えるようになった事を考えると、転校初日と比べてずっと成長しましたね!

太陽もすぐに月乃のことを考えて行動できていましたね。非常事態でこれだけ動けるなら、月乃の親も安心して月乃太陽に任せられるでしょうね!笑

この先は太陽の抱えていた事情の話になります!また、その後にはこの漫画の一番大事なシーンが入ってくるので、詳しい感想は控えさせていただきます!

桃園先生が学校を辞めようとしたけれど、UMA部のみんなに誕生日を祝われて自分の退職願を破ったり、月乃たちの劇を見守っていたりと、やはりいい先生でしたね。

桃園先生には幸せになってほしいと思っていたので、事情が特殊すぎるけどお金持ちの彼氏?ができて良かったと思いました!

↓以下少々ネタバレあり↓

最終的なこの作品の感想としては、全体的に話の内容がコミカルで読んでいて楽しかったです。シリアスな部分も少しあったのですが、あまり暗い部分を引きずることなく、テンポよく先に進んだのが良かったです。

主人公の月乃太陽たちと過ごすことで、「音が聞こえない」というハンデに向き合えるようになっていく過程に少し感動しました。

可愛いキャラ担当は月乃百合、ツッコミキャラはさくら、ボケキャラは太陽という役割だと感じましたが、結局みんな可愛いので、それぞれのキャラが幸せになれるように、あと何人か男子キャラを出しても良かったのではと思いました。もちろん月乃太陽がメインであることを前提にですが…。

個人的には太陽がこっそり手話を勉強していたことに、月乃が驚くというシーンを期待していたので、そこがなかったのが残念でした。

太陽が両親に頼りたくないと言っていた理由も、あまり分からなかったのが残念です。許嫁を勝手に決められたから内心怒ってたと言ってましたが、もっと複雑な理由があるのだと期待していたので、少し肩透かしを食らった気分でした。

恋愛的な要素としては、1巻では友達→2,3巻では異性→4巻で好きな人といった具合に変わっていきましたが、恋の発展の仕方としては長すぎず短すぎずで丁度良かったです。

中学生なので、私の想定よりものすごくピュアな恋愛でした。恋の駆け引きとかは好きではないけど、恋愛漫画が好きという人には、是非お勧めしたい作品です。

3巻の感想について