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悪役令嬢の兄に転生しました 2巻

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「悪役令嬢の兄に転生しました」の2巻レビューです。

前回のことから謹慎中でかなり病んでいたカインはディアーナが摘んできた花を持って来てくれたり、イルヴァレーノがラストシーンと似た行動(暗殺でなく一緒に戦ってくれる版)をとったことで、自分がやってきたことへの実感がわき、復活するのでした。

とりあえずイルヴァレーノはラストシーンを穏便な有効な使い方をしたので、もう心配ないでしょう。ゲームとは違い「好感度」等が見えないので大変ですよね。しかも間違えたら死亡エンドですからね…

後日、仲直りの会でカインとディアーナはアルンディラーノ王太子と無事に仲直りすることができたのでした。

王太子は別に傍若無人で尊大な子どもというわけではなかったですね。おそらく本当にたまたま怪我させてしまったんだろうなあと予想しました。

カインは屋敷の騎士達に剣を習っていることが父に知られており、本格的に剣術を始めるかと言ってきます。ふたを開ければ、実は王太子の希望であり、一緒に訓練したかったとのことです。他にも魔術練習で転移魔法の習得を目指します。

聖騎士ルート、「クリス・ヴェルファディア」の父が現れましたね。聖騎士ルートではディアーナが魔王の魂に乗っ取られヒロインとクリスがそれを倒すというルートらしいのですが、それではディアーナが死んでしまうため、体を乗っ取られる前に魔王を倒さねばなりませんね。

孤児院に居た「セレノスタ」という男の子が、馬車に轢かれ孤児院に戻されてしまいます。すぐに新しいスカウト先が来たのですが、かつてイルヴァレーノが所属させられていた暗殺者集団でした。カイン、イルヴァレーノ、そしてついてきてしまった王太子のアルの3人で、アジトをつぶしたのでした。そうしてセレノスタは暗殺者集団に盗られることなく、貴族もひいきしているアクセサリー工房に住み込みで働くことになりました。

カインは「極滅の業火」「氾濫の激流」といった、名前的に上級魔法を使えてそうなので、これからの戦闘が楽しみであります!

王太子殿下を孤児院に連れて行ったことで、王太子の子どもの対応が慣れていたので、他の孤児院での対応も良好にできたことから、王家の評判を図らずも上げたカインは、王太子をどこへ連れていくかという行事剪定の話が来ますが、これを辞退します。

アルの歪んだ愛がディアーナに向かないようようにするにはどうしたらいいのでしょうか?今のところディアーナとアルの接点はありませんが、カインが間に居るなら関係ありませんよね…。

王太子は両親との時間を欲しがっているから王妃との時間を作るために、一緒に孤児院に活かせただけと言います。

国王と王妃に謁見しますが、そこに居なければ知りえなかった情報をバンバン話すので、報告書で済ます親の愛情にたいして、複雑な感情を抱いていました。

国王と王妃には愛情があるのでしょうか。子どもに対して悪い感情を持っていないのはなんとなく分かっていますが、同じ年頃の友達を作らせたり、少しは話す時間を作らないと確実に性格歪みますよね。ゲームでも王太子は歪んでいたのでしょうか。

兄が羨ましいと思っていたアル王太子はメイドに、ディアーナと結婚することでできると言いました。ついに白羽の矢が立ったディアーナ!どうなるのでしょうか!

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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悪役令嬢の兄に転生しました 1巻


今回紹介するのは「悪役令嬢の兄に転生しました」です。

とある実況者がエナドリの過剰摂取と仕事にゲーム、動画編集といった徹夜作業による睡眠不足で死んでしまい、異世界にて「カイン・エルグランダーク」として転生します。転生した世界は自分が最後に実況していた「アンリミテッド魔法学院~愛に限界はありません~」という乙女ゲームの世界でした。

「ド魔学」は主人公の平民出身の女の子が魔法学院に入学し、攻略対象と出会い幸せなエンディングを目指すゲームです。

カインは主人公のライバルの悪役令嬢「ディアーナ・エルグランダーク」の兄であり、攻略対象でもあります。

生まれたばかりの罪のないディアーナを、家族として兄としてゲームの悲惨なエンドから救うために、ディアーナを守ると決めたのでした。

攻略対象の暗殺者ルートの「イルヴァレーノ」を救い、侍従にすることで主人公と出会うのを阻止し、暗殺者をやめさせます。

他にも王妃主催の刺繍の会に参加して、王太子に会い、ディアーナに怪我をさせた王太子に魔法を使い、怪我をさせてしまうところだったというところで1巻は終わりです。

良かった点

①珍しいところからゲームに干渉していく、変わったストーリー!

可愛さ満点のディアーナをまっすぐで素直な女の子に育てるという内容で、容姿が整っていることもあり、完璧な存在を育てるというのは、なんだか育成ゲームみたいで見ていて楽しく感じました。

②ぶっ飛んだチート能力がない、ご都合主義過ぎないところ

攻略対象なだけあってカインのスペック自体は高いのですが、世界一とかSSランクとかそういう系ではないので、地道に努力していく、強くなっていくところが良いところだなと思いました。また力によるごり押しでなく、頭を使った進め方というのも見ていて読みごたえがありました。

残念な点

①兄バカすぎてアドバンテージを活かしきれていない。

大人から転生したというアドバンテージがあるのに、盲目的に妹を可愛がりすぎて、本来の目的であるディアーナを不幸から守るということから少し逸脱しているように感じました。

2巻レビューについて

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元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います 2巻

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「元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います」の2巻レビューです。

ルルフィーナのもとにドミニクと婚約の話が来ます。しかしルルフィーナはドミニクとの婚約をあきらめているので、「私は誰とも婚約しません」と言い、辺境伯として身をたてるため、辺境へ移住することにしました。

ドミニクとだけではなく、長男であるファビアン、南の大国の王弟殿下とも婚約の話が来ているとは、今回はずいぶん波乱な予感がしますね。にしても伯爵家に王家からの婚約の話が来るなんてことがあるのでしょうか。基本公爵家だと思っていました。

その際、アイシャの幸せの為に辺境へついてこさせず、スティーブの居る屋敷に残すのでした。

アイシャを置いていくのは意外でした。私の予想展開としては、アイシャはずっとルルフィーナを支える存在だと思っていました。やはりスティーブと結婚するのが一番幸せなんでしょうかね。

フィオレ領に引っ越して数年が経ち、9歳になったルルフィーナは令嬢としての教育を受けていて、そこではお世話係として歳が近い、「ポリー」「ジム」「サム」「ヘンリー」の4人がおり、ともに勉学に励むのでした。

4人ともルルフィーナに対して友好的ですね。もちろん領主の孫娘なので、機嫌を損ねるわけにはいきませんが。ポリーが可愛くていいと思いました。犬系女子です。

ある時、ポリーが城の図書室で幽霊を見たというので、調査することにしました。図書室にはランプと巻き戻り前にドミニクが薦めてきた絵本があり、さらにヘンリーは何かを見つけたのですが、何もないと言うのでした。

ヘンリーが何もないといった理由は何だったのでしょうか。実は事情を知っていたのか気になりますね。

後日、ポリーの父に丸投げしている祖父から贈与された畑に行きました。そこにはアンジェリカの実家のバーンズ領にいるはずのドミニクが居ました。

巻き戻り前のドミニクとはずいぶん違うようですね。巻き戻り前の過去のドミニクも実はこうだったのでしょうか?ルルフィーナは出会ってなかったでしょうから、そこは不明ですね。

ドミニクはどうやら周りから冷遇されており、憔悴していました。そこに祖父からドミニクを立派な王子にするために導くように言われました。(実際言われたのは「友人として支えてやってほしい」です)

なぜか王子を育てることになってしまったルルフィーナ。元婚約者を育てるってどんな気持ちなんでしょう。複雑すぎます。

どうしてもドミニクと会うと、か弱い存在をいじめる悪役みたいになってしまっているので、彼の歓迎会をすることにしました。

歓迎会でドミニクをユス湖に連れて、ボートで対岸へ行ったのですが、ドミニクは微妙な表情をしており、水が苦手だということを聞き出しました。

ルルフィーナはドミニクに「おぼれたら助けてあげる」というのですが、ドミニクは「僕が死んでも困る人なんていないから」と言います。どうやら兄のファビアンに悪意をぶつけられていたらしく、周りも助けなかったようです。

すでに権力争いに巻き込まれているようですね。ドミニクが城から離れたことで、ファビアンが王になる可能性が大きくなったのではないのでしょうか。前のドミニクが王位に興味がなかったように、今回も王道から外れるのでしょうか。

ルルフィーナはドミニクにフィオレ領を好きになってもらうために動いていくのでした。

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います! 1巻


今回紹介するのは「元悪役令嬢、巻き戻ったので王子様から逃走しようと思います」です。

「ルルフィーナ」は婚約者である「ドミニク王子」に婚約破棄を申しだされ、一週間後事故により命を落とすのですが、何故か何度も婚約破棄された1週間前に戻り死んでしまいます。

ある時、いつもの巻き戻り方と違い、誰かの助けを求める声で目を覚ましたら、1週間前ではなく、子供時代に戻っていました。

幼き頃に犯してしまった罪、ルーヴェ伯爵の跡取り息子「アレン」を、間接的に殺してしまった事件によって、ルルフィーナの人生は狂い始めたので、今回はその未来を回避するために動きます。

実はアレンが死んだのはルルフィーナのせいではなかったようで…?

良かった点

①何故そうなったのか、何がそうさせたのかが気になるストーリー

アレンが狙われていた理由、ルルフィーナが時を繰り返し巻き戻されていた理由、そして今回は1週間前でなく子供時代に戻った理由、どれも読んでいて真相が気になりました。

②婚約破棄についていて重きを置いていない

婚約者のドミニク王子には愛されていたかったとはありますが、子供時代に戻った今では王子に未練がなくなっていて、どんな手を使ってでも愛されにいくという展開にはならないのは見ている方としてもスッキリしました。

残念な点

①主人公が無力

基本的に今のところ、自分で未来を変えるというよりは、誰かの助力を得なければならないというところが歯がゆかったです。しかし子供ということを考えると仕方がないのかもしれません。

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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 5巻

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「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」の5巻レビューです。

アルノルドたちが向かう先は、フォーゲル大陸南部にあるロンディネ公国。しかしその途中でアルバトロ公国の会談に応じるのですが、アルバトロの公女と公子が相手で、理由は言えないが進路を変えてほしいと言われます。レオナルトとエルナは船酔いでダウンしているので、レオナルトのふりをしているアルノルトはこれを無条件で飲むのでした。

レオナルトの真似をしているアルノルトは少しジトめな感じがしますね。アルノルトのメンタルさえ持てば、1人2役をずっと違和感なくできるのでは・・・?

海竜による嵐の巻き込まれてしまい、アルノルトの船とレオナルトの船が離れていってしまうのでした。ロンディネに進路を戻そうとすると、公国の船の残骸を見つけてしまい、レオナルトとしてふるまわなければならないアルノルトは、メリットのない海難救助をすることにしたのでした。

アルノルト側は大丈夫でしょうが、レオナルトがアルノルトのふりができるか不安ですね。エルナがいるから平常時は大丈夫そうですが、今の海難事故みたいなことが起こったら、間違いなく入れ替わりがばれるでしょうね…。

生存者をすべて救出したかわりに、倉庫にある食料以外の全てを海に投棄したため、絶対にアルバトロに向かわなければならなくなりました。

安心して力尽きるジュリオ公子を救助するため、海に飛び込み救助するのですが、そのあと引き上げてもらった騎士は、かつて勇爵家につかえていた、第三騎士隊の副隊長マルク・タイバーという人物で、過去におぼれていたアルノルトを助けたことがあるといいます。

マルクも優秀そうな味方で安心ですね。いくらアルノルトでも普段セバスのサポートがあった状況だったので、一人ではきついはずですからね。

容態があったしているものもいる中、公王の判断を仰がなければならない決まりがあると言って、動かない公国に対して、帝国海軍が一度も上げたことのない白旗を上げて、投獄される覚悟で入港します。

レオナルトの株を上げることで、レオナルト自身の問題のハードルを上げていってますね。「俺にできてあいつにできないことなんて何一つとしてない」と言っていましたが、レオナルトもアルノルトに対する評価が同じだったと思うので、良い関係ですね。

アルノルトがいない間、リンフィアの活躍でザンドラとの戦いは上手くいっているようです。アルノルトたちの役に立ちたいと考えるフィーネに、自身の人気を使って亜人紹介とのパイプをつなげることを提案しました。

予想通り、リンフィアは頭もキレる優秀な味方でしたね。ザンドラ相手に勝つとはなかなかの手練れです。

亜人商会に着いたフィーネ達でしたが、2時間待たされてもまだ代表が来ない状況で、リンフィアは帰るべきと言いますが、フィーネは時間と誠意で協力をお願いすると言って待ちます。

吸血鬼は全部モンスターとして認定されているものだと思っていましたが、普通に亜人として扱われているのですね。また襲撃された帝国には警戒されていますが、他国には特に差別などないということでしょうか。

その結果、代表のユリヤが出てきました。帝位争いで味方に付いた場合、メリットはあるのか?と聞かれます。それに対してフィーネは交渉材料は自分を好きなようにする権利だと言いました。物おじせず真剣なフィーネに気圧されたユリヤにお互いの要求を通すことができたのでした。

吸血鬼戦で命がけで笛を取ったように、今回も死んでも皇帝にさせるというあたり、すこし危険な香りがしますね。アルノルトはフィーネを絶対死なせないようにしているので、彼女が危険なところへ向かうのはアルノルトとしてはやめてほしいところだと思います。まあ役に立ちたいという気持ちは分かるのでしょうがないですよね。善意でやっていて、結果としても悪い方向に入ってないので今のところ問題ないでしょう。

アルバトロ城に招かれたアルノルトは公王「ドナート・ディ・アルバトロ」に膝をついて礼を言われます。食料やロンディオに差し入れるはずだった分の財宝をもらい、海竜「レヴィアターノ」について話を聞いたのでした。

さてこれからS級越えのモンスターレヴィアターノをどのようにして討伐するのかですね。とりあえずロンディネ公国の協力がない事には難しそうです。

ほぼ公女に惚れられたっぽいアルノルト(変装しているためレオナルトに好意を向けられているが)こっちもどうするのでしょうか。個人的にはこっちのほうが気になります笑

4巻レビューについて

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