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臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 2巻

ネタバレ注意


「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」の2巻レビューです。

王家主催パーティで、ソフィーやグレイグたちのダンスなど社交を見ていて、一度控室に戻ろうとしたアメリアは、誰かにつけられていることに気づきます。

その相手は第2王子であるマリオンでした。マリオンはアメリアに、ソフィーに協力することをやめてほしいとの要望をしてきました。

マリオンはソフィーが好きでしたが、グレイグの婚約者になって嬉しそうなソフィーを見て、身を引こうと思いましたが、グレイグのソフィーへの態度を見て、ソフィーを譲るのが嫌になったと言います。グレイグとロゼッタの関係を応援していたのもやはり彼で、これはソフィーのためでもあるというのがマリオンの話でした。

それに対して、そんなふうにソフィーを追い詰めて、本当にソフィーのためになるのかと言います。後にソフィーに嫌われないよう、正々堂々と勝負をするべきだと意見します。マリオンは意味深な笑みを浮かべて、アメリアの言うことは理解できたから、とりあえずこの場では、グレイグとロゼッタの協力はやめると言いました。

意外にもすんなりこちらの言い分を受け入れてくれましたね。後述で触れるのですが、もちろんあきらめてはいません。マリオンの独りよがりな思いかと思ったのですが、ちゃんとソフィーのことも考えていて驚きました。一度は身を引こうとしていましたしね。確かにグレイグの「一緒にいると疲れる」という言葉は、ソフィーを思っているマリオンにとってはあかんやつでしたね笑

その後、ルーファスと一緒にダンスを踊っていましたが、すれ違ってますねー。ルーファスの好意に全く気付いていないアメリア、結局ツンデレになってしまうルーファス。男子のツンデレも悪くないですね!

後日、ソフィーから机の中に手紙が入っていたけれど、差出人に心当たりはあるか?と聞かれます。差出人はマリオンであることに気づいたアメリアでしたが、ソフィーがそのことを知るはずもなく、差出人と友達になりたいというので、マリオンに手紙を返しに行くことになってしまいました。

ソフィーが手紙の差出人は、心のきれいな女性の方だと勘違いしていたのが面白かったです。文章って意外と性別が分かりますが、あまりにも丁寧に書かれているとわかりませんよね!

王家主催パーティの次の日からソフィーにフリルが好きな男性についてどう思うか聞かれたり、茂みを見つめて虫に驚いたりとアメリアはソフィーに違和感を感じていましたが、特別な事情かもと聞き出せないでいました。今回は見守るしかないかとベンチで考えていると、なんとグレイグが現れます。

グレイグと話をするのですが、「信頼できる相手がロゼッタ一人だったから親しくしていた」という話でした。このことは言いふらしても…と言われますが、もちろん言いません!といったので、ソフィーにも言えない秘密を抱えてしまうのでした。

グレイグが自身のことを弱く、王の立場としてあるべきものとは反対の性格だと言ってましたが、アメリアにそれを話したのがなんとなく話しやすそうだったからというのが面白かったです。ロゼッタ以外にも気心許してるやんけ!って突っ込み街なのかと思いました笑

夏季休暇中、アメリアは領地に戻る予定でいたのですが、ソフィーが遊びに行ってもいいかと言われたので、一緒に過ごすことになりました。ソフィーが持ってきた外国の恋愛小説を読んでいて、グレイグの話が出ますが、ソフィーが何かを言いかけます。結局何も言われなかったのですが、どうやらソフィーはグレイグとの婚約解消を迷っているようで…?

一体何があったのでしょうか、グレイグが外で珍しいものを見つけたと言って、ソフィーを引かせたり、茂みに自分から近づいて虫に驚いたり、蝶を手に持っている所でグレイグに会ったりと、グレイグの趣味が「虫」であることが原因なんじゃないかと予想しますが、答えが気になります!

1巻レビューについて

3巻レビューについて

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臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない 1巻 レビュー


今回紹介するのは「臆病な伯爵令嬢は揉め事を望まない」です。

主人公の伯爵令嬢「アメリア・レストン」が、過去に自分を助けてくれた公爵令嬢の「ソフィー・バーネット」と、その婚約者兼思い人王太子「グレイグ・ルナール」をくっつけるために、自分が読んでいた恋愛小説を参考に、ソフィーにアドバイスをしていくというお話です。

ソフィーとグレイグは婚約者なのですが、最近グレイグと男爵令嬢「ロゼッタ・ベイリー」が親しくしている噂を聞き、実際に目撃してしまいます。偶然その場にいたアメリアでしたが、ソフィーがロゼッタに嫌がらせをして破滅しないために、嫌がらせをするのを考え直させて、恋愛小説を参考にした作戦で協力することになります。

そのアメリアですが、7歳の頃ある貴族のお屋敷で笑いものにされたため、目立たないように身の丈に合った生き方をするという考え方になってしまいました。

なので、周囲にはばれないように、ソフィーにアドバイスをし続け、グレイグを振り向かせる必要があるという、少々大変な関係になりました。ソフィーの弟である「ルーファス・バーネット」もアメリアとソフィーが何をしているか気になって、結果協力する形になります。どうやらルーファスはアメリアのことが気になるようで…?

アメリアのアドバイスもあり、順調にソフィーとグレイグの距離を縮めてきたのですが、そう簡単にはいかず、実は、グレイグとロゼッタをくっつけようとしているのは、グレイグの弟の「マリオン・ルナール」で、彼は婚約者としてソフィーに選んでもらいたいそうです。

ここからは予想ですが、ソフィーを応援するアメリア、ロゼッタを婚約者にしようとするマリオン、2人の間接的な戦いが始まろうとしているのでしょうか…?

良かった点

①主人公がサポート役に徹底している。

趣旨として、ソフィーをグレイグとくっつけるという目的がぶれていないため、主人公でありながらサポート役というのは、斬新でとても面白いと思います。
ただ、ルーファスとの絡みで、アメリア自身も恋愛パートに入って行きそうな気はします。

②公爵令嬢でありながらソフィーが柔軟である。

公爵令嬢と非常に身分が高いにもかかわらず、伯爵令嬢のアメリアの話を真剣に聞いたりと、高すぎるプライドがないのが良いと思いました。譲れないところというのが今のところなく、素直にアドバイスを反映してくれているので、変に気を張る展開がなく、読みやすいです。

残念な点

①アメリアが可愛いのか普通なのかが分からない。

単に笑いものにするために、顔が地味だといわれたのか本当なのかが分からないです。なぜなら女性に囲まれている美少年のルーファスが一目で気になるくらいで、母親は20代に見られると評判であるなど、後にち判明するのでしょうが、1巻ではずっと気になりました。

2巻レビューについて

漫画小箱ハコ
原作白猫
キャラクター原案深山キリ
価格650円+税

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ゆうべはお楽しみでしたね 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ゆうべはお楽しみでしたね」です。

MMORPG「ドラゴンクエストⅩ」をきっかけに、主人公のパウダーこと「さつきたくみ」と、フレンドのゴローこと「おかもとみやこ」が、お互いの勘違いからルームシェアをするお話です。

最初からマイペースというか自然体なみやこに対して、ギャル等のいわゆる陽キャ系が苦手なたくみは、居心地の悪さを感じていましたが、少しずつ外見からくる悪い印象を払拭し、内面の良さから仲良くなっていく様子が見られます。

良かった点

①ネトゲ経験者が共感できる

実際に異性とこういう関係になるかは置いておいて、子どもの頃よく見ていたリアル恋愛モノって、「共通の趣味から仲良くなりました」的な理由がなく、「一目惚れ」や「よくわからない展開」から関係が発展するという印象が強く、イマイチ共感できなかったのです。悲しいことに主人公が陽キャな話の場合も全く気持ちが分からなかったのですが、この主人公の「たくみ」は、若干コミュ障ですが、全く会話ができないわけではない陰キャ気味なところが私には大いに共感できるし、舞台もゲームとリアルの混合というところが、読んでいて楽しかったです。

②実際に存在するゲーム

「ドラクエⅩ」という実際に存在するゲームが舞台であることというのは、私の中では結構重要な部分で、なぜならゲームの中身、過ごし方、どういうきっかけ(展開)で仲良くなったかというが、具体的かつイメージが分かりやすいからです。これがもし、架空のゲームだったら、普通のゲームには存在しえないコミュニティの築き方が存在していて、リアリティにかけていたと思います。そういう点から、実際にあるゲームを舞台にしたのは、とてもいいと思いました。

残念な点

①ネトゲの一面だけである

これは残念な点というか、仕方のないことなのですが、この話に出てくる「チーム・ヘブンスライム」は、中でも触れている通り、実際の友人同士でチームを組んでいるからこその関係であり、現実はもっとどろどろとした「闇」の面が9割といった感じです。(私の主観ですが)
私が体験した話ですが、同じコミュ内で恋愛ごとが起きると大体はそのコミュニティは崩壊します。いわゆるオタサーの姫といったクラッシャー的存在が現れます。そういった「闇」の部分が描かれていないので、現実味があるからといってネトゲを始めると、ネカマに引っかかるより、悲惨な結末が待っている可能性のほうが高いです。
(もちろん「ネトゲ婚」といった素晴らしい出会いをした方々もいらっしゃることは事実としてあります。)

2巻レビューについて(リライト中)

著者金田一蓮十郎
価格500円+税
ページ数150ページ

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ドラゴンクエストⅩを始める方へ↓

PS4版


Nintendo Switch版


Windows版

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悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢の追放後! 教会改革ごはんで悠々シスター暮らし」です。

イベントプランナーの沢谷友加が、プレイしていた乙女ゲーム「プリンセスライフ~暁の告白~」のライバル悪役令嬢「エリザベス。フォンティーニ公爵令嬢」として転生します。

王女である「ロゼッタ」にライバル視され、誤解を生みだされ続け、不敬罪で国外追放されてしまいます。隣国のノルティア教会に向かわされたエリザベスでしたが、追放先では快適で自由に生きていくことができました。

そんな自由な生活に、エリザベスを追い回した天敵の騎士団長「レオニード・ガルドヘルム」が、「エリザベスを追いかけてここまで来た、毎日様子を見に来る」と言われ、レオニードに監視される生活が始まるのでした。

レオニードがエリザベスを追ってきたのは、どうやら好意からであるようで、不器用なレオニードと明るく自由なエリザベスのもどかしい関係が見ることができます。

エリザベスは前世の知識を使って、プリ暁の世界にない料理を使い、皆を元気づけ、レオニードは騎士団長としての腕っぷしで、エリザベスに振り回されながらも協力すると言った感じです。

良かった点

①追放後の物語

今まで私が読んできた悪役令嬢モノは、「断罪エンドをどう回避するか」が目的のものがほとんどでしたが、この作品は先のシナリオが分からない、自由な物語というのが斬新で良いと思いました。

②エリザベスの性格による物語の路線

虐げられた元公爵令嬢ということで、エリザベス自体の性格は少し歪んでいるものかと思いましたか、過去に執着せず、むしろ自由を謳歌して明るく生きているというコメディ路線なところも好みです。

③エリザベスとレオニードの距離感

個人的に、この二人の少し誤解があるからこその、じれったい距離感が見ていて楽しいです。また、あまりに誤解が過ぎると周りのキャラが誤解を解いて、少しずつ距離が近くなっていくというところもキュンと来ました。二人の距離感が他のキャラによって支えられていて、周りから見守られるような微笑ましい関係という認識なのも面白い点だと思います。

残念な点

①原作小説から全カットになった部分がある

教会での生活シーンなどが少ないなと思いましたが、どうやらカットされているようなので、そこは少し残念でした。

2巻レビューについて(リライト中)

原作柚原テイル
著者吉村旋
価格600円+税
ページ数191ページ

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ラスボス、やめてみた ~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「ラスボス、やめてみた ~主人公に倒されたふりして自由に生きてみた~」です。

主人公は夢の中で日本で生活していて、その夢の中でプレイしていた「レジスタンス・ノア」というゲームの世界のラスボス「魔帝メナス」として存在していたというところから始まります。

メナスは自分の収める国「ノア帝国」を守るため、固有スキル「魔物創造」によって、敵国を潰し、支配下に置いていました。そんなつぶされた国の革命軍によるクーデターによって、命を狙われます。

命を狙われたり、憎悪されることから逃れるために、メナスは殺されたふりをして死んだことにして、新たに冒険者「マティー・ラスト」として生きることにしました。

しかし本来、魔帝メナスは、「レジノア」の主人公である「アレクサンドラ・ロードナイト」がレベルを上げた末に倒したので、レベルを上げずにメナスを倒したアレクは、レベル5という弱い状態のまま、エンディングを迎えてノア帝国の皇帝となります。

ゲームと違いレベルも初期のまま、仲間もいず、精神的にも成長していないアレクをしなせないように立ち回ったり、「レジノア」の他のメインキャラクター「ミコリス・ピンクハート」と冒険者の仕事をしたりと、マティー(メナス)は新たな自分の物語を存分に遊びつくすことにしたというのが主な内容です。

良かった点

①メナスの行動によって変化するレベルの関係

普通は勇者サイドはレベルが高く、メナス以外にも強者がたくさんいるところを、勇者側を成長させないことによって、メナスの強さを圧倒的なものにする展開や、それにより、「レジノア」の人間関係が変わり、敵であるはずのミコリスを仲間にするなど、自由自在に動き回れる点が良いと思いました。

②仲間(魔物)を自由に作ることができる

自分の支配下にある仲間を作れることによって、メナス一人ではできなさそうな場面も、手数が足りそうなのはよくある最強主人公系の弱点がなくて良いと思いました。

残念な点

①主人公が力の調節をできていない

もちろん主人公の分かる範囲で手加減はしているのですが、どうみても雑魚を倒すのに過剰に力を使いすぎな気がします。この感じだと割と早く底が出そうなので少し心配です。

2巻レビューについて(リライト中)

原作坂木持丸
漫画つきやまなみき
キャラクター原案タジマ粒子
価格600円+税
ページ数187ページ

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