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100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。 2巻 感想

ネタバレ注意


「100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。」の2巻の感想です。

2巻では、ザフィルドからの告白や、ザザンジールの本意について描かれています。

神から余命を聞いていなかった場合のルルーシェの行動について聞いていましたが、ルルーシェの死因は誰にも殺意がなかったこと、さらにその後のザザンジールは「公爵令嬢が逆上して兄王子に止められたのだ」という噂を断ち切ろうとしていたと言っていました。

ザザンジールレミーエを婚約者にするなら、噂を否定しないほうがやりやすいと思うのですが、否定しまわったということは浮気ではなかったのでしょうか?

ルルーシェの暗躍により、二人の王子が暗殺者に狙われ、ラピシェンタ王国が不穏な歴史を辿っていくという未来はなくなったそうなので、後は自分の死因がどうなるのかが気になりますね。

レミーエルルーシェへの僻みがなくなって、ザザンジールと共にルルーシェの悩みを聞いてあげようとするほど、好感を持つようになっていましたね。

ザフィルドからの告白も断り、神様からの幸せになってほしいという思いも素直に受け取る気がないようなルルーシェですが、彼女が思い描いている結末とはどのようなものなのでしょうか。

夢に出てくる神様はルルーシェが幼少期によく見ていた『ナナシの落日』という画に描かれていた青年で、今の神様と同様に、ルルーシェもまたその青年のことを想っていたと考えると、神様の思惑がなんとなく見えてくるような気がしますね!

ルルーシェがラピシェンタ王国では知られていない約束の「指切り」を知っていたり、ザザンジールがおそらくルルーシェが作ったぬいぐるみを大事にしていたり、1巻では想像もできないような展開が広がっています。

今後、ザザンジールは本当に浮気をしていたのか、王子への暗殺者は誰が仕向けたのか、神様との約束の内容は何なのか、という辺りが気になるところです!

1巻レビューについて

3巻の感想について

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100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。 1巻 レビュー


今回紹介するのは「100日後に死ぬ悪役令嬢は毎日がとても楽しい。」です。

この漫画は「アクティブでメンタル強者な主人公」「未来を変える」「神が登場する」という設定が好きな方におススメできる作品です。

ラピシェンタ王国の公爵令嬢「ルルーシェ・エルクアージュ」は、何者かに階段から突き落とされてしまいます。

死を予感した瞬間に、夢で神のような存在というものに出会い、「100日後に死んでしまう」と言われます。

神が言うには、「”ルルーシェは婚約者の浮気相手の暗殺を目論んでいる”という噂で断罪され、抵抗している最中に婚約者の手で殺されてしまう」とのことでした。

他にも家族が人身売買にかけられたり、婚約者が暗殺者の手にかかるという悲惨な未来を予言されます。

ルルーシェは、その予言を信じて未来を変えることにしました。

しかし、ルルーシェ自身の死は免れないというので、ルルーシェは自分が最高に美しい死を遂げることができたら、褒美として次の人生で望むものを何でも与えてもらうという約束を神としました。

ルルーシェが目覚めると、神の予言通り、婚約者であるラピシェンタ王国の第一王子「ザザンジール=ルイス=ラピシェンタ」が寝室に見舞いに来ていて、ザザンジールの隣には浮気相手である「レミーエ=アルバン」という男爵家の娘がいました。

ルルーシェは、レミーエを自分の代わりに王太子妃になれるように教育したり、家督が失われても、家族が生きていけるように親に生きていける生活力を身につけさせたり、弟のルーファスを画家になれるように奉公に出したりと、未来を変えるために奮闘していくという内容です。

良かった点

①ストーリーのテンポが良い

最悪な未来を回避するために、問題を片づけていくのですが、ルルーシェは優秀なので、一つの問題にあまり時間をかけずにどんどんストーリーが進んでいくのが面白かったです。

②大事な人物とは仲が良い

婚約者に逃げられたという噂で大衆からの評判は悪いですが、家族や神との仲は十分に良好なので、読んでいてあまり暗い気持ちにならないのが良かったです。

気になる点

①強すぎるメンタル

主人公がメンタルが強くて積極的というのも、この漫画の魅力だと思うのですが、年頃の娘が100日後に死ぬと告げられたら、ここまで動けるのは何か理由があるのかなと思いました。

2巻の感想について

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悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役令嬢に転生した私と悪役王子に転生した俺」です。

この漫画は「転生系」「恋愛」「ゲームヒロインが性悪」という設定が好きな方におススメできる作品です。

山本穂香は、婚約者だった男に浮気されて婚約破棄までされてしまいました。穂香は心の整理をつけようと、一人気ままなショッピングに行こうとしましたが、そこで階段を踏み外して(おそらく)死んでしまいました。

目が覚めると、妹に勧められて読んだ小説「運命の愛~平民の少女が王妃になるまで」の悪役令嬢「クラリス・シャーレット(17)」になっていました。

この小説は、聖女の証である薔薇の痣を持つ主人公「ミミリア・ボルドール」が、勇者「アーノルド・ハーディン」と結ばれる物語で、クラリスアーノルドの兄「エディアルド・ハーディン」は、主人公たちの恋を邪魔する悪役でした。

小説では、クラリスは最初アーノルドの婚約者でしたが、ミミリアに横取りされて嫉妬に狂っていくという内容でした。

クラリスは物語の冒頭のお茶会でアーノルドと初めて会うのですが、家族からひどい扱いを受けていて、お茶会ですら異母妹の「ナタリー」に行かせるという話になっていました。

世界の流れが変わる可能性を考えて、本来クラリスが一人でお茶会に行くはずの小説のストーリーから外れて、ナタリーにお茶会への出席を譲ることにしてみました。

するとお茶会にはアーノルドは欠席していて、代わりにいたエディアルドナタリーではなく、クラリスを指名していると父から言われ、お茶会に出席することになりました。

エディアルドの顔を見て、クラリスは今後の運命が「魔界の皇子『ディノ』に闇の力を引き出され、黒炎の魔女と暗黒の勇者になった二人は王国へ魔物の軍勢とともに攻め込むが、聖女と王子に敗れ、エディアルドアーノルドに殺され、クラリスは投獄の末に自害する」ということを思い出しました。

エディアルドの中身は、穂香(クラリス)がお見合いをするはずだった、結城大知という男性でした。

クラリスエディアルドはお互いに一目惚れし、お互いにバッドエンド回避のために関わらないようにしなければならないのに、関わってしまうという内容です。

良かった点

①クラリスのいる環境が悪かった点

悪役としてただ性格が悪かったのではなく、家庭環境やすでに広まっている噂のせいで曲がってしまったという背景があると、元々のクラリスにも同情できて、読んでいて快適でした。

②転生者が一人ではなく、それぞれ誰が誰に転生したということがすぐに判明する点

クラリスエディアルドの他にも転生者がいるのですが、それを隠すことでいたずらに物語を複雑にせず、わかりやすい内容になっていたのが良かったです。

③キャラ絵が綺麗

登場人物一人ひとり個性があって良かったです。特にクラリスエディアルドは綺麗に描かれていて読んでいて楽しさがありました。

たまにクラリスがデフォルメ調になるところも可愛くて良かったです。

気になる点

①クラリスとエディアルドの容姿が良すぎること

原作小説でこの二人はひどい作画だったから、容姿の話にならなかったということだと思うので、美男美女では最初から何もしなくても小説のストーリー通りには進まないのでは?と思いました。

2巻の感想について

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悪役貴族として必要なそれ 1巻 レビュー


今回紹介するのは「悪役貴族として必要なそれ」です。

この漫画は「ゲームキャラに転生系」「悪役」「万能主人公」という設定が好きな方におススメできる作品です。

とある人物が、ファンタジー小説「ライナナ国物語」の黒幕「アブソリュート・アーク侯爵」に転生しました。

アブソリュートは、ストーリーの終盤で自身が勇者に殺されてしまうことを知っているので、悪役として主人公に打ち勝つために行動することにしました。

アブソリュートが勇者に負けた原因は、アブソリュートに味方が一人もいなかったことでした。

よって、アブソリュートは裏切らない味方を集めることにしたのですが、「絶対悪」というスキルを所持しており、その効果が”力を得る代償に嫌われてしまう”というものでした。

「絶対悪」スキルによって、最初から印象が最悪になっているため、仲間を集めるのに苦労します。

アブソリュートは、王家主催のパーティで暴力を振るわれていたアーク家の傘下の貴族を守ったことで、2人から忠誠を得ることができました。

現在10歳のアブソリュートは、5年後の「ライナナ国物語」の最初のイベント”学園入学”に向けて、自分を裏切らない奴隷を買うことにしました。

アブソリュートは、狼族の「ウル(8)」とライナナ国物語の年上お姉さん系ヒロインの「マリア・ステラ(15)」を買うことにしました。

アブソリュートは、傘下の貴族の息子「クリス・ホセ」から、王都で武闘大会があることと、それに勇者が参加すると聞いたのでした。

以上が1巻の簡単なあらすじになります。

良かった点

①純粋に悪役の道へ進む爽快さ

物語の役割から外れて、自由に生きるという設定の漫画もありますが、それより自分の役割を全うしながらも、未来に打ち勝つという方針が良かったです。

②主人公に制約がかかっている

「絶対悪」というスキルを入れることで、簡単に事を進められないストーリーに斬新さを感じました。

③アブソリュートのキャラクターデザイン

10歳の時点で、味方に対してはなんとか優しく接したり、敵には威圧をかけたりと豊富な表情が見られて、魅力的なキャラクターだと思いました。

気になる点

①性格(話し方)まで高圧的になっている理由が分からない

味方に対して話し方だけでもフランクさがあれば、もう少し楽に味方を集められるのではと思いました。

しかし、そうすると主人公の魅力も減ってしまうので、このままでも良いと思います。

2巻の感想について

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おとなりの天涯 2巻(最終巻) 感想

ネタバレ注意


「おとなりの天涯」の2巻の感想です。

2巻では、タカラハラと現世の関係が発覚します。

森に「何か」が居たため、急いで戻ってきたタカラハラの民たちでしたが、その際にタカラハラの生活に不可欠な「アラバリン」という石が、タカラハラ中のどこかにばら撒かれてしまいました。

ルノコイチは全部で60個あるアラバリンを夜までに集めることにしました。

アラバリンを手に持っていましたが、食べ物が焼けたりする石なのに熱くないのでしょうか。普通の石だと夏に日光に当たっているだけでも、やけどするくらい熱いのでどういう原理なのか気になりますが、そこが面白い設定ですよね。

力の強さで温かみが増すとコイチは言っていたので、かなりの温度差が出せるということなのでしょうか。不思議ですね!

コイチ達には「お金」という言葉だけが聞こえないのは何故なのでしょうか?ルノがタカラハラに来たら、お金という概念も忘れるという感じならなんとなく納得するのですが…。

アラバリンを見つけ終えたので、二人で風呂に入っていると、突然大きな地鳴りが起きました。

揺れの原因は、タカラハラの民ですら知らない、謎の巨大生物によるものでした。

一度、ルノは巨大生物につぶされて死んだと思われましたが、寝るのと同じように、どうやら死んでも現世に戻るようでした。

現世で巨大生物が「イカ」に似ていることに気が付いたルノは、イカの「強い光に惹かれて寄ってくる」という特性を生かして、ライトで巨大生物を照らしますが、それによってイカに傷を負わせることができました。

しかし、その後は動きまわる巨大生物になかなか光を当てられなくなり、残り電池がギリギリになってしまったので、あきらめかけるルノでしたが、コイチが巨大生物がアラバリンに反応していることに気づいて、アラバリンを餌にすることで、光を当てられ倒すことができたのでした。

ルノはよくあの状況で、巨大生物が「イカ」のようだと気づきましたね。規格外の大きさでさらに一度殺されたという状況ならば、冷静さを失ってしまうのが普通だと思いました。

ほのぼのとした日常漫画だと思ったら、急にシリアスなお話が出てきましたね。最終巻ですから仕方ありませんが。

現世の会社でうまくいっていたルノは、コイチに早く会いたいと思っていると、会社までコイチが来たのでした。

コイチは会社の人たちからとても可愛がられましたが、ルノコイチがほかの人たちと仲良くしているのを見て、「コイチがほかの人と仲良くするのがちょっとヤだった」と言いました。

そのルノを見てコイチは可愛いと思い、会社の人たちにも可愛くなったといわれるルノでした。

ルノの気持ちを察することができるコイチはやはり聡いですね。普通はすれ違いが起きそうなものですが…。

コイチはタカラハラの馬に乗ってきたようでしたが、警察に見つかったりしなかったんでしょうか。

コイチは民たちに、ルノと異国の友以上の中になりたいから、ルノを「妹」にする、と決め、二人は姉妹になるのでした。

コイチが姉でルノが妹ですか。こういう見た目が逆転した関係っていいですよね。でもコイチルノを「ねーちゃん」と呼んだのが、想像以上に可愛くてグッときました。

タカラハラの民から見ても、ルノは妹に見えるらしいのですが、どういうことなのでしょう…?

ルノは現世でかわいい服を見て、コイチに着せたいと思うのでした。

コイチを見せに連れて行って、色々着せてみるのですが、コイチはいつも着ている衣が一番というので、自分の服を貸すことにしたのですが、コイチルノの服も選ぶといい、結局二人は同じ服を着て帰ることになりました。

コイチのいろいろな衣装お披露目会でしたね!

ルノが自分で選んだ、もこもこの服が一番コイチに似合っていたと思います。ペアルックで歩く二人にとても癒されました。こういうの大好きです!

ルノコイチに甘やかされるのがとても癖になり、コイチに褒めてもらうために仕事をいっぱい頑張り、帰って褒められるためにタカラハラへ行こうと思ったら、いつも開いているタカラハラへの道が開いていませんでした。

甘やかしてくれる小さい姉という属性は一部の界隈に大きく刺さるような、罪深き設定ですね。私もかなり良いと思います。普通に居てほしいです(コイチのような性格だからこそ良いのですが)。

空に「ソラノヒトエ」という光が出たので、タカラハラ最奥の社で祭りをする準備をすることにしました。

ルノは会社で上司に呼び出され、今までキツく当たっていたことを謝罪されるのでした。

帰ってくると、タカラハラへの扉が開いていて、コイチと会うことができました。

今まであんなにひどい扱いを受けてきたのに会社を辞めずに、自分が頑張ることで会社自体の雰囲気をよくして行けたのは本当にすごいですよね。

ルノはタカラハラへの道が消えないようにする手掛かりを探すため、しばらくタカラハラで生活するために寝ずに過ごしていこうとしますが、やはり無茶だったようで別の手段にすることにしました。

携帯を持っていけるのはすごいですね。植物とかの写真を撮れるということは、コイチとかの写真も撮れたりするのでしょうか。

もしも会えなくなった時のために、一緒にいる写真や動画をたくさん撮っておきたいですね。

タカラハラと日本の道が途絶えかけているので、コイチは手掛かりを得ようと今まで読んでこなかった本を読みますが、コイチ達に読めない本が出てきたので、試しにルノに読んでもらうと、日本語で書かれていることがわかりました。

そこから分かったのは、ルノは過去から来たこと」「タカラハラは未来の世界」だということでした。

コイチルノを送る門出の祭りを行うことにしました。

全く別の世界のお話かと思っていましたが、過去と未来のお話だったのですね。結構ほかの漫画でもありますが、未来は文明が衰退するという説が出てきますよね。

私もそれはあり得ないことではないと思います。便利になりすぎて、問題が増えた世界中の人々はわざと文化レベルを落としていくということも考えられなくはないですからね。

タカラハラと同じ時代の遠い別の国では、文明が発達しているかもしれませんからね。

最終話の感想は伏せさせていただきます。ご了承ください。

全体の感想ですが、やはり全2巻というのはあまりにも短いですね!雰囲気が個人的にとても好みだったので残念でした。

タカラハラと日本の関係をこんなに早く明らかにしてしまうのはもったいないですよね。あとは「お金」という言葉がコイチ達に聞こえない理由とかも知りたかったですね。

もっと現代で服を探したり、タカラハラで収穫を手伝ったりするような、ほのぼのとした日常を続けてほしかったです。

ルノがタカラハラのコイチ達を通じて、成長していくという話の進め方はとてもいいと思いました。

コイチ達が最後まで、ルノが持ってきた便利なものにあまり触れなかったのも、自分たちの文化と生活を大切にしているのが伝わってきて良かったです。(醤油やスマホを見るコイチは可愛かったですが)

癒しと心温まるお話を読んでみたい方には、是非お勧めしたい作品でした!

1巻レビューについて