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行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記 1巻 レビュー


今回紹介するのは「行き着く先は勇者か魔王か 元・廃プレイヤーが往く異世界攻略記」です。

この漫画は、「(MMO)RPG」「異世界転生モノ」「主人公が成長していく」という設定が好きな人にオススメできる作品です。

とある会社の営業部のサラリーマン「間宮悠人」が、突然神により、異世界へ飛ばされます。

悠人はいわゆるブラック企業に所属しており、その中での少ない娯楽が、異世界転移のチート無双モノの本でした。

悠人が今の生活に満足していなかったために、神の前に現れることができたと言われます。

しかし、悠人が望んでいたチート能力は授けられることなく、なんとか「年齢を13歳に若返らせる」「ステータス画面を見ることができる」と言う能力だけ授けてもらいました。

いきなり森林の中に飛ばされた悠人は、現実世界から持ち越せた服や鞄と鞄の中身で、なんとか生き延びようとします。

レベル1で、特に秀でたスキルを持たない悠人は、この先生き残ることができるのか、どう生きていくのか…というのが導入部分です。

良かった点

①根性がありポジティブな主人公

転生後、常に命の危険が付きまとう環境だったのに、臆病にならずに頭と道具を使って魔物を倒していくところが見ていて気持ちよく、魅力のある主人公だと思いました。

②過去にMMORPGで1位だったという経験がある

RPGをやったことがあるという程度でなく、やり込みまくって一位になった事があるという経験は、レベルアップの効率化やスキルポイントの割り振り方が特に上手いという事なので、ステータス値以上に強さがあるというのは良い点だと思いました。

③転生しているのは悠人だけではないという事

最近の異世界転生モノで、少しづつ出てきた「自分以外にも(地球)日本から転生してきた人物が居る」という要素は、ありがちな展開に少し変わった刺激を加えてくれることが多いので良い点だと思いました。

気になる点

①この先の進み具合が心配

私は少しずつ強くなっていく話が好きなのですが、今のちょうどいいペースは1巻だけで、この先すぐにレベルが上がってしまう(簡略化されてしまう)という展開にならないかが気になりました。

②主人公の性格に苦手意識を覚える可能性がある

個人的には好感を持てる主人公でしたが、普通の漫画の主人公と違う考え方と性格の為、人によっては上手く感情移入できない可能性があります。

達観しているようで、思考は基本的にはゲーム脳で、感情は結構出す方」「ソロプレイヤー気質」「目立つことをそれほど気にしない(1巻時点ではそう感じた)」という感じの主人公だと感じました。よければ参考にしてください。

2巻の感想について