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煙と蜜 2巻 感想

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「煙と蜜」の2巻の感想です。

第九話「三年と帳面」

歳を取れば3年はあっという間ですが、12歳の姫子からすると長いもの。姫子は3年後までにできるようになりたいことをノートにまとめていました。

恥ずかしいけども文治にノートを見せ、どんどん下に体が向いていく姫子が可愛かったです。

大人として姫子にアドバイスする文治が良かったですね。それにしても文治姫子の良いところをしっかり把握しているなあ笑。

姫子が自分の座布団を渡して(姫子は畳に直接座る)いたのに献身さを感じましたし、ノートを無理に見ようとせずに気を遣った文治も相手を思いやっていて、微笑ましかったです。

第十話「栗と泡」

頂き物の栗を裏の畑に植えました。文治に芽が出てくるのは来年だと言われ、姫子は驚きます。

姫子に3年は長いかと聞かれ、待てる長さだと答えた文治。お互いに姫子が大人になるまでのことを考えていたのでしょうか。姫子は嬉しそうにしていましたから間違いないと思います。

手を洗いながら笑いあっていた二人を見て、幸せになってほしいと思いました。

第十一話「風呂と背中」

龍子姫子と風呂に入りながら、成長して自分の元を離れていく姫子のことを考えて、寂しい気持ちになるのでした。

龍子は小さなころから姫子を見ていたから、母親のように姫子を可愛がっていますよね。

龍子を見て、龍子のようになりたいと思う姫子。明るく笑う姫子に対して、そんな姫子を微笑ましく思うも、誰にも渡したくないという気持ちが良く伝わってきました。

第十二話「髪と軍紀」

天道は軍紀が乱れるため、長髪な者を見るたびに注意していました。上官である文治にも「忌憚なく言いたまえ」と言われたので、天道はなぜ長髪なのかと尋ねました。

天道は若く真っ直ぐな人ですね。いつか大物になりそうです。しかし男尊女卑の考えが根強いところを見ると、良くも悪くも規律や風習に染まりやすいのでしょう。

第十三話「蹄と良い子」

文治姫子の家に「黒天号」と言う名の馬に乗ってきました。馬に乗ってみたい姫子は、一度は龍子に駄目と言われましたが、姫子の可愛いおねだりに弱い龍子に少しだけ馬に乗ることを許してもらえたのでした。

馬と文治姫子が同じコマに収まると、姫子がちんまりとしていてとっても可愛いですね。

馬の速さには4段階あると文治は言っていましたが、どうやって馬に伝えるんでしょうか?

第十四話「空と煙」

煙草を切らした文治はボーッとしてしまうようで、姫子の前でも空の湯飲みを手に持ったりしてしまいます。そんな文治を可愛いと感じる姫子姫子文治が好きな煙草のような大人の感覚のことが知りたいようです。

文治のおっちょこちょいなところを可愛いと思う姫子を見て、姫子文治好きの凄さは流石だなと思いました。

煙草のどこが好きと聞かれて情景のことを話した文治を見て、姫子と少し似た気持ちになったかもしれません。自分が知らない良いものって気になりますよね。もっとも姫子の場合は文治に関することだからでしょうけども。

第一五話「三畳間と噂話」

星子月子は宝塚少女歌劇の好きな人の話をしていました。好きな人の声がいつでも聴けるレコードは良いけれどもすごく高価だという話をしていると、こま子文治はいい声をしていると思うと言い出します。

星子たちが姫子文治への考察の凄さを改めて感じていたのが面白かったです。

アニメ化してくれないかな(小声)。そしたら声優さん誰になるんだろう。

第一六話「髭と桃」

文治は上官に髭くらい生やしたらどうかと言われたことを姫子に話すと、姫子は折り紙で色んな髭を作り、文治に着けてみました。

文治は全然髭が生えないようですね。30歳だと私と同じくらいの年齢ですが、私は毎日2回剃ってるんで髭の長さって知らないです笑。

モチモチしている姫子が可愛いのでぜひ見ましょう!頬がぷくっと膨れてるのが良いです!

第一七話「敬礼と笑顔」

文治は事務室で軍の必要経費を算出するのに、部下たちと忙しく仕事をしていました。仕事が終わると訓練で怪我人が出たと報告を受けたので見に行くと、天道が部下が起こした暴発事故にあったようでした。

武藤の人の良さが分かる回でしたね。上官にも部下にも気を配っているところを見るとかなりのイケおじです。

大事な場面ではしっかり部下に学びを与える、真面目な表情をした文治を見れましたが、姫子の家の前で眼光が鋭くないように整えていたのがめちゃくちゃ良かったです。良いギャップですよね。

1巻レビューについて

3巻の感想について

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煙と蜜 1巻 レビュー


今回紹介するのは「煙と蜜」です。

大正5年、「花塚姫子」という12歳の娘と帝国陸軍の少佐である30歳の「土屋文治」は年の離れた許嫁で、文治姫子の家族と女中が住む家に訪れ、二人の関係を深めていくというお話です。

姫子文治にベタ惚れのようで、12歳という事もあり、文治に対して照れたり恍惚としていたりと、初々しい反応が多くとても可愛らしい女の子でした。

ただの恋する乙女と言うわけではなく、母や女中の助けになろうと一生懸命頑張る真っ直ぐで素直な子です。

文治は目の下にくまがあり、怪しさと少しの怖さがある見た目ではありますが、姫子の母や女中だけでなく、許嫁とはいえまだ子供である姫子にまで丁寧に敬語で話す紳士でした。

軍人であるにもかかわらず、部下にも気さくに接することができていて、慕われていていました。

なにより姫子に対する態度が非常に柔らかく、時折親のようなところもありますが、姫子に敬意をもって接しており、姫子を大切に想っていることが伝わってきました。

良かった点

①姫子がとにかく可愛い

②舞台が大正時代であること

汽車や香水、煙草といった「大正浪漫」が感じられ、和と洋のバランスが丁度良く、女性を今風の可愛らしい絵で見ることができながら、現代には無い恋の在り方やシチュエーションを見ることができる良い漫画だと思います。

大正時代には恋愛結婚というものはほとんどなく、家の都合で結婚させられるのですが、姫子の場合は文治を好いており、文治姫子を大切に扱っていて、大正時代には珍しい愛の育み方をしており良かったです。

③愛のバランス

姫子文治への憧れでもある恋愛感情の大きさが、文治を困らせるほどのやりすぎ感はなく、文治姫子への対する想いも、落ち着いた余裕を持つ男性の距離感の取り方の具合から、ゆっくりと大切に関係を深めていこうというところが伝わってきて、微笑ましく先の展開が気になるバランスで良かったです。

気になる点

①読む方には昔の時代であることを留意しておいてほしいです。

姫子の性格は、一歩引いて男性を立てるという「昔の」一般的な女性像なので、女性が男性を引っ張っていくお話を見たい人は注意です。

2巻の感想について

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公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます 2巻 感想

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「公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます」の2巻の感想です。

ミランダの人形「ラミちゃん」のゴスロリセットが届きました。

靴職人がミランダのデザインに興味を持ったらしく、デザインを応用することを許可したことで、マージンを貰えることになりました。

ラミちゃんは本当ミランダにそっくりですね。自分で稼いだ金は自分で使えるという教育方針のようですが、金額量を考えると、7歳の子どもにさせるのは英才教育なんてものじゃない気がします笑。

兄のグランデから騎士団で試作したという男女の騎士の人形を貰いました。代わりに感想を書いてくれと言われたので、「武器が重すぎて人形が自立できないこと」「本物の金や銀でできた装備が尖っていて危ないこと」を伝えると、父親のベーカーに何か案はないかと聞かれたので、木材を使うことを提案しました。

昔はプラスチック製の刀とかありましたが、あれすらも尖っていて危ないと思いました。女の子に騎士の人形(フル装備)って喜ぶんでしょうか。ミランダの中身がアラサーでよかったですね。

ラミちゃんのうわさを聞きつけて、同じ派閥のシューテッド侯爵の令嬢「マーガレット」が人形を見に行きたいとの手紙をもらいました。

カーフテリア王国には公爵家を筆頭に3つの派閥があり、国王派中道右派中道左派があり、ミランディール家は国王派とのこと。

マーガレットは人形ではなくドレスに興味があったようで、自分もゴスロリ衣装を着てみたいというのでした。

後日、マーガレットはゴスロリフル装備でミランディール家に遊びに来たようでした。

人形に対する想いが理解されなかったミランダは少し複雑そうでしたね。この世界に来てから初めての友達?に共感してもらえなかったのは残念ですね。

それにしてもマーガレットはゴスロリ衣装に興味があったようですが、現実だとこのくらいの小さい子がゴスロリを着ている印象ってありませんよね。高校生以上の女の子が着ている印象があるので、この世界の女の子は少し感覚が年の割に高めなのでしょうか。

お茶会で星占いやタロット占いが流行っていると聞き、金銭的な事情でミランダは普通の値段の占星術(天文学)の本を買いました。

タロットカードと解説本が金貨3枚とのことでしたが(普通の本は銀貨1枚)、私も何か新しい趣味を始めようとした時、本格的に道具をそろえようと思うと3万円以上はかかることが分かって、お金がなくて断念したことが結構ありますね笑。

少し前まで天動説だったとのことですが、今後ミランダが天文学の方で活躍する展開が出てくるのでしょうか。

自分のドレスを買うお金がなくなり、困ったミランダルイに相談してブランドを立ち上げることにしました。

ゴスロリショップが好調で小金持ちになったミランダは、趣味である天文学に興じながら、ドレスを用意できる余裕ができたのでした。

7歳の子どもと商談する大人。両親やルイミランダの能力にあまり驚かないのがずっと疑問です。あきらかに子供ができる範疇を超えていると気づきそうなものですが…。

11~16歳の女の子にウケているとのことでしたが、それくらいの年齢なら普通かも知れませんね。マーガレットが特別だっただけなんでしょうか。

それにしてもマージンを得て生活する7歳。人生勝ち組ですね!

頼んでいた望遠鏡が届き、天体観察をしたミランダは、この世界で発見されていない天王星と小惑星帯アステロイドベルトを観測してみたいと思いました。

天体観測をした理由は、占いのためであり、占いをするのは未来を予測するためでした。

某アニメのネタが入ってましたね。結構ガッツリセリフまで入っていてクスッとしました。

ミランダは何のために未来を予測するのでしょうか。やはりループモノの悪役令嬢モノだと予想しているから、断罪を回避するためでしょうか。

王家のお茶会に参加したミランダは、王子の「ドッティール・カーフテリア」に会いました。お茶会の様子からどうやらアールグレイ公爵家の「トラスティーナ」は王子を狙っていることが分かりました。

最初に声をかけられたところを見ると、ミランダはもしかして王子に興味を持たれているのでしょうか?中身はともかく容姿はバツグンですからね。

トラスティーナミランダよりしっかり悪役令嬢っぽかったですが、もしかして悪役令嬢ポジションの子って複数いるのでしょうか。

1巻レビューについて

3巻の感想について

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公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます 1巻 レビュー


今回紹介するのは「公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます」です。

アラサーの男性が突然死んでしまい、「ミランダ・ミランディール」という女の子に転生するお話です。

ミランダ男性は、別の世界で、同じタイミングで死んだようで、ミランダは「両親を悲しませたくない」「ループにつかれた」ので、男性に私(ミランダ)として生きてくださいと言い残し、消えてしまいました。

目が覚めると、男性ミランダに転生していて、7日間も高熱を出していて生死をさまよっていたことが分かりました。

男性ミランダはこのタイミングでループしていたのだろうなと思いました。

異世界転生モノの悪役令嬢モノなのだろうかと予想しました。

男性ミランダと入れ替わったことを隠してもボロが出ると思い、記憶喪失だという事にしました。

まだミランダが5歳だったこともあり、しばらくするとミランダが記憶喪失になった事で家族に走った動揺は落ち着き、ミランダは優しい家族やメイドに囲まれ、無事に過ごしていました。

6歳になり、学力、作法、魔法などの淑女教育を受けることになりました。

中身は少女趣味のアラサーの男性ですが、一人前の公爵令嬢として矯正されていくのでした。

良かった点

①主人公のセリフが少ないという斬新な点

主人公の思考がこの漫画の中心となっており、ミランダのセリフ自体が少なく、迂闊なことや余計なことを言わないので、読んでいて安心感がありました。

②可愛い女の子なので、基本周りはみんな優しい

両親や兄弟に溺愛されており、ミランダ自身も色んな表情を見せてくれて、とっても可愛いので、見ていて癒されました。中身はアラサーの男性ですが、そのことは自分しか知らなければそれでいいのです笑。

気になる点

①可愛い存在になりたいという願望は理解されないことが多いという点

私も特に女の子になりたいという願望はありませんが、癒し系の生物になりたいと思ったことはあります。女性からするとそういう願望は理解できなくて、読みづらいかもしれません。

ちなみにVRなどで、美少女キャラクターを自分のアバターにする方々はそういった願望をお持ちなのでしょうか。確かに愛される存在にはなりたいですよね!

2巻の感想について

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雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です 最終巻 感想

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「雇われ悪役令嬢は国外追放をご所望です」の最終巻の感想です。

ダンスの練習をして、ヴァイオレットは自他ともにダンスの才能はあると分かりました。

早速、社交界にて踊ろうと思いましたが、レイナード夫人から「貴方が「踊れない」ことに違いはない」と言われてしまいます。

その言葉の意味は、ヴァイオレットは悪役令嬢としての評判が広まっているため、誰もダンスの相手をしてくれないという事でした。

エリエット達にダンスができることを証明しろと言われたので、誰も自分を恐れてダンスに誘うことができないのですと返します。

そこにマティアスが現れ、一緒に踊ってくれたおかげで踊れないという噂を払拭することができたのでした。

ダンスの後、マティアスはなかなかヴァイオレットと会えないので、ヴァイオレットが落とした装飾品を、次に会う時に返すという約束を立てて次も会えるようにしようとしました。

ヴァイオレットレイナード夫人が用意してくれた高価な装飾品を預けておくわけにはいかず、困っていると、マティアスは代わりにリボンを渡してきて、「次に会う時に、私に返しに来てくれれば対等だろうか」と言ってきました。

強引に約束されたことに戸惑っていると、アレンからマティアスに渡されたそのリボンは王族からの”約束”を示すもので、女性貴族に渡した場合は婚約を意味することもあると言われました。

マティアスヴァイオレットにダンスを申し込んだ時点で、二人の関係はかなり深いところまで行っていると気が付きそうなものですが、どうなんでしょう。この状態でマティアスヴァイオレットを断罪するという事は普通に考えるとないでしょう笑。

マティアスヴァイオレットに会えず、ムスッとしていたのが可愛かったですね。表情には大きく出しませんが、効果音で表情を出しているのが可愛らしくて面白いですね。

さらっと婚姻を意味するリボンを渡すあたり、マティアスはやり手であることが分かりますね。天然だけど大胆!

リボンを受け取った者の決まりに則って、社交界にリボンを身に付けていくと、先日のダンスのこともあり、周りが礼儀正しく接してくるようになりました。

リボンを返そうとマティアスを探すのですが、マティアスはなかなか社交場に現れませんでした。

やっとマティアスが現れた時、リボンを返そうとしますが、マティアスはそれはまだ受け取れないと言い、さらにヴァイオレットを国王の元に連れていくと言いました。

ついにヴァイオレットが断罪されると周りに広まり、ヴァイオレットアレン達も処罰を受けると思っていましたが、マティアスが国王の前にヴァイオレットを連れてきたのは、ヴァイオレットを妃に選んだと言うためでした。

ヴァイオレットは、庶民である自分が王妃になるのはまずいと言い、国王もマティアスに、ヴァイオレットは現王政反対の意見を散らすために悪役令嬢として雇われていたという事を打ち明けました。

しかし、マティアスは「今更無茶が増えたところで構わないでしょう」と言い、国王も婚姻を認めましたが、ヴァイオレットは国外で商人として暮らすという契約に反すると異議を唱えます。

それに対してマティアスヴァイオレットに、王妃として国に留まってくれるなら、貿易に関する一切を一任すると言いました。

ヴァイオレットはその条件を喜び、契約を結んだのでした。

ついにヴァイオレットを妃として迎えると言ったマティアス。最初からもうこの展開しか想像できませんでしたが、最終巻にしてようやく両想い?になりましたね。

それにしても、自分を探して回るヴァイオレットを見るのが楽しかったって、ちょっと意地悪ですね笑。マティアスヴァイオレットがわざと自分を避けていたことに気づいていたのでしょうか?

やはり、マティアスは最初木から落ちてきたのがヴァイオレットで、その後に会ったのもヴァイオレットだと気づいていたのですね。まぁヴァイオレットの化粧具合からすると、そりゃばれるでしょう…笑。

ヴァイオレット達は早速婚姻の儀を済ませました。

その後、ヴァイオレットは王宮で王妃としての勉学に励んでいました。ヴァイオレットは林業が盛んで、王宮でも使われるほど評判な高級家具を作るプラン辺境伯に目をつけ、マティアスに相談しようと考えたのでした。

社交場にて悪役令嬢の威圧感を使い、順調に情報収集を進めていましたが、突然何者かにワインをかけられてしまいました。

ワインをかけてきたのは、元妃候補であり、ヴァイオレットが目をつけていたプラン辺境伯の令嬢「アリシア」でした。

ヴァイオレットマティアスは、マティアスの母の「レティシア」に会いに行きました。

レティシアは国の財政の無駄を切り詰めて、インフラ整備の予算を捻出するのが趣味という変わり者でした。

プラン辺境伯爵の元を訪れると伯爵から、婚約解消のわけを聞かせてもらいますかと言われますが、アリシアの言い分を聞くと、アリシアマティアスは三度しか顔を合わせたことがなく、それなのにマティアスから好意を抱かれていると思っていたという事が分かりました。

これ以上話がこじれると困るヴァイオレットは、なんとなく家具を触りました。

アリシアが私の作品に触れないでと言ったことから、家具はアリシアが作っていると分かり、ヴァイオレットアリシアに「貴方が欲しい」と言いました。

その言葉にアリシアは心打たれ、篭絡されてしまうのでした。

ヴァイオレットは、他の妃候補を退けてしまったが、この立場を誰にも譲るつもりがなく、自分の一生をかけて国とマティアスに富と幸福をもたらすことを誓うと言いました。

マティアスは「君のいう可能性を私との間に求めて、愛を誓ってくれないだろうか?」と返すのでした。

少しだけレティシアの話が出てきましたが、国王がマティアスに、自分に似ていると言っていたように、二人の出会いはヴァイオレットマティアスの出会いに似ていましたね。

血が繫がっているから二人は似ているのは分かりますが、レティシアヴァイオレットも似ているのが面白いですよね。

アリシアヴァイオレットにワインをかけたのはすごかったですね。仮にも王族に害を与えるとは…。普通に極刑モノですよ…。

アリシアはあんなに盲目的にマティアスに惚れていたのに、ヴァイオレットから「貴方が欲しい」と言われ、コロッと落ちたのを見ると、もしかして惚れやすい人なのかもしれませんね。

最後、二人でお互いの一生を手に入れたことで、どちらが商才に長けているか話し合っていましたが、最終的にマティアスヴァイオレットに譲ったのを見て、この二人は良い関係が続けそうだなと思いましたよね!

したたかな前向きな鈍感女性主人公と天然な男性相手役という感じだと思ったので、ヴァイオレットが強気でぐんぐん引っ張っていくお話なのかなと思いましたが、後半に連れてマティアスヴァイオレットを振り回すようになって、面白さが格段と上がりましたね。

全体的に見ると短い内容で完結してしまいましたが、すっきりした完結の仕方だったのでとても良かったです。

普段あまり漫画を読む時間がないという方にオススメできる良い漫画でした!

2巻の感想について