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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 1巻


今回紹介するのは「最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い」です。

アードラシア帝国・第7皇子である「アルノルト・レークス・アードラー」は、双子の弟「レオナルド・レークス・アードラー」を帝位につかせるため、アルノルトは弟に才能をすべて吸い取られた「出涸らし皇子」と言われていて、周りになめられている状況を逆に利用して暗躍するという内容です。

アルノルトは皇子でありながら正体を隠して、大陸に5人しかいないSS級冒険者「シルバー」として活動しており、今回は公爵家でありながら、中立であるクライネルト公爵家を味方に引き入れることにしました。

自作自演の作戦により、クライネルト家を味方にしたアルノルトでしたが、ちょっとしたことで娘のフィーネにシルバーの正体がアルノルトであることがバレてしまいます。

帝王「ヨハネス・レークス・アードラー」から、帝位継承者である皇子、皇女が呼び出され、「騎士狩猟祭」を開催し、優勝したものには「次期皇太子の座を大きく前進する報酬をやろう」と言いました。

良かった点

①ちょっと変わったアプローチの本

最近のよくある、最強になるためにダンジョンに潜るでもなくやスローライフで自由気ままに生きるために世界を救っていく系に飽きてきた人に読んでほしい漫画です。最終目標が、「弟」を帝位につかせるために「暗躍」するという、他人を主軸に置く系なのですが、その「弟」が大きく動くわけではなく、主人公であるアルノルトが「大きく」暗躍するという、斬新な内容なので読んでみて下さい。

②残念なネタがない

変に面白くしようとせず、シリアスに徹している所が良かったです。見ていて恥ずかしいと思える部分があまりなかったので、最近の男主人公モノは苦手だったのですが、この漫画は大丈夫そうなので、共感性羞恥がある人にもお勧めできます。

残念な点

①主人公の迂闊な行動が多い

まさか第1巻にして正体がばれるとは思いませんでした。古代魔法が使えるなら、いくらでもやりようはあったと思いました。フィーネが善人だから信用を裏切れないと言って、そのままになりましたが、変装していたとかで誤魔化せたんじゃないかなと思いましたがどうでしょうか?

2巻レビューについて

漫画天海雪乃
原作タンバ
キャラクター原案夕薙
価格620円+税
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臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 最終巻

ネタバレ注意


「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」の4巻レビューです。

ソフィーとグレイグの婚約が白紙になったことが広まって、取り巻きが離れようとしているのを聞いて、アメリアだけが反対し傍にいることになりました。

取り巻きはもはやソフィーのことが嫌いだったのかと思うくらいすごい離れ方をしましたね。女性こわ~~~!(フィクション)周りに流されなくなったアメリア、どんどんたくましくなっていきますね!実は精神的に一番タフなのでは・・・?

そこにマリオンがいて、グレイグとロゼッタの説得の件について話してもらいました。休んでいるソフィーの様子についてルーファスから「全く落ち込んではいないから安心して」と知らされます。その後のソフィーのことについては、マリオンもルーファスも「アメリアがついているなら大丈夫」と言いました。

ソフィーだけでなく、マリオンやルーファスからの信頼も得てますね。身分を気にしないアメリアだからこそできた所業ですね!取り巻きの行動は全く意味なし!一番王族から嫌われてます…。

婚約についての問題が片付いたようでソフィーは学院に戻ってきました。ソフィーはアメリアに婚約白紙の経緯を説明しました。

婚約破棄はソフィーから持ち掛けたみたいですね。あまりに屑ムーブするグレイグに失望してしまったご様子。確かにこのまま婚約を押し切っても絶対いい関係にはならないし、お互い不幸ですよね。

ソフィーが学園に戻ってから数日間、ソフィーに好奇の視線が向けられていましたが、グレイグの婚約者がいなくなったことで、その視線がグレイグに向けられるようになりました。(こちらは婚約者を狙っている視線ですが)。そのほかのソフィーへの好奇の視線はマリオンが居ることにより、少しづつ減っていくのでした。

マリオンはソフィーを守りながら、話に行けるという最高の状態に持っていきましたね。ある程度は偶然とはいえ恐ろしいですね。

ある日、グレイグの婚約者候補であったジゼルが嫌味を言いに来ます。かつてソフィーの取り巻きだった者がジゼルの方の取り巻きになっていることに気づきました。ジゼルの嫌味にアメリアが異を唱えようとすると、実はアメリアが笑いものにされた貴族の家はジゼルの家だったことが分かりました。

ジゼルの家でルーファスにもあってますし、意外と昔から縁があったんですかね。いい縁も合えば、クソみたいな縁もあるってことですね。

ソフィーは今まで自分が正式に婚約者だったから特に何もしてこなかったが、それがなくなった今、ジゼルが一番グレイグと親しいロゼッタに嫌がらせをしないかという心配をします。

ジゼルは完全に悪役令嬢そのものですもんね。違いは一番気の毒なポジションにいるということでしょうか。ゲーム的にはメインヒロイン格が二人いるので、完全にサブキャラ扱いですよね。この漫画でも出番は最初と最後くらいしかないという不憫キャラ…

さりげなくそこにマリオンが来て、ソフィーのもとに来るのはただの気遣いじゃなくて、話をしたいから声をかけていると伝えました。

ソフィーも困惑はしつつも、悪くはない反応ですね。これは意外と好感度高いパターンですかね!?冷静に考えるとマリオンのほうが良いじゃんって思ってるんでしょうか。

そこからルーファスの話になり、ソフィーが彼は人当たりに難があるのでよい出会いがあるか心配だと言いますが、マリオンは「ルーファスにはもう心に決めた人がいるからね!」と伝えます。(もちろんアメリアのことです)

また名前を言わないところがマリオンらしいですね。アメリアが誤解しているのを知っているはずなのに、余計に複雑にさせるとは…。ルーファス君可哀想に…。

それを聞いたアメリアは自身の悲しみや胸の痛みを感じ、これは恋愛小説でヒロインが故意を自覚する時だと思い出して、ルーファスに抱いていた好意に気づきます。しかし、ルーファスには(自分以外の)想い人がいると勘違いしてしまいます。ルーファスに幸せになってほしいアメリアは、その(架空の)恋を応援することにしました。

ようやく恋愛小説からヒントを得たアメリア。もう少し早く気付いていれば、誤解も生まれず上手くいっていたのではないかと思います。いや、それでもアメリアは「そんなはずない」と思って変わらなかったのでしょうか?でもあそこまで直球に「下心もある」と言われたら、自信を取り戻しているアメリアならいけたかも?

かつてのソフィーの取り巻きが、ソフィーの命令でロゼッタに嫌がらせをしていると濡れ衣を着せようとしていました。そこへアメリアの堂々とした反論に、ロゼッタ自身も「ソフィー様がそんなことを命令するとは思えない」と続くことで、取り巻きの作戦は失敗します。

なんか取り巻きにすごい縦ロールいるなと思ってましたが、急に目立つやん!表情もキツそうにかかれているし、ジゼルと悪役令嬢パワー互角くらいですよね。なかなかの逸材がいた。

その後、ロゼッタと二人になり、ロゼッタのグレイグと会っていいのかという迷いに対して、「ソフィーはもう気にしていないから、自分の気持ちに正直でいるように」と背中を押すのでした。

婚約が破棄された今、ロゼッタを警戒する必要は全くないし、むしろ幸せになってほしいと思ってるくらいですよね。昔の政略結婚ってなんて厄介なんだ。

アメリアの堂々とした物言いに感動した下級生のジェーンとミランダから、ルーファスの想い人は、依然二人で出かけていた女性のことじゃないかと聞かされます。

アメリアにもファンができましたね。10年前からあこがれていたというらしく、昔のアメリアは別に痛い子じゃなかったんでしょうね。普通にいじめられただけ。イジメ、ダメゼッタイ。

心当たりがあるアメリアは、自分との関係をこれ以上誤解されないように、ルーファスに「これからは二人きりで会うのを控えたほうが良い」と言って去りました。

ルーファス、驚きすぎて言葉が出ず。流石に好きな子にこんな誤解をされて、勝手に離れられては困りますね…。困りマックスって感じです。

数日後、またロゼッタが嫌がらせをされており、そこにグレイグとジゼルもいました。ジゼルはロゼッタを助けようとしただけと言いますが、取り巻きをけしかけたのはジゼル本人であり、グレイグもそれを分かっていて、嫌がらせを命令していたのはジゼルではないのかといわれます。困ったジゼルは、真犯人はアメリアだと濡れ衣を着させます。しかし、ロゼッタ自身に否定され、ジェーンとミランダからも否定されます。それでもアメリアを犯人だというジゼルにルーファスが止めに入ります。

目が合っただけなのに犯人にされたんだが?という物語が始まりそうでありますが、ただの悪あがきで終わりますね。取り巻きしか味方に居ないのは、鎧だけ着て、剣と盾が未装備なのと一緒。せめて立ち絵有のキャラ一人くらいは連れてこないと勝負にすらなりませんよ!

「関係のない方は口を出すな」というジゼルでしたが、「僕はアメリアの婚約者だから関係ある」とルーファスは言います。他にもグレイグはジゼルが犯人だという証拠を持っていて、ジゼルは詰んでしまいました。

勝手に婚約者にしてる~~~!?まあアメリアもルーファスのことが好きなので無問題なんですが、これはアリなのでしょうか。急すぎて流石に焦りましたよ…!

グレイグはだれと婚約するつもりなのかと、ジゼルから問われると、グレイグは王太子の座を放棄しロゼッタと生きることにすると言いました。

結婚もせず、子どもも残さないとはすごい覚悟ですね。それほどまでに一緒に居たいということでしょうね。ロゼッタの申し訳なさそうな顔が気になりましたが、とりあえずは一件落着。

そこでソフィーがマリオンと婚約者になることが分かります。ソフィーは手紙の主がマリオンであり、その中に想い人がいるという記述を見て、私と結婚して大丈夫なのかと聞きます。それに対しマリオンはその想い人はソフィーであると伝えます。その後マリオンはグレイグに協力していたことを白状し、ソフィーは全て許した後に婚約するのでした。

全てを許したのち、婚約したとありますが、ソフィー様優しすぎて泣ける。確かに王としてはグレイグよりマリオンのほうが頭がキレそうだしいいんじゃないかな。

一方、アメリアとルーファスはお互いのことが好きということをついに言葉にし、正式に婚約したのでした。

やっと二人ともちゃんと言葉にして好きと伝えましたね!すごいすっきりした気分です。その後のエピソードもみんな幸せであることが一目で分かって、とてもいい終わり方だなと思いました。

最後にこの漫画を読んで、モブキャラという立ち位置で悪役令嬢の闇落ちを止めるという斬新な展開は面白かったなと思いました。過去をもう少し詳しく記載してくれると良かったのかなと思う反面、話のテンポが悪くなるから入れなかったのかなとも思いました。事実、展開のスピードが快適で、設定が混乱することなく、線と線がつながった状態で読めたことはとても良かったです。またこのような漫画があれば、ぜひ読んでみたいと思います!

3巻レビューについて

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臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 3巻

ネタバレ注意


「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」の3巻レビューです。

領地にある近くの湖にきたアメリアとソフィーでしたが、そこには偶然?マリオンとルーファスが居て、マリオンはソフィーを強引にボートに連れていきました。

マリオンはソフィーの悩みについて聞いたようで、ソフィーは悩みの内容は言いませんでしたが、マリオンはそれについては言及せず、アメリアには話してみたらどうか?と言い、ソフィーに決心させました。

ここだけ見るとマリオンのほうがグレイグよりいいじゃん!と思ってしまいますね。そいつは実はロゼッタに協力していた悪いやつなんですー!騙されないでーー!

その頃、アメリアとソフィーは二人で話していたのですが、実はアメリアのトラウマになった10年前の貴族の屋敷にルーファスもいたということが分かりました。あの頃とあまりに性格が変わりすぎていて気付かなかったと言います。

10年経過していたら別人になっていた件について。転生したごとく変わっていたアメリアに、ルーファスのスカウターには全く反応せず…。ずっと探していたと言っていましたが、彼が他の女性に興味なかった理由でもあるのでしょうか。

ルーファスはアメリアに「コンプレックスで下を向き続けるのはもったいない、姉さんと僕は味方だから安心して前を向いていい」と言われ、少しづつ前に進もうという勇気が出たアメリアでした。

姉も出しているから、ちょっとマイルドな言葉になっていますが、要は俺が味方だから安心しろって言ってるのと同じですよね。若い男女の関係でこれって結構告白に近い言葉だと思うのですが皆さんはどう思われますでしょうか。アメリアが鈍感なばかりに、ルーファスは大胆な発言しまくりですよね笑

マリオンのおかげでグレイグとの婚約解消についての話ができたソフィー、アメリアにグレイグとの関係を手伝ってもらったのに申し訳ないと謝りますが、アメリアはソフィーが幸せならどちらでもいいと言い、ソフィーは今は様子見することを伝えたのでした。

手紙の送り主がマリオンだと気づいてそうでしたね。今回の件で、ソフィーの中でマリオンの株が急上昇しましたが、今後二人の関係は進展するのでしょうか!

後日、取り巻きに絡まれている所をルーファスに助けられ、姉への贈り物を一緒に選んでほしいと買い物に誘われます。

アメリアは買い物を楽しむことができ、買い物の後、ルーファスからオルゴールをプレゼントされます。「深い意味はない」と言いましたが、アメリアには本当にそう思われてしまい、ついに「アメリアへの下心も入ってるんだからね!」とルーファスは勇気を出して言いました。これにはさすがのアメリアでも意識するだろうと思いきや、何かの賄賂だと思われてしまうのでした。

恋愛小説を読んでいるのに、こんなテンプレのようなツンデレのセリフにも気づかないんかい!と一人で突っ込んでいました。ルーファス、多分もう少し踏み込まないとダメそうだ、頑張れ!

マリオンからグレイグとロゼッタが会う約束を取り付けたということを伝えてきます。二人を止めに行ってほしいと言われ、仕方なく行くことにしました。

ソフィーがグレイグとの婚約解消を考えている現状で、様子見をやめて一人で止めに行くのは得策ではない気がしますが、マリオンに頼まれては仕方ないですね。自分が説得した手前もありますし。

グレイグとロゼッタが合う瞬間をみたアメリアは、ソフィーに報告すると言いました。グレイグはソフィーが取り乱してしまうからやめてほしいと頼まれます。そこにソフィーが来てグレイグの気持ちを確認します。

思っていた数倍、グレイグとロゼッタは親しい関係だったので驚きました。それは二人の関係が噂にもなるってもんですね。

ロゼッタはただ純粋にグレイグを好いていただけで、全然性悪だったということはありませんでしたね。やっぱり二人の共通の趣味は「昆虫」でしたね。虫かぁ~~!確かに同じ趣味の人は少なさそうだなあと思いました。仕方ないね。

ソフィーとグレイグは二人で話し合うことになったのですが、数日後、二人の婚約が白紙になったとの噂が入るのでした。

2巻レビューについて

4巻レビューについて

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臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 2巻

ネタバレ注意


「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」の2巻レビューです。

王家主催パーティで、ソフィーやグレイグたちのダンスなど社交を見ていて、一度控室に戻ろうとしたアメリアは、誰かにつけられていることに気づきます。

その相手は第2王子であるマリオンでした。マリオンはアメリアに、ソフィーに協力することをやめてほしいとの要望をしてきました。

マリオンはソフィーが好きでしたが、グレイグの婚約者になって嬉しそうなソフィーを見て、身を引こうと思いましたが、グレイグのソフィーへの態度を見て、ソフィーを譲るのが嫌になったと言います。グレイグとロゼッタの関係を応援していたのもやはり彼で、これはソフィーのためでもあるというのがマリオンの話でした。

それに対して、そんなふうにソフィーを追い詰めて、本当にソフィーのためになるのかと言います。後にソフィーに嫌われないよう、正々堂々と勝負をするべきだと意見します。マリオンは意味深な笑みを浮かべて、アメリアの言うことは理解できたから、とりあえずこの場では、グレイグとロゼッタの協力はやめると言いました。

意外にもすんなりこちらの言い分を受け入れてくれましたね。後述で触れるのですが、もちろんあきらめてはいません。マリオンの独りよがりな思いかと思ったのですが、ちゃんとソフィーのことも考えていて驚きました。一度は身を引こうとしていましたしね。確かにグレイグの「一緒にいると疲れる」という言葉は、ソフィーを思っているマリオンにとってはあかんやつでしたね笑

その後、ルーファスと一緒にダンスを踊っていましたが、すれ違ってますねー。ルーファスの好意に全く気付いていないアメリア、結局ツンデレになってしまうルーファス。男子のツンデレも悪くないですね!

後日、ソフィーから机の中に手紙が入っていたけれど、差出人に心当たりはあるか?と聞かれます。差出人はマリオンであることに気づいたアメリアでしたが、ソフィーがそのことを知るはずもなく、差出人と友達になりたいというので、マリオンに手紙を返しに行くことになってしまいました。

ソフィーが手紙の差出人は、心のきれいな女性の方だと勘違いしていたのが面白かったです。文章って意外と性別が分かりますが、あまりにも丁寧に書かれているとわかりませんよね!

王家主催パーティの次の日からソフィーにフリルが好きな男性についてどう思うか聞かれたり、茂みを見つめて虫に驚いたりとアメリアはソフィーに違和感を感じていましたが、特別な事情かもと聞き出せないでいました。今回は見守るしかないかとベンチで考えていると、なんとグレイグが現れます。

グレイグと話をするのですが、「信頼できる相手がロゼッタ一人だったから親しくしていた」という話でした。このことは言いふらしても…と言われますが、もちろん言いません!といったので、ソフィーにも言えない秘密を抱えてしまうのでした。

グレイグが自身のことを弱く、王の立場としてあるべきものとは反対の性格だと言ってましたが、アメリアにそれを話したのがなんとなく話しやすそうだったからというのが面白かったです。ロゼッタ以外にも気心許してるやんけ!って突っ込み街なのかと思いました笑

夏季休暇中、アメリアは領地に戻る予定でいたのですが、ソフィーが遊びに行ってもいいかと言われたので、一緒に過ごすことになりました。ソフィーが持ってきた外国の恋愛小説を読んでいて、グレイグの話が出ますが、ソフィーが何かを言いかけます。結局何も言われなかったのですが、どうやらソフィーはグレイグとの婚約解消を迷っているようで…?

一体何があったのでしょうか、グレイグが外で珍しいものを見つけたと言って、ソフィーを引かせたり、茂みに自分から近づいて虫に驚いたり、蝶を手に持っている所でグレイグに会ったりと、グレイグの趣味が「虫」であることが原因なんじゃないかと予想しますが、答えが気になります!

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 1巻


今回紹介するのは「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」です。

主人公の伯爵令嬢「アメリア・レストン」が、過去に自分を助けてくれた公爵令嬢の「ソフィー・バーネット」と、その婚約者兼思い人王太子「グレイグ・ルナール」をくっつけるために、自分が読んでいた恋愛小説を参考に、ソフィーにアドバイスをしていくというお話です。

ソフィーとグレイグは婚約者なのですが、最近グレイグと男爵令嬢「ロゼッタ・ベイリー」が親しくしている噂を聞き、実際に目撃してしまいます。偶然その場にいたアメリアでしたが、ソフィーがロゼッタに嫌がらせをして破滅しないために、嫌がらせをするのを考え直させて、恋愛小説を参考にした作戦で協力することになります。

そのアメリアですが、7歳の頃ある貴族のお屋敷で笑いものにされたため、目立たないように身の丈に合った生き方をするという考え方になってしまいました。

なので、周囲にはばれないように、ソフィーにアドバイスをし続け、グレイグを振り向かせる必要があるという、少々大変な関係になりました。ソフィーの弟である「ルーファス・バーネット」もアメリアとソフィーが何をしているか気になって、結果協力する形になります。どうやらルーファスはアメリアのことが気になるようで…?

アメリアのアドバイスもあり、順調にソフィーとグレイグの距離を縮めてきたのですが、そう簡単にはいかず、実は、グレイグとロゼッタをくっつけようとしているのは、グレイグの弟の「マリオン・ルナール」で、彼は婚約者としてソフィーに選んでもらいたいそうです。

ここからは予想ですが、ソフィーを応援するアメリア、ロゼッタを婚約者にしようとするマリオン、2人の間接的な戦いが始まろうとしているのでしょうか…?

良かった点

①主人公がサポート役に徹底している。

趣旨として、ソフィーをグレイグとくっつけるという目的がぶれていないため、主人公でありながらサポート役というのは、斬新でとても面白いと思います。
ただ、ルーファスとの絡みで、アメリア自身も恋愛パートに入って行きそうな気はします。

②公爵令嬢でありながらソフィーが柔軟である。

公爵令嬢と非常に身分が高いにもかかわらず、伯爵令嬢のアメリアの話を真剣に聞いたりと、高すぎるプライドがないのが良いと思いました。譲れないところというのが今のところなく、素直にアドバイスを反映してくれているので、変に気を張る展開がなく、読みやすいです。

残念な点

①アメリアが可愛いのか普通なのかが分からない。

単に笑いものにするために、顔が地味だといわれたのか本当なのかが分からないです。なぜなら女性に囲まれている美少年のルーファスが一目で気になるくらいで、母親は20代に見られると評判であるなど、後にち判明するのでしょうが、1巻ではずっと気になりました。

2巻レビューについて

漫画小箱ハコ
原作白猫
キャラクター原案深山キリ
価格650円+税