今回紹介するのは「災悪のアヴァロン~ゲーム最弱の悪役デブに転移したけど、俺だけ”やせれば強くてニューゲームな世界だったので、最速レベルアップ&破滅フラグ回避で影の英雄を目指します~」です。
とある会社員の男はVRMMO「ダンジョンエクスプローラークロニクル」通称”ダンエク”にハマっていた。
ダンエクは製作元が無名なゲームにもかかわらず、確かなクオリティでゲーマーなら知らないほどのビッグネームになっていました。
会社を定時で帰り、ダンエクのアップデート「次期大型アップデートβテスト参加権」を手に入れ、イベントを勝ち抜きましたが、内容が地獄で「あんなの俺以外の誰がクリアできるっていうんだー!!」と思うほどでした。
イベント後、再び会社から帰り、ダンエクをプレイしようとすると「開始すると転移する」という許諾契約書が表示されました。
運営がほとほと頭がおかしいと思っていたので、変な言い回しだとは思いつつも深く考えず、キャラクタークリエイトを見た目も能力もお任せにしました。
すると、ダンエクのオープニング場面に飛ばされました。CGのクオリティから、ここがゲームとしてのダンエクではなく、ダンエクの世界に転移したと仮定しました。
とりあえず、ストーリが進むのを待ち、ログアウトすることにしました。
現世に帰りたい理由はあるものの、この世界で「俺TUEEE」や推しと関わりたいという願望から、転移先としては好条件だと思いました。
しかし、転移したキャラは、ヒロインにセクハラを繰り返し、主人公に嫌がらせを行った挙句に、退学に追い込まれるキャラクターブタオこと「成海颯太」でした。
「体重100kg over」「ヒロインに嫌われている」「ブタオの記憶」というデバフをかかえた颯太は一刻も早くダンジョンに潜ることにしたのでした。
良かった点
①ストーリー付きのVRMMOを舞台にしている
自由に始められるオープンワールド系のMMOではなく、ストーリーが存在することで、ある程度の制約を受けていて、かつちゃんとストーリーに関係するキャラクターに転移するという内容は、「本来のストーリーを変える」「登場人物との関係が変わっていく」という点が個人的に好きなので、楽しかったです。
②主人公がダンエクのゲームの知識を持っているトッププレイヤー
この先チート能力が発現するかどうかは分かりませんが、ゲームの知識やモンスターの倒し方などを知っていて、能力に頼らず自力で這い上がっていくという内容が好きなので良かったです。
気になる点
①ゲームシステムの存在
ゲームをやったことのない人にとっては、ステータスやスキルなどのシステムが存在することで、ストーリーの内容が良くわからないものになる可能性がある点が注意です。
②主人公が優秀なのか無能なのかが良く分からない
ステータスや成績からすると颯太は強くなさそうなのですが、どうやって倍率の高い国立冒険者学校に受かったのかが不明でした。